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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2017年12月17日放送

特集

日本で会社を立ち上げた儲かり「外国人社長」が登場!
カナダ人社長が作った「包丁」のお店に観光客が殺到のワケとは!?

ゲスト

森永卓郎さん、ボビー・オロゴンさん

番組内容

今回のテーマは、祖国を離れ、わざわざ島国の日本で会社を立ち上げた「外国人社長」
一体どんなビジネスをしているのか?なんで日本で起業したのか!?
外国人社長の儲かり戦略を大公開!

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鉄腕アトムが、なぜか大人に!?なにわのオフィスに集結する外国人オタク集団の謎のお仕事とは!?

まずやってきたのは
大阪市西区にあるアクティブ ゲーミング メディア

社内には外国の方ばかり!一体、何をしている会社なのでしょうか?
お話を伺ったのはこちらの…

スペイン出身のイバイ・アメストイ社長、40歳!

何をしている会社ですか?

イバイ社長:弊社は(日本の)アニメとマンガの翻訳をしている会社です。

イバイ社長が経営するのは日本のマンガなどをいろんな国向けに翻訳する会社なんです!過去には「サラリーマン金太郎」や「キャプテン」などの作品の英訳も手掛けたらしい

しかし、マンガやアニメの翻訳といっても具体的にはどのような作業をするのでしょうか?マンガを英訳作業中のフランス出身のバランタンさんに作業の様子を見せていただきました!

まず、日本語のセリフ一つ一つに数字を割り当て、番号に合わせてエクセルの表に英語訳を書いていくそうなんですが、日本のマンガの翻訳で一番難しい所があるそうなんですが…

©2017 EDWORD RECORDS / 1st PLACE
©Sayuki

それは音そのものを表現する「擬音語」や、見た目・触った感じなどを表す「擬態語」。
とにかく日本の漫画はその種類がやたら多く、中々、しっくりくる英語がないだとか。

©2017 EDWORD RECORDS / 1st PLACE
©Sayuki

そこで、海外の読者がなるべくイメージしやすい言葉を選んで「擬音語」や「擬態語」に文字を当てはめていくのです。
となると、料金はどうなっているのでしょうか?

従業員:1ページ大体1,100〜7,000円まで

内容が専門的だったり、英語みたいにメジャーじゃない言語への翻訳は、料金も高くなるらしい。

さて、そんな翻訳ビジネスの中で、今一番の稼ぎ頭は一体何なのでしょう?

イバイ社長:やはりゲームですね。

ゲーム業界は今や10兆円市場!
スクウェアエニックスが発売したRPGゲームが8カ国語に翻訳され200万本超えの大ヒットをしたり、個人が作ったPCゲームも英語に訳したら40万ダウンロードを達成したりなど、日本のゲームはけっこう海外で売れる!

そこでイバイ社長は、ゲームを作った会社に代わって海外に売り出す為の翻訳作業を請け負えばきっと儲かる!と考えたそう。

とはいえ、ただ言葉を翻訳するだけではダメで、世界で売るためにはもうひとつ欠かせないひと手間があるそうで…

イバイ社長:ローカライズという海外の法律に合わせて中身を微調整する作業をやっております。

つまり、国や地域ごとにゲーム内の演出や絵柄を変える作業というのが必要なんだそう。

例えば、鉄腕アトムをメインに、マンガ家・手塚治虫のキャラクターを使った、オンライン・カードバトルゲーム「アトム 時空の果て」
現在、日本語と英語版が発売されているんですが、ゲーム市場世界No.1の中国に売り込むため、 あちこち、修正の真っ最中…
アトムのキャラクターも…

©Tezuka Productions/Active Gaming Media
©Tezuka Productions

イバイ社長:大人が遊ぶゲームなので1〜2歳年齢を上げた方がいいと判断しました。

日本人からすると驚きのアトムの姿ですが、海外ではなるべく主人公は幼い感じじゃないほうが人気が出るんだとか。他にも中国のゲームの場合、残酷なものやお色気系などの過激な描写は一切NGなので、日本やアメリカではOKなイラストでも修正が必要な場合があるのだとか。

と、このような様々な作業をするため、アクティブ ゲーミング メディアでは、

25カ国のスタッフが30カ国語に対応して、なんと年間売り上げ10億円以上!
来年で10年目を迎えるアクティブ ゲーミング メディアはこれからも日本のコンテンツをローカライズしてがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。

森永さん:ゲームの方が儲かるって言ってましたよね?何故かと言うとマンガやアニメは海賊版が作られ易いんですよね。その点、ゲームの海賊版は作るのがすっごい難しいので儲かるんです。

外国人が殺到!カナダ人社長が立ち上げた、日本製だけを扱ったある専門店とは!?

続いては、通天閣タワーのすぐ側にあるお店。
店内をのぞいてみると…

海外からのお客さんでいっぱいですが、一体何のお店なのでしょうか?
伺ったのはこのお店の代表取締役の…

カナダ生まれ、デンマーク育ちの、ビヨン・ハイバーグ社長!

ビヨン社長:ここは包丁専門店です。

2011年にビヨン社長が始めたのが、日本製の包丁だけを扱った包丁専門店「タワーナイブズ」!
日本の包丁は海外から旅行にくるお客さんに大人気!
それなのに外国人向けのお店がない事にビヨン社長が目をつけ、包丁専門店ビジネスを始めたのだそう。

店内には400種類以上の包丁がズラリ!しかも棚に並んでいるのはプロの料理人御用達の高級品ばかり!
それでも平均1〜2万円の包丁が、月に1000本近く売れる月もあるんだとか!
なぜそんなに人気なのでしょうか?その秘密が接客にあるそうで…??

お客さんの母国語で接客!
タワーナイブズでは英語やフランス語など4ヶ国語で対応しているとの事。確かにそれなら海外のお客さんも安心ですよね。

しかもビヨン社長がスゴイのは包丁に関する知識、情報量がとにかく豊富!

他にもお店の中では、ホームセンターの実演販売ばりの包丁の試し切りサービスを行なっていたり、左利きの人が多い海外のお客さん向けに、左利きに対応した包丁も多めに在庫しているとの事。この辺りの日本人には気づきにくい、ハートをがっちりつかむ細かい接客がお店の魅力。

さらに!それだけではなく海外の人には喜ばれる、とっておきのサービスが…

購入した包丁に名前を彫ってくれるサービス!!しかもカタカナで!!!
日本語の方が海外の人には喜ばれるんだそう!

でもなぜそもそも、包丁の専門店を始めようと思ったのでしょうか?

ビヨン社長:マンガの「子連れ狼」が好きで。刀の切れ味がスゴくて。小さいときに読んで日本の刃物はスゴいと思った。

そんなビヨン社長は23歳の時に来日。大阪の有名な包丁メーカーで9年働き、2011年に1号店をオープン!現在、大阪に2店舗、さらに東京のソラマチに1店舗の計3店を経営されています!
  
まさに切れ味、絶好調!
包丁でがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤さん:包丁にカタカナで名前掘るのってやっぱり嬉しい?
ボビーさん:漢字とかカタカナっていうのは、海外から見るとアート。
森永さん:だから外の人に気付いてもらうと思わぬ強みがビジネスに結びつくっていう事ですよね。

今話題の飛行マシン!スリランカからやって来た外国人社長が挑戦する、ハイテクを超えたオーバーハイテクビジネスとは!?

続いては、東京・中央区にあるラピュタ・ロボティクスという、ちょっと不思議な名前の会社。
2014年にこの会社を立ち上げたのが…

スリランカ出身のモーハナラージャ・ガジャン社長!37歳!
さて、ラピュタ・ロボティクスさんは一体、何の会社なのでしょうか?

ガジャン社長:じゃあ、お見せしますね。

と言うなり、オフィスの別の場所へと移動する社長。
付いていくとそこには謎の箱が!
社長が合図をするとその箱が開き出し、中からなんと…!?

最近なにかと話題の飛行型マシン「ドローン」が!
しかし、このラピュタ・ロボティクスのドローンは通常のものとは一味違うそうで…

ガジャン社長:これはパイロットが必要ない自律飛行型ドローンです。

つまり、ラピュタ・ロボティクスが開発したのは、操縦する人間がいなくても自由に飛んでしまうドローンなんです!

という事で実際に、茨城県・筑西市の試験場にあるドローンを73km離れた東京本社から飛ばしてもらいました!

ガジャン社長が東京のオフィスからパソコンでワンクリックすると・・・

なんと!茨城の飛行試験場にあったドローンが無人で起動し、飛び上がり…

東京のオフィスのパソコン画面には上空のドローンから送られてきた筑波山の映像が…!!

なんとこのドローン、GPSで自ら現在位置を把握して自分の姿勢を細かくコントロールし、インターネット経由で飛行ルートの指示を受け取って飛ぶという優れモノ!
しかも着陸はピンポイント!その上、撮影した映像データも自動で送信してくれるという凄いドローンなんです!

ではそんなハイテクドローン、一体、どういった業界に注目されているのでしょう?

ガジャン社長:造船所とか港とか発電所などに需要があると思います。

24時間、定期的に何度でも、危険な所や見回りが困難な所を上空からスイスイ巡回できるのでパトロール業務にピッタリなんだとか!

他にもラピュタ・ロボティクスでは、音に反応して動く進化系パトロールドローンも開発しているという

ガジャン社長:GPSが届かない環境でもドローンを飛ばせるのは、大きなビジネスになるのではないかと思います。

このハイテクドローンビジネス、注文先への月々のレンタルという形で来年にはサービス開始予定とのこと!

ところで、ガジャン社長はなんでわざわざ日本でドローンビジネスを始めたのでしょうか?

ガジャン社長:日本という国は高齢化問題を抱えていて、生産性の効率を上げる事がこれから必要となってきます。そしてもう1つの理由として、日本には優れたネットワークインフラが既にあって作業が簡単にできるようになっているからです。そして最後にもう1つ、僕は日本が好きです。なぜかというと故郷のスリランカに最初にテレビ局を作ってくれたのが、実は日本政府でずっと小さいときから「おしん」を観ていました。

ハイテクとおしんのまさかの繋がり!
各業界からの問い合わせも殺到しているというこのハイテクドローンでラピュタ・ロボティクスはがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。

加藤さん:大体、我々の身近にロボットが普通にいる時代って何年後にきますか?
ガジャンさん:あと3年できますね。
森永さん:ライフスタイルが劇的に変わると思います。

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