過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2017年3月5日放送

特集

「どん底からちょとだけ復活してます!」和民が!NOVAが!どうなった!?社長が激白!

ゲスト

森永卓郎さん、矢口真里さん

番組内容

今回のテーマは「今、どん底からちょっとだけ復活してます!」。
トラブルが発覚して業績が急降下!とか、経営判断をミスって倒産寸前!とか。
そんなこんなで、最近あんまり名前聞かないなぁ…
もしかして潰れちゃったのかな…と忘れかけてたあの会社が、実は意外とがんばってた!そしてちょっとだけ復活してた!
窮地から復活を遂げているアノ会社をご紹介します!

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ブラックと言われたワタミが新業態、研修改革で大復活!

どん底からちょっとだけ復活!
まず最初の会社は…

ワタミ!
今から10年ほど前、月140時間以上の長時間残業や休日に研修やレポートを作成させるなど従業員の労務管理が問題となり、ブラック企業と大バッシングを受けたワタミ。
急激な客離れで…
2013年、全国640店舗、740億円あった売上げが2015年までに494店、480億円へと急降下。
一時は倒産の危機!?とまで言われる状況でした。

そんなワタミが、今ちょっとだけ復活してる、と聞いてやってきたのは…

坐・和民、神楽坂店。
中に入ってみると…
多くのお客さんで賑わっている!

店長の越智亮太さんにお話を伺うと…

越智店長:そうですね、最近ちょっとずつ、お客様が増えてますね。

店内のお座敷スペースもお客様でいっぱいで、確かにお客様の数は増えている様子。
お客さんにもお話を聞いてみると…

お客さん:まさかのこれだけ食べて、飲んで3,000円は安い!

とのことでした!
でも、安くてうまいだけで、ワタミがちょっと復活してるわけじゃない!
あまり知られていませんが、ワタミが作った新しい居酒屋が今、盛り上がってるんです!

そのお店の店長の中里一生さんにお話を伺うと…

中里店長:ワタミの新しく出したお店の新業態「ミライザカ」と申します。

そう、今話題のワタミの新業態の居酒屋が…

「ミライザカ」。
お客さんの入りは週末にはほぼ満席状態!
ワタミと何が違うのかというと看板メニューを前面に押し出してるというところ。

若鳥のモモ一本グローブ揚げが999円となかなかのお値段ながら、ほとんどのお客さんがオーダーする儲かりメニューなのです。

中里店長:今まで(メニューが)何でもあるってことは、結局、何にもないのと変わらないというのが、ワタミの強みであり弱みでもあったんですよ。
それを「看板商品はこれですよ」、「一番うちで美味しいのはこれですよ」というのを召し上がりやすくする。
お店を使いやすくなったんじゃないかなと思います。

つまり、これまでの、広く浅くだとお客さんを呼び戻すことが出来ない!
これぞ!という個性を打ち出すのが新生ワタミの儲かり戦略。

神田にもワタミの新しい居酒屋が…

それが三代目鳥メロ。
ここでは、備長炭で焼いた炭火焼鳥が看板メニュー。
コストがかかるため大手チェーンでは出来なかったことにあえて挑戦したのです。
看板メニューの国産炭火焼鳥は7本で999円とまあまあのお値段ですが、焼き鳥通のお父さんさえも唸らせているようで…

お客さん:うまいよこれ!ホントに!

大絶賛されている!

スタッフ:ここってもともと和民だったのご存知ですか?
お客さん:はい。和民からずっと来てます。

実は今、それまであった和民が、新業態のミライザカや三代目鳥メロに、どんどん変わりつつある。

居酒屋業界の平均売上げとワタミの売上げを比べてみると、ここ何年も、全国の居酒屋平均を下回っていたワタミの売上げが昨年一気に上昇!
全国平均を上回ったのです!

そんなワタミについてアルバイトで入って29年、社長に就任した…

清水邦晃(しみず・くにあき)さんにお話を伺いました!

清水社長:おかげさまで少し、業績が回復しつつあります。とにかくいろいろと世の中から会社に対する見られ方が厳しくなって、社員たちも疲弊していったんですが、そんな中でも離れずに残ってくれた仲間が、「みんな頑張ろう!」と奮起してくれて、一つ一つお店作りに前向きに取り組んでくれてモチベーションがぐっと上がったのが物凄く大きかったと思います。

そんな清水社長が、今一番力を入れているのが、新入社員や新人アルバイトの研修。
以前は、各お店の店長が自分の裁量で行っていたのを、今は、本部からやってきた研修専門の社員が、じっくり丁寧に指導するんです。

その指導の現場を覗いてみると…
この日は、たまたま全員外国からの留学生バイトさんたち。

社員さん:必ずコップの下から3分の1のところを持ってください。そしたら、指が出てるから優しく置けるね。自分がお客様の時に、お待たせしました!ドン!って置かれたら、えっ!てなるよね?

この研修も、ワタミのちょっと復活に役立ってるんでしょうか?
営業管理部の手島鮎美さんにお話を伺うと…

手島さん:確実に去年とか一昨年よりも、アルバイト入って、結構、飲食は入れ替わりが激しい業界なんですけど、入ってすぐ辞めちゃうっていう子がだいぶ減ったので、役には立ってるかと思います。

実は、この研修システムが出来てから、長続きするアルバイトさんの数がグッと増えたんだとか!

さらにワタミでは清水社長とバイトの学生さんたちとの懇親会が開かれることも。
この日は、3月で3年以上務めたワタミのバイトを辞めて他の会社に就職しちゃう学生さんとの懇親会。

なんで社長が、辞めちゃうバイトさんに会うのかというと…

バイトさん:社員さんの数を増やしてくれたらアルバイトの負担が減るのかなと。

そう、辞めてしまう人間こそ、一番正直な意見を言ってくれるはず。
だから社長自ら、ワタミの改善すべき点を聞き出してるんです!なかなかできる事じゃない!きっと今後にいきる!

このように色々な改善すべき点を見つけて、ワタミは今、復活を遂げて、がっちり!

倒産から大復活!NOVAの月謝制とカフェ風教室の変革!

どん底からちょっとだけ復活!次の会社は…

NOVA。
NOVAうさぎのCMで一世を風靡した業界最大手の英会話教室でした。
しかし…

外国人講師やスタッフに対する給与未払いや、受講者との料金トラブルが絶えず、2007年にまだ15万人の生徒が在籍していたにも関わらず、倒産したのです。

その後、あんまりNOVAの話は聞かなくなったがどうなってるのか…?
会社を訪れてみると…

NOVAの伊藤幸子(さちこ)社長が!

伊藤社長:おかげさまで、ちょっとだけ復活中です。

売上げの推移を見てみると最盛期162億円あったのが、2007年、どん底の22億円に。ここで一度倒産。

経営を別会社が引き継いでから少しずつ上り調子で、2015年の売上げは81億円に。

そんな新生NOVAがちょっとだけ復活してるのには、もちろん訳がある!
新生NOVAが、まず最初に行ったのが…

伊藤社長:一番最初に月謝制を導入しました。
英会話もちゃんと月謝にして、お金を払った分、ちゃんと授業を受けてもらって健全化を図ろうというのが一番最初でしたね。

NOVAが破綻した原因の一つに、授業料の前払い、というシステムがありました。

大量の前払いチケットを販売して、生徒数が急激に増えたものの、外国人講師の負担が増えて、生徒をさばききれなくなった。
生徒の方は、チケットは買ったけど授業が受けられない!と、両者の不満が爆発したのです。

そこで新生NOVAは、大手英会話教室業界で初めて、月1万円で、自分の都合に合わせて、きっちり4回授業が受けられる「月謝制」を導入したのです。
すると、予約が取れない、という不満がなくなって少しずつ生徒数が増えてきた。
先生の方も、生徒が何人来るのか、あらかじめわかるから、準備しやすくなったというわけですね。

そして、大きく変えたことが、教室の中にもあるという。
伊藤社長に連れてきてもらったのがNOVA大塚校。
中に入ってみると…

なんと、かなり洒落てます!
教室というより、カフェといった感じ。

伊藤社長:教室に行くというよりも、オシャレなサロンに行く感覚で、英会話を楽しんでもらえたら、いいかなと思って。

破たんする前の教室はパイプ椅子を並べてギュウギュウ詰めだったのが、広々ソファーに。
スペースの効率よりも、生徒に気持ちよく英会話をしてもらって長く続けて欲しい、という作戦なのです。

生徒さん:学校のきっちりした机よりは、緊張しないで、ナチュラルに喋れるのかなって。

変わったNOVAを講師の方はどう思っているのか?
以前のNOVAを知るベテラン講師のジョン先生にNOVAは変わったか聞くと…

ジョン先生:現在、NOVAは以前よりより良いコミュニケーションが取れています。今は、経営陣、講師陣、スタッフ間のコミュニケーションはとても良好です。

そんな改革で、現在教室数は268、生徒数は7万人、売上げも、81億円と、ちょっとだけ復活中!

ちなみにあのシンボルのうさぎですが…

ちゃんと辞めないで残っててくれてます!
NOVAうさぎは今も大事なシンボルなんだとか!

NOVAは月謝制とカフェ風の教室で今、ちょっとだけがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:戦略としては、NOVAうさぎっていうのは残したほうがいいんですかね?
森永さん:NOVAの知名度とNOVAうさぎの知名度ってスゴイんですよ。それを利用しない手はない。何を残して、再建を図るかっていうのは、次の経営を任された人のセンスなんですけど。
進藤さん:ここまでの時期を歯を食いしばって、共に頑張ってきた人たち、人材っていうのはほんとに財産ですよね。
森永さん:調子がいいと、ワッと集まって、落ちるとサッといなくなる。
加藤さん:怖いですよ。

廃墟から、体験型モールに生まれ変わりV字回復したピエリ守山!

次にやってきたのは…
滋賀県守山市、琵琶湖のほとりにある

ショッピングモール、ピエリ守山。
ここも、かつてとんでもないどん底を経験した施設なのです。

2008年に滋賀県初の大型ショッピングモールとして、盛大に開業したピエリ守山。
東京ドーム3個分の敷地面積というのもウリで当初はかなり賑わっていました。

しかし、開業してすぐに守山市の隣、草津市にピエリの1.5倍の売り場面積を持つイオンモール草津が開店。

さらには、竜王町に三井アウトレットパーク滋賀竜王が出来たのも打撃になり、ピエリからどんどん客が離れていったのです。
テナントは次々と撤退して…

最後には宝くじ売り場と喫茶店しかない状態に…
でも、お店はないけどモールとしては運営中なので、照明や空調を切るわけにもいかず、地元の住民から、「明るい廃墟」とまで呼ばれる悲惨などん底を味わったのです。

そんなピエリ守山が、今どうなっているのか?
行ってみると…

3年前に映ってた場所が…人だらけ!
大復活を遂げていたのです!

廃墟とまで呼ばれて2013年に経営破綻したピエリ守山が、どうしてここまで復活したのか双日(そうじつ)商業開発の児山一晃さんによると…

児山さん:一番の特色としましては、滋賀県内でも、こちらの施設でしか買えないものというのを、お客様にご提供するために、テナントを誘致しました。

そう、巨大なモールにお客を集めるには、目玉となるテナントが必要ということで、以前はなかった人気アパレルチェーンを引っ張ってきた。
滋賀県初出店、スウェーデンのH&MにスペインのZARA、そしてこちらも初出店、アメリカのGAPという三大外資系アパレルがずらり!

しかも皆、超巨大店舗!
そう、テナントが全部空いてたからどーんとでっかい店を作ることができたんです!

買い物中のお客さんも…

お客さん:ザラとかH&Mを見に来ようと思ってきました。
スタッフ:昔のピエリとは違います?
お客さん:全然違う!前は一度行ったらもういいかなという感じでした…

そしてもうひとつ、テナントが空いてたからこそできた改良が…

児山さん:リニューアルを機に、通路を増やしまして、元々グルっと一周しないと全館回れないような造りになってたんですが、それを縦断する通路を1階に2本、2階に3本新しく新設して、お客様が目的の店にすぐに行けるようになりました。

リニューアルを機に、1階2階合わせて5本の通路を新設し、どこに行くのもスムーズになったんです。

そしてピエリ復活の理由が、外にもあるというので連れてってもらうと…

児山さん:あちらがアスレチックの琵琶湖スカイアドベンチャーと、フットサル場になります。

そこにはアスレチックが!
アスレチックの目玉は、今流行りのジップライン!
琵琶湖を一望しながら楽しめて、アスレチックを楽しんだ家族が、この後ピエリで、ショッピングや食事をしてお金を使ってくれるってことなんです。

そしてもうひとつ、モールの中にあるのが…

日本初、めっちゃさわれる動物園!?
中に入ってみると…

ヘビを首に巻いたり、インコにさわったり、生き物と直接触れ合えるのを売りにした動物園を作っちゃったんです!
中には、ハシビロコウなどかなり貴重な生き物も。

お客さんにお話を聞いてみると…

スタッフ:この動物園どうですか?
お客さん:楽しいですね!触れるので、何回も来てます。

リピーターになるお客さんまでいるんです!
さらに…

スタッフ:ここ目的で?
お客さん:そうですね、はい!ここだけのために。
スタッフ:ここで遊んで、モールで買い物とか食事とか?
お客さん:ご飯は食べに行きました。
スタッフ:思う壺ですね!
お客さん:そうですね!(笑)

このようなお客さんもいて、まさに思う壺!
買う、食べる、そして楽しむと、まさに体験型モールに生まれ変わったピエリ守山。

その売上げは2013年にどん底になってから1年後、急回復し、なんとかキープ中!

完全に廃墟から生まれ変わり、がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:完全なV字復活してますけど!
森永さん:ビジネスの怖い所って一旦落ち始めると、負のスパイラルでどんどん落ちてしまう。それで、落ちるところまで落ちて、基本に立ち返ったという事なんだと思いますよ。
加藤さん:あそこまで落ちて、初めて、お客さんが、何を欲しがってて、どういう遊びがしたいのかということをちゃんと考えたような気がするんですよね。
森永さん:一度地獄を見て、そこから立ち上がって来ると、やっぱり強くなりますよ。
加藤さん:失敗して勉強することってあるんですね。

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