放送内容
南米大陸のほぼ中央にブラジルのパンタナール保全地域はある。日本の本州と同じくらいの広さの大湿地だが、雨季と乾季で水量が激変する。雨季はほぼ水に覆われるが、乾季になると水が引き草原や川が現れるのである。すると水場が狭まることで魚が集中、それを食べるために鳥や動物たちが集まるのだ。世界屈指の大湿原は、そんな生き物の食物連鎖が間近で見られる稀有な場所。雨季と乾季のパンタナールの魅力をすべてお見せする。
乾季!水が減って動物大集合
パンタナールの乾季。水場に密集する魚を目当てにワニが集まってくる。しかしそんなワニを狙う動物がいる。生態系の頂点に君臨するジャガーだ。ジャガーは自由自在に川を泳ぐ。そして茂みに身を潜めてワニを捕えるのだ。
雨季に現れる島々
雨季になるとパンタナールの大湿原には丸い島が現れる。島には森が広がり、島状森林と呼ばれる。ここにも生き物が棲み、その中で一つの生態系を形作っていた。木の上でサルが木の実を食べ、落とした実やタネをアグーチが食べる。小さな循環が出来ている。