税務調査官 窓際太郎の事件簿33

2018年3月5日

あらすじ

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世田谷南税務署の窓辺太郎(小林稔侍)は「窓際」と呼ばれている。もともとは国税局の査察課長という要職にあったのだが、ある事件の捜査中に部下を死なせてしまい、その責任を問われてヒラの税務署員に大左遷されたのだった。しかし、太郎にはもうひとつの顔があった。難事件があれば命を受けて悪を懲らしめる、陰の税務調査官なのだ。
ある日、太郎は元上司である森村(北村総一朗)に呼ばれる。盛岡で厚労省の職員・三枝(蒼井晶)が遺体で発見されたという。三枝は死ぬ直前まで大物政治家・田丸善次郎(小松政夫)と盛岡にある筒井病院との癒着を探っていた。特定地域の医療費を軽減する法案を推進している田丸は、全国の医療機関・製薬会社などから多額のリベートを受け取っている疑いがあったのだ。田丸は5日後に厚労大臣に就任するとみられていた。太郎は、それまでの間に田丸の身辺を調べて欲しい、と森村から頼まれる。
盛岡で調査を始めた太郎は、筒井病院の評判が芳しくないことを知る。実は10年前に太郎は急病で筒井病院に世話になっており、院長の筒井大輔(三浦浩一)をはじめ筒井一家にとても良くしてもらっていた。ところが現在では院長は“金の亡者”と呼ばれ、その妻・志保(床嶋佳子)は夫の顔色を伺う日々、息子・紘一(大下源一郎)と娘・美里(水沢エレナ)の心も父親から離れていた。特に美里は家を出て、「いーはとーぶ」(山木コハル、犬塚しおり、髙村優香)という岩手のご当地アイドルのマネージャーをしていた。
美里は実家のことを気にする太郎に警戒感をあらわにする。そして太郎は、筒井一家の周辺を探る不審な影に気づき…。