過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2017年6月25日放送

特集

「ファミリーマート」登場!トップ追撃の大作戦!サークルKサンクスもファミマに!大転換の舞台裏に密着!

ゲスト

株式会社ファミリーマート 代表取締役社長 澤田貴司さん

番組内容

今回のテーマは「ファミリーマート」!
でも、コンビニ業界の王者、セブンイレブンや青いお店のローソンと比べると、ちょっと地味な感じが…と思ったそこのあなた!間違ってます!!
今、ファミリーマートはてっぺん目指して、サークルKサンクスと経営統合を果たし、店の数が一気に1万8000店を超えた!
他にもあの手この手で、1位との差をググッと縮めている!
そんなファミリーマートのトップを狙う戦略をご紹介します!

■放送内容をシェアする

ファミチキを超える、焼き鳥を開発する本気の現場!

やってきたのは…

ファミリーマート本社のある、池袋サンシャイン60にほど近い…こちらのお店。
全国平均で、1日920人が来店、およそ52万円を売り上げるファミマで、何が売れると一番儲かるのか、わかります?
広報の寺崎将人さんによると…

寺崎さん:やっぱり、おむすびやサンドイッチといった中食が売れることが非常に大事で、コンビニ全般、中食が主力商品になっております。

おむすびにサンドイッチ、お弁当などの中食分野は、基本メーカーから仕入れるのではなく、自前で作って自前のブランドで売るので当然儲けが大きいということ。

その中食で、もっともファミマの儲かりに貢献しているのが、レジ横にあるホットスナックと呼ばれるコーナー!
中でも…

フライドチキンのファミチキは…
2006年の発売以来、10年間で累計10億個を売り上げる、怪物級の大ヒット商品なのです!

そんなファミチキを超える儲かり中食を、今、開発してる真っ最中ということで…
本社にあるテストキッチンにカメラが潜入しました!

スーツをびしっと決めた男たちの前には、焼き鳥がずらり!
この日は、焼き鳥担当の二人が、2か月後に発売する新商品の最終試食チェックを青木部長にしてもらうという会。
ところが…

青木部長:焼き鳥を今回、発売する意義って分かってる?まだまだ工夫が全然足りないよね。

かなり厳しい!最終チェックどころか完全ダメ出し!

担当の二人はもちろん、後ろに並んだ焼き鳥の製造会社や調味料メーカーの人たちも顔面蒼白…

スタッフ:我々来てよかったですか?
青木部長:大丈夫ですよ。
スタッフ:焼き鳥をこれから発売する?
青木部長:そうです。元々サークルKサンクスで売っていた焼き鳥なんですけど、我々がそれを、今度1万8000店の規模で売るというときには、新たな商品開発をしていきなさいと、そういう指示はしていたんですけど、今日できてきたものが、今までの現状を超えたものになっていない。

焼き鳥は、ファミマと一緒になったサークルKサンクスの看板商品。
これをファミリーマート全店で売り出すための大リニューアルってことで、決して妥協するわけにはいかないのです。
もちろんみんなで食べてはみるけれど…

青木部長:塩ダレ焼き鳥としては最高のものかもしれないけれど、我々が目指しているのはこの形じゃない!

コンビニの新商品開発って大変なんです!

青木部長:美味しさが、例えば10人いて2人しかわからないレベルの改善でも、10人いて2人の人にわかってもらうことは我々の規模のお客様1000万人(ファミリーマート単体)いるわけですから1日。そうすると、200万人のお客様が美味しいと感じる商品になるわけです。

毎日多くのお客さんがやってくるコンビニの場合、ほんの一部の人にしか気づかれない小さな改善でも、売上げにすると、億単位で変わることがあるんだとか。

そんな少しの変化にも貪欲になって取り組んでいるんです!


▼スタジオでお話を伺いました。
進藤さん:さらに改良が加えられた、鶏もも肉のお塩とタレです。
(焼き鳥をたべてみて)
加藤さん:あら!ジューシー!
進藤さん:柔らかい!
加藤さん:このレベルまでいかないとダメですか。
澤田社長:そうですね。もっともっとレベルアップしていかないとダメでしょうね。
進藤さん:どれくらいの売上げを目指してらっしゃるんですか?
進藤さん:年間で、サークルKサンクスが1億本売り上げていたので、その倍の2億本を目指しています。

新カッターで生まれ変わった、サンドイッチのヒミツ!

そして今、ファミマのコンビニトップを狙え作戦で一番元気なのが…

サンドイッチ!
2017年3月のリニューアルでは、1週間で600万個の売り上げを記録。
今も前年より2割増しのペースで売れ続けているらしい。

そのワケを探るべく、やってきたのは…

埼玉県入間市にあるファミマのサンドイッチ工場。

五十嵐透工場長に連れられて中に入ると、パンの甘い香りが!
ここだけで1日6万5000個のサンドイッチを作っているんだとか。

美味しくなったと評判のサンドイッチ、何が変わったのかというと…

五十嵐さん:パンで一番変わったのは、切り方ですね。丸刃スライサーが新しく導入され、柔らかいパンが切れるようになったので、口当たりが滑らかになった。

これがその丸刃(まるば)スライサー!
あっというまに食パンがカットされていく…
企業秘密の新素材カッターが、1秒間に30回転しながら切ることで、出来立ての柔らかいパンでも、表面がなめらかに
仕上がるんだとか。

五十嵐さん:今までのパン切包丁ですと、非常にパンが柔らかいので、パンの断面がけば立ってしまうんです。

柔らかいパンを普通に切ると…
表面がどうしてもけば立ってしまい、食感が悪くなる。
それがこの丸刃スライサーを導入することで、今までより柔らかいパンを使ってサンドイッチが作れるようになった!ってことなんですね。

でも、美味しい商品を作って売るだけでは、コンビニのトップは狙えない!

本社の役員フロアにある社長室で、大事な会議が行われていました。
ちょっと聞き耳を立ててみると…

澤田社長:絶対さ、引いてくれなきゃダメよ。これ足しちゃったんだけど、引かないとダメだよ。いつまでにどう引くのか教えてよ。

引く?

澤田社長:14種類あるじゃないですか、あれをどれくらい減らせるんですか?

減らす?

澤田社長:間違ってない?数字が。それで13.7%削減になってんの?

削減?

いったい何を「引いて」「減らして」「削減」するのか…
この日の午後、会議のメンバーがなにやら荷物を持って、お店にやってきました。

すると、脚立に乗ってレジの上のポスターを付け替え始めた。
広告を替えに来たのか…と思ったら…
ストップウォッチ!?

従業員:33秒です。

一体何をしているのか…
改革推進グループの互弥生さんに
お話を伺うと…

互さん:お店の販促ツールを提出する時間を実際にやってみて、把握するために計測しています。

普段は店員さんが行う宣伝用の販促ツールの付け替えに、どれくらい時間がかかるのかを調べているんです。

そう、先ほどの会議は、澤田社長の肝いりで作られた業務改革推進チームの報告会。

どうしたら店の従業員の作業が減って、効率よく仕事ができるか、何か工夫ができないかを考えてたというわけ。
改革推進グループの作田誠司さんによると…

作田さん:スタッフが、採用しにくくなっているので、作業をどんどん単純化していかないと、お店の負担は増えていきます。自分たちがやって、実際に計って、ムダに気づいて、それを改善していく事をやっております。

そして、店長にも聞き取り調査。

作田さん:販促物の種類、量は率直にどう思われますか?
店長さん:販促物の量は率直に言うと多いかなと…

このように現場のリアルな声を聞いて、販促グッズのポスターを思い切って減らしたり、簡単に付けられるものに変えたりするのはもちろん、以前は、分厚い業務マニュアルだったのを図式に変えてわかりやすくしたり、漫画にして、読みたくなるマニュアルに変えたのも改革チームなんです!

このような業務改革でファミリーマートはがっちりなんです!


▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:あそこまでやるんですね!販促ツールをセッティングする時間も短くしたほうがいいっていう事なんですか?
澤田社長:そうですね。コンビニってやはり作業が多く、サービスの種類も多いですから、少しでもシンプルにして、今日入った方でも戦力化できるということを考えないといけないと思いますよ。
加藤さん:たまにコンビニに行くと、バイトの人が少ないからかもしれないですけど、作業みんなしてて…
澤田社長:すみません。
加藤さん:いやいやいやいや!いない時たまにありますよね。そういうことですよね!
澤田社長:そういうことです。

大きな柱となる、サークルKとの経営統合した後の強み!

ファミリーマートのトップを狙え作戦、その大きな柱とも言えるのが…

店舗数業界4位のサークルKサンクスとの経営統合、店の数が一気に1万8000店に超えた!
しかもこれ、ファミマとサークルKサンクスが、ただ一緒のグループでやっていくというのではなく、お店を全部ファミリーマートにしちゃうという大転換。

現在、全国の「サークルK」「サンクス」のお店を、次々とファミマにチェンジ。

2017年5月の頭…まだサンクスとして営業していた東馬込店に行ってみると、そこかしこに、ファミマと一緒になったしるしが…
店長の菅沼明夫さんに今の心境を伺いました…

菅沼さん:サンクスで15年やってますんで、複雑ではありますよね。ただ、大きなチェーンに入りますので、お客様の認知度は上がりますんで。
スタッフ:より儲かるといいですね。
菅沼さん:より儲からないと困りますね。

店舗の改装は棚からレジから、総取り替え。
なんでも、一つの店舗の改装には、軽く1千万円以上かかるとか。

しかし、看板や内装が変わるよりもっと変わらなければならないことがあるのです。
それが、店舗スタッフの仕事の仕方!

東京、晴海にある研修センターにお邪魔すると…

この日は、東京だけじゃなく埼玉や新潟など、4店舗のサンクスのスタッフがファミマの従業員研修を受けていました。

そこでは挨拶の練習などが行われますが、サンクスとファミマには接客、最大の違いが…
それが…

サークルKでは「ありがとうございます、またお越しくださいませ」
なのが…
ファミリーマートでは「ありがとうございました、またお越しくださいませ」

そう、「ました、」に変わる!

他にも、コンビニはチェーンによって使う用語がぜんぜん違ってたりして、例えば、サンクスでは「おにぎり」なのが、ファミマでは「おむすび」。
商品を前に出すのは、サンクスは「フェイスアップ」だけど、ファミマでは「顔出し」と呼ぶんだとか。
休憩時間に研修を受けていた菅沼店長に話を聞いてみると…

菅沼さん:ありがとうございました!なかなか言えないですけど…やっぱり、チェーンイメージというものを合わせていかないといけないかと。

そして、一番大きく変わるのがレジの操作。
この研修でファミマのレジ作業をすべて覚えなくてはならない。

商品の会計はもちろん…
サンクスとは違うポイントカードの扱い方などを学ぶ。

そして菅沼店長のサンクス東馬込店も、ファミリーマートに変わってリニューアルオープン。
サンクスとファミマ、どこが変わったのか、見ていくと…

以前は、蛍光灯で、こんな感じだったのが…
照明はすべてLEDに!床も張り替えてピカピカに。
レジ回りも一回り広くなり、レジ前の通路にモノがなくなった!

そして一番の変化は、入口にあった雑誌コーナーが…

席数は少ないですが、イートインコーナーになったこと!

スタッフ:新しいお店には、イートインスペースというのは必須なんですか?
従業員さん:そうですね。基本的に新設店には設置しています。
      
ファミマ初日の菅沼店長の接客は…
「ありがとうございました」も完璧!

菅沼さん:トップチェーンの仲間に入って、置いていかれないように頑張ろうと思っています。

サークルKの店長さんのやる気も上がっている様子!


▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:店舗変えるって大変ですね。1店舗1,000万円ですか。
澤田社長:もっとかかるケースもいっぱいあります。
加藤さん:1つにしたほうがいいということですよね。
澤田社長:そうですね。ブランドというものは1つにして、我々ファミリーマートとして、商品とかサービスとかを、ご提供していくということはシンプルにしたほうが、お客さんに伝わると思っておりますので。
加藤さん:そこスゴイわかるんですよ。理解もできるんですけど、「ありがとうございます」と「ました」そんなに厳密にする必要あります?
澤田社長:全く無いと思いますね!
加藤さん:ハハハ!いいんですか?言っちゃって!

自ら、現場で激励!熱血社長の熱い想い!

サンクスから転換してすでに5か月経つ、ファミリーマート横浜スタジアム前店に行ってみると…
そこに突然やってきたのは…

ユニフォーム姿の澤田社長!
お店に入ると…まずは、スタッフを激励し、この近隣で3店舗を運営する関口修オーナーと握手。

澤田社長:いかがですか?転換。
関口さん:おかげさまで!私3店舗やってるんです。1週間くらい前に転換した店は、(売り上げが)70%くらい伸びてます。看板変えただけで。
澤田社長:本当に嬉しいです。そういう話を聞くと。

この日、澤田社長は、サンクスから転換した店も含めて、一日なんと40店舗を回って、お店のスタッフを激励!

この日は、社長自ら新商品のフラッペを配りまくる。

スタッフ:ファミマの社長です。
お客さん:え〜!!

この勢いで、トップ、狙えそうですね!!


▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:社長自ら!?ああいうふうにお客さんに接客してどんな感触ですか?
澤田社長:楽しいですね!
加藤さん:でも分刻みのスケジュールで…。
澤田社長:そうですね。でも喜んで下さると思ってるんで、とっても嬉しいですね。

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.