赤かぶ検事奮戦記6

2016年11月28日

解説放送あり

あらすじ

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京都地方裁判所で暴力団員の及川鉄三(波岡一喜)が起こした脅迫事件の裁判が行われ、赤かぶ検事こと柊茂(中村梅雀)と柊の娘で弁護士の葉子(武田梨奈)が激しく対決していた。葉子が警察の不当なおとり捜査があったことを主張し、柊が窮地に立たされていると、突然、及川が腹を押さえて倒れた。及川は病院に運び込まれたが、3カ月後に病死する。

柊と葉子は自宅で裁判を振り返る。二人の話を聞きながら柊の妻・春子(宮崎美子)は、及川を逮捕した京都府警の早坂宣和警部補(小木茂光)の家族に思いを寄せる。早坂の妻・千寿(川上麻衣子)は柊が名古屋地検勤務時代に親交の深かった元婦人警官である。翌日、柊と春子が千寿に会いに行くと、千寿はなぜか冴えない表情で立ち去ってしまう。

数日後、早坂が郊外の池で刺殺死体となって発見される。千寿によれば、夫は家族に内緒で借金を抱えており、金のほとんどは小野奈加子(川村ゆきえ)がママを務める祇園のクラブで使われていたようだ。この店は、暴力団会長・明神安昭(成瀬正孝)とつながっていた。病死した及川も覚醒剤の売買で勢力を拡大した明神の組に所属していた。

一方、早坂殺害事件を追う京都府警の刑事・行天燎子(高橋かおり)と白井健一(河相我聞)は、保険金の受取人である千寿に疑惑の目を向ける。千寿の犯行だとは思えない柊は、及川の死に疑問を抱き、推理を深める。及川には身寄りがなかったため、葉子と早坂が立ち会い故郷の海に散骨したが、二人は遺体を見ておらず、真実を知るのは死亡診断書を書いた担当医の松岡敏夫(伊藤えん魔)だけだ。

柊が松岡を訪ねると、数日前から行方不明だという。調べると松岡は裏社会と繋がっており、死亡診断書が偽造された疑いも深まった。だが、松岡が死体となって発見され、手がかりが途絶えてしまう。
柊と葉子は及川の故郷・舞鶴へ向かい、意外な事実を知る。及川の両親は23年前に別々に不審な死を遂げており、その事件を捜査した警察官が、殺された早坂だったのだ。及川と早坂の予期せぬ繋がりに柊は驚くのだが…。