過去の放送内容
2017年9月24日放送
特集
知られざる「業務用」便利グッズの世界!「腕首楽ポン」「すべらんマット」が便利すぎる!
ゲスト
森永卓郎さん、松岡昌宏(TOKIO)さん
番組内容
今回のテーマは「業務用便利グッズ」!
便利グッズは、お仕事の分野にもけっこうあり、目からうろこのちょっとしたアイデアで、仕事がグッと早くなる!楽になる!
その道のプロたちに「だけ」有名な業務用便利グッズ!ぶどうの産地勝沼で発見。
店構えは超古いけど、地元の農家さん御用達、業務用便利グッズのお店とは?
今日は、助かった〜!これがあるおかげでがっちり!という、業務用便利グッズの世界をお見せします!
地元の農家さん御用達、業務用便利グッズでがっちり!
まず最初にやってきたのは、山梨県甲州市勝沼町にある三森商店。
年季の入った外観ですが、この店、地元の人達にとっては業務用便利グッズの聖地らしい。
一体、どんな業務用便利グッズがあるのか?
店内に入ってみると…
そこにいらっしゃったのは4代目三森秀紀社長と奥様の孝子さん。
こちら何用の便利グッズのお店なんですか?
三森さん:この地ならではの独特の商品になりますけど。
そう、甲州市勝沼といえば、日本一のぶどうの産地。
近隣のぶどう農家さんにとって絶対に欠かせない便利グッズが三森商店にはたくさん置いてあるんです。
実際に三森商店の便利グッズを使っているぶどう農家さんを訪ねると…
使ってました!
こちら、二の腕と首に装着して使う「腕首楽ポン」!
手を挙げたまま、長時間の作業をするぶどう農家さんには欠かせないアイテムなんです。
さらに後ろ側にカメラが回ってみると…
こちらにも三森商店の便利グッズが!
一本足の椅子、名づけて「楽テール」
農家さん:これで移動してもいつまでもお尻の下についてくる。
さらにこちらの目盛りが付いてるはさみにも秘密が…
実はこのはさみ「ぶどう鋏」といって、ハサミ兼、定規の役割を果たしてくれる便利グッズなんです!
定規の機能を使えば長さを揃えられ、綺麗な見栄えのいいぶどうになるとのこと。
そして、もうひとつヒミツが!先端が丸くなっているのですが…
これはぶどうを取るときに先が尖っていると隣の粒に穴を開けてしまい、腐れの元だったり、玉割れで商品価値を落としてしまうのを防いでくれるんだとか。
まさにぶどう農家にはなくてはならない便利ハサミなのです。
その他にもこちらのフェイスマスク、
ある工夫がしてあって、口に穴が開いてあり、話すときに便利だったり、メガネしている場合は曇らないなど農家の方に喜ばれているんです。
そしてこちらのホッチキス、
このホチキスの凹みにはもちろん意味があります。
どうやって使うのでしょうか?
このように、鳥獣除けの網を針金ごしにとめるときに使う便利グッズ!
他にも、鷹やトンビの代わりに、ムクドリなどの小鳥からぶどうを守ってくれるアイテムや、サル除けのおもちゃのヘビなど三森商店の業務用便利グッズがたくさん!
でも、なんでこんな小さな三森商店に、いろんな便利グッズが揃っているのでしょうか?
三森さん:メーカさんに助けられる部分もありますし、農家さんに助けられる部分もあります。仲介役みたいなものでしょうかね。
農家の要望を聞いて、三森商店が便利グッズを考案、いろんなメーカーに作ってもらう、という仕組みなのです。
スゴイのは、ここにしかない便利グッズの噂を聞きつけて、全国の農協や大規模農家から大口の注文が絶えない!
そんな三森商店が一番大事にしているのが、お客さんとのやりとりで、どんなものを欲しがっているのかを日々探ること。
直接お店で声を聞けるから他にはない便利グッズが作れちゃうんです。
店の造りは、創業してから100年以上このまんまだけど、年間の売り上げはここだけの話、数億円もあるっていうからスゴイ!
三森商店は業務用便利グッズでがっちり!
ニッチな市場?フォークリフトの便利グッズでがっちり!
次にやってきたのは
瀬戸内海に面した山口県光市にある、
兼子産業株式会社。
この小さな会社が作ったある便利グッズが、今、全国の物流業界で大ヒットしているらしい…。
ということで早速、会社の中へ…
出迎えてくれたのは兼子産業3代目の兼子雄輝(ゆうき)社長。
物流業界で大ヒット中の便利グッズって一体何なんですか?
兼子社長:これです。すべらんマットといいます。
まさに便利グッズっぽいネーミング。
滑り止めはわかるけど、どこにどうやって使うのか?
実際に見せてもらうと…
兼子社長:フォークリストの爪の裏がマグネットになってまして、先端から爪の上に置くだけです。強力なマグネットでこれで装着完了です。
フォークリフトは、パレットと呼ばれる台に爪を差し込んで荷物を運ぶのですが、急ブレーキや急旋回をすると滑りやすいという問題がありました。
そこでこのすべらんマット。
これを装着するだけでパレットが全く動かなくなるらしい。
ということで実験をしてみると…
すべらんマットなしでは…
パレットが滑り、このように荷物がバラバラに。
そこですべらんマットを装着すると、高速で急旋回しても、急ブレーキをかけても…
まったく問題なし、動かない。
このすべらんマット、サイズによってワンセット2万円から7万円と、そこそこのお値段ながら、年間2000セットを売上げる大ヒット商品なのです。
でも、そんなに売れるんだったら、大手のメーカーが参入してきたりすることはないんでしょうか?
兼子社長:我々にとっては非常に魅力的な市場でも、大手さんにとってはそこまで市場規模の大きくないマーケットなのかもしれないです。ニッチな市場ですね。
兼子産業の本業は、運送用の木箱やパレットなど、いわゆる梱包材を作る会社。
モノを運ぶ、物流業界を知り尽くしてるから、全国に100万台以上あるといわれるフォークリフトのユーザーのお悩みがわかったってことなんです。
もうひとつ、ユーザーのお悩みに答えた便利グッズが…
「水平チェッカー」
フォークリフトは、角度がつけられるようになっていて、
重い荷物を運ぶときは爪を上げたりするんですが、よくあるミスが、この角度がついたまま、高いところの荷物を上げ下げしてしまう。
すると当然…倒れてしまう。
そこでこの水平チェッカーを使えば、
運転手の目の前で、爪が水平になってるかどうかが一目でわかる。という便利グッズ。
これなら初心者も安心!
そんなフォークリフト便利グッズの宝庫、兼子産業から10月1日にまたまた新商品が出るらしい。
それが…
新商品のフォークリフトマーカー!
これもフォークの爪に装着するタイプで、500、1000、1500と目盛りが入ってる!
でも、それだけ?
兼子社長:フォークリフトの差し込み位置がわからないことによる事故も多くて、アタッチメントをフォークの爪に貼るだけでどれくらいまで爪がささっているのか。誰が乗ってもわかるようになる。
フォークの爪がどこまでささってるかわからないと…
手前の荷物だけを取りたいときに、
奥の荷物まで持ち上げて結果、崩れてしまったり、がおきる。
でも、フォークリフトマーカーを付ければ、どこまで爪を差し込んだか一目瞭然。
手前の荷物だけを取るのも簡単!
この商品も業界初なんだとか!
現在、便利グッズだけで年間1億円の売上げがあるらしいのですが、これらが全国100万台のフォークリフトに広まれば、今後も右肩上がりで伸びてくの、間違いなし。
兼子産業は物流業界の便利グッズでがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:現場に出てる人間しかわからない便利グッズですよね?
松岡さん:専門職のプロフェッショナルから見た目線ですよね。こんなのあったらいいなってものですよね。