過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2017年7月9日放送

特集

「その県だけの儲かりエンターテインメント」を特集
県民のハートを鷲づかみする舞台裏に密着!!

ゲスト

森永卓郎さん、吉岡里帆さん

番組内容

47都道府県もあれば、県民性もいろいろ。遊びもいろいろ。
調べてみると、その県だけで、やけに流行っているエンターテイメントってけっこうある!
全国的にはあまり知られてないけど…その県に行かなきゃ分からない!
儲かりエンタの世界を大公開の30分です!

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和歌山のカラオケはド派手衣装に身を包む、「ショーアップカラオケ」!

儲かりエンターテインメント!
まずやってきたのは…

和歌山県。大阪との県境、岩出市に和歌山県民がわんさか集まる、儲かりエンタがあるらしい。
訪れたのは午後2時、「きはる」というお店。

中に入ってみると正面のステージで、おじさまが熱唱。
普通のカラオケのお店かと思いきや、気になるのが…

本格的過ぎる、ハデハデ衣装!
一体、どういうことなのか…

正木悦子店長に聞いてみると…

正木店長:和歌山のカラオケスタジオはこれが定番なんです。普通のスタイルです。

そう、和歌山県独自の儲かりエンターテインメントは、衣装をばっちりキメて、ステージで歌う、「ショーアップカラオケ」!

こちらの「きはる」は、時間制ではなく、1枚100円のチケットを買って、歌いたい曲と自分の名前を書いて渡すスタイル。

他の方が歌っている間は私語厳禁!
手拍子もなし!
歌声にちゃんと集中するのが和歌山ルール!
だからソファーは、全てステージに向いている。

もちろん別のカラオケ店も…

ステージも、照明も、本格的!!

実は和歌山県、人口に対するカラオケの店舗数は、全国平均の倍以上で、日本一!
なので…

和歌山県民:カラオケしかない。そこにもあるし、向こうにもある。

そう言われて、JR和歌山駅前を見回すと、カラオケ店の看板がやたらと多い!
それにしても、和歌山県のみなさんは、なんでこんなにカラオケが好きなのか…

ショーアップカラオケ店の北内ひろし店長に聞いてみると、

北内さん:「カラオケ道場」という番組がございまして、それがきっかけです。

1984年から18年間に渡り放送された、和歌山の人気番組「カラオケ道場」。
一般の参加者が、歌の勝ち抜き戦を繰り広げるというシンプルな内容なのですが、当時、この番組に出たい!と、県内でカラオケ人気が急上昇!

その影響からか、ステージで歌い上げる本格的なカラオケスタイルが根付いたんだとか。

そんな、エンタメ志向の和歌山県民には、カラオケ店のあるサービスが大好評。
それが…歌手を呼んでくれるというもの。

つまり、カラオケ好きには雲の上のスターを呼んでくれる!
向上心ムンムンの和歌山シンガーにとって、カラオケスターの生ステージは、テクニックを盗む、またとないチャンス。

特に「きはる」は、大物カラオケスターを続々と呼んでくれるということで、カラオケシンガーから、熱い支持を得ているのです!
その人気ぶりはすごく…

スタッフ:お客さんってどのくらい来てるんですか?
正木店長:年間で1万5千人くらい。

たった32席の店に、年間1万5千人のお客さんが、来店!
しかも、ほとんどが和歌山県民!

さらに和歌山には、カラオケシンガーを支える重要なお店が。
やってきたのは、人通りもまばらな商店街の中の、1軒だけ元気そうなお店…

エルビアン!
一体、何のお店なのか…

社長の辻さんにお話を伺いました。

辻社長:カラオケのドレスを販売させて頂いております。

そう、このお店はカラオケのドレスを販売するお店!
お値段の方は、1着15,900円のシンプルなドレスから、豪華な装飾を施した、59,800円もするものまで。
どれくらい売れているのかというと…

辻社長:だいたい400着くらいかな。年間で。

数万円のドレスを、400着も売り上げる!
そのヒミツは、エルビアンにしか出来ない接客方法にあったのです。
それが…

辻社長:何を歌われますか?
お客さん:森進一の「北の蛍」。
辻社長:お歌のイメージが、寂しいような、悲しいようなイメージなので、きつい黄色じゃなくて優しい黄色。

なんと、曲名を聞いただけで、即座にドレスをご案内!

そう、エルビアンの売りは、お客さんが歌う曲に合ったイメージのドレスを、アドバイスしてくれること!

この接客がお客さんに大好評で、人気を博しているんです!

この道25年の辻さんいわく、カラオケで良く歌われる曲なら、ほとんどが頭に入っているとか。

和歌山県内のカラオケ関連ビジネスは、まだまだ儲かりそう!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:カラオケって、実は県民性がよく表れて、岡山県って、カラオケボックスの発祥地と言われていて、岡山の人って恥ずかしがり屋さんなんです。
加藤さん:それが全国に広まったんですね。
森永さん:岡山の人って、あの衣装来てたら、家から出られないと思いますよ。
加藤さん:そんな事ないでしょう(笑)

鳥取県ではなぜか「スポーツクラブ」が大人気に!

その県だけの儲かりエンターテインメント、続いては…

鳥取県。県の西部に位置する米子市の大きな百貨店に、鳥取県の儲かりエンタメがあるという。
行ってみると、そこには行列が!

スタッフ:何に並んでるんですか?
お客さん:9時にここが空いて、スポーツクラブに入るんです。

そう、鳥取県の儲かりエンターテインメントは、「スポーツクラブ」!

訪れた「PAJA 米子店」は、9時のオープンと同時に…

鳥取シニアの面々が、続々とご来店。
みなさんアクティブ!

PAJAはもとより、鳥取県には、全国的なチェーンから、県内だけに展開するものまで、スポーツクラブがひしめきあっている!

人口10万人あたりの施設数は、6.27件と、2位以下を大きく引き離してダントツ!

いったい、なんで鳥取県民はこぞって、スポーツクラブで汗を流しているのか…

PAJAの廣山洋平トレーナーに聞くと、

廣山さん:鳥取県自体がみんなで元気になろうと、運動を推進しているんです。

実は1988年の62万人をピークに、県の人口は減少の一途を辿り。
その結果、29年間で68の学校が、統合や廃校になり、体育館が余ってしまった。

それを県が健康維持のため、スポーツ施設に転換したことで、定期的に室内で運動をする習慣が鳥取県民に根付いたんだとか。

ちなみにPAJAはマシンやプールは使い放題で月々8,000円!

そこそこなお値段ですが…

廣山さん:会員数の方で2000人くらいの方にお越し頂いてます。

かなりがっちりな様子!
でも、PAJAがここまで会員数を伸ばしたのには、鳥取県民を熟知した、さまざまな作戦があったのです。

廣山さん:鳥取県の県民性は、熱しやすくて冷めやすいというところがありますんで。

廣山さんいわく、鳥取県民は、どうも飽きっぽい。
そこで、月に1回、会員が集う山登りやシーカヤックなどのイベントを開催したり、こまめに声をかけたりして、マンネリ化対策をしているんです!
さらに、お子さんが生まれると、スポーツクラブを辞めてしまう方が多いため…

同じフロアに、学童保育スペースを設けて、小さなお子さんがいるお母さんでも通えるよう、サポート!

さまざまな工夫で、鳥取県民のハートをがっちり掴んで…

お客さん:もう、10年くらいになります。
お客さん:25年以上通ってるんです。

会員2000人のうち、なんと、400人以上が10年以上のベテラン会員!

人口減少という逆光をバネに、がっちりなんです!

「日本一の日帰り旅行好き」の滋賀県民が通い詰める2つの施設!

続いての、その県だけの儲かりエンターテイメントを訪ねてやってきたのは…

滋賀県!
お休みの日など何をしてるのか、滋賀の方に聞いてみると…

滋賀県民:琵琶湖に出て、バスとか雷魚・ナマズ釣り。
滋賀県民:自転車でどっか行ったりします。

滋賀県民は、やたらと、お出かけ好きという事が判明!

実は旅行や行楽などに外出する割合は、神奈川県を抑えて、全国トップ!
しかも、お出かけの中で、日帰りの割合が日本一なのも、滋賀県!
つまり、滋賀県民の儲かりエンターテインメントは、「日帰り旅行」なんです!!

ならばどんな場所へ?
やって来たのは、琵琶湖の西側、大津市蓬莱山のふもとにある…

びわ湖バレイ!

ロープウェイで登った先に、日帰りの滋賀県民たちが集まっているらしい。

山頂につくと、平日だというのに人で溢れかえっている!

その目的は、2016年オープンしたばかり、1000m以上の高さから琵琶湖が一望できる…

「びわ湖テラス」!

インタビューをしてみると、ほとんどの人が日帰り旅行でやってきてるんだとか。

支配人の俣野博志支配人にお話を伺うと…

俣野さん:約半分くらいが、滋賀県内の方ですね。

でも、滋賀県のみなさんはせっかくお出かけするのに、どうして、県内の日帰りで済ませるのか…

滋賀県民:県内には忍者村、彦根、夜桜とか、観光スポットがたくさんあるので、県外に行く必要がないかなという感じです。

そう、滋賀県には、意外となんでもある!
日本一の琵琶湖を中心に、山に高原に、ショッピングスポットに、と、県内で事足りるから、わざわざ、県外に足を延ばす必要がないんだとか!

ここ、びわ湖テラスも、そんな日帰り滋賀県民をターゲットに作られた、観光スポットで…

俣野さん:やはり滋賀県にとって琵琶湖は1番の自慢です。滋賀県の方が好きな琵琶湖を上から見ていただけるスポットを作りたい、そこを広めていきたいと思い作りました。

滋賀県民の大好物、これまで、なかなか見られなかった、びわ湖の全景が見晴らせるとあって、滋賀県民も大絶賛なのです!

もちろん、滋賀県の方々が日帰り旅行で楽しめるための工夫もこなされており…

俣野さん:来ていただいて、絶景を見て、アトラクションを楽しんでいただいて、カフェでくつろいで頂いて、お帰り頂くと、ちょうど1日にいいんです。

そう、びわ湖バレイが目指したのは、日帰りにちょうど良いボリューム感で…

「2時間」で楽しめる、スリル満点のジップラインというアトラクションや、「1時間半」かけて遊ぶ、アスレチック「スカイウォーカー」。

さらに、テラスに併設されたオシャレなカフェスペース。
サンドウィッチとドリンクで、小一時間。

朝からゆったりと過ごして、夕方帰宅する日帰り旅行に、ちょうど良いボリューム感なんです!

びわ湖テラスの営業は、雪の無い4月から11月。
そこに、滋賀県民がどっと押し寄せて…
春、夏、秋と、8ヵ月間だけで来客数は、30万人!
その半分が滋賀県民と、狙いはズバリ的中!

さらにもうひとつ、今、滋賀県民が熱いまなざしを注いでいるのが…

琵琶湖の東側、近江八幡市に一昨年できた、こちらの全体が緑に覆われた、不思議な建物。
入ってみると…とんでもない、人だかり!
一体何の施設なのか?

施設の門坂百恵さんにお話を伺うと、

門坂さん:こちらでは、和菓子や洋菓子を販売しています。いわゆる、お菓子屋さんです。

そう、この施設「ラコリーナ近江八幡」は、バームクーヘンから、かき氷まで売っている、複合お菓子ショップ!

ここには、とにかく、県内のお客さんが、車で引きも切らずやって来るんです!

さらに、お店の周辺に作ったのは…

買い物しなくても子供連れの家族で楽しめる、昔ながらの田んぼを再現した広々としたスペース。
子供たちも大はしゃぎで、人気を集めています!

そんなラコリーナの中にもう一度入ってみると、店内をずっとうろうろしてる、ジャージ姿の男性が。
何かを買う訳でもなく、あちこちを徘徊。
完全に怪しそうな人なんですが…実は…

その人が社長の山本隆夫さんだったんです!
怪しい動きで何をしていたのかというと…

山本社長:単純に生の声を聞きたくて。食べにくいとか、こぼれたとか、その前で起きるハプニングとかも全部見て、(問題点を)こうしないとなって思ったりするんです。

そう、山本社長、少しでも手すきの時間ができたら、ラコリーナをうろうろしてお客さんの反応をチェック!

その声を聞いて、施設を改善する参考にしているんです!
そんな社長の努力もあり、ラコリーナの来場者は…

山本社長:だいたい、2016年で213万人です。

なんと、年間来客数は213万人!
これまた、半分は滋賀のお客さんらしく、驚きです!

滋賀県民の日帰り旅行熱は、まだまだ冷めそうもなくがっちりみたいですね!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:滋賀県の方は琵琶湖が好きなんでしょうね。琵琶湖テラスなんて最高じゃないですか?
吉岡さん:最高でしたね、私も滋賀の友達いるんですけど、「京都出てきたらいいやん?」って言っても、「滋賀で遊ぼうよ!」ってなったりもするので。あと、琵琶湖バレイ行ったことあるんですけど、本当に楽しいんですよね。子供に戻れるというか。
森永さん:冬は、スキー場なんですよ。でも夏は、人が来なかったので、あのテラスを作ったんですよね。

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