過去の放送内容
2017年12月3日放送
特集
業界新聞の記者に聞いた!せまい業界トップニュース2017!【後半戦】
ブライダル業界は「PP」が熱い!コインランドリー業界の最強工場に潜入!
ゲスト
森永卓郎さん
ライダル産業新聞 遠藤和博さん
月刊食品工場長 木下猛統さん
月刊食堂 通山茂之さん
月刊総務 豊田健一さん
LBM(ランドリービジネスマガジン) 中澤孝治さん
月刊食品包装 吉沢文雄さん
※お名前50音順
番組内容
「業界新聞の記者に聞いた! せまい業界トップニュース2017!」後半!
業界新聞の、編集部の記者が厳選した、今年一番すごかった特ダネとは?
後半戦も激熱、驚きの連続です!
世界初! アレがくっつかないフィルムが誕生
やって来たのは、千代田区にある『月刊食品包装』。
発行部数は月2万部。
「製造で使う検査機が新しくなった!」 とか、「抗菌フィルムが採用された!」 など、包装業界のマニアックな情報が満載の専門誌です。
お話を伺ったのは吉沢デスク。
スタッフ:会社の調子はいかがですか?
吉沢デスク:調子は良い、というか、今年は記念すべき年なんです。『月刊食品包装』が創刊60周年を迎えました!
晴れて60周年を迎えた食品包装が紹介してくれるニュースは?
吉沢デスク:ヨーグルトを振って、その後に開けてもヨーグルトがつかないフタっていうのをご紹介したことがあったんですね。そのメーカーさんが、さらに進化したものを開発しました。
3年前に教えていただいたのが、どんなに振っても中身のヨーグルトがつかない、画期的な素材のフタでした。地味だけど、すごい素材。
それが進化したって!?
吉沢デスク:あるモノがつかないフィルムが誕生したんです。
「あるモノがつかないフィルム」を求めて、あのヨーグルトのフタを発明した「東洋アルミニウム」へやってきました。
あれからどうなったか聞くと…
関口さん:おかげさまでヨーグルトの会社が1社から2社、そして3社4社と(取引先が)広がっていきました! がっちりです!
どうやらヨーグルトのフタは好調の様子。
それが一体どんな進化を遂げたのでしょうか?
「感動を与えます!」と、自信満々の関口さんに案内され、加工開発センターへ。
関口さん:お待たせしました! これががっちりアイテムでございます。
登場したのはホールケーキ。
かわいいイラストのフィルムが巻かれています。
関口さん:ケーキの周りのフィルムにクリームがつかなくなったんですよ!
ケーキに巻かれたフィルムといえば、はがした時に、クリームがくっついてしまうもの。
ところがこのフィルムは、はがしてもクリームがくっつかない!
ヨーグルトがつかないフタは、表面にとても細かい凸凹を作ることで水分を弾く、という仕組みでした。ところが油分の多いクリームははじくことができません。
そこで、油を弾く材料を組み込んだのが、このフィルムなんだとか。
材料は「企業秘密で…」とのことですが、この油を弾く材料は5年がかりでようやく完成したのです!
新フィルムを斜めにして、油を垂らしてみると…
関口さん:このように、油もタマになって転がる形は、まだどこも開発できていません。世界初です!
世界初の、油を弾くフィルム! ということは、よくコンビニのお弁当などで、タルタルソースがフィルムにベットリ…なんてことがありますが、このフィルムを使えば、それも大丈夫になるということ!
他にも、キッチン周りの汚れ防止シートなどにも活用できます。
次はどんなフィルムを開発するのでしょうか? これからも楽しみです!
▼スタジオでお話を伺いました。
吉沢デスク:今回は山崎製パンさんと共同開発したとのことです。山崎製パンさんも10年くらい前からずっといろいろなフィルムを探していたそうなんです。階段を一段ずつ上がるのではなく、一気にエレベーターで昇る。それくらいこのフィルムは画期的な開発だったとおっしゃっていました。
進藤さん:食べ物以外にも応用が利く可能性があるんですか?
吉沢デスク:ケチャップやマヨネーズなど、チューブの内側に使うと、最後までキレイに出すのが可能なんじゃないかと思います。
納期は最大6ヶ月待ち! コインランドリー最大手のすごい最新機種
つづいて向かったのは、文京区にある『LBM』。ランドリービジネスマガジン。
ここ数年増え続けているコインランドリーに特化した業界誌で、「広島に女性専用コインランドリー誕生!」とか、「洗濯しながらパンケーキが楽しめるランドリー」まで、トレンド満載の専門誌です。
2度目のご登場となる、中澤編集長が選ぶ、2017年のトップニュースとは?
中澤編集長:TOSEI(トーセイ)さんっていう会社があるんですが、機械が欲しいという要望に対して生産が全然間に合わない。一時期は6ヶ月待ちで、かなり儲かってると思いますよ!
全国のコインランドリーの、洗濯乾燥機4割を作る日本のトップメーカーTOSEI。
静岡県の本社を直撃しました!
中澤編集長は「かなり儲かってると思う」と言っていましたが、売上は…
中村社長:洗濯機事業を中心として(売上見込み)約90億円。
工場もフル稼働で、月に500台作っても間に合わないのだとか!
中村社長:マーケットが膨張していまして、私どもも一生懸命生産しているんですが、なかなか追いつかないんです。
TOSEIは、さまざまなタイプのマシンを作っていて、中の容量が22kgタイプの中型機、32kgタイプの大型機などがあります。売れ筋は22kgですが、最近はダニやノミ対策で、布団も洗える大型の32kgも売れているそうです。
そんなTOSEIの洗濯機が人気のヒミツは、最短45分で終わらせる、日本一速い洗濯乾燥!
普通はしっかり乾燥させるまで1時間以上かかるのに、どうしてそんなに早いのか?
中村社長:部品加工から微調整まで含めて、全て自前でできるからです。
TOSEIの工場では、ドラムはもちろん、モーターやバネ、さらにはコンピューターの基盤まで一貫生産。だから、マシンの微妙な調整も可能で、日本一速い洗濯乾燥機を生み出すことができるのです。
今一番人気の最新ランドリーを見に、直営店に行ってみると…
コインランドリーの機械にお金を入れるところがありません!
従来は洗濯機ごとにお金を入れて動かしていましたが、ここでは駐車場と同じく、お支払いは一ヶ所で。もちろん、電子マネーでも払えます。
これなら、一台ごとに集金しなくて済むし、インターネットで売上の管理が可能。
集金がラクなので、急増中のコインランドリーオーナーさんに大人気なんです。
とにかく今、売れまくっている最新洗濯機システム。
工場の生産スピードも高速にしようということで…
中村社長:隣の建屋に今、急ピッチで新しい工場を作ってます!
なんと新工場を建設中! 設備も人も増やして、とにかく絶好調です!
TOSEIは日本一の高速回転でがっちり!
結婚式だけじゃない! ブライダル業界では◯◯作戦が大流行中!
つづいては、銀座にある『ブライダル産業新聞』へ。
発行部数は月1万2000部。
最近はインスタグラムなどを広告に使う式場も増え、「インスタでの問い合わせ増加」や「オリジナル引き出物を開発!」など、結婚式ビジネスの動向が手に取るようにわかる新聞です。
遠藤記者:ブライダル産業新聞です。月3回発行しています。
そんな遠藤記者が驚いたブライダル産業新聞のニュースとは?
遠藤記者:今、ブライダル業界は、結婚式につながる、ある大作戦で儲かってます。アツイですよ。
そう聞いて向かったのは、横浜みなとみらいにある「アニヴェルセル」。
全国14箇所で、レストランやカフェ、チャペルなどが一緒になった、おしゃれな結婚式場が人気です。
広報の友行さんに案内されたのはチャペル!
でも、ここで一体どんな大作戦が?
友行さん:プロポーズプランというのがございまして、プロポーズをお売りしています。
名付けて「プロポーズ大作戦」!
結婚式場が、結婚式ではなくプロポーズするプランを提供していて、それが今、大人気なんだとか!
アニヴェルセルにはプロポーズ専門のプランナーさんがいて、自社のチャペルやレストランなどの施設を使って、どのようにプロポーズするか?婚約指輪はどうするか?花は必要か?などなどを、細かくプランニング。もちろん彼女には内緒で、プロポーズの演出もサポートしてくれます。
失礼ですが、これまで失敗したことはないのでしょうか?
友行さん:失敗したことは無いです!
では、実際のプロポーズ大作戦はどうやって決行されるのでしょう?
4年付き合った彼女に、二口(ふたくち)君がプロポーズするというその現場を、特別に見せていただけることになりました!
果たして成功するのでしょうか…!?
食事を終えた2人は、この後チャペルコンサートに参加する想定でやってきました。
ここでプランナーさんが、彼女をお手洗いに促します。
現場でのさりげない誘導も、プランナーさんの大切な役目なのです。
チャペルで一人待つ二口君。かなり緊張している様子。
そこへ、彼女がやってきました! いよいよプロポーズ!
二口君:一生幸せにします。結婚してください。
どうやらプロポーズはうまくいったみたい。ご婚約おめでとうございます!
今回、二口君がお願いしたのは、チャペルだけ使用するプランで3万円。
他にも、レストランで食事をしたり、お花を贈ったり、婚約指輪を頼んだりと、プランによって値段もさまざまです。
式場側は、結婚式で使ってない夜の時間を有効活用でき、婚約指輪やブーケなどのオプションでも儲かると、プロポーズプランはブライダル業界で大流行り!
そして、ここからが大事なポイント!
プロポーズを行ったお客さんは、自分たちの思い出の場所だから、という理由で、「結婚式もここでやろう!」となりやすい。
つまり、将来のお客様の獲得に繋がりやすいんです。
今やプロポーズもプランニングの時代。
アニヴェルセルは幸せなプロポーズプランでがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
進藤さん:プロポーズ大作戦にはいろいろなオプションがあるんですよね?
遠藤記者:ちょっと変わったところだと、プロポーズの瞬間を収められるリングケースというものがあります。リングケースにカメラが付いていて、ケースをパカッとした時に、その瞬間が録画できるというものなんです。上手に撮れば、彼女が指輪を見て驚いている瞬間の映像が撮れるそうです。もちろん、音声も入ります。
加藤さん:もし撮れなくても、失敗の映像でも思い出になるし、結婚式で流せばウケますね。