過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2019年1月20日放送

特集

日経平均株価予想 驚きのニアピン賞は誰!?
川鍋会長の運命の一冊は「サーフィン」??

ゲスト

旭酒造株式会社 会長 桜井博志さん
株式会社ニトリホールディングス 代表取締役会長兼CEO 似鳥昭雄さん
日本交通株式会社 代表取締役会長/JapanTaxi株式会社 代表取締役社長執行役員CEO 川鍋一朗さん
ハウステンボス株式会社 代表取締役社長/(株)エイチ・アイ・エス代表取締役会長兼社長(CEO) 澤田秀雄さん
星野リゾート 代表 星野佳路さん

番組内容

大がっちりマンデー後半戦!スゴい社長達が5人集まれば、出るわ出るわ、儲かり情報が!
獺祭の旭酒造・桜井会長が気になる、岡山の超儲かり農家。大成功の秘密は!?
さらに、すごい社長のすごいご自宅を訪問!
すごい「本棚」を本邦初公開!
儲かり会社を作った運命の1冊を紹介!
スゴイ社長たちをスタジオにお招きしての大新年会、後半戦です!

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旭酒造桜井会長が気になる会社「国定農産」

2019年、すごい社長が気になる会社!
旭酒造の桜井会長が気になっているのは…

「国定農産」

やって来たのは岡山県岡山市。
何をしている会社なのでしょうか?
国定社長に話を伺いしました。

国定社長:まあ、基本的には農家ですけども…。
スタッフ:農家?年間売上げはどのくらいなんですか?
国定社長:昨年は3億2,000万円くらい。

こちらの国定農産、米や麦を作ってるらしいのですが、その1年の売上が3億2千万円とハンパない!
なんで、そんなに稼げるのでしょうか?

その秘密が田んぼにあるということで、見せてもらうと…

国定社長:だいたいこのあたりが我々が管理させていただいている土地になります。
スタッフ:ここら辺というのは…?
国定社長:まあ、他にも散らばってあるんです。

国定農産の農地を上空から見てみると…、この通り!あちこちにたくさん!
そのトータルは…実に140ヘクタール!
現在、日本の農家が持っている農地の平均が、1ヘクタールっていうから、とにかく広い!

広いから、大きなトラクターで効率よく作業ができる。
結果、コストも下がるから、当然、儲けも増える!

でも気になるのは、どうやってこんなに広い農地が持てたのか?ということ。
実はそこが、国定農産の賢いところ。

国定社長:うちの会社自体はですね、3ヘクタールの所有ぐらいしかないんです。
スタッフ:そうなんですか。残りは?
国定社長:残りは全部、農家からお借りしています。

140ヘクタールのうち、137ヘクタールは借りてるんです!
そのきっかけは…。

近所のある農家の「うちの農地を預かって代わりに耕してくれんかのう?」という相談ごと。

ものは試しに、と代わりに田んぼで米を作ってみたところ、これが効率よく、けっこう儲かった!
「だったら!せっかくだから、もっと農地を借りまくって、広げてみよう!」
というわけでこんなものも。

国定社長:この地域で、農地を増やしていくぞということを周りに知らせていこうと思ったんです。

「農地、借ります」をアピールするこちらの看板。
国定農産は、農家なのに、営業を始めてしまったんです!
すると、周囲に住む兼業農家から続々と申し出が。

その結果、今や、140ヘクタールにまで広がったという訳なんです。

今、こうして国定農産のように、農地を借りて拡大していくのは、日本農業のトレンド。
国定さんいわく、まだまだ同業者が増えそう、とのこと。

そして、国定農産のもう1つの儲かりの秘密が…

「儲かる作物をつくる!」

と、案内してくれたのが…
普通のお米…ではなく…

国定社長:「酒米」ですね。お酒専用のお米になります。酒米は高く売れます。1俵あたりの単価が酒米だと2万円ぐらい、食用のうるち米になると1万4〜5千円というところでしょうか。

酒米と普通の米、1俵だと5,000円の違いですが、国定農産はだいたい年間7,000俵を作っています。
すると、その差は3,500万円と、どでかい差に!
でも、それならみんな、酒米を作ってしまうのではないでしょうか?

国定社長:酒米は難しいんです、栽培が。酒米を作っても、収量は少ないわ、品質は悪いわということになり最後にはお金にならない、ということになっていきます。

では国定農産は…?

国定社長:だって、我々プロですもん。難しいことにあえて挑戦することで、収入もよくなっていくんじゃないですか。

国定農産は、難しい酒米を作る方法を研究。
稲と稲との間隔や、一株に植える本数などを細かく調整。
今では、獺祭の旭酒造からも買ってもらえる酒米に!

さらに国定農産では他にも…

健康にいいということで麦の2倍以上の値で売れる「モチ麦」を作ったりと、儲かる作物を日々、研究中。

これはますます伸びていきそうですね!

国定農産は広い農場でがっちり!

日本交通川鍋会長が気になる会社「バオバブ」

続いて、日本交通川鍋会長が気になる会社は…

「バオバブ」

一体、どんな会社なのでしょうか?
やって来たのは、東京都港区にある高層マンションの一室。

お出迎え頂いたのは、社長の相良さん。
実際のオフィスは有楽町にあるのですが、撮影NGとのことで、今回は社長のご自宅でお話を伺いました。

一体どんなビジネスをしているのでしょうか?

相良社長:バオバブは、AI(人工知能)向けの学習データを作っている会社です。
学習データというのは主に、コンピュータに学ばせる質問と回答のセットのことを言います。

どういうことかというと…、例えばこちらの車を運転している動画。

車載カメラが瞬時にガソリンスタンドの料金を表示しているのですが…

実はこれ、AIが動画を読み取って、どれがガソリンスタンドで、どこに値段が書いてあるかを判断しているんです。
これをやるためには…

これが、ガソリンスタンドで、ここにお値段が書いてますよ、という風に正解のデータを人間が作ってあげなきゃいけない。

そうした、いくつかの正解データをヒントに、AIが自分で判断をするのだとか。

この正解データ、たくさんあればあるほどAIが賢くなる!ということで、それを大量に作っているのが「バオバブ」という会社なのです。

実際にどのくらい儲かっているのでしょうか?

相良社長:年商は1億円弱ですね。

なんと、この事業を始めてからわずか3年で年商1億円を達成!

そして、大量のデータづくりが行われてるのは、この部屋とは全然違う場所。
実はそれこそが「バオバブ」の儲かりの秘密!

やってきたのは、東京国分寺。

とある小さな部屋で女性が、パソコンをいじっていました。
一体どういうことなのでしょうか?
「バオバブ」の宮崎さんにお話を伺いました。

宮崎さん:今ちょうどトマトを画像認識させるというプロジェクトをやっているので。画面のトマトを1つずつ囲って「トマトの実」というタグを付ける作業をしてます。手作業で1つずつやってます。

なんと、ハイテクなAIの正解データ集めは、人間がアナログに手作業でやってるんです!

宮崎さんがやっているのは、熟したトマトをAIが画像認識して教えてくれるというソフトのための正解データづくり。

宮崎さん:四角が大きすぎたりすると、余計な情報が入ってしまうので、トマトをぴったり囲う作業がとても大事です。多い時は何千枚何万枚ってやってますね。

実は「バオバブ」、大量の作業を世界中で雇った精鋭パートさんたちにオンラインで発注しているんです。
実際に名古屋で作業をしている台湾出身のリンさんは…

リンさん:子育てしながら仕事したかったので在宅ワークできたらいいなと思いました。

スタッフ:変わった写真もありました?
リンさん:サルの関節とか、そういうポイントを付けながらするアノテーションですね。

猿の関節がどんなAIになるのかはわかりませんが、リンさんの月収は、1日6時間ほどの作業で月収20万円ほど。

現在「バオバブ」のパートさんたちは、世界中に約800人!
AIのビジネスは今後もどんどん大きくなるのが確実。
ということはこれからも…がっちり!いきそうです!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:日本交通さん的には今後AIを導入しようと考えてるんですか?
川鍋会長:タクシー会社なので画像はいっぱいありますから、そこから色んな情報をすくい上げたいんですね。ここに空き地ができたとか、ここのお昼の定食はかに玉とか。そういったものがそのうちわかるようになるんです。
加藤さん:東京都内のデータを全部持ってるってことですね。
川鍋会長:AI用のデーターコレクター(収集者)になれるんじゃないかと思ってます。

星野リゾート星野代表の自宅に潜入!本棚から選ぶ私の一冊は…?

スゴい社長が読んでいる本には、きっと儲かりの秘密があるはず!ということで、ご自宅の本棚を拝見し、運命を変えた「私の一冊」を見せてもらおうというこの企画!

伺ったのは、軽井沢近郊の別荘地。

そう、軽井沢生まれの、星野リゾート・星野代表がお出迎え!

スタッフ:本棚を見せて頂きたいんですけど…ご自宅は…?
星野代表:これなんです。

ちょっと変わった形ですが…

スタッフ:スゴイこれ、渡り廊下ですか?
星野代表:坂に立っている家なので、2階から入らないといけないんです。

早速、中に案内されると…

シンプルでかっこいい、なんともステキなご自宅!
でも、本棚が見当たりませんが…?

星野代表:実は私の本棚って倉庫の中にありまして。普段リビングに座って読むってことがないものですから。

1階に降りていき、その先には…

星野代表:物置になっちゃってるんですけど。これが本棚なんですね。

倉庫の奥に、びっしりと本の並んだ棚が。
どんな本があるのか見てみると…

「マーケティング」と「戦略」の本だらけ!

スタッフ:普段の娯楽で読んだりしないんですか?
星野代表:娯楽では最近、読まないですね。自分の今のテーマがあって。悩むじゃないですか。すると今の自分の問題を解決してくれる本を探すんですよね。これが教科書と信じ込んだら徹底的に同じようにやってみるんです。
スタッフ:気に入った本は何度も読むんですか?
星野代表:その通りにやろうと思いますからね。読めばいいってわけじゃなくて、マニュアルのように持って歩いてその通りやってみます。

中でも、カバーもボロボロ、かなり読み込まれているのが…

ケン・ブランチャードの「1分間エンパワーメント」という本。

星野代表:これに感動して星野リゾートらしさみたいなものを設計していったんですよね。

本の中のメモには、「強いリーダーシップ必要」から「リーダー不要の状態へ」とある。
一体、どんな本なのでしょうか?

星野代表:これはねフラットな組織文化をつくろうってことなんです。経営者から最前線でサービスを提供してるスタッフまで、言いたいことを言いたい人にいつでも言える文化を持とうと。会議の中だけで思ったことを言ってくださいって言ってもなかなか言えない。普段からの人間関係が対等であれば、社員ひとりひとりが自立して発想して考えて自分で行動するようになるだろうというのがこのエンパワーメントってことなんです。

ではいよいよ、星野代表が選ぶ、私の1冊を教えて下さい。

星野代表:どれが大事だったか聞かれると、私はこれを言わざるを得ないと思っているんですけど。マイケル・ポーターという教授がいまして、ビジネスの戦略本なんですよね。これが自分のキャリアを変えたと思っているんですよね。「やるべきこと」はたくさんあるわけですよね。その中で「何をやらないか」を決めることが戦略だというのがやはり大きなメッセージです。

ビジネスのポイントは「何をやるか」よりも「何をやらないか」。
星野さんいわく、星野リゾートのいちばん大事なコンセプトが、ここから生まれたのだという。
それは…

星野代表:そこから私たち星野リゾートは、ホテルの「所有」はやめようと。「運営」だけに特化しようと決めたんです。星野リゾートは私の実家含めて保有していないんですね。投資家やオーナーから運営施設を預かって、または投資家の方のために運営だけの仕事をさせて頂いている。これが運営会社なんです。

星野リゾートの成長のベースには、一冊の本があったということなんですね。

星野リゾートはマイケルポーター「競争の戦略」でがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
星野代表:私は自分の直感を信じることができない経営者なんです。ただ、教科書というか論文は世界のビジネスの経営者がセオリーに基づいて書いてるんです。だから統計学的にある程度正しいと証明されているわけですよ。やってることが上手くいかない時ってよくあるんですよね。上手くいかない時に自分の直感でやってると自分を疑うじゃないですか。ところが教科書に基づいてると我慢できるんですよ。戦略が間違ってるのか?とかもう少し効果があれば出るのか?忍耐力がついてくるんです。

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