過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2017年4月16日放送

特集

最新の儲かり「業務用電気機器」!その名も「業電」!
バカ売れ!電車よりデカい「洗濯機」!?突然凍る「冷蔵庫」!?

ゲスト

森永卓郎さん、安田顕さん

番組内容

電気製品は電気製品でも「家電」じゃなくて、お仕事で使う業務用電気、その名も「業電」の儲かりビジネスを大公開!
石川県で密かにつくられていた超巨大「業電」!
群馬県から突如現れた魔法のような儲かり「業電」の正体とは!?
日々ものスゴイ進化を遂げている業務用電気の知られざる世界へご案内!!

■放送内容をシェアする

コンビニのレジ周りで見かける大活躍の業電とは?!

まずは、神奈川県横浜市にあるエイシン電機。
どういった「業電」を扱う会社なのでしょうか?
早速、社長の久世さんに伺ってみると…

案内されたのはコンビニエンスストア「ローソンストア100」。
お店の中にあるという、久世社長ご自慢の「業電」とは果たして…?!

久世社長:こちらになります!ホットショーケースです!

エイシン電機の"儲かり業電"とは、コンビニなどのレジの脇に必ずあると言っても過言ではない、揚げたてのお惣菜を温めておくためのホットショーケースなんです!

1976年の創業以来、40年以上にわたってホットショーケースを製造販売しているエイシン電機。
その販売数はなんと年間3000台!
その最大のウリは「あたため管理」にあるそうで、今回は特別にホットショーケースの心臓部を見せてもらう事に!

こちらがそのあたための秘訣!
ホットショーケースの下部にあるフィンヒーターと呼ばれる部分!

ヒーターに独特の凹凸をつけることで、熱がケースの中に乱反射し、庫内を万遍なく温められるのだそう!

そしてさらに、美味しさをキープする為にケースの底にちょっとだけスチームを出す装置が付いており、商品が絶妙の湿度に保たれるよう調整し、揚げ物などのサクサク感を維持してくれるのだとか!
  
さて、ホットショーケースにおいて、温めるのと同じくらい大事なのが"商品を美味しそうに見せる事"
それに欠かせないのが美味しさを演出する照明!
その照明にも特別なこだわりがあるそうで…

このエイシン電機のホットショーケースに使われている照明は、自動車のヘッドライトによく使われるのと同じキセノンボーランプという照明を使っているのだそう!
人の目に優しく、温かみのある色を出すにはこの照明が最適なのだとか!

商品を美味しく見せる技術が詰まったエイシン電機のホットショーケース。
お値段は1台10万円台ちょっと、との事。

そしてさらに!久世社長曰く、エイシン電機には他にも今イチオシの業電があるという。
それは…!?

久世社長:こちらです!焼き芋機です!

なんと!焼き芋のホットショーケース!
しかもこれ、ただ焼き芋を温める為だけのものではなく、実は2段式になっており…

上の段で80度で商品を保温しながら、その下にある段では200度でイモが焼けるという優れもの!
さらに、久世社長の一番のこだわりが…

久世社長:断熱材と空気断熱を入れて、カバーを断熱対応にしているので、お客さんが触っても火傷する事がない事です。

現在、800店以上のコンビニやスーパーでこの焼き芋機が置かれている他、おでんの保温機やドーナッツのショーケースなど種類も豊富!そんな、コンビニのレジ周りで大活躍!

エイシン電機はホットショーケースでがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:実は家電っていうのは価格がどんどん下がってしまって、なかなか日本で作ってても商売にならない部分があるんです。一方、業電はオーダーメイドっぽいところもありますし、高い技術が必要なので日本のメーカーしか出来ない。だから主役は業電に移りつつあるんです。

なぜかどんどん凍っていく!群馬県から突如現れた魔法のような儲かり「業電」の正体とは!?

続いては、群馬県は高崎市にあるマーズカンパニー!
こちらではどんな業電を作っているんでしょうか!?
会社にお伺いし、社長の大野さんに話をお聞きしました。

大野社長:スゴイです!
早速、その"業電"の実物があるというので見せて頂く事に。

大野社長:こちらの業務用ドリンク冷蔵庫になります!

マーズカンパニーの儲かり「業電」は、ドリンク専用冷蔵庫!
その名も「トーキョースノーマン」

この冷蔵庫、驚きなのは表示されている温度が、なんとマイナス7.9度!
ところがマイナス7度なのに凍っている訳ではないという!?
どういう事なんでしょうか?

大野社長:1回体験して頂けたらわかるかと。

という事で、冷蔵庫の中から水の入ったペットボトルを取り出してみると、確かに凍っている訳でもなく、コップに注いでみても飲んでみてもただの凄〜く冷えた水という感じ。
これ、本当にマイナス温度なのでしょうか?

と疑っていると、大野社長からおもむろに渡されたのが凍ったイチゴ。
大野社長曰く、これを先程の冷蔵庫で冷やされた水の中に落とすと凄い事が起こるというので…

早速、水の入ったコップにポチャン!するとなんと…!!!

一瞬で水が凍った!!!

さらに、その上から水を注ぐと…注いだ先から水がその瞬間にシャーベット状に凍っていく!こ、これは一体どういう現象なんでしょうか!?大野社長!!!

大野社長:この冷蔵庫に入れてるとお水は凍るのを忘れてしまうんです。

実は、水は0度以下でも凍るきっかけがないと凍らないのだそう!
通常、冷蔵庫を氷点下まで冷やすと、振動や温度ムラや庫内の風が原因で水は凍ってしまうところを、マーズカンパニーのドリンク専用冷蔵庫「トーキョースノーマン」は庫内を極限まで動かさないようにし、液体が個体に変わる原因を作らせないようにしているのだとか。
その技術がこの不思議な現象を可能にしている、というわけなんです!

2014年にマーズカンパニーが開発した、この世界初の氷点下でも凍らない冷蔵庫「トーキョースノーマン」は飲食店などがターゲット。
気になるお値段は39万8千円!

大野社長:トーキョースノーマンを入れたお店の方がドリンクに付加価値を付けて提供する事で、そのお店が儲かるかと思います。

確かにこんなカクテルや…!

こんな飲み物とかがあったら、少々、値が張っても注文してみたくなりますよね!

そしてもう一つ、マーズカンパニーが開発した、別の商品があるそうで、そちらも実際に見せて頂きました!

こちらは業務用冷蔵庫!その名も「蔵番」!
これは何がどうスゴイのでしょうか?

今度は実際に「蔵番」を導入して使っているという、高級懐石料理「銀座 神谷」のご主人・神谷さんにお話を伺いました。

神谷さん:例えば、お肉でも何ヶ月おいてもカビは生えないし血も出ない。キレイにそのまま熟成肉ができるわけです。

冷蔵庫に入れておくだけで、今流行の熟成肉が簡単に出来る?!
一体、どんな仕組みなのかというと…

なんと庫内に電気を流すことで食材が凍るのを防ぐという代物なのだとか!
実際、蛍光灯を中に入れるとビカビカと光り出します!

つまり!お肉を入れておくと、凍らないけど0度以下で保存してるので、微生物はほとんど働かず傷まない!しかも電気の作用でじわじわタンパク質が分解されてアミノ酸が増えていくという、良い事ずくめの冷蔵庫なんです!

実際にこの蔵番に長期間入れておいたというお肉を見せてもらうと…
信じられない綺麗な保存状態!

神谷さん:とにかくもう蔵番使っちゃったら他の冷蔵庫は使えないかな!

解凍要らずな上、熟成肉が簡単に作れる業務用冷蔵庫「蔵番」!
もちろんこちらも世界初の技術です!
そのお値段は…定価で229万円8千円!

この2つの冷蔵庫をマーズカンパニーが幕張メッセで開催された業務用機器の展示会に出展したところ…

凄まじい大盛況!大きい話ではドバイから来たお客さんからトーキョースノーマン1000台のオーダーを受け、何日で納品出来るかという所まで話が進んでいるのだとか!
他にも現在、世界中から問合せが殺到中!

マーズカンパニーは業務用冷蔵庫でがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
安田さん:トーキョースノーマンをバーとかでやれたら楽しいしモテますよね。
森永さん:居酒屋さんとかバーにとっては原材料費が同じで高い料金取れるじゃないですか。しかもこういう楽しいのがあると、今はみんなスマホで撮って、SNSで拡散するから広告宣伝費もいらないんですよね。

石川県で密かにつくられていた一家に一台のアレの超巨大「業電」!

続いては、石川県白山市に本社を構える、稲本製作所!

松本テクニカルセンター長の中田さんに、こちらの"儲かり業電"を製造しているという工場へ案内して頂くと、そこにあったのはなんと…!?

中田さん:超巨大洗濯機です!

そう、稲本製作所が誇る"儲かり業電"とは高さ2.7m、長さ10mの超巨大洗濯機なんです!
普通の家庭にある洗濯機とは大きさから何からずいぶん違いますが、一体どういう洗濯機なのかというと…

なんとこの洗濯機、直径2mのドラムが10個連なった10槽式!
最初の6槽で水洗いして、残りの4槽ですすぎを行うという仕組みなのだとか!

驚くのがその洗濯量と早さ!
200枚以上の乾いたバスタオル、およそ60キロ分が30分で洗えちゃう!
しかも槽が分かれているので前のものを洗ってる途中でも、どんどんどんどん投入できるのだとか!

という事で、実際に洗濯している所を見せて頂きました!

まずは60kg分のバスタオルを、コンベアーで投入口まで持ち上げたら豪快に1槽目に投入!
ドラムを揺りかごのようにユッサユッサ振って水洗いがスタート!

ドラムの内部に螺旋状の仕切り板が付いており、グルっと1回転すると洗濯物が隣の槽に移動していく仕組みなのだとか。
そうして前の洗濯物が移動して空いた槽に次の洗濯物が入ってくるので、次々と洗濯が可能!
こうして30分かけて水洗いとすすぎが終わったら、60キロ分のバスタオルが今度は巨大洗濯機の端にある脱水機へ!

この脱水機の脱水の仕方が家電のものとはかなり違うんです!

すすぎを終えたタオルが脱水機へ入ると、上から巨大なポンプが降りて来て…

ぎゅーっと押し始めた!松本さん曰く、家電でよくある遠心式の脱水方法だと時間がかかってしまう所が、この油圧で押さえる脱水方法だと短時間で脱水できるのだとか。この辺りは業務用ならではです。
さて、そんな脱水作業を終えた洗濯機からは…

おや?ケーキみたいなカタマリが出てきましたが…

松本さん:これが先程、投入したタオルです。

なんと!これが油圧ポンプで押し固められて脱水を終えた60キロ分のタオル!
試しに剥がしてもらうと…確かにタオルです! 

そして今度はなんと!このタオルのカタマリを…

そのまま巨大な乾燥機にイン!

回転する乾燥機の中でカタマリがごろんごろん!
もちろん乾燥させていく内にきちんとほぐれていく!

そうして水洗いから乾燥までおよそ1時間で完了!

さて、この優れモノの巨大洗濯機、おいくらぐらいなのでしょうか?

松本さん:定価ですが、連続洗濯機が8千万円、脱水機が4千万円、乾燥機が8百万円。合計で1億2,800万円!

凄い高額!
…と思いきや、この洗濯機が今、ある理由から引っ張りだこなのだそう!
その理由は…

松本さん:おかげさまで、東京オリンピックに向けて観光客の増加もありますので、結構(台数)出てます!今で30台くらい売れてます。

海外からの観光客の増加で、現在、国内のホテルがどんどん増えてるんです!
となるとタオルやシーツや枕カバーといった洗い物も当然増えるという事で、都内の洗濯専門業者さんは今、大忙し!

実際に、洗濯専門の大手、(株)ワタキューセイモアの担当者さんにお話を伺った所、稲本製作所の連続洗濯機と脱水機3台づつを既に設置済みで、2017年の夏からはもう1台追加して、巨大洗濯機4台体制で稼働予定なのだとか!

そんな稲本製作所の年間売り上げは50億円!

稲本製作所は、業務用洗濯機でがっちり!


▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:実はこの稲本製作所の巨大洗濯機は工場のライン製造の発想そのものなんですよね。どんな工場でも生産性を上げようと思ったら、ず〜っと工程毎にラインを繋げていった方が人件費の節約になるので。まあ、それを洗濯物でやったというのが凄い所ですよね。

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.