放送内容
フランスの大西洋沿岸の海にそびえる世界遺産コルドゥアン灯台。17世紀に建てられ400年間現役だ。現存するフランス最古の灯台でもある。増築を繰り返し、現在の高さは、約67m。王の間があることなどから、今では「海のヴェルサイユ」とも呼ばれている。灯台の近くには、世界的なワインの名産地、ボルドーの街とブドウ畑があり、その発展はコルドゥアン灯台が支えてきた。
海の難所
灯台があるのはジロンド川の河口付近の海。古くから貿易船が行き交う場所で、浅瀬の多い海の難所でもある。6時間ごとの潮の満ち引きで、海にも陸にもなる環境が、とてもユニークだ。
灯台が支えたワインの街
ボルドーワインの海外輸出の拠点となったのが、世界遺産にもなっている三日月形の港町。18世紀にはフランスで一番の貿易港だった。当時の繫栄を伝える街並みの一角にワイン商が暮らした地域がある。
海のヴェルサイユ
灯台の2階は「王の間」と呼ばれていて、豪華な内装になっている。もともとの灯台に改装を加えたのが、ヴェルサイユ宮殿で知られる国王ルイ14世だ。コルドゥアンは、灯台建築の傑作として世界遺産に登録された。