過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2017年8月27日放送

特集

小さな変化で大きく儲かる!「儲かる!地味チェンジ」
なか卯は「どんぶりの上」を…
スタジオアリスは「撮影方法」を…

ゲスト

森永卓郎さん、的場浩司さん

番組内容

テーマは、「儲かる!地味チェンジ!」。
実は、皆さんもよく知っている会社やお店が、いつのまにか地味に変わってることって結構あるんです!
例えば、トレイを狭くしたり、大きな本棚を置いたりとか…。
でも、地味〜な変化だからこそ、深い儲かりのこだわりが隠されている!そんな地味チェンジで儲ける会社をご紹介!
知られざる儲かりのヒミツを大公開の30分です!

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カラオケルームを地味チェンジした「ビッグエコー」!

「儲かる!地味チェンジ!」まずやってきたのは…

東京は新橋、オフィス街のド真ん中にある、「ビッグエコー」。
ビッグエコーといえば、真っ赤な看板でおなじみ、カラオケのお店ですがどれくらい儲かっているのか…

企画担当の鈴木敬之さんにお話を伺ってみました。

スタッフ:儲かってますか?
鈴木さん:まあまあ、おかげさまでカラオケ業界では1番ということで、やらせて頂いています。

カラオケ業界でトップという儲かりよう!
では、そんな王者ビッグエコーが、どこを、どう地味チェンジしたのか…

鈴木さん:こちらが地味チェンジしたカラオケルームです。
スタッフ:変わってるんですか?
鈴木さん:そうなんです。

と言われても、普通のカラオケルームで、チェンジしたところが、見当たらない。
一体どこなのか…

鈴木さん:たとえばこの電源タップですね。
スタッフ:これ普通のカラオケにはないんですか?
鈴木さん:そうですね。

それは、電源タップをつけて、充電ができたりするようになったこと。確かに、カラオケ店は無いとこばかりで、これは便利ですよね!
ただ、それだけじゃないのがビッグエコー!
目玉の地味チェンジが…

鈴木さん:実はですね、このお部屋は会議室として使っていただけるように設備を整えています。

そう、ビッグエコーは、カラオケルームを会議室としても使えるように、地味チェンジしたんです!
平日の昼間、部屋を覗いてみると…

バリバリ働いていそうな会社員のみなさんが!
この日は、IT企業の営業さんたちが、なんと、モニターを使って、大阪のスタッフとテレビ会議の真っ最中。

無料でWi-Fiに接続できるので、インターネット環境も快適。

必要とあれば、卓上用のホワイトボードや、パソコンとモニターをつなぐためのHDMIケーブルも、タダで借りられる。

この会議室利用、オープンの朝10時から夜7時までの平日限定サービスで、料金は1人あたり、1時間600円。
カラオケ店なのでワンドリンク付き。
喉を潤すにはもってこいなんです!

でも、会社にも会議室くらいあるのにどうして、わざわざビッグエコーまでやって来て、会議をするのか…

お客さん:我々営業なので、今日は出先のお客さんのところに行っていたんですけども。会社に戻るよりも、近くのビッグエコーに来た方が早かったので集まりました。
喫茶店だと大きな声で喋り辛いですが、カラオケルームだと、社内資料も広げられるので、セキュリティーという面で
すごく安心です。

そう、外回りなどでちょっと空いたお時間に、打ち合わせをしたいって方はけっこう多い。

そんなとき、「個室」で「テーブルと椅子」のあるカラオケルームは、会議にぴったりなんです。

もちろん、会議だけじゃなく、本来の、カラオケとしても使えます!

実は、この地味チェンジ、ビッグエコーの、とある悩みから生まれたものなんだとか…

鈴木さん:駅前の立地ですから、それなりに家賃がかかりますから、なんとかルームの稼働率を上げたいなと。外を見渡せばビジネスマンたちがたくさん歩いているじゃないですか。そういうところで、こういうサービスをやるとご利用して頂けるんじゃないかと、やり始めました。

駅前の一等地、ビジネス街に多いビックエコーは、皆さんが仕事をしている昼間の時間帯は、どうしても暇になりがち。

だったら、うちで「仕事」もしてもらおう!
という逆転の発想で生まれたのが、この「会議室地味チェンジ」なんです。

ビッグエコーのカラオケ料金は、店舗ごとに少し異なりますが、会議室利用の場合は、どのお店でも一律料金。

実はこれも、ビジネスマン向けの料金設定。

同じ会議目的で部屋を借りても値段にバラつきがあると、領収書をもらっても経費として落としづらい。

だからビッグエコーは、一律のお値段なんだとか。
なかなかこまやかな心遣い!

2017年の4月から、首都圏の27店舗で実施されている、会議室への地味チェンジ。

その成果のほどは…

鈴木さん:平日昼間の売上げでこのビジネスプランで5%くらい売上げが上がった店舗もあります。
スタッフ:結構でかいですか?
鈴木さん:そうですね。

この変化で儲けに繋がっている様子!
この地味チェンジ、ビッグエコーの全国526店舗に、除々に広がっていく予定で、ビジネスマン向けの地味チェンジでがっちりなんです!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:会議室、的場さん知ってました?
的場さん:会議室は知らなかったですけど、今見て、僕も同じような使い方してます。撮影前に、カラオケで芝居の稽古するんですよ。そういう方、結構多いみたいで、中でトランペットの練習してる方もいらっしゃいますし。
森永さん:今まで、平日の日中って激安料金で、1時間歌って100円とか。それだとそんなに儲からない。でも、ビジネスで使えるという事が知れ渡っていくと、どんどん利用が増えていく。まだ定着していないのでこれからだと思いますよ。
加藤さん:スペースはあるわけですからね。それで儲かるなら絶対にやった方がいいですよね。

「スタジオアリス」が〇〇をターゲットにして地味チェンジ!

続いてやって来たのは…

群馬県は前橋市にある、「スタジオアリス」。
スタジオアリスといえば、お子さんの様々な記念日に撮影をしてくれる、いわゆる写真館。

入学式や七五三など、年間、100万組もの撮影を請け負う、お子さん写真のエキスパートなんですが、どんな地味チェンジをしているのか…

営業本部の秋元みきさんにお話を伺いました。

秋元さん:スタジオアリスは今までお子様を中心に写真撮影をしていたんですけど、数年前から大人の方の撮影にも力を入れているんです。

そう、スタジオアリスはお子さんだけでなく、大人も撮る写真館に地味チェンジ中!

実はこの変化、アリスならではのある悩みが、きっかけとなったんだとか…

秋元さん:以前では、7歳の七五三を最後に、アリスを卒業という方が多かったんです。

これまでスタジオアリスのお客さんは、生まれたばかり0歳の「お宮参り」から、七歳の七五三撮影までという人がほとんどだった。

しかし、子どもの数は、年々減少傾向。
このままじゃマズいので…

秋元さん:長い間アリスを使って頂きたいという思いがありますので、大人の方にも力を入れております。

オトナに目をつけたアリスは、お子さんサイズに設計された可愛らしい撮影ブースに加えて…

天井は高く、広々としたスペースの、「ハルル」という大人向けのスタジオを開設。
さらに…

撮影用の衣装も、大人サイズの着物やドレスを取り揃えています!
「結婚」や「マタニティ」の記念に、大人のカップル方にも足を運んでもらおうと、考えたんです。

お客さん:アルバムで取っおくと見せらたり、見たりできるので、本当にありがたい。

お客さんにも大好評!
スマートフォンで気軽に写真が撮れちゃう昨今。
だからこそ、人生の節目には、プロにキレイに撮って欲しい!
そんなニーズはけっこうあり、銀婚式の記念に写真を撮りに来られるお客さんもいらっしゃいます!

そして、ターゲットがお子さんから大人に変わると、こんな地味チェンジも…

秋元さん:今まで撮っていたのがお子様でして、今度は大人の方を撮っていますので、一番変わったのは撮影方法ですかね。

撮影方法がどう変わったのか?
結婚の記念にいらっしゃった、ご夫婦の撮影を見てみると…

やたらと、ポーズの「角度」にこだわる!

その理由を写真を撮る大関歩惟さんに伺うと…

大関さん:お子様の場合は自然な表情でお撮りして、大人の方の場合は、指先ですとか、顔の角度にもこだわって、その方の綺麗に見えるポイントを引き出すように細かく言わせて頂いています。

つまり、お子さん写真のポイントは自然体で一瞬の笑顔を撮影するということ。
だからカメラマンはガンガン動いて一瞬の笑顔を引き出すのが、アリスのテクニック。

一方、大人の場合は、1番美しく見える角度をじっくりと、何度も狙う。
指先ひとつにも細かく指示して、最も美しい姿をカメラに収めているのです。

この日のお客さんは、着物のレンタル代金が2万8千円に、写真が1枚ついた基本料金5千円で70ポーズほどを撮影。

写真は、1枚5,000円から追加購入できるって、システムなんですが…。

スタッフ:今日おいくらくらいでした?
お客さん:71,000円ちょっとですかね。

気に入ったポーズを5枚追加注文して、合計71,000円!
けっこうなお値段ですが…

お客さん:普通に考えたら高いですけど記念になるので。

と、大満足なご様子!

地味チェンジを始めた3年前から、大人の来客数は、8%以上アップ!
お子さんの撮影も合わせると…

秋元さん:スタジオアリス全体で380億円。

なんと、年間売上げは380億円!
大人をターゲットにした地味チェンジでがっちり儲かってるみたいですね!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:的場さん、スタジオアリス行かれたことは?
的場さん:僕、結構行ってました。写真撮るの上手いんですよね。
加藤さん:でも少子化で、子供が減ったらダメだってことですもんね。
森永さん:子供のころにスタジオアリスで撮ってた子がもう、そろそろ親になっていく。これをずっと世代間をループさせるっていうのがビジネスとしてすごく大切で、こうやって世代を超えると、企業が永遠の命を持てるんです。

「なか卯」がシニア層向けの地味チェンジで売り上げ大幅アップ!

続いてやって来たのは…

東京江東区の、「なか卯」亀戸店。
なか卯といえば、長ネギやシラタキを使った和風牛丼に、とろっとろの玉子が人気の、看板メニュー親子丼!

そして京風うどん、などを取り揃えた、いわゆる牛丼系ファストフード店として、おなじみですよね?

お店の中に入ってみると、取り立てて、変わっていないような…

営業推進部の須田壮一さんに聞いてみると、

須田さん:実はどんぶりに乗せる具材を地味にチェンジしております。

いったい、どんな具材が地味にのっかったのか、実際にそのどんぶりを見てみると…

店員さん:お待たせしました海鮮丼です。

地味とは名ばかりで、まぐろや、イクラをはじめ、5種類の海の幸がたっぷり豪華に乗っています!

彩り鮮やかな海鮮ちらし丼、790円!
しかも、これ、飲食店にはよくある、新メニューの追加と思ったら大間違い!

実は、この海鮮丼、2年前になか卯が、「あるお客さん」を狙って世に出した、鮮やかに地味だけど深い作戦のたまものなのです!

須田さん:なか卯のお客様の層が、サラリーマンの方やOLの方が、約7割ほどだったんですね。女性の方や、シニア層の方にもっと利用して頂きたくて海鮮丼を開発しました。

牛丼屋さんっていうと、若ものがガッガッとかきこむイメージですが、なか卯が海鮮丼で狙ったのは、「シニア層」。
訪れるシニアのお客さんにお話を伺うと…

スタッフ:どうですか?海鮮丼。
シニア客:美味しいです。安いよね。
シニア客:年寄りはね肉より、さかなが好き。普通すし屋では海鮮丼は最低1,000円超える。

専門店だと、1,000円は下らない海鮮丼が、790円で食べられるとあって、シニアのお客さんが、けっこういらっしゃる!しかもご夫婦で。

売り上げも好調で、どれくらい売れているのかというと…

須田さん:海鮮丼を2年前から導入しているんですが、ずっと売り上げの方も右肩上がりです。

狙い通りの、シニア効果で、海鮮丼の累計販売数は、760万食!
×790円なので…かなり儲かってますね!

さらに店内には、シニア客に優しい、様々な地味チェンジが…

須田さん:実は、券売機も地味に変えています。今まで商品を買うためには3回押さないとたどり着けなかったんですが、今回は2回で商品を買えるように、1行程を無くしています。

最近の牛丼屋さんでよく目にするタッチパネル式の券売機。
これを使いこなして食べたいメニューの食券にたどり着くのがシニアの方には難易度が高かった!

例えば、これまでお店で親子丼を食べるには、まず、お金を券売機に入れてから、「店内」のボタンをポチリ。
続いて、「丼ぶり・カレー」のジャンルを選択。
最後に丼ぶりメニューの中から、「親子丼」を選んで、画面を切り替えること実に3回。ここでようやく食券が。

なので、ボタンを押す回数が多い!
お金はいつ入れるの?と、シニアの方々は困っていた。

そこで、お金を入れるタイミングは、ボタンを押す前でも、押してからでもどちらも対応するように改善。

さらに、「親子丼」など、人気の高いメニューは、1つ目の画面から選べるようにして、ボタンを押す回数を、3回から2回に減らしたんです。

そして、お店も、ビジネス街だけでなく、シニアの方々が多い、郊外の住宅地などにも出店。

地味なチェンジを重ねた結果、もともとなか卯のお客全体の5%くらいしかいなかったシニアのお客さんが、15%に!

シニア層を狙った、地味チェンジでがっちり儲かっているんです!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:海鮮丼っていうのは、なかなか難しいんですよ。鮮度も必要ですし、何よりコストが高いんですよね。実はなか卯って、すき家などのゼンショーグループの一つなんですけど、そのグループの中に、はま寿司っていうお寿司屋さんがあるので、そのルートを使って、材料を安く仕入れられるんですね。

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