過去の放送内容
2017年6月4日放送
特集
東京ビッグサイトの展示会で発見 未来の儲かる原石!誰も知らない儲かり新商品が!「ぶるぴた」ってなんだワン!?
ゲスト
森永卓郎さん、関根麻里さん
番組内容
東京ビッグサイトの展示会で発見! 未来の儲かる原石第4弾!
東京ビッグサイト、そこは"展示会の聖地"!
連日、各業界の最新ビジネスがいち早く発表される、晴れの舞台なのです。
これまでさまざまな儲かる原石をガンガン発掘してきましたが、今回も、キラリと光る各業界のニュースターが続々飛び出す、30分です!
ペット業界で儲かり確実の原石とは?
まずは、3月30日から4日間開催された「インターペット2017」。
日本最大の、ペットビジネスの祭典ということで、猫の遊具や、金魚・熱帯魚の観賞用水槽、爬虫類の飼育用セットなど、ペットに関わる会社390社が出展しました。
ナンバー"ワン"に目立っていたのはワンちゃんビジネス!
運動不足のワンちゃんのための歩行器、お散歩中のウンチを入れても絶対に匂わないエチケット袋、トリマーさんが使うカット用のハサミなどなど、犬にまつわるさまざまなグッズがお目見え!
来場者数は4日間で、3万8000人ですが、集まったのはプロだけじゃありません!
一般の方々も、ペットと一緒に来場!
展示ブースに設置された撮影スポットは大人気です!
我が家のワンちゃんのベストショットを狙うべく、飼い主さんたちが列をなしていました。
熱気を帯びる会場で、儲かる未来の原石を発見すべく聞き込みをしていると、かわいいワンちゃんを抱っこしたおばさまから気になる情報をゲット!
お客さん:器具つけただけで無駄吠えがおさまったので。
無駄吠えが直る?
さっそく器具があるブースへ向かってみると、出てきたのは…
カチューシャ?
これは「ぶるぴた」という商品で、ワンちゃんに装着するとお利口になるらしい。
一見、布団を干す時に使う、大きな洗濯ばさみみたい。
会場にいた、大勢の人に興奮気味のワンちゃんに「ぶるぴた」を着けてみました。
すると…
本当に大人しくなった! で、外すとまた暴れて吠え出した…。
開発者の大山田さんに伺いました。
大山田さん:かなりのオファーをいただいているので、近日中に商品化できると思います。
実は「ぶるぴた」はまだ発売されておらず、今回が初お目見えなんです!
なんだか儲かりそうな予感が…!
でも、どうしてワンちゃんがおとなしくなるのでしょう?
その秘密を探るべく、北九州へ。
展示会でお会いした大山田さんが迎えてくださいました!
ところで、大山田さんのお仕事は何ですか?
大山田さん:私はトリマーをずっとやっていまして、今は指導をしています。
実は大山田さん、トリマー育成学校の学院長さんでした。
それにしても、どうやってワンちゃんを大人しくさせる方法を見つけたのでしょうか?
大山田さん:私たちトリマーは、(カットなどをするのに)瞬時にワンちゃんたちに良い子になってほしいんです。短時間でワンちゃんがリラックスするのが、"ツボ"なんです。
"ツボ"?
実はワンちゃんの、尻尾の付け根付近にヒミツがありました。
ここにあるツボを指でゆっくり押してあげると、
「ク〜ン…」と鳴いて、とても気持ちが良さそう!
このツボは、ワンちゃん同士がじゃれあってコミュニケーションをとる『マウンティング』という行為で、相手にしがみつく場所で、刺激すると、不思議と大人しくなるんです。
2年前にツボを発見した大山田さんは、樹脂メーカーと試行錯誤しながら製品を開発。
試作品はなんと200個を超えました!
ワンちゃんは苦しくないのかどうか、いろんな犬種に「ぶるぴた」を着けて、心拍数と呼吸数を計測。
すると、どちらも10分後にはグッと下がることが判明。
今年の夏、1つ3,000円台で発売予定だそうです。
ぶるぴたで、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:展示会の一番いいのは、実際に犬を飼ってる人や業者の人とか専門家がくるので、単に宣伝になるだけじゃなくて、そういった人達とも交流をして新しいアイデアが生まれるんですよね。
進藤さん:人間用も開発中なんだそうです。
食べ物&素材の業界でも儲かる原石があった!
続いては4月12日から3日間開催された、「ファベックス2017」。
お弁当・惣菜・中食や、外食の総合展示会です。
会場は、自社のイチオシ商品を猛アピールするメーカーさんと、それを仕入れたい飲食店の方々が入り乱れ、熱気であふれています!
さっそく会場で、気になる"機械"を発見!
なんと、タイヤ付きのワゴンが、人間の後を追いかけているんです!
実はこれ、厨房機器メーカーのニチワが開発した、自動走行サービスワゴン「サウザー」。ウェイターさんの強い味方です。
前を歩く人間を認識できるセンサーを搭載していて、いったんセットすれば…
10m離れてもしっかりついてくるんです!
お値段は、1台300万円。
ホテルの披露宴の準備に活躍しそうですね。
さて、会場の入口を見てみると、やたらと賑わっているブースを発見。
伊那食品工業という会社。
伊那食品工業は寒天のメーカーで、業務用のゼリーやプリンの素などを作ってる。
今回の展示会でアピールしているのが「プチドリップ」という白い粉。
ブースにいた、社員の向山慎太郎さんにお話を伺いました。
向山さん:お惣菜やお料理から出てくるドリップ、離水というのですが、それを止められる素材です。
お弁当やお惣菜を買ったはいいけれど、料理の汁がダラ〜ッと出てしまって、味がイマイチ、ご飯もべちゃべちゃ…ってこと、ありませんか?
でも、「プチドリップ」を使えば、汁が流れ出ず、とても美味しくいただけるといいます。
「プチドリップ」の威力やいかに…!
そこで、伊那食品工業のある、長野県伊那市にやってきました。
開発に携わった栗原唱和さんにご協力いただき、水分が出やすい野菜炒めとキャベツのコールスローで実験をしました。
まずは野菜炒め。肉と野菜を炒めて味付けした後、「プチドリップ」を入れ、さらにさっと炒めてできあがり。
見た目はそんなに変わりません。でも、食べ比べてみると…
スタッフ:プチドリップ有の方が、まろやかですね。
でも、それほど味は変わらないようです。
次に、角度のついた台に置いて、汁が出るか出ないかを比較しました。
キャベツのコールスローも一緒にチェック。
すると…
開始して3分ほどで、「プチドリップ」が入っていない方のコールスローから、マヨネーズが混ざった水分がにじみ出てきました!
同じくプチドリップなしの野菜炒めもキャベツやモヤシ、玉ねぎの水分がじわじわと。
一方、「プチドリップ」を加えた方はどちらも水分がまったく出てきません。
一体なぜ?
栗原さん:わずかな野菜の水分で、「プチドリップ」が溶けます。それによってコーティングするんです。
栗原さんによると、ポイントは"寒天"。
調理する時、食材の表面に付着した水分に寒天を含んだ「プチドリップ」がすばやく溶け、とろみとなってコーティングし、ドリップを防いでいるんだそうです。
東京の四ツ谷にあるカニ料理で有名な「うぶか」の店主・加藤さんは、「プチドリップ」をカニ酢と合わせてとろみを出し、それをカニの身にかけていただくという、見た目にも優雅なメニューを出しています。
片栗粉だと、水に溶いて加熱しないととろみが出ません。
でも、「プチドリップ」なら加熱不要!
店主・加藤さん:食材がきれいな状態でトロミをつけたいので、その時にすごく役立ちます。
「プチドリップ」は汁の流れ出を食い止めて、がっちり!
米粒を刃物でスライスに!切れ味抜群の刃物の実力は?
続いては4月5日から3日間開催された、「高機能素材ウィーク2017」。
金属からフィルムまで、ありとあらゆる最新素材の展示会に、3日間で6万8000人が来場しました!
さっそく会場でリサーチを開始したスタッフが見つけたのは、米粒を刃物でスライスしている映像。
2年前、同じ展示会で出会った、ファインテックという会社。
そういえば、取材しました!
当時は取材に対応できる社長さんがおらず、ちょっとしか放送できなかったのですが、今回は、社長の本木敏彦さんが対応してくださいました!
本木社長:2年前、38秒放送で流していただきました!
以前の放送を、しっかりチェックしてくれていたんですね!
本木社長:38秒でしたけど、全国のお客さんからの評判は良かったです。反響ありましたよ、38秒でしたけど。
やけにVTRの長さにこだわりますが…
でも、問い合わせが殺到するほどの製品ですから、きっと未来の原石のはず!
今回こそ、その刃物のヒミツをたっぷりと教えてもらいましょう!
ということで、福岡県柳川市にある株式会社ファインテックへやってきました。
昭和60年に、夫婦2人で始めたファインテック。
現在、社員数は246名までになりました。
本木社長:切れないモノは、男女の仲だけ! 他は全て切れます!
切れ味抜群! と、社長ご自慢の産業用刃物はダイヤの次に硬い、超硬合金(ちょうこうごうきん)を使用しています。
薄くて硬いのが特徴で、刃先の厚みは0.1mm!
手始めに、生のトウモロコシのひと粒を、縦にカットしていただきました。
接着剤で台に固定し、カットされる様子はマイクロスコープで撮影。
刃は、技術開発部の東山さんが、手動で降ろします。
すると…
トウモロコシのひと粒を押しつぶすことなく、キレイにスッと、何度も刃が入ります!
切れ味の鋭さは、肉眼でもはっきり分かるほど!
さらに、厚さ0.15mmの名刺を、特殊な機械にセットし、刃物をゆっくり降ろしていくと…
名刺を薄切りにすることもできちゃうんです!
トウモロコシや名刺など、小さいモノや、薄いモノでも精密に切断できるファインテックの刃物。
どうしてこんなに細かいものでもきれいに切れるんでしょうか?
本木さん:ただ単に尖らせればいいってだけじゃないんですが、詳しくは企業秘密です。
なんでも、切れ味をよくするため、ダイヤモンド製の砥石で研磨し、さらに刃先に微妙な加工をしているらしいのですが、そこは残念ながらファインテックのトップシークレット。
ならば、そのすごさをもっと見たい!
そこでスタッフが取り出したのが、髪の毛。
垂直にカットなんて、できますかね?
本木社長:挑戦しましょう!
髪の毛は、セッティングからかなり大変です。
動かないように、慎重にセットしていきます。
さて、髪の毛の縦カット、できるでしょうか?
刃は降ろされましたが、カメラではカットされたかどうか分からない…。
拡大してみると…
なんと! 髪の毛が見事に一刀両断されています!
さらに、2度カットし90度回転。そしてまたカット…。
すると…
髪の毛が碁盤目状に!
高い精度で、極小のモノだってスパッと切っちゃうファインテックの刃物は、携帯画面の液晶フィルムなど、ズレが許されない現場で大活躍しています。
ファインテックは、オーダーメイド刃物で、がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:普通の工業製品って、切った後に必ず「研磨」という工程が入るんですね。でも、スパッと切るから、磨かなくていいんです。後の工程が要らなくなるんですね。