過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2017年7月2日放送

特集

ピタッと当ててがっちり!「儲かる予想ビジネス」
お弁当の??を! ホテルの??を!トイレの??までズバリ予想!

ゲスト

森永卓郎さん、石塚英彦さん

番組内容

今回のテーマは、儲かる「予想」ビジネス!
ビジネスの世界では、いかに先を見越して、がっちり「予想」できるかが儲かりのカギ!
というわけで今回は、まさかのアレを「予想」してとんでもなく儲かりそうなビジネスを徹底取材!
東京下町の小さな会社が毎日やっている、ビジネスマンのおなかペコペコ予想!
一度は経験したことがあるアノ悩み、トイレのアレをぴったり予想!
なぜ予想できるのか?予想は、本当に当たるのか!?あなたの予想を上回る予想ビジネスが出てくるかもな30分です!

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社長が有名なあの会社のがっちり予想!

儲かる予想ビジネス!
まずは、東京都赤坂に本社を構える、

元谷社長:アパホテル社長の元谷芙美子です。私が社長です!!

元谷社長の看板でおなじみの、アパホテル!
年間1,100億円以上を売上げるホテル業界の風雲児!
どんな「予想」をしてがっちりなのか!?

元谷社長:どのくらいの宿泊料金を頂いて、どれくらいお客様が来るかを予想して経営しております。

アパホテルは、他と比べても、宿泊料金のアップダウンがけっこう激しい。
7,900円の日もあれば、21,900円なんて日も!
この料金を決めているのは、それぞれのホテルの支配人。
決めるためには、お客さんの数「予想」が欠かせない!

元谷社長:一番高い料金で満室にする支配人が、技量が一番良いということです。
スタッフ:その現場って取材できますか?
元谷社長:もちろんです!行ってください。

ならばと、新宿にあるアパホテル・歌舞伎町タワーへ!

首都圏にある26ホテルを統括する村田支配人!
早速、フロント裏にある事務所へ。
ここで日夜、村田支配人が予想を行っているわけなんですが、どんな風にしているのでしょうか!?

スタッフ:これ何ですか?

村田支配人:ブッキングカーブです。
1日1日のお客様の客室予約数をグラフ化したものです。

ブッキングカーブとは、予約開始から宿泊当日までの予約状況の推移!
グラフの縦軸が予約客室数で、今年が青、赤い折れ線が去年のもの。
このグラフを見て何を予想するのでしょうか?

村田支配人:(前年と比べて)今年の予約は、よくお客様から予約されている傾向にあるんですが。

料金を安くすれば、すぐに満室にはなるけど、トータルの売り上げが少なくなる可能性が。
かといって、高すぎると全然埋まらない。
お客のニーズを読み「この料金なら泊まろうかな」と思ってくれる、ちょうどいい宿泊料金でホテルを満室にできるかが支配人の腕の見せ所なのです!
料金変更に幅をどれくらいもたせて予想するのでしょうか!?

村田支配人:宿泊料金をランクごとにA〜Zで設定しているんですけど。(最高値の)Aが32,400円、(2番目の)Bが31,000円。(最安値の)Zだと8000円。

アパホテルでは、部屋のタイプごとに料金を26通り設定していて、この中で変更していく!
例えば、どんな時に変更するのでしょうか?

村田支配人:アイドルグループのコンサートが決まった日。コンサート開催の発表日がホテルの予約が一番多い。そのときに開催日の宿泊料金を高く設定します。

他にもスポーツの試合など、イベントがある日や海外の祝日も料金を上げるタイミングなんだとか。

スタッフ:失敗したことあります?
村田支配人:失敗だらけです!

なんて言ってますが、アパホテルの平均稼働率は87%以上!
都内だと、なんと99%超え!
これは、元谷社長も!村田支配人も、「がっちり!」ってことですよね!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:値段がどんどん高くなれば、必ず一定の空室があるんですよ。どこにも泊まれなくてもアパには泊まれるんですよ。それもサービスなんですね。
加藤さん:うまいビジネスだな〜。

トイレのアレをぴったり予想!

続いてやってきたのは、

東京は渋谷にある、トリプル・ダブリュー・ジャパンという会社。
スタッフ:がっちりですか?
中西社長:がっちりです!

自信満々の中西社長!33歳!
何を予想してがっちりなのでしょうか!?

中西社長:これです!DFreeです!
スタッフ:何を予想するんですか?
中西社長:オシッコがあと何分で出るかを予想します!

なんとこの「DFree」を使えば、いつオシッコが出るかを予想できちゃうという夢のようなマシン!
果たして、どんな「しくみ」なのでしょうか?

中西社長:こちらに超音波センサーが付いてまして、このセンサーをお腹に貼ることによって膀胱の大きさの変化を捉えて(トイレに行くタイミングを)予想します!

膀胱は尿がたまると膨らむので、まずどれくらい大きくなったら、トイレに行きたくなるのかを測る。
そのデータをためていくと、あと何分で「出る!」というのを予想できるというもの。

この「DFree」、今のところ、横になってないと正確なデータを取るのが難しいらしいのですが、それでもある分野から熱い注目を浴びている!
それは…

中西社長:今、介護の分野で注目されています!

今年4月から、全国に116施設を運営するSOMPOケアネクストで使われ始めているんだそうで…
スタッフの白石さんに聞いてみると、

白石さん:(DFreeをつけている入居者の)記録を見るのにタブレットを利用しています。

白石さん:大体3割、今までより(オムツの)使用量が減ってきています。

寝たきりや意思表示が難しい入居者の、トイレに行くタイミングを事前に知らせてくれるので適切にケアできるってわけ。
実際どうやって予想するのか?

ということで、今年40歳、最近トイレの回数が増えたという山田ディレクターの膀胱で検証!
早速、「DFree」を装着!データは、タブレットに送られ、グラフとしてリアルタイムに表示されます。
尿が溜まれば膀胱が膨らんで、グラフが上がっていくはず。
さて、山田ディレクターの膀胱から、どんなデータが取れるのでしょうか!?
と、すぐにグラフに変化が…

大きさの数値が10から20を行ったり来たり。
膀胱が膨らんだり縮んだりしてるのでしょうか?

もっと膨らませるため水分をガンガン補給!
すると開始から1時間後、膀胱に変化が!
突如グラフが伸び、大きさが30に到達!

その後もどんどん膨れ上がり、10分後!

山田ディレクター:ちょっとトイレに行ってきていいですか?

計測開始から1時間10分トイレに駆け込む!

中西社長:(膀胱の大きさが)50超えた辺りが出せる状態。このデータを3日〜1週間ためる事によって「(トイレまで)30分前ですよ」といった通知が出せる。

今回の山田ディレクターのデータに限って言えば、30を超えたあたりがトイレに行きたくなり始めるサイン!

50過ぎたあたりが我慢のギリギリのラインだったので、その10分前に、「そろそろおトイレに行かれては?」と通知できる!

もちろん膀胱の大きさと「出る」タイミングの関係には個人差があり、数値が70で行きたくなる人もいれば、MAX100なんて人も!
その人に合った適切なタイミングを予想してくれるのです。
さて、この「DFree」の値段は?

中西社長:月額6,000円〜1万円で1台あたり提供しています。2020年までには1000万台を目指します!

かなり大きな予想をぶち上げましたが、現在、世界30カ国以上から問い合わせが殺到中なんだとか!

ところで、中西社長、なんでこんな予想ビジネスを思いついたのでしょうか!?
そこには忘れられない過去が…。

中西社長:3年半前アメリカに留学していた時に路上で思いっきりうんこを漏らしまして、こういった排泄のタイミングが予想できるものを開発しようと思った。

異国の地での苦い経験からわずか3年で商品化にまでこぎつけた中西社長!
だからこそ、今、力を入れて開発しているのはやはり…

スタッフ:「大」はどうなんですか?
中西社長:「大」も今開発してます!

なんと来年の実用化を目指して鋭意開発中とのこと!
さらに近い将来には、健常者用も商品化する予定!

中西社長:トリプル・ダブリュー・ジャパンは、トイレのタイミングを予想して、がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:介護分野だけでなくて、将来的には色んな分野でも適用できると思うんです。例えば、電車やバスの運転手さんだと定時運行しないといけないですからね。
加藤さん:なるほど。

ビジネスマンのお腹を予想!

続いては、東京は蒲田にある玉子屋という会社。

菅原社長:玉子屋っていうので卵を売っているように見えますけど、宅配弁当をやっている会社です。

玉子屋は1975年の設立以来、企業向けの宅配弁当一筋の会社!
注文は当日の朝9時から10時までの1時間だけ!
メニューは日替わりで、1種類のみ。

自社工場で一から作ったランチ弁当を、12時までにオフィスにお届けしている!
その数なんと!

菅原社長:1個450円×毎日60000食で、
スタッフ:1日2,700万円?
菅原社長:がっちり!

1日3000食出れば大ヒットの宅配業界にあって、なんと20倍の60000食!
一体何を予想してがっちりなのでしょうか?

菅原社長:翌日出るお弁当の数を予想します。

お昼12時の3時間前に注文が来るので、それから作ってたら間に合わない!
だから、前もって注文の数を「予想」して作り始める必要がある!
とはいえ、多すぎるとムダが出るし、少なすぎるとお昼までに届けられない!
ムダなくピタッと予想しないとダメなのです!

スタッフ:大丈夫ですか?
菅原社長:大丈夫です。予想する達人がいますので。

予想の達人…?

お弁当の数を予想し続けて30年!相原工場長!
明日の注文数、いくつだと予想しますか?

相原工場長:明日は58000個でスタートしようかなと思ってます。

なんのためらいもなくいきなりのズバリ予想!
なぜその数なのか?

相原工場長:今までの長年のカンと曜日。月曜日は会議が多くて会社に残っている人が多く、月曜日の方が金曜日よりお弁当の数が多い。

工場長曰く、週の前半は、どの会社も割と会議が多いので、お弁当の数も増える!
そして、土日のお休みに近づく木・金は、なぜか減るらしい。

そして翌朝4時半、小雨がパラつく曇り空。
製造工場では、まだ注文受付開始9時の3時間半も前にもかかわらず、すでに昨日予想した58000個分のおかずを作り、ガンガンお弁当箱に詰めてる。
そして、相原工場長が空の様子を見て動く!

相原工場長:とりあえず1000個追加で59000個までやりますよ!

雲行きを見て、会社でお弁当を食べる人が増えると予想を修正!
さらにもう一つ、工場長の予想修正には、ある根拠が。

相原工場長:配送員たちの持ち出しの数。自分たちが(明日)いくつ持ち出すかの数。
スタッフ:配送員の人も予想する?
相原工場長:そうですね。

玉子屋では、前日にお弁当の配送員が、担当エリア分の「明日の」注文数を予想をする!その方法とは!?

お客さん:今週は水・木・金で社員旅行に行く社員がいるので、その分お弁当の数が少なくなるかも。

お弁当箱の回収時に、お客さんからさりげなく、予想に必要な情報をゲットしていたのです!

配送員の予想した数字も加味して、工場長は追加発注!
そして、注文受付開始まであと1時間のあさ8時!
まさかの光景が…

配送員:じゃあ出発します!

なんと予想した分のお弁当を積み込んで出発!

本社のある蒲田から離れた上野などへは、早く出ないと間に合わないので、予想だけで出発しちゃうんです!

いよいよ朝9時、本社では注文の受付開始!
すると…

受付スタッフ:お弁当が7個、おかずが1個で合計8個で承りました。
受付スタッフ:6個で!今日は6個で!
受付スタッフ:おかずが2食で合計4つという事ですね。

企業から電話の注文ラッシュ!
玉子屋の予約受付は、ほぼ電話とFAX!
注文がジャンジャン来ている頃、お弁当の製造ラインでは…

相原工場長:もう500個で60500個までお願いします!

相原工場長、ここに来てさらにさらに追加発注!そして…

相原工場長:61300で決まりです!

この日作ったお弁当の数は、シメて61300個!
では、注文はいくつ来ていたのでしょうか?
気になる結果は…?

和田さん:61181個!

生産数61300個に対し注文数が61181個!
その差119個!誤差0.1パーセント!
それにしても菅原社長、かなりアナログにこだわってますね?

菅原社長:決してアナログにこだわっているわけではなくて、我々がやっていることはどうしてもシステム化できなくてですね。人の力でやるしかない!人の方が優秀。こんなこと言っちゃっていいのかな。

玉子屋は、宅配弁当の数を予想して、がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
進藤アナ:ちょっと出たロスも、社員さんやアルバイトさんの「まかない」になるので、さらに無駄がない。
加藤さん:逆に社員さんの分が足りなくならないですか?
和田さん:追加調整でさらに数十個単位で従業員の分も作っていきます。

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