放送内容
世界遺産と我々の身近なものとの知られざる関係を紹介する「世界を変えたシリーズ」。第1弾は「植物」に焦点をあてる。アンデス生まれの植物「ジャガイモ」はヨーロッパの国々の人々を飢餓から救い、その国力を強める礎となった。また、アマゾンのジャングル原産の植物「ゴムノキ」は現代文明を支え、フワフワの植物「ワタ」は産業革命の原動力となった。植物で一攫千金を夢見て世界中の秘境を目指した探検家たちもいた。植物は私たちの生活を豊かにし、潤いのあるものに変えてきた。
ジャガイモ
アンデス発祥のジャガイモ。インカ帝国以前から人々はジャガイモを栽培してきた。16世紀インカ帝国を侵略したスペインは銀と共にジャガイモをヨーロッパにもたらした。ドイツでは大王がジャガイモ栽培を広め、フランスでは意外な作戦によってジャガイモが普及した。
ゴムノキ
アマゾンのジャングル原産のゴムノキ。その樹液はゴムの原料となる。タイヤにゴムが使われるようになるとゴムの需要が高まった。イギリスは植民地でのゴムノキ栽培を画策。ブラジルから種を持ち出し、シンガポールをはじめ東南アジアにゴム園を作った。
綿(ワタ)
最も身近とも言える綿製品。ワタは古くからインドや中南米で栽培されてきた。木綿の布「更紗」はヨーロッパに渡ると需要が高まり、イギリスでは動力を使った紡績機が発明され、産業革命へとつながった。産業革命は新たな社会を生み出し世界中に変革期が訪れた。