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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2017年6月18日放送

特集

僕たち上場しました!2017年版お豆腐で上場…した会社の「魔法の手」って?

ゲスト

田北浩章さん、横澤夏子さん

番組内容

今年もやります!新規上場を果たしたノリにノってる会社ばかりを徹底取材する、年1恒例企画!「僕たち上場しました!2017」。
会社が証券取引所に株を上場する=がっちり儲かっている証し!そして当然、そこには最新の儲かりノウハウがあるハズ!という事で、上場したての気分上々な会社の儲かるヒミツに迫ります!

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白くて四角い日本人が大好きなアレを大量生産して上場!

まずは滋賀県甲賀市に工場がある、

株式会社「やまみ」。
やまみは2016年6月、新興市場のジャスダックに上場!
一体、何で上場した会社なんでしょうか?
山名(やまな)社長に伺いました。

山名社長:実はですね、まさかの「豆腐」なんですー!

そう!やまみはなんと、お豆腐メーカー!
昨年の売り上げは95億円で豆腐製造では唯一の上場企業なんです!

その躍進の原動力は、お客さんの痒いところに手が届く、独自のお豆腐を次々と作り出しているところ!例えば…

山名社長:商品が小分けになってるんですよ。その方が使いやすいということですね。

と、山名社長が見せてくれたのは小分けにされたお豆腐が3パックセットになった商品。

この商品は、お豆腐一丁だと一人で食べるにはちょっと多いな…というお一人様向けにサイズをグッと小さくして3つをセットにしたもの。

そのアイディアがウケ、この商品は月に220万個を売り上げる大ヒットに!

他にも、ゴーヤーチャンプルーなどの炒めにすぐ使えるように、あらかじめ14個に切れていて、なおかつちょっと堅めになっている「切れてる堅豆腐」をはじめ、湯豆腐用、鍋用など、色々なお豆腐料理用に特化した「切れてるお豆腐シリーズ」も大ヒット!

そして躍進の理由は、ユニークな商品以外にもあるんです!
それは、豆腐作りで難しかった"大量生産"を可能にしたこと。

これまでの豆腐作りといえば、町のお豆腐屋の職人さんが朝早く起きて行なっていた、どうしても手間暇の掛かる作業。

ではそれを、やまみの工場ではどうやって作るのでしょうか?
その現場を見せて頂きました。

工場に入ってまず目に付いたのが、やまみが誇る、巨大な豆腐成型マシン!
その名も「CCM?184(イチハチヨン)」! 全長はなんと50m!

山名さん:こちらがお豆腐を作る機械です。どこにもない長さで世界最大の能力を誇っています。

マシンに豆乳とニガリを混ぜ合わせて流し込み、75℃に加熱された50mに及ぶトンネルの中を、ベルトコンベアで40分かけて進んでいくと…

お豆腐が完成!このマシンでは1時間に1万2千丁も作る事が出来、この工場では1日で15万丁ほども作っているのだそう!!

そうして出来上がった巨大なお豆腐が、次に向かうのはカットの工程。お豆腐を大量生産するときに一番難しいのが、いかに形を崩さずに作るかという所。

そこで、やまみの工場で登場するのが、豆腐カットマシン「BM?3000」という、これまた別の巨大な機械。パっと見ではよくわからないんですが、このマシンの何が他と違うのでしょうか?
  
山名さん:今まではベルトコンベアの上でお豆腐を横から切っていたんですが、それだと形が崩れたりするので、この機械では豆腐を水の中で、少しずつワイヤーを動かしながら切っています。

お豆腐を切る時に難しいのが水平に切る工程。BM?3000では、水の中に張られたワイヤーが細かく左右に動いて、水中でお豆腐を切る為、摩擦抵抗が少なく、形を崩さずキレイに切ることができるんです!

そして、他にもやまみの工場内には凄いマシンがあるそうで…
次に見せて頂いたのは、

高速厚揚げ容器詰マシン「R-30iB」!
コンベア上にバラバラに運ばれてきた厚揚げを、高速で動くロボットが掴んで容器の中にジャンジャン入れていきます!

このマシンにやまみ独自のポイントがあるそうで、

山名さん:吸い上げると厚揚げがダメージを受けるので、空気を吐き出すことで気流を作って吸い上げてます。

マシンで普通に吸い上げると、柔らかい厚揚げは上の一点だけが吸い付いて、残りは自分の重さで崩れ落ちてしまう。

そこで逆に、マシンから空気を吹き出すことでスキマ部分の気圧を低くし、外との気圧差によって全体を浮き上げる、という仕組みなんです。

やまみでは、このようなハイテクマシンを駆使して工場で大量生産することで、大幅なコストダウンを実現。
その分、材料費にお金をかけられるため、さらにおいしいお豆腐を作ることが出来るんです!

現在、滋賀と広島の2つの工場で1日50万個以上の商品がドンドン作られています。

やまみは豆腐で上場してがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
田北さん:今回の取材では家庭用の豆腐の話題が中心だったんですけど、やまみは業務用の豆腐も手掛けていて、業務用の豆腐を作る専門の会社っていうのはなくて、競争相手が非常に少ないんですよね。

ありそうでなかった、便利なアイディアあふれる会議室で上場!

続いては、東京都新宿区にある、株式会社TKP。
TKPは、2017年3月、東証マザーズに上場!

確かに最近、街の中でよく見かけるこのTKPという文字。
一体、何で上場した会社なのでしょうか?
TKPの河野社長に案内されたのは…

机と椅子が並べられただけのただの部屋。どういう事なんでしょう??

河野社長:これは貸会議室なんです。TKPは貸会議室で上場しました。

実はこの部屋自体がTKPの儲かりビジネス!
TKPは「会議室の時間貸し」でがっちりな会社なのです。

TKPは、2005年の創業からグングンと急成長!
昨年の売上げは219億円で、全国に1800室以上の貸会議室を運営しているんです!

その急成長のヒミツは、今までありそうでなかった便利な会議室を作ることで、会議室に困っていた企業に大人気になったから。

では実際に、貸し会議室を利用して不動産の関連会社が主催するセミナーの現場に行ってみる事に。

TKPの貸し会議室利用料金は、部屋の大きさによって決められていて、収容人数180人の部屋で1時間39,860円。
こうした大人数向けの部屋の需要は特に多いのだとか。

でも自分の会社じゃなく、なぜTKPを利用するのでしょうか?
セミナーの主催者さんに聞いてみると…

主催者:自社の会議室だと空いてる時間が無駄。ずっと空いてるような所を持っててもしょうがないでしょ。

企業が抱える一番の悩みは"社内に大きな会議室があっても使っていないムダな時間が結構多い事"
つまりは、たまにしか使わない大きな会議室を遊ばせて維持費がかさむよりも、借りた方がコストが安く済むという訳なんです。

そして、TKPの貸し会議室が人気なもう1つの理由は…
使う人が会議しやすいようにと作られた、TKPこだわりの特注品の備品の数々!

机の脚を普通のものより外側に付けて、1つの机に3人座れる様にスペースを広くしてあったり、忘れ物がないよう机の荷物置きをなくしたり、イスのクッション部分を厚くして疲れにくくしてあるなど、効率的に会議が出来るような細かい工夫が随所に凝らされています!

そしてさらに!企業がTKPの貸し会議室を使う理由として、もう1つ大きなポイントは"会議は準備が大変"という事。
会議の前には事前に机の配置を変えたり、必要な物をその都度手配したりと案外、時間と手間がかかってしまうもの…。しかしその点、TKPの貸し会議室では、
   
河野社長:音響スタッフと照明スタッフがおりますので、スタッフごとレンタルするって感じですね。

会議室の設営から運営サポート、撤収まで全てTKPのスタッフがやってくれる上、

子会社にお弁当屋さんを持っているので、セミナー終わりで懇親会をする場合には豪華なケータリングまで提供出来るんです!

そして、そんな貸し会議室ビジネスでがっちりなTKPは最近、さらなる儲かりビジネスを展開しているそうで…

河野社長:宿泊施設ですね。企業の持っている研修所とか保養所は本来、その会社の人しか使えないんですが、TKPがホテルのライセンスを取って、その施設を運営すると、平日は企業の研修センターとして色んな企業に貸し出せて、週末は個人の方に向けたリゾートホテルとしても貸し出せるんです。
 
TKPは現在、全国10ヵ所の研修センターを借り上げて運営中!
という事で今後もますます…
  
TKPは貸会議室で上場してがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
田北さん:河野社長は貸し会議室を始めるきっかけとして1番始めに、取り壊しの決まってる雑居ビルのオフィスとしては貸せなくなった空きスペースに目を付けて、ビルオーナーに貸して下さいと口説き落として始めたんですよね。
加藤さん:どうせ取り壊すんだったらそれまでの間、貸し会議室として使わせた方がビル側にとってみてもメリットになりますもんね。

コインランドリー業界の風雲児!奥様方のお洗濯を支える謎の35画面とは!?

続いては宮崎県宮崎市にある、WASHハウス株式会社。

WASHハウスは、2016年11月、東証マザーズに上場!
一体、何の会社なのでしょうか?
児玉(こだま)社長にお話を聞きました!

児玉社長:当社はコインランドリーの出店、運営、管理で上場させて頂きました。

今、全国各地にどんどん増えているコインランドリー!
その中でもWASHハウスは、2001年の創業から九州を中心に出店を広げ、現在415店舗を展開!売上げは31億円!

激アツの業界で初の上場を果たした、店舗数、業界No.1の儲かり会社なんです!
そんなWASHハウスの店内に入ってみると、まず目につくのは…

マシンのバリエーションの多さ!布団を洗える大容量の洗濯機や、雨の日に便利な乾燥機がズラリ!
さらには、靴専用の洗濯&乾燥機や無料で使えるシミ抜き機まであり、かなり充実!

そして、その店内はとにかく広々としていて明るくてキレイです!

WASHハウスのメインのお客さんはご家庭の主婦。
だからWASHハウスでは、奥様方に使ってもらいやすいお店造りを徹底しているんです!

その、使ってもらいやすさを実現するのが、WASHハウスの店内に取り付けられたカメラを使った、あるシステム!

児玉社長:こちらが自慢のシステムです。

と言って案内された、本社のある一室には、

壁一面に並んだ35台のモニターが!!こ、これは一体…?

児玉社長:コールセンターでして、お客様からの電話をこちらで受けているんです。

なんと、ここでは店内のカメラ映像を24時間体制でチェック!
お店に不審者が来た場合にも即座に対応できるので安心なんです。
しかもカメラを設置している理由はそれだけではなく…

画面を見ながら洗濯機の操作を電話でセンターがサポートしてくれるんです!
何と言ってもすごいのがこのカメラのズーム機能!

カメラをズームしてググッと寄ると…

商品タグまでハッキリと確認出来ちゃうという高性能!
洗えるかどうか分からない洗濯物でも、お客さんがその場で相談出来ちゃうんです!

さらにはコールセンターとしての機能だけではなく、このシステムを使えば、どのお店のどの機械が動いているのかが全て分かり、機械の遠隔操作までできるという、

児玉社長:無人だけど人がいるかのごとく対応できるシステムです。

奥様方の使いやすさにこだわるWASHハウス。
快進撃はまだまだ続きそうです。

WASHハウスはコインランドリーで上場してがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
田北さん:日本って各家庭に絶対、洗濯機があるじゃないですか?なおかつ、中でも宮崎県は日照時間が長いんです。コインランドリーにとっては世界中で1番やりにくい不利な場所なんですが、その中で事業を起こして成長しているという事は、全世界で1番強いという要素を持っているという事なんです。
加藤さん:そっか、日本でコインランドリービジネスが上手くいけば、世界どの国行っても上手くいくという事ですよね。

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