過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2019年9月22日放送

特集

ついに「分」の時代がやってきた!「分刻みビジネス」!
1分でジム!1分で料理動画!15分で駅ナカオフィス!?

ゲスト

森永卓郎さん、武井 壮さん

番組内容

今回のテーマは「分刻みビジネス!」
最近、世の中には1日いくら、1時間いくらというビジネスがたくさん!
お部屋にレンタカー、自転車などなど、様々な「時間あたりいくら」のビジネスがどんどん増えてますよね!?
そんな中、「時間あたり」の区切りはどんどん細分化!
ついに、「分」のビジネスの時代がやってきました!
1分でいくら!1分で見せる!そんな「分刻みビジネス」がいま儲かってるんです!
忙しい現代人必見!
新たな分刻みビジネスの世界がわかる30分です!

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入会費不要!1分30円で使えるジム!?

まず最初にやって来たのは…
港区白金台にある…

「ロセオ株式会社」

早速お邪魔すると…

なにやらカジュアルな今風の会社ですが、果たしてどんな分刻みビジネスを始めたのでしょうか?
社長の柿花さんに話を伺いました。

柿花社長:1分間でフィットネスクラブに通える。1分間利用できるというビジネスをしてます。
スタッフ:1分間利用!?それ儲かるんですか?
柿花社長:儲かります!

1分単位のジム!?

普通スポーツジムといえば、月会費1ヶ月いくら、とか、1回あたりいくら、という料金が普通ですが…
一体どういうことなのでしょうか?

早速そのジムがあるという千葉県松戸市へ。

パッと見、普通のジムのようですが、受付で待っていると…
一般の会員さんが、会員証を渡して受付を済ましている中…

何やら携帯をQRコードにかざしている人たちが…

利用者:「ナップワン」でお願いします。
店員さん:はい。

「ナップワン」…?
聞きなれない言葉ですが、携帯を見せてもらうと…

かざした瞬間アプリが起動し、時計が動き出しました!

スタッフ:これで1秒ずつカウントされて?
利用者:そうですね。

実はこれ「Nupp1Fit」というシステム。
ジムに入館するときにアプリで認証すると、1分ずつメーターがあがって、チャリンチャリンと料金が増えていきます。

試しに、スタッフが体験させてもらうと…
アプリをかざすと音が鳴り、カウントスタート。

スタッフ:これでもう始まってるんですか?
柿花社長:もう始まってます。ですから今から着替えに行って頂いて。
スタッフ:急いで行ってきます。

ということで、急ぎで着替えるスタッフ

スタッフ:もう4分経っちゃってますね。

着替えの時点で、すでに120円かかっちゃってますが…

トレーニング中はスマホで見れるから、今何分経ったか、今いくらかかっているかを常に確認することができて、かなり便利!
しかも!

スタッフ:いつ終わらせてもいいんですか?
柿花社長:いつでも大丈夫です。

そう、終わるタイミングはお客さんの自由!
最後はまた、アプリのQRコードを受付にかざせば、その日の料金が確定。

ちなみにこちらのジムは、1分30円なので、1時間だと、1,800円、といった具合。

これには利用者も…
「今までは別のジムに月額会員で通っていたんですけど、毎日通うのが難しいので、とても使いやすいです」
「以前は月に1万5,000円払ってジムに通っていたけど、3回言って終わりっていうのがよくあったので」
「ハードルも下がって入会手続きなどもいらないので手軽に利用できるのが気に入ってます」

確かに、気軽にちょっとジムに通いたい、という、ジム初心者にとっては、結構リーズナブルかも!
しかも!

「ナップワンだと行きたい時に色んなところ使えるので」

そう、この「Nupp1Fit」という仕組み、関東地区の45店舗に導入されていてどこでも使えるんです!

実は垣柿花社長のロセオは、ジムを経営してるわけではなく、この「Nupp1Fit」を開発し、色んな普通のジムと契約して、使えるようにするというビジネス。

お客さんが払った1分いくらの料金の30%を手数料として受け取る、というビジネスモデルなんです。
その手軽さが受け、まだ今年の5月から始まったばかりなのに、すでに3,000人がこの「Nupp1Fit」を利用登録しているんだとか!

しかし、気になるのは、ジム側の儲け…
今までは月額会費で儲かっていたるはずなのに、1分いくら、のお金しか入ってこないとなると、ちゃんと儲かるのでしょうか?
エース松田の丸山店長に伺いました。

丸山店長:そこも懸念はしていたんですが、新しい客層を取るのに今までにないものを取り入れたいとずっと考えていたので。
スタッフ:「Nupp1Fit」を取り入れた成果は?
丸山店長:通常フィットネスクラブだと1人で来られる方が多いんですけど、家族や友人など複数で来る方も目立ってますね。

そう、ジム側にしてみると、今まで「月会費を払うのはちょっと…」と、ジムに通わなかった、ジム初心者を今までの月会費のお客さんにプラスして取り込むことができるから、結果、収入アップにつながるんだとか。
丸山店長:「Nupp1Fit」はうちのクラブの会費以上の額になるとアプリ側の方で「クラブの会員になってはどうですか?」という提案が入ってくるので、まさにジムとウィンウィンの関係を築いてる「Nupp1Fit」。
今後も、かなりの成長を見込んでいるそうで…

柿花社長:駅前で見るジムや大手ジムとかの契約が決まってます。
予測値で行くと、将来的には年商1,500億円を目標にしてます。

これは、ますます期待できそうです!

ロセオは「Nupp1Fit」でがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
武井さん:種類が違うジムにも通えるので複合的に10回くらい行きたい人は圧倒的にお得かもしれないですね。
加藤さん:それは上級者の考え方だね。柿花社長にお聞きしますが、今後、色んなジムでも加盟していけますよね?
柿花社長:そうですね。実はトランポリンであったりとか、あと予定してるのが1分でゴルフの打ちっぱなしができるみたいなものなどジャンルを広げていく予定であります。
加藤さん:まだまだ広がりそうですね。

15分150円の駅ナカオフィスが超便利!

続いてやって来たのは、JR新宿駅。
確かに鉄道といえば、1日に1万本以上の電車を分単位できっちり動かしてますが…
それとはまったく別の「分刻みビジネス」に、あのJR東日本が乗り出したという。

どんな分刻みビジネスなのでしょうか?
JR東日本の三輪さん、布瀬さんに話を伺いました。

三輪さん:駅ナカで15分単位で自分の時間を過ごせるという全く新しいビジネスを始めました。

どういうことかよくわからないままついて行くと…
新宿駅甲州街道口の改札を入ってすぐ、その左手に…

三輪さん:こちらです。

なにやら電話ボックスのようなボックスが4つ…
これは何なんでしょうか?

三輪さん:これは「ステーションブース」と言いまして、この中でお仕事ができる新しいサービスです。

そう、実はこのボックス、扉を開けてみると…

中には机と椅子が…

実は、この「ステーションブース」は、駅ナカでも仕事をしたいという、忙しいサラリーマンの需要に応えて作られた、小さな小さなオフィスなんです!
しかも値段は15分150円と、結構、リーズナブル。

使い方は簡単!
ボタンを押して何時まで使うかを選択し…

あとはSuicaやPASMOでタッチするだけで中に入れちゃうです!
気になるブース内の設備は、Wi-Fiや電源はもちろん…

ノートパソコンとつないで大画面で作業できるよう、ディスプレイも完備。
もちろん天井も完全クローズドになっていて、静かな空間で集中して仕事ができるんです。
一体どんなお客さんが利用しているのでしょうか?

利用者:打ち合わせに他の企業に行くときに資料のチェックだったら、15分がちょうどいいです。
利用者:ちょっとした電車の待ち時間に使えるので結構、便利です。
利用者:ウェブ会議で周りがガヤガヤしてるのは大変なので…。あと、お客さんと話すとき喫茶店だと使いづらいので。

確かにこれまで、サラリーマンの出先でのちょっとした作業といえば、喫茶店くらいしかありませんでした。
でもそれだと、お茶代もかかるし、お店を探すのにも結構、時間がかかる!
だったら、外でのお仕事に特化した場所を用意してあげよう!というのが「ステーションブース」というわけ。

ところでここで素朴な疑問…
なんで、15分なんでしょうか?

布瀬さん:入ってみると感じるんですけど、10分ってすぐ過ぎてしまうんですね。かばんからコードを取り出して電源にさしたりとか、パソコン起動するだとか、どうしてもご準備にいただくのに時間がかかりますので。

確かに、10分だと短い。
かといって、打合せ前に1時間というのはさすがに長い。
ちょっとした直しや準備にぴったりな時間ということで、15分にしたというわけ。
サラリーマンのハートをうまく掴んだこのブース、今年8月に導入されて以来、すでに2,500人のお客さんに利用される盛況ぶり。

現在は新宿駅の他に、「東京駅」と「立川駅」「池袋駅」にも設置されていますが来年には30の駅に導入予定で、年間売上1億円を見込んでいるんです!

今後もますます…
JR東日本は「ステーションブース」でがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:実は人口が減っていくから、運賃収入ってあまり伸びていかないんですね。でも、ああいう形で駅に人が滞留してくれれば、お弁当買ったり本買ったり、駅ナカビジネスが儲かるんですよね。

料理動画を1分で!人気の裏には緻密なノウハウが!

続いての分刻みビジネスは…

超高層ビルの中にあるということで何やら儲かっていそうですが、一体、どんな分刻みビジネスなのでしょうか?
中に入ってみると…

なにやら研究室みたいなスペースで大勢の人が料理をしています。
しかも…

なぜか画面を見ながら…
ここは一体、何の会社なのでしょうか?
この会社の執行役員の菅原さんに話を伺いました。

菅原さん:「DELISH KITCHEN」という料理動画を作っています。

皆さんもどこかで見た事ありませんか?
こちらの会社が作っているのはスマホやタブレットで見られる、料理の作り方を動画で教えてくれる「DELISH KITCHEN」というサービス。

菅原さん:2,000万人以上が使っています。

利用者数2,000万人以上!
月間動画再生数は6億回以上!
有料会員は480円というから、これはかなり儲かっています!

そんな「DELISH KITCHEN」ですが、ある部分をきっちり分刻みにしているらしいのですが…

菅原さん:料理の動画をおよそ1分で必ず作るようにしています。

この「DELISH KITCHEN」常時26,000本の料理動画が見られるのですが、なんとそのほとんどがおよそ1分に収まるように作られていてます。

もちろん1分なのにも理由があるようで…

菅原さん:昔はパソコンで料理動画を見ることが多かったんですけど、今だとほとんどスマートフォンで見られるので、その最適な長さにしています。

そう、料理を作る奥様たちがスマホを持ちながら、疲れずにしかも見飽きない時間がおよそ1分なんです。

でも作る時間は料理によってバラバラですよね。
全部を1分くらい収めるのは無理じゃないでしょうか?

菅原さん:社内にマニュアルがありますので、マニュアル通りに撮影して編集することで1分に収めています。ルールはすごくたくさんあります。丸い食材の時はこういう風に切りましょうとか。
スタッフ:マニュアルは見られますか?
菅原さん:非公開になってます。

でも今回特別に…
どうやって1分にまとめているのか、その現場をのぞかせてもらうことに…

菅原さん:こちらがレシピ動画のスタジオになります。

こちら「DELISH KITCHEN」の専用撮影スタジオでは30名のプロの料理スタッフがレシピの考案から撮影までを行い、月に1,000本の料理動画が作られるという…
でもこちらの動画をまとめる際には大きなルールが!

菅原さん:1分間の動画を作っているんですけども、早回しはしないようにしてるんですね。早回しをしてしまうとどうしても正しい料理の仕方がわからなくなってしまうので通常のスピードでやるようにしてます。

動画を短くまとめないといけないのですが、早回しは禁止。
では、どう編集すればいいのでしょうか?

番組ディレクターにはさっぱりわからないので、特別にその編集テクを教えてもらうと…

菅原さん:しっかり見せたい加熱時間のところや変化のある所に関してはゆっくり見せているんですけど、一方で単純作業、切るところとか簡単な作業に関しては最初と最後だけを使って1分に収めるようにしています。

実際の編集を見せてもらうと…

普通ハムを切る工程を見せると、ひとつずつ切っていくので時間がそれなりにかかります。

でも、編集で使うのは「最初」と「最後」だけ。

間の映像は、ばっさりカット。
それでも、何をやってるかは分かりますよね!

さらにもうひとつ動画を1分にまとめるための必須テクニックが!

なぜか皆さん、食材を前に後ろに出したり入れたり…

これは何をやってるのでしょうか?

菅原さん:手の動きの始めと終わりだけを撮影してつなぐぐようにしています。

そう、食材や手を画面の下から入れて下から出すことで…

途中の編集がしやすくなるんです。
調理がすすんで、テンポよくコンパクトで見やすいですよね。

さてそんな様々な1分でまとめる工夫、菅原さんによると何をどうやって短くするかは、あるデータに基づいて決めているらしい…

菅原さん:インターネット上で視聴維持率というのが見れて、どこのタイミングでユーザーさんが見なくなったか、というのがグラフでわかるようになってます。

菅原さん:例えば玉ねぎを長く切りすぎて、そうしたらユーザーさんがいなくなっちゃったとか。そういったのがわかるようになってくるので、そうしたらそのシーンを短くしよう!ということをやってます。

そう、こちらの会社では、どんな内容だと見づらく、お客さんが見るのをやめてしまうかというデータを細かく分析。
見づらくない。でも内容がわかるというやり方を色々試した結果、今のまとめ方になってるということなんです。
早回しはしないということもそういった分析に基づいてるんだとか。
他にもこの「DELISH KITCHEN」には料理動画を見やすくするための細かい工夫が…

菅原さん:テロップを出すタイミングと動きを見せたいタイミングというところを分けるようにしています。同じタイミングで2つ以上の挙動をしてしまうと人は認識できなくなっちゃうんですね。なのでできるだけそのタイミングをずらして1個ずつ認識できるようにしています。さらには画面の視線が動かないようにテロップの位置はなるべく1カ所に固定するなどの工夫も。

そんな「DELISH KITCHEN」の料理動画、1分でしかもわかりやすい!ということで「DELISH KITCHEN」を飛び出しこんなとことにも!

やってきたのは、スーパーのライフ桜新町店。
持田店長に話を聞くと…

持田店長:今晩のおかずの手間が省けるので好評頂いております。

今晩のおかずの手間が省けるということで、スーパーでの1分動画サービスも大好評!

持田店長:商品によっては売上も30%ほど伸びている商品もございます。

この「DELISH KITCHEN」の1分動画、サービスは全国1,000店舗以上に利用されてるというから、これはまだまだ儲かりそう!

「DELISH KITCHEN」は1分料理動画でがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:実はテレビ番組って1分単位でこのタレントさんが出てると視聴率が上がるねっていうのを参考に番組を作ってきたんですね。でもここは1秒単位でやってるんです。もっと単位が細かくなってるんですね。

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