過去の放送内容
2017年5月21日放送
特集
「おらが県こそ輝くNo.1」第15弾!
山梨県富士山だけじゃない!おいしい水から産業マシーンまで山梨が誇る日本一を大特集!!
ゲスト
森永卓郎さん、ふかわりょうさん
番組内容
「おらが県こそ輝くNo.1」第15弾!
一見、地味〜でパッとしないと思われている県にも、実は超儲かっている日本一のものがあるのを紹介するこの企画!
今回、取り上げるのは山梨県!
調べてみると、実は儲かりNo.1なものが結構あった!というわけで!おらが県こそ輝くNo.1「山梨県」あなたの知らない山梨の底力をお教えしちゃいます!
サントリーミネラルウォーターの生産がNo.1!
まずは、山梨県の日本一の情報をゲットすべく向かったのは、甲府市にある山梨県庁の…
後藤知事:山梨県知事の後藤です。どうぞよろしくお願い致します。
なんと山梨県のトップ、後藤斎知事自らアピール!
ところが知事、「やまなし大使」を務めるゲストのふかわさんにどうしても言っておきたい事があるそうで…
後藤知事:ふかわさん、もっと元気よく、山梨の魅力を発信していきましょう!がっちりマンデー!!
どうやら、ふかわさんのテンションの低い大使ぶりが若干お気に召さないようですが…
それはさておき、情報をゲットし、まずやってきたのは…
山梨県の北西に位置する北杜市!
なんとものどかなこの地に、日本一のものがあるんだとか。
その日本一のものは一体、何なのか、サントリープロダクツ株式会社、天然南アルプス白州工場の枝木秀行さんに聞いてみると…
枝木さん:これです。山梨県は、ミネラルウォーターの生産で日本一なんです!
そう、山梨県は、ミネラルウォーターの生産量、日本一!
それも、2位の静岡県に3倍近くの差をつけて堂々のトップ!
中でも、サントリーの白州工場では…
枝木さん:月に5000万本製造しております!
国内売上げナンバーワン、サントリー「南アルプスの天然水」は、年間6億本を生産!
さらに、コカ・コーラの「いろはす」を作っている工場も山梨県にある!
スタッフ:他のドリンクメーカーさんも来てるんですか?
枝木さん:山梨はミネラルウォーターの会社は非常に多いと思います。
スタッフ:何社くらいあるんですか?
枝木さん:100では足りないくらいあると思います。
県内には大小合わせて100社以上のミネラルウォーターメーカーがひしめいている!
では、なぜこんな一大産地になったのか?
それはなんといっても…
富士山と、南アルプスという2大地下水があるおかげ!というのもあるんですが、もうひとつ大きいのが…
大消費地、東京への近さ!
重くてかさばるミネラルウォーターはなるべく近くから運びたいので、東京から一番近くて、おいしい水が湧く場所ということで、各社こぞって山梨県でミネラルウォーターを作ってるんです!
山梨県はミネラルウォーター日本一でがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:これは立地ですね。
森永さん:サントリーの天然水って3種類あるんですけど、東日本は全部山梨からいくという感じなんです。やっぱり山梨圧倒的に強いですよ。
ふかわさん:いちごだとか、ぶどうもね、やっぱりおいしい水を栄養にしてるわけですから全てに影響与えてますね。
キトーシェア60%を誇る、巻上げ機がNo.1!
後藤知事に次なる山梨の日本一を聞いてみると…
後藤知事:実は、県の真ん中に、産業に欠かせない、アレを日本で一番作ってる会社があるんです。
ならばと、中巨摩郡(なかこまぐん)昭和町にある…
株式会社キトーという会社へ…
スタッフ:日本一のものを作っていると聞いたんですけど。
小林さん:そうなんです。がっちり作ってます!
かなりの自信!早速、日本一のものを作っている、工場を見てみると…
スタッフ:広っ!広いですね!
小林さん:大体、16万平米なんですけど、想像つかないと思いますんで、東京ドームに例えると3.5個分になります。
そんな広大な土地を使っていったい何を作っているのかというと…
小林さん:こちらです。山梨県で日本一のものは「巻上げ機」です!
そう、山梨県が誇る日本一のものとは、「巻上げ機」!
巻上げ機は、ボタンを押せば、上部に吊るしてあるモーターが回転して、チェーンを巻き上げる事で重い荷物を持ち上げてくれるマシン!
もちろん上下だけじゃなく、右に…そして前にと…左右前後に動かすこともできる!
屋内で重いものを運ばないといけない工場では「巻上げ機」が欠かせない!
地味に工場を支えてるんです!
キトーは、1932年の創業以来、85年間、巻上げ機一筋の国内トップメーカー!
スタッフ:巻上げ機って年間でどれくらい出てるんですか?
小林さん:大体この工場で40万台くらい生産しております。国内だと60%くらいのシェアです。
確かにスゴイですが、そもそも何で山梨で、こんなにたくさん作るようになったんでしょう…
小林さん:創業は東京の大森で、さらなる事業拡大を目論んで、用地を探していたんですが、ちょうどその時、中央自動車道の東京、山梨間の開通がありまして。
そう、今から35年前の1982年に、高速道路「中央自動車道」が、全線開通!
山梨から東京までがグンと近くなった事で、大手メーカーの「工場」が次々と進出!
同じタイミングで、工場には欠かせない巻き上げ機を作っているキトーも引っ越したんです。
他にも、産業用ロボット国内トップのファナックって会社も本社は山梨県!
あまり知られていませんが、山梨には工場用の機械を作るメーカーがけっこうあるんです!
そんな工場を支えている、キトーの巻き上げ機には、様々なこだわりが!
巻き上げ機の心臓部とも言えるのが、シーブと言われる部品で、巻き上げたり、下げたりする時に、チェーンをがっちり固定するものなのですが…
そこにある、くぼみがポイント!
ちょっとだけ隙間があり、緩過ぎてはもちろんダメなんですが、ピッタリでも、モーターにムダな力がかかって故障の原因に!
ちょうどいい隙間を作る事で、無理なくスムーズに止まれるようにしてるんです!
こうしたノウハウがぎっしり詰まったキトーの巻上げ機!その年間売上げは、511億円!
山梨県は巻き上げ機日本一でがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
ふかわさん:やっぱり中央道の開通って大きいんですね。
加藤さん:森永さん、巻上げ機というのはいつの時代も必要なものなんですね。
森永さん:例えば、劇場とか舞台の装置でも照明とか上下させないといけないし、舞台装置も動くのとかありますよね。それ全部巻上げ機が動かしてるんですよ。実はアメリカでは、キトーさんのシェアって40%くらいあるんですよ。
加藤さん:アメリカで!?
森永さん:日本一というより、世界一なのかもしれませんね。
中央葡萄酒世界的ワイン誌で、金賞を受賞した日本ワインがNo.1!
おらが県こそ輝くナンバー1「山梨県」!
続いて向かったのは…
北杜市明野町。
自然豊かなこの町に、どんな日本一があるというのか…
スタッフ:山梨県で日本一のものって何ですか?
三澤社長:これです。日本ワインです!
スタッフ:日本ワインというのは何ですか?
三澤社長:日本ワインというのは、日本のぶどうから作られた、ワインを「日本ワイン」と呼ぶんです。
そう、山梨県は、国内有数のワインの産地。
中でも、国産のぶどうだけを使って作られる、日本ワインの生産量では、2位の栃木に2倍近くの差をつけ、ダントツ!
その最大の理由は、言うまでもなく、ブドウが日本一採れるから!
特に甲府盆地がある勝沼地方では、なんと1000年以上も前の平安時代から作られている県の特産品で、明治中頃にワインづくりがスタートしたんです!
今回お邪魔した中央葡萄酒は、90年以上の歴史を誇る、日本ワインの老舗メーカー!
社長の三澤茂計さんに、さらに詳しく聞いてみると…
スタッフ:年間でどれくらい…
三澤社長:年間全体で、約20万本くらいですね。
広大なブドウ畑で、年間50トンのぶどうを生産。
そして、この地で三澤社長、すごいワインを作ることに成功したのです!
そのワインが…
三澤社長:これはキュヴェ三澤明野甲州というんですが、日本で初めて金賞を獲得できたんです。
2014年、世界92カ国で発行しているワイン専門誌「デキャンタ」が開催するワインコンクールにおいて日本で初めて金賞を獲得!
その原動力となったのが…
三澤社長のぶどう作りへの並々ならぬこだわり。
実は、日本初となる、ある方法をつかったのです!
それが…
垣根栽培!
よく見るブドウ畑と違い、低い位置に成っているのが特徴なんですが、木が大きくならないよう実の成る枝を9割近くカット!
収穫量は2割に減ってしまうんですが、その分、糖度がグンと増すんです!
三澤社長:通常の食べるぶどうよりも、糖度が平均して4割以上も甘いんですよ!なので、もし食べれば、手がベトついちゃう。
この垣根栽培、ワインの本場、フランスでは一般的なんですが、日本では収穫量が激減するとあって農家さんに敬遠されていた…
そこで、自分でやっちゃおう!ということで、三澤社長、この明野町に東京ドーム2.5個分の土地を購入し、念願だった垣根栽培を導入したんです!
山梨県は日本ワイン日本一でがっちり!
山崎織物ネクタイ生地に最適な、甲斐絹でNo.1!
おらが県こそ輝くナンバー1「山梨県」!
再び、後藤知事登場!
次なる日本一を聞いてみると…
後藤知事:富士山の麓の地域で、身だしなみに欠かせない、アレを日本で一番作っているところがあるんです!
というわけで、向かったのは…
山梨県東部に位置する南都留郡西桂町!
雄大な富士山を望むこの地に、どんな儲かり日本一があるのか?
とある社長に聞いてみると…
スタッフ:身だしなみに欠かせない、日本一のものって何ですか?
山崎社長:目の前にあるこれなんです!
スタッフ:ネクタイ?
山崎社長:はい!ネクタイの生地の出荷額が日本一なんです!
スタッフ:ネクタイそのものではなく?
山崎社長:生地ですね!
そう、山梨県が誇る日本一は、ネクタイの「生地」!
そのシェアは、47%!
そんなネクタイの生地を作り続けて54年の老舗…
「山崎織物」にお邪魔し、さっそく、ご自慢の生地を見せてもらいました。
会社には大量のネクタイ専用生地があり、さらに棚には、サンプルのストックが並んでいました。
山崎社長:生地のサンプルですね。約3万柄ぐらいあります。
さすが、半世紀の歴史を感じます。
現在、山崎社長のところでは、年間12万本分のネクタイ生地を織っています。
にしても、なぜ山梨県で、ネクタイの「生地」づくりが盛んになったんでしょう…
山崎社長:ここは地形的に、富士山の溶岩が流れた後に出来ている町なんです。ですので、耕作面積も狭いということで、江戸時代に入ってお代官様が、地域の産業振興ということで力を入れて甲斐絹(かいき)という生地が江戸に出荷されるようになったんです。
甲斐絹とは、細くなめらかな「絹」の糸で織った高級生地のこと。
美しい光沢と、こまやかな模様や絵柄が、羽織の裏地や座布団などに使われ、江戸時代から人気でした。
ところが明治時代に入ると、着物から洋服へ様変わりし、「絹」の出番が徐々になくなっていった…
なんとかせねばと織物職人達が目をつけたのが「ネクタイの生地」!
というのも…
山崎社長:ネクタイは、締めやすさなどを要求されますので、非常になめらかなシルク素材が使われています。
そう、ネクタイの生地に一番合うのが「絹」!
しかも甲斐絹づくりで培ったノウハウが、ネクタイの柄のデザインにも生かせるということで、あっという間に一大産地になったのです!
そして、もう一つ、山梨にネクタイ生地づくりが根付いた理由が…
山崎社長:これです!富士山の湧水です!糸を染めるには、水を大量に使うので、富士山の湧き水のおかげで、この地に織物が根付いています。
何万種類という柄が作れるのも、富士山のおかげというわけなんですね!
現在、大手紳士服メーカーや全国にある学校の制服など、年間215万本分のネクタイ生地を山梨県で織っているんだとか!
山梨県はネクタイの生地日本一でがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:やっぱり山梨県の人って手先が、器用なんです。加工が得意なんですよね。例えば、宝石産業って、いっぱい山梨県にあるんですよ。やっぱりそれも器用じゃないと。細かい仕掛けが得意な県民性でもあるんですよね。