ファッション、と聞いて私が思い描いたのは、まず服装の季節感です。
GBの世界は当然ですが、季節感は回りの方々の服装でしか良くわかりません。
毎度の事ながら同じ服で登場する、もしくは話が長くて時間を感じさせないから (こっちの時間では一ヶ月以上たっているのに本編では一日の出来事だったとか)非 常にわかりにくいです。
代表として夏実ちゃん、そしてヘヴンさんでしょう。
赤屍さんはもってのほか。年中コートを着ているので問題外です。(笑)
夏実ちゃんには夏服と冬服で季節の移り変わりが感じられ、ヘヴンさんも似たりよっ たりです。

 女神の腕を取り返せ!ではGBのお二人は微妙に衣替え。蛮は麦わらを、そして銀次 はバンダナを。
バンダナには本編(マンガ)の表紙ではタレ銀バッジがついております。
表紙でも良く季節感、もとい個性が良く感じられます。
蛮はクールにきめ、銀次は明るく可愛らしく(?)きめています。
アクセサリーも興味深いものがいくつかありますね。
そのほとんどはシルバーアクセサリー。
弥勒一族の夏彦、彼とおそろいのカフスをしている蛮。
なんとなく離れてしまい壊れたけれど、まだその友情が感じられます。

 服装ってその人の性格が見えるとも聞きます。
一年中、真っ黒なコートで生活している赤屍は一体、どのような趣味なのでしょう? 暑くないのか、プラチナメロン奪還時に銀次に傷つけられたコートはどうなった、な ど服装の謎は尽きません。
ただでさえ怪しいのに、これ以上ないくらい謎です。
彼の美的感覚、つまりはファッションセンス自体が謎なのかもしれません。

 そう言えば、長袖などの肌を露出しない服を着やすい人物は『心の奥を触れられたく ない』、との暗示のようなものが存在するそうです。
誰もが忘れられない傷がある。
このGB全体を通して、嫌というほど味わった壁のような存在。
それが無意識に出ているキャラも何人かいますね。
例を出したらキリがないほどですが。
服装は本人の気付かない自己主張、そして見えない助けを求めている聞こえない声な のかもしれませんね。
ただ本人さえも気付かない、はた迷惑な信号ですが。(笑)

 ファッション、GBの二人にはあまり縁のない単語(貧乏で服が変えないから (笑))かもしれませんが、自己主張の面でとても意味があるものかと思います。
■夜宵吹雪さん、ありがとうございました!登場人物たちの「自己主張」の裏に隠されたメッセージに想いを巡らせることによって、 キャラクターへの親近感も深まるかもしれませんね。
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コラム掲載日 2003年7月30日(水)公開予定



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