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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2017年9月17日放送

特集

検証!森永卓郎オススメ会社は儲かってるのか?とっておき情報「地面補強の会社」にまさかの事態が!?

ゲスト

森永卓郎さん、やくみつるさん

番組内容

経済アナリストとして多くの番組や雑誌で活躍し、さらには大学教授まで務めている森永卓郎さんが、その日のテーマにあった、もう1つの儲かり情報を教えてくれる当番組恒例の「CM2のあとで」。果たして「CM2のあとで」で紹介した会社はホントに儲かっているのか!?その儲かり状況を徹底調査!!

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全国のお土産を作る最強プリンターとは?!

まずは、工事現場での足場作りや、飲食店のために刻みネギを準備するビジネスを紹介した『儲かるお膳立て』の回。
その回の「CM2のあとで」で、森永さんが紹介していた会社から調査!

この日の放送内で森永さんが教えてくれた儲かり情報がこちら。

森永さん:それは高松のツジセイ製菓です。色んな空港とか駅とかサービスエリアとか、そういうところで売っている各地のお土産のお菓子を結構作ってる会社です。でも、全部黒子でやってるから、何を作っているかは絶対言わないんですよ。

全国のお土産お菓子をまとめて作ってる会社とは…?
あまり聞いた事がありませんが、果たして本当に儲かっているのでしょうか?

香川県高松市の「ツジセイ製菓」にお邪魔し、代表取締役社長営業統括の田中さんに、お菓子を製造しているツジセイお土産工場を案内して頂きました。

田中社長:こちらがパイを作っているラインになります。

工場の中では、機械で伸ばされて出てきた真っ白なパイ生地に、作業員の方がイチゴのジャムを練り込む作業の真っ最中。

ツジセイ製菓では、同じ形のパイのお菓子でも、味をブルーベリだったりマンゴーだったり枝豆だったり、ご当地の特産物の味に変えることで特色を持たせ、全国各地向けのお土産パイを効率よく生産しているんです!
イチゴジャムを練り込んだイチゴパイは京都のおみやげに!
マンゴーなら宮崎に!と、その種類は50種類以上!

一方、工場内では、同じく全国50箇所以上で売られてる人気商品、ミルククッキーもオーブンで焼かれていたのですが、こちらは先程と違い、全国各地で同じ形・同じ味で販売!
しかし、それでは何の特色もない商品になってしまうのでは…?
田中社長に伺うと…

田中社長:こちらの商品、今からプリントしますので。

クッキーが焼き上がると登場したのが…

ツジセイ製菓の秘密兵器、クッキープリンター!

焼き上がったクッキーを並べて、プリンターを通過させると…

無地だったクッキー全てに、お侍さんのキャラクターが!
そう、クッキープリンターとは商品に一瞬でイラストや文字を描くことができる機械なんです!

田中社長:今までは版を作る作業に時間とコストがかかっていたんですが、クッキープリンターならデータさえ送ってもらえば瞬時にプリントできるようになってます。

これまではプリントの型を作って版画のように描いていたのを、このクッキープリンターでは、直接4色の食用の着色料を超高速で吹き付ける方式に進化させた事で、製造作業が格段に効率UP!
さらには…

例えば、今、作っていた侍のイラストが入ったクッキーと、同じ種類のクッキー・同じ製造ラインのまま、その場でパソコンのデータを変えるだけで…

今度はキティちゃんのイラストが入った、北陸新幹線お土産バージョンに変化!

そして、このマシンならイラストのデータさえあれば試作品も簡単に作れるので、新たなお客さんへの営業も、実物を持っていけるから話が早いという利点も!

そんな、ツジセイ製菓の年間売上げは25億円!
これは確かに森永さんが言う通り…

ツジセイ製菓はご当地のお菓子を作ってがっちり!

謎の金網を使ったまったく新しい斜面補強の工法とは?!

続いての「CM2のあとで」で、森永さんが紹介した会社は…
最上級の砂、苔などを紹介した「儲かる地面ビジネス」の回のこんな会社。

森永さん:フリー工業の、のり面加工です。昔は(道路等の)がけ崩れを防ぐために崖面をコンクリートで全部べったり固めてましたよね。今、注目を集めてるのが、縦にだけ鉄筋をいれといて、格子状に横に間伐材を入れる「ウッドスロープ工法」なんです。この方法なら、何十年か経っていく内に木の部分がドンドン朽ちていくので、その隙間から草とか木とかが生えてくるんです。

と、紹介されたウッドスロープ工法ですが、果たして本当に儲かってるのでしょうか?
東京都台東区にあるフリー工業へお邪魔し、富田社長にお話を伺いました!

富田社長:(ウッドスロープ工法は)今はやってない状態です。林業の職人さん不足や高齢化で、なかなか思うように間伐材が出なかったり、木材がバイオマス発電など違う方向に使われるようになって。

お話によると、ウッドスロープ工法は肝心の木材が手に入らない事で、事業がストップしてしまっているとの事。

ところがこのフリー工業、森永さんが紹介したのとは別のまったく新しい斜面補強の工法を開発して、けっこう儲かってるらしいんです。
一体、何で儲かっているのでしょうか?

富田社長:うちの主力商品は「デコメッシュ」というものです。

「デコメッシュ」とは、どんなものなのでしょうか?
実物があるという工事現場に案内してもらい見せて頂く事に。

富田社長:これがデコメッシュです。

と言って富田社長が持って来たのは、一見するとただの金網のような物。
でも実はこれ、斜面などの土砂崩れを防ぐ、コンクリートの壁を作るための型枠に使われる物なんです。

では、実際どういった物なのでしょうか?!
デコメッシュを使った斜面補強の工事の様子を見せて頂きました!

デコメッシュで作られた枠の中に、まずは生コンクリートをドバーッと投入!

あれ?!でも、そのまま流したら編み目から流れ出てしまうのでは?!と思いきや…

デコメッシュ特有のデコボコした表面の作りのおかげでギリギリ押し留まっています!
そしてここからデコメッシュ独自の仕上げ作業があるそうで…

流し込んだ生コンクリートに撹拌器で振動を加えると…、

編み目から生コンクリートがジワジワと染み出て来ました!
この作業をする事で、生コンクリートの中の余分な空気などが外に出て強度が均一に強くなるんです。その後、表面をならすと…

まるで岩のような、ナチュラルな斜面が完成!!

このデコメッシュの工事の何が1番の特徴かと言うと、従来行なわれていた木枠を使っての工事の場合、

斜面をコンクリートで固めるには、崖面に木の板を積み上げて型枠を作り、そこにコンクリートを流し込む、というやり方を取るのですが、

コンクリートが固まったら、外側を金属で補強したり、型枠をバラして外して撤収するという作業があり、それがけっこう重くて大変なんです。しかしその点、デコメッシュならコンクリートの中に埋め込まれるので撤収作業が要りません。

そして、もう1つの特徴はその「軽さ」!デコメッシュなら女性でも持ち上げられるほど軽いので運ぶのも組み立ても楽ちんという大きな利点もあるんです!

このデコメッシュを使った工事方法だと、なんと人員はこれまでの9分の1、工期は半分で済むので工事費も大幅に削減できて良い事尽くめ!

という事で、森永さんが言っていたのとは別の工法ではありましたが…
フリー工業はデコメッシュでがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:ウッドスロープ工法も取り上げるのを少し先取りし過ぎただけで、なくなったわけではないんですよ。可能性はあって、まだ今の所きてないというだけで、これからくる方法ですから。

飲食のプロが認める、プロ専用カタログとは?!

続いての「CM2のあとで」で、森永さんが紹介した会社は…
消防士や農家専門のカタログを紹介した「儲かるプロカタログ」の回のこんな会社。

森永さん:ジーエフシーの和食単品カタログです。これはですね、メディアに出るのはおそらく初めてだと思うんです。この会社の「趣」っていうカタログあって。一流料亭で会席料理が出るじゃないですか?このカタログから料亭とかが買ってるんです。 
加藤さん:え?!(料亭で)作ってないの?!
森永さん:なので全部は見せられないんですけど…。

と、紹介したジーエフシーは、全国のホテルや料亭がこっそりお世話になっている、食材や料理を納めてくれる問屋さん。

前菜や付け合わせにあると便利な和え物や煮物、手間がかかる細やかな飾り包丁が入った加工野菜などが人気商品なのだとか。

そんなプロ専用の秘密の会社、ジーエフシー東京営業所にお邪魔し、西村社長にお話を伺いました!
まず気になるのはカタログに載っている3500点ほどもある料理は一体、どこで作っているのでしょう?
大きな自社工場が何処か別の場所にあるのでしょうか…?

西村社長:いえ、これだけの物を作ろうとすると、幾つ工場が要るの?って話になるので、得意な所に得意なものを、モチはモチ屋に作ってもらうんです。

ジーエフシーは自社で工場はもたず、作るのは全国に800ある取引先の工場。
その中から、練り物はあの工場!煮物はあの工場!と、それぞれの料理に強い取引先を選んでいるんです。

一方、ジーエフシーの専門分野は、新しいメニューを考えて売り込む事。
そこで大事なのは、プロの料理人が「使いたい!」と思う新商品の開発。

では、どのようにして、その新商品は生まれるのでしょうか?
その様子を取材するため開発中の新商品を営業部がチェックする、商品選定会議に潜入しました!

会議室内にあるキッチンで試作料理を用意しているのは、以前、有名料理店の厨房に立っていたという、元料理人の開発担当の社員の方々。

ジーエフシーの販売先は、料亭から学校の給食まで幅広いだけに、作り置きをしても味が変わらず、美味しく食べられるように味付けはなるべくマイルドに、というのが商品の大事なポイント。
さらには…

社員:手作り感にこだわるんであれば、綺麗過ぎると出来合い感が出てきてしまう。多少粗くてもいいかなと思います。

つまりは極力手作り感を出す為に、敢えてわざと不揃いに作るという事も重要なんです!

そんなジーエフシーの年間売上げは250億!
これは確かに森永さんが言う通り…  
ジーエフシーはがっちり!

発想の転換で売り上げが10倍増の「キッチハイク」とは?!

続いての「CM2のあとで」で、森永さんが紹介した会社は…
車が入れない狭いスキマの先に作った、バイク専用駐車場や屋上バーベキューなどを紹介した「儲かるスキマビジネス」の回のこんなビジネス。

森永さん:キッチハイクです。キッチハイクというのは自分の家の食卓の空きスペースを貸して、自分の家のお食事に、普通の一般の人を加えさせる事です。
加藤さん:嫌だよ、そんなの!知らない人が一緒に家にいるわけでしょ?!
森永さん:世界を旅するとその国の本当の料理が食べられますし、日本に住んでる外国人も登録しているので、日本にいながらにして世界中の家庭料理が食べられるメリットがあるんです。
加藤さん:ああ、なるほど。それは、いいかも。

という、キッチハイクビジネス。本当に儲かっているのでしょうか?
東京都台東区のキッチハイク本社へ。山本社長にお話を伺いました。

山本社長:(キッチハイクのサービスは)1度使ってくれた方がもう一度使う機会がなかなかないんです。なので、紹介された当時は儲かっていなかったです。

キッチハイクのビジネスは、海外からの旅行者が一般のご家庭におジャマして食卓の空いてる席でご飯を頂く、というもの。しかし、せっかく気に入っても何回も旅行はしないのでリピーターがなかなか増えなかったのが悩みだったのだそう。
そこで…

山本社長:実は1年半前に事業の内容を少し方向転換したら、すごく利用者が増えました。

ビジネスの形をちょっとだけ変えたところ、なんと利用者数が10倍以上に増加!
一体、何をどう変えたのでしょうか?!
そこには、聞けば納得の発想の転換が!
実際にキッチハイクを利用している方の所へ取材に行ってみると…

そこで行なわれていたのは、何人かが集まって一緒に食事をする「ごはん会」。
利用者は、海外の旅行者ではなく、日本全国の一般の方々。
一体、これがどういう形のビジネスなのかと言うと…

まず主催者が会費を決めて「ごはん会」を計画し、その参加者をキッチハイクのホームページやスマホのアプリで募集。

会費はキッチハイクが徴収して10%が手数料に、90%が主催者にという仕組みなんです。
参加者は"手作りの美味しいごはんを大勢で楽しく食べたい"という人。
そして、そんな人が意外に今、多いんです!
参加者の方にお話を聞いても…

参加者の男性:SNSを見て参加してみたいなと思って。いろんな人達と大勢で食事をとることが楽しそうだなと。

そして主催者さん側にも、売り上げの他にメリットがあり、

主催者:もともとは料理教室をやりたかったけど集客が難しかったんです。そこでキッチハイクのアプリを使うことによって、スムーズにそれが出来るようになりました。

今回の取材先のようなごはん会では、ただ美味しい料理が食べられるだけじゃなく、作り方を教えてもらえるのもポイントなんです!

このキッチハイクを利用して全国で毎月、およそ200もの食事会が開催中!
この「ごはん会」を副業としている主催者も多いのだとか。

という事で、森永さんの言っていたビジネスは企画を変えて儲かっていました!
キッチハイクはごはん会でがっちり!

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