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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2019年5月19日放送

特集

大手に負けない!一芸がスゴい家電メーカーが登場!
社名は知らないけどすごいトースター!カーナビ!ドライヤー!

ゲスト

森永卓郎さん、土田晃之さん

番組内容

今回のテーマは「一芸家電」
日本の家電メーカーといえば、パナソニックに、日立、シャープと超有名大手がたくさん!
でも、よく探してみると…
全然名前は聞いたことないけど、あるジャンルの家電だけなら大手にも負けない!
いや、大手よりも儲かってる!
そんな、一芸に秀でたメーカーが結構あるんです!
今日はそんな「一芸家電メーカー」の儲かりの秘密に迫る30分です!

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パンが激ウマに焼ける!魔法のトースターで年商160億円「千石」

まずやって来たのは兵庫県は加西市。
山あいの、かなりのどかな場所にある…

「株式会社千石」という家電メーカー。

失礼ながら聞いたことのない社名ですが…
がっちり儲けている一芸家電とは、一体何なのでしょうか?
開発担当の高橋さんに話を伺いました。

高橋さん:こちらのトースターになります。

そう、千石の一芸家電は「トースター」。
なんだかちょっと、レトロなかわいいデザイン。

この「アラジン」という名前のトースターが…

通常1年で10万台売れば上出来なトースター業界で、発売開始から4年で、なんと75万台!
売上げ150億円とかなり儲かっているんです!

その実力は比べてみれば分かる!
ということなので、実際に普通のトースターと千石の「アラジン」を使ってパンを焼き比べてみることに…

中にパンを入れて、トーストスタート、すると…

なんと!アラジンはスイッチを入れた瞬間明るくなりました!
これは一目瞭然!
そして2分後…
パンを出してみると…

アラジンのは超こんがり!
焼き加減がまったく違います。

もう分かりますよね。
このトースター「アラジン」のすごさは、とにかく「よく焼ける」ということ!
なんでそんなに焼けるのでしょうか?

高橋さん:実はこれが秘密になります。

何やら、高橋さんが取り出したのはグレーのペラペラな物体…

高橋さん:これがヒーターになります。0.2秒で1,300度になる「グラファイト」です。

そう、千石のアラジンは、ヒーターが違うんです!

普通のトースターは「ニクロム線」という、鉄をグルグル巻きにしたヒーターを使っていますが、

アラジンのヒーターは「グラファイト」という、秘密の素材でできているらしい。

これ、ニクロム線が20秒かけて800度にしかならないのに対し、たった0.2秒で1,300度になるすごいやつなんです!

実は、もともとグラファイトとは、人工衛星はやぶさにも使われている、この金色の部分の素材でした。

その高熱に耐えられる素材に注目した千石が、改良を重ね、ヒーターを独自開発したんです!
このグラファイトヒーター、なんと千石だけの特許技術なんだとか。

つまり、世界でここでしか作れないものというわけ!

本社の横にある工場にお邪魔すると…
トースター用のグラファイトヒーターを大量生産中!

高橋さん:昆布みたいなシートがグラファイトヒーターの元になる、グラファイトシートです。

炭素が素材のグラファイトシート、これに…

高橋さん:あえて電気が流れにくいようにスリット(切れ目)を入れることによって、より強い熱が発します。

普通に電気を流しても、熱はあまり発さないグラファイトですが…

切れ目を入れることによって、電気抵抗を増やし、0.2秒で1,300度まで上がるんだとか!

さて、ヒーターもすごい千石のトースターですが、それ以外の場所にもパンを美味しく焼くための、こだわりが詰まっているんです!

高橋さん:反射板の形状なんですけど、天面の形状、反射板の形を決めるのに苦労しました。

そう、トースター内部の反射板の形状。

通常のトースターだと平面なところが…

アラジンのは、丸く曲がっているんです。
なぜかというと…

グラファイトヒーターは、強い熱をまっすぐ、2方向にしか出さない。
そのため反射板が平面だと…

熱が一点に集中してしまい…
パンに焼きムラができてしまうんだとか。

そこで高橋さん、トースター内の反射板を丸くアールにし、熱を分散させる作戦に。
何度も何度も角度を調整し、ちょうどいい焼き加減になるかどうか、毎回毎回パンを食べ続けてチェック、試行錯誤すること半年…

ようやくR230(半径23cmの円のカーブ)というベストなカーブの角度を探り当てたんです!

高橋さん:1日60枚焼いてました。パン漬けの生活で正直、嫌になりましたね…

グラファイトを搭載した魔法のトースターで年商160億円にまで成長した千石。
今後もますます…

千石はグラファイトでがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:もともとヒーターとかストーブとか暖房器具のメーカーなんですよ。
土田さん:今、高級食パンブームなのでトースターは売れてますからね。

全国の美容室の70%が使っている!?「テスコム電機」

続いてやって来たのは、長野県松本市にある、

「テスコム電機株式会社」という家電メーカー。
これまた、正直聞いたことない社名ですが…

こちらではどんな一芸家電を作ってるのでしょうか?
森下課長に話を伺いました。

森下課長:私どもの一芸家電はドライヤーです。

そう、ここ「テスコム」は、50年以上ドライヤーを作り続けている老舗。
現在製造しているだけでも40種類以上、年間のドライヤー売上は、60億円!

創業以来、累計1億台近くを売ってきた、一芸家電メーカーなんです!

でも、こんなに売れてるのに世間にはあまり知られてない…
実はそこにはある理由が…

森下課長:こちら「Nobby」というブランドで出しているプロ用のドライヤーになります。
スタッフ:じゃあ一般の人は買えないんですか?
森下課長:そうですね。基本的にプロの方のみに売っている商品になります。

そう、テスコムの看板商品は、プロ向け。
つまり、美容室にめちゃめちゃ売れているんです!

森下課長:プロ用シェアNo.1を頂いておりまして、日本全国の美容室の約70%で使って頂いております。ドライヤーだったら大手のメーカーさんには負けません!

日本の美容室で一番使われているドライヤー。
テスコムの「Nobby」。
でも、普通のドライヤーと何が違うのでしょうか?

美容師さんに選ばれる理由って何なんですか?
すると森下さん、何やらピンポン玉を用意。
これを、普通のドライヤーの口に乗せて…

ピンポン球はユラユラ揺れる…。

一方、「Nobby」では…

スタッフ:すごい!(玉の位置が)高いですね。
森下課長:そうですね。

高さが全然違う!
そう「Nobby」の最大の特徴はこの風の速さ!

一般用ドライヤーの風が、秒速5メートル前後のところ、ノビーはなんと秒速17メートル!
実に3倍!

プロの美容師さんには、この「風速」が欠かせないらしい!

美容師さん:僕らは最初に地肌を乾かすんですけど、風が強い方が地肌が乾きやすいんです。髪が密集しているので風をしっかり通さないと乾かない。髪に負担をかけず乾かせるのはメリットになります。

速くしっかり地肌から乾かせるのが大人気の秘密!

しかし、テスコムの「Nobby」は、なぜこんなにパワフルな風を出すことが出来るのでしょうか?
技術部長の久保田さんに話を伺いました。

久保田さん:ドライヤーの中を開けてみると一目瞭然です。

久保田さん:一番大きな違いは「ファンの形状」です。

そう、一般用と「Nobby」の最大の違いはファン!

ドライヤーは、このファンで空気を吸い込み、勢いをつけて風を送り出す仕組みなのですが…

普通のドライヤーは、後ろから空気を取り込んで扇風機のようなプロペラファンで風を送り出しています。

一方「Nobby」は、縦向きのシロッコファン、と呼ばれる形。
何が違うかと言うと…

久保田さん:水車みたいなイメージです。風を捉えて押し出す、ピッチャーが投げるみたいな…

吹出口に対して、横向きに回るプロペラファンよりも、

進行方向に向けて縦に回る、シロッコファンの方が、速い風を生み出せる!

しかも、普通のドライヤーが1箇所から風を取り込むのに対し、「Nobby」は、風を取り込む場所を両サイド2箇所にしているから風量も倍!

こうして、プロをもうならす風が出てくるってわけなんです。

しかし、風はただ強ければ良いものではないようで、そこにはテスコムの細かいノウハウが…

久保田さん:風速が強すぎると、ヒーターが冷やされてしまう。

単純にシロッコファンの羽の数を増やせば、風速は速くなるのですが、あまり風が強すぎると、今度は、口の方にあるヒーターで風が温められなくなる…
これだとドライヤーの意味がない!

風は強く、なおかつしっかり熱風を出すことができる、絶妙なバランスを求めて試行錯誤した結果…

テスコムさん、羽の数を5ミリおきに42個という結論にたどりついたというわけ!

そしてもう1つ、プロ用ドライヤーに欠かせないのが「耐久性」

家庭用とは違い、1日に何回も使うため、ちょっとやそっとで壊れては困る。

というわけで、テスコムの工場では細かすぎるテストが繰り返されているんです。

コードに重りをつけてブラブラさせたり…

スイッチの動きをカチカチ、なんと5万回以上チェックしたり…

さらに、ファンの作り方にも耐久性を高めるこだわりが。

久保田さん:重量の偏りがあると揺れて振動してしまう。どこから樹脂を流し込むか、そういったところまで考慮してます。

普通、このようなプラスチック部品を作るときは、1箇所から型に樹脂を流し込んで作るのですが、それだと重さに微妙なムラが出てしまう。

そこで、テスコムのドライヤーのシロッコファンは6箇所から樹脂を流しこむ。実に細かい!

コツコツとプロに愛されるドライヤーを作り上げてきたテスコム。

2年前には「Nobby」を一般向けに改良した「NobbybyTESCOM」という商品も売り出し、2年間で10億円と絶好調!
今後もますます…
テスコムはドライヤーでがっちり!

機能少なめ情報多めの激安◯◯を作って業界売上トップ!「ユピテル」

続いての一芸家電メーカーを求めてやってきたのは東京・港区にある、

「株式会社ユピテル」という会社らしいのですが、聞いたことあるような、無いような…

早速お邪魔すると…
なんと、会長の安楽さんが直々にお出迎え!

さて、どんな一芸家電を作っておられるんですか?

安楽会長:ポータブルカーナビです。

カーナビと言えば、パイオニア・パナソニック・富士通といった大手メーカーが作ってるイメージですが…
持ち運びのできるポータブルカーナビのジャンルでは、なんと、ユピテルが売り上げトップ!

しかも一昨年まで、4年連続1位というからすごい!

しかし、なぜユピテルのカーナビが売れるのでしょうか?
そこには、非常にわかりやすい理由がありました。

安楽会長:とにかく安いんですよ、うちは。これは2万円ですよ。

そう、ユピテルのカーナビはとにかく安い!

他の大手メーカーのポータブルカーナビが、6万円以上する中で、なんと、ユピテルの一番の売れ筋「YPB735ML」は、2万6,000円!
一体なんでそんなに安いのでしょうか?
そこには、またまたわかりやすい理由が!

安楽会長:VICSや地図更新機能は持たせていません。今のカーナビは日常的に使わない機能が沢山入ってます。使いにくいですね、使わないです。

そう、安さの秘密は機能をぐっと絞っていること!

会長いわく、今のカーナビはどれも機能がたくさんついてる。
でも、そんなにいらないはず!

ということで、ユピテルのカーナビは、VICSという位置情報機能は無し!
音楽を聴く機能も無し!
さらに地図の更新機能もなし!

普通なら2,3万円する地図の更新をするよりも、買い換えたほうが安い!というのがユピテルの売りなんです。

でももちろん、むやみやたらに機能を絞っているだけじゃないんです。

安楽会長:このナビにはユピテルだけしか入ってない機能があります。

その、ユピテル独自の機能とは一体…?

実際に車で走ってみれば分かるということなので、ユピテルの小野塚さんに都内の道を案内してもらうと…

カーナビ:左方向、1km先、取締エリアです。
カーナビ:事故多発エリアです。
カーナビ:速度違反取締エリアです。

何やら走っていると、次々とお知らせや警告音がどんどん出てくる!
これは一体!?

小野塚さん:これは「うっかり違反防止ナビ」と言いまして、ドライバーに対して、安全運転を促すお知らせをしてくれます。

そう、ナンバー読み取り機や、スピード違反取り締まりエリア、事故多発地帯、など、ユピテルのカーナビには、普通の地図には載っていない、ドライバーが助かる情報がとにかくたくさん入っているんです!
しかも!

小野塚さん:データ件数は7万3千件以上収録しています。業界最多で他社にはない弊社のこだわりのデータなんです。

しかしこのデータ、どうやって作っているのでしょうか?

ユピテルのカーナビを開発している…

愛知県の「岡崎センター」へ。
開発リーダーの木下さんを訪ねると、パソコンの地図に、不思議なデータが…

スタッフ:すごい!真っ赤になりましたね。

なんと!これが全て、ユピテルが独自のデータ。

一つ一つの赤丸が、独自の情報を表している。
しかもユピテルがすごいのは、なんとこの情報、自分たちで調べているらしい!

その様子を特別に見せて頂けるとのことなので、木下さんについていくと…
何らパソコンを持って車を降り…
座り込んでしまいました。

木下さん:ここはゾーン30という場所で、カーナビに入れたいと思って調べてます。

実はこの場所、「ゾーン30」といって、8年前から新たに警察庁が設定した、車は30キロ以内で走行しなくてはいけない区間。

なんと木下さん、どこからどこまでがゾーン30なのかを、現場にいって丁寧に確認してるんです!

ユピテルでは、全国のスタッフが情報を下調べし、実際に現場で、GPS測定器で位置情報を取るという、超アナログな方法で、コツコツと情報を集めてきたんです。

スタッフ:執念を感じますね。
木下さん:こんなことをやってる所は無いでしょうね。売れて欲しいですからね。自分の会社の製品は。お客様が選んでくれる情報を出すのが僕の仕事だと思います。

まさに足で稼ぐ独自の方法で、独自のポータブルカーナビを作ってきたユピテルは、今やカーナビだけで年間12億円を売り上げるほど!

今後もますます、ユピテルはポータブルカーナビでガッチリ!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:大手のカーナビメーカーって地図データを他社から買ってきてるんですよ。一方、ユピテルは自分で調べているんです。そうしてずっと調べているうちに、大手には無い情報がどんどん貯まって、ついには抜いたんです。
加藤さん:この値段で渋滞情報も入れたいって要望もあるんじゃないですか?
石橋さん(ユピテル):中には確かにいらっしゃるんですが、弊社のは、抜け道情報はつけております。地図上に抜け道がわかりやすいように点滅するようになっています。

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