過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2017年8月13日放送

特集

「日本以外でボロ儲け」ワールドワイドな戦略でがっちりな会社を大特集!!

ゲスト

森永卓郎さん、若槻千夏さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは「日本以外でボロ儲け」!
今や、世界にこそチャンスあり!国内の市場がダメでも、世界でバカ売れ!そんなワールドワイドな戦略でボロ儲けの人たちがいる!
福岡では、黒スーツに真っ赤なネクタイの元気な社長が登場!海外のお金持ち御用達!でっかい木材から作られる商品の正体とは?
大阪では、老舗企業が海外で大成功!国ごとに意外と好みが違う、あるモノとは?
鳥取では、元手20万から年商10億円!日本の農家さんも喜ぶ海外ビジネスとは?
目の付け所がワールドワイドになっちゃう30分です!

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海外のお金持ちが御用達!木材から作られる商品の正体とは?

日本以外でボロ儲け!
最初に訪ねたのは…大阪市生野区。

住宅街にある株式会社オカムラ。
明治時代創業の老舗らしいのですが、見た目はいたって普通。

スタッフ:おはようございます、がっちりマンデーです。儲かってますか?
岡村さん:儲かってます!日本以外でがっちりです!

自信満々!株式会社オカムラ、5代目の岡村謙太朗専務!
が、どうも世界って感じがしない。

スタッフ:年商は?
岡村さん:20億円ほどになります!

と、そこへ!

岡村さん:イタリア人の従業員アレッシオです。
アレッシオさん:ボンジョルノ!ピアチェーレ!(初めまして)

家庭的な雰囲気が一気にインターナショナルに!
日本以外で何を売って、がっちりなのか?
実際に作ってる工場を見せていただきました。

岡村さん:こちらになります。

スタッフ:歯ブラシ!

そう!オカムラは、世界100ヶ国で歯ブラシをメインとするオーラルケア製品を販売!
なんとそのアイテムは、2000種以上!

岡村さん:各国のニーズに合ったものを提供しています。

実は、お口のケアは、世界の国ごとにニーズがけっこう違うんです!
例えばヨーロッパでは、おしゃれなデザインの歯ブラシが大人気。
特にイギリス、フランス、ドイツでは、オールトウモロコシ素材の地球にやさしいエコな製品が売れ筋なんだとか。

こちら、イギリスのエコ歯ブラシは、650円って結構お高目!
タイではブラシ部分が取り替え式。お国柄として、節約の意識がとっても強いらしい。

よく見ると…パッケージに日本語…実はこれも作戦。
日本好きな人が多いので、「メイド・イン・ジャパン」をアピールする方が売れる!

お隣、韓国ではとにかく「歯間ブラシ」がメチャ売れ!
中でも、日本にはない超極細の「4S(フォーエス)サイズ」が大ヒット!

アメリカではなんと、歯ブラシではなく歯の詰め物を自分で入れたり、歯石を自分で取ったりする「治療キット」がよく売れる!
歯医者さんに保険がきかないアメリカでは普段から自分で歯をケアするのが常識なんだとか!

でも5代目、こんなにいろいろ作る技術を持ってるのに、何で日本じゃなく、わざわざ世界で商売するんでしょうか?

岡村さん:元々は日本で(商売)していたんですが、年々シェアを(大手に)追いやられてしまって。

明治40年創業のオカムラは、もともと歯ブラシ関連の特許も取った、日本有数の老舗メーカーでした。
     
しかし!戦後になって、花王、ライオンといった日本の大手メーカーに次第に太刀打ちできなくなっていったのです。

岡村さん:やはり大量生産の部分とかで価格勝負もできない。工場を一新して海外に出してみようと!

日本でダメなら、世界で勝負だ!と、他の大手メーカーよりもいち早く海外へ目を向けた!
すると、歯ブラシづくりの高い技術と、それぞれのお国事情にあわせた商品開発で、世界各国で大評判になったのです!

最近では、欧米で人気に火がついた、香りつきデンタルフロス「Rebre」を日本に逆輸入!という新たな展開も!

次は、世界に売れるもので、日本を狙う!

オカムラは日本以外でがっちり!

老舗企業が世界で大成功!

日本以外で、ボロ儲け!
続いて訪ねたのは…福岡県大川市。

地元では知らぬものはいないという、株式会社関家具!
社員さんもたくさん。これは儲かってるかも!

早速、社長のもとへ。

そこに現れたのは…
黒のジャケットに、真っ赤なネクタイがトレードマークの関社長!75歳。

関社長:年商は155億。日本以外でがっちり!儲かっております!

1968年に産声を上げ、今や、世界100ヶ国で高級家具を販売するまでに成長した関家具。
創業以来ずっと増収を続け、年商155億円に。
何がそんなに世界で売れてるんでしょうか?

関社長:世界で売って儲けさせてもらってる製品は、この一枚板のテーブルです。

そう、巨大な木から切り出した、一枚板の超高級テーブル!

ブビンガという木から作ったテーブル、216万円!
カリンでできたテーブルは378万円!
ケヤキのテーブルは、なんと…

2,160万円!!
嘘のようなホントの価格!
樹齢500年近くのケヤキから取った、一枚板のテーブルは、厚さ13センチ。

歴史が刻んだ複雑な木目の美しさ。
淵も、コブが浮き出たような大人気の模様「玉杢」ということもあって、これ1枚でマンションが買えちゃいそうなお値段に!

スタッフ:海外のどんな方が買うんですか?
関社長:木が好きな富裕層の方。木の良さというのを海外の方は着目される。

そう、ターゲットは世界のお金持ち!
社長いわく、日本にはあまり高い家具を長く使い続けるという文化がない!
しかし海外は逆で、モノさえしっかりしていれば、ばっちり売れるんだとか。

関社長:これが工芸製品っていう私のポリシーなんです。工業製品の大量生産じゃなくて世界で1つだけ。

工業製品より工芸製品!

関社長:工業製品はどうしても大量生産、価格競争になってしまう。少量を良い素材で丁寧に作り上げる。

外国で売れるヒミツは丁寧な製品づくりにあり!
そのために、まずは素材選びから!

社長自ら世界を飛び回り、買い付けをして、すごく手間暇かけて作っている!

1本数百万で仕入れた楡の丸太を、回転させながら製材機に!
木や年輪の状態をチェック、一番綺麗な木目がでるのは、タテ、横、ななめ、どの角度かを見極めて、調整しながらノコギリを入れる。すると、美しい一枚板が!

切断面が割れないように丁寧に接着剤で塗り固め、細心の注意を払いながら、次なる一枚を切断するのです!

切り落とした一枚板は、木の種類によって2年から10年かけて自然乾燥。

気の長い「寝かせ」が終わると、加工に入るのですが、まずは乾燥して反ってしまった板を高周波プレス機で平に。
そして、熱を加えて殺菌する。
  
カンナがけやヤスリがけを機械で数回に分けて施し、ここから人の手で丹念な仕上げが!

自然な風合いを生かすため、板と同じ木の粉を使って傷や穴などを埋め、接着剤でかためていきます。
しかし!

職人さん:しっかりは埋めない。原木の状態を出すため。
 
職人さんに丁寧に研磨された後は、今度は特殊な塗料でツヤだし!

職人さん:回数より量。500mlの量を全部塗ります。

30回以上もの重ね塗りを表と裏それぞれ3回ずつ、この手間暇が世界で売れる一番の理由なんですね!


▼スタジオでお話を伺いました。
進藤さん:海外の人はどういうところに魅力を感じてお買い求めになるのですか?
関 社長:ヨーロッパにはない木。こんな木目は滅多にないですよ。
森永さん:ヨーロッパというのは筋金入りの富裕層がいるので売れる。買って長く使うんですよ。
関 社長:さすがは森永先生!

元手20万から年商10億円!日本の農家さんも喜ぶ海外ビジネス!

日本以外で、ボロ儲け!
続いてやってきたのは…

鳥取県鳥取市、旺方トレーディング!
トレーディングは「貿易」って意味だけど、一体どんな商品を?

なんとも爽やかなイケメン社長、幸田伸一さん37歳。

スタッフ:儲かってますか?
幸田社長:儲かってます。日本以外でがっちりです!

20歳で起業し、30代半ばにして年商10億円!
一体何を世界で売っているのでしょうか?

幸田社長:農機具の中古販売でがっちりやってます!

そう!中古の農機具を業者から買い取り、それを海外で売る、というビジネス。
この「海外で」ってのがポイント。

幸田社長:昔のメーカーなので今はないんですけど、これくらい古い機械も出てきてます。
スタッフ:これでいくらくらい?
幸田社長:30年以上前なんですけど、10万前後で買わせていただいて、海外では倍くらいですね。
スタッフ:そんな安く売っちゃうんですか?
幸田社長:何十台もまとめて売る。なので1台1台で販売しないんです。

日本では買い手がつかないような古い農機具が、海外ではけっこう売れる!
取引するのは、アフリカのジンバブエから南米のウルグアイまで、なんと世界87カ国!
でも、なんで日本のトラクターはそんなに人気なのか?

幸田社長:見た目は古いけど動くんですよ。シンプルで小型で、操作もしやすくて、修理もしやすい。

日本製は小回りが利くし、中古でもモノがしっかりしていて頑丈!
フランスではワイン畑、イギリスではガーデニングにと、あちこちで重宝されてる!

で、売り方も国内向けとはちょっと違う!

幸田社長:(売る前に)修理・整備しない。日本国内で修理・整備すると原価が上がってしまうので海外の販売代理店が、修理・メンテナンスをしてエンドユーザーに販売している。
スタッフ:それでも売れる?
幸田社長:売れますね。

日本できちんとメンテナンスするとコストがかかるので、修理をせずにそのまま輸出!
その分、海外の販売代理店が安く買って現地で必要な箇所を修理!
もし動かなくても、パーツを取り外して転用できるから売れちゃう!
世界390社と提携!

スタッフ:そもそもなんで中古農機具販売を?社長のきっかけは?
幸田社長:直接海外に輸出したいというのが元々の夢だった。

高校卒業後、リサイクル会社に勤めていた幸田青年でしたが、実家が農家だったこと、何か世界を相手にビジネスをしたい!という願望が合間って、若干20歳にして20万円を元手に、海外向け中古農機具販売の会社を立ち上げた!
しかし…

自分一人で海外に行ってもなかなか売れなかった。
そんな時、鳥取にいたエジプト人留学生が社長に声をかけてきた!
「私にエジプトでトラクターを売らせてください!」

幸田社長:僕も初めて輸出をしたい、経験もしたいっていうこともあって、向こうも初めて輸入するという経験のもと、じゃあ一緒にやろうか、と。
スタッフ:よく信用しましたね?
幸田社長:はじめはしてなかったけど、でも、信用しないと何も始まらない。

どっちに転ぶかわからない…。
それでも思い切って、料金後払いで、エジプトへトラクターを20台送ったのです!

幸田社長:1週間経っても電話もないし、うわ、やられた〜と思った。

ところが1ヶ月経ったある日、「社長!全部売れました〜!」と連絡が!
これをきっかけに、ビジネスは順風満帆!
取引きする国は、今でもぐんぐん増え続けている!

以前は、業者から中古農機具を買い取っていた幸田社長ですが、

数年前、インターネットのサイトを立ち上げ、農家さんから直接買取る仕組みを作った!
これがまた、全国の農家さんに大好評!

幸田社長:何十年も連れ添った機械を海外の人に使ってもらえるっていうのはすごい喜びで。本当に喜んでもらってますね。

人を信じ、元手20万円から年商10億円に!
幸田社長に今、日本中から熱い期待が寄せられている!

旺方トレーディングは日本以外でがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
若槻さん:まとめて売るっていうのがポイントですね。使えないものはパーツで分ける。
加藤さん:企業家の顔になってますよね。

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