過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2019年3月3日放送

特集

全国1万店以上、空前のパンブームで市場拡大中!
「パンビジネス2019」を大特集!!

ゲスト

森永卓郎さん、天野ひろゆき(キャイ〜ン)さん

番組内容

今回のテーマは「パンビジネス2019」!
今日本は、空前のパンブーム!
パン屋さんの数は全国1万店以上、市場規模は1兆3,000億円!
カリッカリのカレーパンや、もっちもちの食パンなど、人気パン屋さんには大行列が!
そんな中、ただおいしいだけじゃない!
ちょっとマニアックで驚きの戦略で儲かっている「儲かりパン屋さん」を色々と発見!
たかがパン!されどパン!
パン業界の驚きの秘密満載の30分です!

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九州だけで急増中の100円均一パン!

やってきたのは福岡県・久留米市の長門石という小さな町。
ここに怪物級の売上げを誇るパン屋さんがあるという…

まだ日も明け切らない開店時間のあさ7時に、そのお店に向かうと…

何やら人だかり!行列ができていました!
お店の名は…

福岡なのに「京都伊三郎製パン」

ごった返す店内では、とにかくお客さんがパンを取りまくる!
一体なんでこんなに売れているのでしょうか?

お客さん:100円のところ。
お客さん:100円だから安心してどんどん取っちゃう。

そう、京都伊三郎製パンのパンは、100円均一!

明太子を挟んだ「博多の明太子フランス」や、

手の込んだパイ生地で作られた「ダークチェリーのクロワッサン」

一番人気の、とろけそうになったグラタンをフランスパンにのせた「グラタンパン」も全て100円!
種類はなんと150以上と、まさにパンのダイソー!

売上げはどのくらいなのでしょうか?
店長の湯川さんに伺いしました。

湯川店長:月の売上げが1,700万円がマックスです。

失礼ながらこんな小さな町のパン屋さんが、月商1,700万円!ということは年間売上げ2億円!
しかもこの「京都伊三郎製パン」、全国にチェーン展開していて、その数、49店舗!

一体、その儲かりの秘密とは何なのでしょうか!?
探ろうとしていると、何やら明らかに変な人が…
恐る恐る、近づいて見ると…

「僕はのぶちゃんマンですここの社長です」

そう、このお方が社長の滝下信夫さん。
名刺もかなり独特!

社長によると、この京都伊三郎製パンを展開するのは、京都に本社を置く「のぶちゃんマン」という家具リサイクル販売の会社。
本業が厳しくなり、一発逆転を狙って始めたパン屋が大ヒットしたらしい!
大事な宣伝の時には、のぶちゃんマンの格好をしているそうで、がっちりマンデーの取材にも、この格好で登場してくれたというわけ。

ということで早速本題の方へ…
100円のパンでも儲かる理由って、一体何なんですか?

滝下社長:そこを考えたんですよ、儲かる仕組みを。

100円均一パンで儲かる仕組み、その1。
「九州の小さな街を狙って出店」

とにかく、安くて美味しいパンを売りたいと思った滝下社長。
そのためにまず考えたのは場所!

滝下社長:我々は2等地3当地に出してます。

賃料は売上げの3〜5%くらいです。
お店の家賃が安ければ、パンの値段も安くできる。
そこで、京都と大阪の1軒ずつを除いて、

残りの47軒は全部、家賃の安い九州の小さな町に出店!!

ちなみにこの日取材した長門石店の家賃は…

この広さで35万円!
京都なら100万円以上する物件です。

そして、エリアを九州に絞ったのには、もう一つ理由が!

滝下社長:京都は日本一のパンを食べるところなんですね。京都を100としますと宮崎は60くらいのパンの消費量なんです。普通は市場がないと思うけど、逆に伸びしろがあるんじゃないかと。

社長曰く、九州にはまだ、自家製パンのお店が広まってない!
パンになじみが薄いからこそ、儲かりのチャンスがある!というわけです!

100円均一パンで儲かる仕組み、その2。
「1カ所で作って冷蔵で配送!」

伊三郎製パンが100円で売れる一番の秘密は、福岡工場にあるらしい…

滝下社長:ここで九州全店のパンの生地を作っています。

そう、この工場で、九州全47店舗で売るパンを生地からすべて作っているんです!

ここで作った生地を、各店舗に配送し、お店は焼くだけでOK。
1カ所でまとめて作るから、ぐっとコストダウン。
100円均一が可能になるというわけです。
そしてもうひとつ、美味しさへのこだわりが。

滝下社長:冷凍ではなく冷蔵ですので。

普通、工場で作ったパン生地をお店に運ぶとなると、冷凍して生地を傷めないようにするのがセオリーですが、京都伊三郎製パンは敢えて「冷蔵」にして新鮮さを保っているんです。

冷蔵で運べるのも、お店を全部、九州に集中させているから!
福岡工場から、どのお店へも、片道3時間以内で配送できるから、新鮮なまま、お客に届けることができるんです!

こうした工夫で、4年前から始めたパン事業は、年商1億5,000万円から、10倍の15億円にまでUP!
2020年には、九州で100店舗に拡大するという。

のぶちゃんマンは100円パンでがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:商品ごとによって原価率が違うんですよ。塩バターロールとかは30%くらいしかなんですけど、ダークチェリーのクロワッサンは70%超えてるんですよ。ダークチェリーのクロワッサンばかり狙われると会社が傾くんです。
天野さん:バランスですよね。回転寿司とかと似てますよね。

オフィスで焼きたての味!群馬初!斬新な「置きパン」

続いてやってきたのは、群馬県・桐生市。
この街に、ある画期的な方法で儲かっているパン屋さんがあるらしいのですが…

なぜか、かなりの路地裏に…すると…

まったくパン屋さんぽくない外観…。

でも、看板には小さく「パンフォーユー」と書いてあります。

ということで、早速入ってみると
そこには…

パンを囲みながら、ひたすらパンを食べる人たちの姿が!

一体、何をしているのでしょうか?
パンフォーユーの矢野社長に伺いしました。

矢野社長:お客さんに提供するパンを選ぶため試食しています。私たちは独自に開発したパンを企業向けに展開する会社となります。

矢野社長いわく、こちらのパン屋さん、企業に対して、オフィスで食べる用のパンを売っている会社らしい。
一体、どういうことなのでしょうか?
パンフォーユーが実際にパンを売っているという、東京都内の「サイゲームス」という会社へ。

総務の徳重さんに案内してもらったのは、社内の「休憩スペース」
どこにパンが…と思ったら、何やら人だかりが…
ひょっとして…

徳重さん:パンフォーユーから借りている「冷凍庫」になります。冷凍パンが入っていまして、販売のために冷凍庫ごと借りているんです。

そう、実はパンフォーユー、
オフィスに冷凍庫ごと置かせてもらい、その中の冷凍パンを売る、というやり方なんです!

昼時になると、社員さんたちが凍ったパンを取り出し、レンジで40秒温める。すると…
まさに焼き立てパンのような美味しいパンができあがるというわけなんです。

その種類は、菓子パンやマフィン・ベーグルなど20種類以上取り揃え、お値段は一個200円。
中には…

ワサビを塗ったワサビパンなんてものも!
しかし、冷凍をチンするだけって、本当に美味しいのでしょうか?

女性社員さん:パン屋さんのパンに近いです。
男性社員さん:焼きたてって書いてあるパンを買ったかのような、焼きたて具合だったので、普通のパンは買わなくなりましたね。

焼きたてのようなパンが冷凍でも楽しめるというのがパンフォーユーのすごさ!
サービスを始めて5ヵ月にも関わらず、35社が利用しており、今年中に月商1,000万円を見込んでいるというから、かなり儲かってるんです!
そしてこのパンフォーユー、売り方だけでなく、パンの作り方にも、独自のアイデアが!

矢野社長:地域のパン屋に作ってもらい、オフィスに展開しております。

そう、パンフォーユーは自分たちでパンは作らない。
地元・群馬県桐生市を中心に、美味しいローカルのパン屋さんを見つけ出し、そこで作ってもらったパンを冷凍して、東京都内に配送してるんです!

例えばこちらのお店「アン・フルーレ」

パンフォーユー独自のパンを、材料なども打ち合わせしながら、作ってもらっているんです。

アン・フルーレの店主・赤石さんに伺うと…

赤石さん:新しいパンの可能性を社長が見つけてくれたのかなと…楽しいです。

このお店だけで、毎月2,000個のパンをパンフォーユー経由で売っているんだとか!
でも、一体なんでこんなことを始めたんでしょうか?

矢野社長:美味しいパン屋さんほど地方だったり駅から通いところにあったりして、そのパンを仕事が忙しい方に届けたら喜ばれるんじゃないかなと思って。実際届けたら喜ばれたんです。

そもそもパンフォーユーがある桐生市は、小麦の名産地。
地元の小麦を使った地元のパン屋さんのパンは、抜群においしい!
だったらそのパンを、都会で気軽に食べられるようにしたい!
というのが、一番のきっかけなんだとか。

さて、パンフォーユーの冷凍パンビジネス。
美味しいパンを届けるために欠かせないのが、その「冷凍」の技術。

大手メーカーの場合、大型の機械で瞬間冷凍することで、風味をキープするらしいのですが、地方の小さなパン屋さんには、そんな高額なマシーンはない。
そこで矢野社長は…

矢野社長:この袋を開発しました。

実はこの袋、パンフォーユーが独自開発した風味や鮮度を逃さない特殊なもの。
一般的に大手パンメーカーが使っている袋の10倍の値段なんだとか!

矢野社長:1枚9円くらいしますね。袋にはお金をかけてます。

仕組みは秘密だけど、解凍したときに美味しくなる魔法の袋らしいです!

パンフォーユーは、オフィスに冷凍パンでがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:冷凍したのを解凍するとパンの中に氷の粒ができて電子レンジでチンした時にパサパサなっちゃうんです。それをさせないための袋なんです。
天野さん:街のパン屋さんに作ってもらうっていうのもウィンウィンの関係でいいよね。

自販機パンの賞味期限は最長60日!その秘密は?

続いては…

ボタンを押せば…
中の機械がグイーンと動いて…
パンが出てくる自動販売機、どこかで見たことありますよね?

この自動販売機戦略でがっちり儲かっているのが、「コモ」というパン屋さん。
この自販機、なんと全国で2,500台もあり、学校や公共施設といった場所で大繁盛!
パンの自販機シェアではトップを走っているんです!

こちらの株式会社コモ、年商はなんと55億円!
山崎パンやフジパンなど、大手パン業社についでパン業界第5位という、知られざる儲かりパンカンパニー!

しかしなぜ、コモだけが自動販売機でこんなに売っているのでしょうか?
どうやらそこには秘密があるらしい。
ということで、名古屋にあるコモの本社を直撃!

コモの自販機パンって、普通のパンと何が違うのでしょうか?
木下社長に伺いしました。

木下社長:通常に販売されているパンは、賞味期限が3日〜4日なのですが、我々のパンは35日〜60日なんです。

そう、実はコモのパン、とにかく賞味期限が長い!
ある特殊な技術を用いることで、賞味期限が通常のパンの20倍にもなる「ロングライフパン」なんです!

賞味期限がめちゃめちゃ長く、おいしさが長持ちするため、自販機でも売れるわけですが…
では一体どうやったらそんなパンが作れるのでしょうか?
案内されたのは…

長持ちになる驚きの秘密があるという部屋。

木下社長:こちらがパネトーネ菌のマザー室で保管している部屋です。
スタッフ:パネトーネって何ですか?
木下社長:イタリアのコモ湖の周辺にだけ存在している天然の菌です。
スタッフ:入っていいですか?
木下社長:ダメです。一般の方は入れません。この菌を取り扱っている特殊な人だけが入ることができます。

中に入るのは一切NGだというこの部屋ですが、こっそり出すのはOKということで、出てきたのが、

木下社長:これがパネトーネの元種です。

こちらがコモ独自のヒミツ兵器、パネトーネ菌!

パネトーネ菌は、イースト菌などと同じく、生地を発酵させてパンをふくらませるための大事な菌で、力強く膨らんでしまうので、それを抑えるため、きつく縛り付けているんだとか。
そしてこの「パネトーネ菌」、通常パン生地をふくらませるときに必要な水分の量が、イースト菌よりもぐっと少ない。
そのため、カビが生えにくく、パンが傷みにくくなり、長期間の保存が可能になるという!
だから、ロングライフパンなのに、保存料は一切使用していない!

しかし、ここで素朴な疑問…

こんなにすごいものなら、なぜ他の大手パン業者は、このパネトーネ菌を使わないのでしょうか?

木下社長:手間と時間がかかるんです。

そう、パネトーネ菌の保管はかなり面倒、さらに!

木下社長:普通のパンは半日でできるのに3日間かかったら採算に合わないんです。

膨らませやすく開発された工業用のイースト菌は、1時間程度で十分膨らむが、パネトーネ菌は、元々膨らむ機能が弱いため、発酵だけでも10時間はかかるんです。

さらに美味しいパンを作るために熟成を繰り返すと3日という時間を要してしまう。

長時間保管しなくてはいけないため、発酵室は、クロワッサン50万個が入る、広さ600?の部屋を用意しなくてはならない!

そうして焼き上げたパンと、通常のパンを比べて見ると、じっくりと熟成と発酵を繰り返すため一般的なパンの中身が気泡のようになっているのに比べ、コモのパンは幾層にも折り重なっている!

これが、もっちりとした食感と、独特の風味を生んでいるのです!

その独自の技術を磨き、業界5位のメーカーに成長したコモ。
今後もますますロングライフでがっちり!

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