過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2016年9月18日放送

特集

「儲かる地下街」!同じに見えても全然違う戦略が!巨大迷路・大阪梅田地下街の謎!新宿の片隅にオタク女子の園?

ゲスト

森永卓郎さん、椿鬼奴さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、儲かる地下街!
ご存知でした?日本は世界有数の地下街大国だってこと。
日本の地下街の総面積はおよそ120万平方メートル、東京ドーム25個分と、もちろん世界最大級!
しかし、一口に地下街といっても、その儲かり戦略はいろいろ!
あちこちの地下で見つけたオリジナルがっちりを徹底取材しました!

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◎がっちり!「東京駅一番街」

まず最初にやってきたのは、東京駅八重洲地下改札を出てすぐのところにある、東京駅一番街ってとこ。

さすが東京の玄関口!平日のお昼なのにお客さんでいっぱい!
で、この地下街の一番の特徴が、1直線に400メートル!
やたらと細長いってこと。
この地下街を運営している会社の古田さん、なんでこんな形に?

古田さん:ちょうど東海道新幹線のホームの真下にあるのがこちらの施設になります。この上は新幹線が走っております!

東海道新幹線のホームの、真下に作られたのが東京駅一番街。
だからこんなに細長〜い地下街になってるんですね。
で、どんなお客さんが多いんでしょ?

古田さん:やはり東京駅っていうのは東京の玄関口になりますので、遠方からいらっしゃったお客様が非常に多いですね。

そう、東京駅一番街のターゲットは、東京に来る地方の人!&外国人!
だから、この人たちが欲しいものを思いっきり集めてる!
例えば、東京に来る地方や海外の人が欲しいもの、その1、キャラクターグッズ!

改札を出て左奥にあるのが、東京キャラクターストリート。

ハローキティや、プリキュアにウルトラマン、ポケモン、スタジオジブリなど、人気のキャラクターグッズショップをこれでもかと、26店舗も集めちゃった。

日本の可愛い文化の甲子園とも言えるこのエリア、儲かりナンバーワンを誇るのが、ここ、リラックマストア。

昨年の売上げは、5億円!名だたるキャラクターたちを抑えてのナンバーワン、

スタッフ:おめでとうございます!
店員さん:おめでとうございます!

お客さんは、どんな方が多いんですか?

店員さん:やっぱり観光客の方が多かったり、海外の方が来られていますので、そちらの関係もあるのかなと思いますね。

リラックマは、意外にもアジア人観光客の皆さんに大人気なんですって!
そして、このストリートではお店の配置にもひと工夫。

古田さん:キャラクターストリーの中でも、ターゲット層近い店を並べることにしています。

例えば、スヌーピーの隣にはムーミン、なるほど。
プリキュアストアの向かいには、アイカツスタイルって、わかりますよね!

東京に来る地方や海外の人が欲しいもの、その2、限定お菓子!

一番街のちょうど真ん中あたりにあるのが、東京おかしランド!

日本のお菓子は、海外へのお土産として大人気、ってことでグリコ、森永、カルビーと、大手菓子メーカーを集めちゃった!

ジャイアントドリームポッキーに、チョコボールおかしなドデカボックス、東京釜揚げチップスなど、東京人も欲しくなる、ここでしか買えない限定商品がいっぱい!
そしてもうひとつ、東京おかしランドのウリが手作りキッチン!
各店舗にはキッチンが併設されていて、出来たてのポテトチップスや、アーモンドチョコレートをその場で食べることができる。

で、ここでの儲かりナンバーワンが、行列が絶えることのないカルビーさん!

川﨑さん:これからお出かけになる方々が買っていかれたりとかするので非常に立地的にはいい場所だと思います!」

ですよね!

川﨑さん:最高ですね!

そして東京駅一番街が、キャラクター、お菓子に並ぶ東京の人気コンテンツとして選んだのが、その3、ラーメン!

改札を出て右奥にある東京ラーメンストリートは、一番街屈指の集客力を誇っていて、ちよがみの正統派、「東京駅醤油中華そば」やソラノイロNIPPONの、女性に大好評「特製ベジソバ」など、東京に本店を構える人気ラーメン店を8店舗集めました。
お昼時には、どの店も大行列!

8店舗の中でナンバーワンの売上げを誇るのが、六厘舎。
つけ麺が、多い日には900杯も売れるっていうからスゴい!

「地方からいらっしゃる方、あとは最近ですとインバウンドのお客様は2割ほど全体の中でいるのかなと。」

というわけで見つけちゃいました、インバウンドのお客さん。

スタッフ:美味しい?
お客さん:美味しい!

ですよね!

スタッフ:ウェアーアーユーフロム?
お客さん:香港!

六厘舎の売上げナンバーワンのヒミツが…。
この店だけ朝の7時半にオープンするってこと。で、この大行列!

東京駅近くに朝早く到着した高速バスの観光客が、朝ラーメンを求めて押し寄せることもあるんだとか。

キャラクターグッズに、お菓子にラーメン!東京駅一番街は、いろんなものを集めて、

古田さん:がっちり!


▼スタジオでお聞きしました。

加藤:またこれは、さっきヤッコさん言ってたけどメジャーだね。ファミリーに向けてるね、完全に。
森永さん:キャラクターだけじゃなくて、テレビ局も全部お店出してるんです。
加藤:みたいですね。
森永さん:TBSショップがあって、例えばフジテレビのショップとか、ズラーっと並んでいるんです。
加藤:だからやっぱり、そこに集まるんでしょうね。

◎がっちり!「新宿サブナード」

次にやってきたのは、東京新宿。
歌舞伎町のすぐ近くにちょっと独特な、儲かる地下街があるらしい。
それが、新宿サブナード!

歌舞伎町一番街の前を通る靖国通りの真下に、この広い通りと同じ大きさの地下街が広がっていて、地上と同じく、新宿1丁目から4丁目までのエリアに分かれている。

まずは1丁目エリアのランドマークが、福家書店。
中に入ってみると…けっこう洒落てる!

ラブ、ビューティ、そしてヘルスと、完全に女性客をターゲットにしたレイアウトになっています。

で、その向かいにあるのが、福屋書店のコミックストア。

ここがまた、実に個性的な品揃えなのです。ね、大塚店長!

大塚店長「BLコミックなどが中心に置いてありまして、ボーイズラブコミックですね。」

そう、いわゆる腐女子系のオタクさんの大好物、BLコミックの品揃えがマニアの間で評判なんだとか。
こちらの女性も…

お客さん:たまにものすごくマニアックなのが欲しいなと思ったときここに来たりはしますね。
スタッフ:マニアックって?
お客さん:いやそれは…。

新宿サブナードは、このコミックストア以外にも、女子が人目を気にせずに買い物できる、ヒミツのお店が集結している地下街。

中でも、3丁目エリアには、かなり個性的なお店がずらり!

ストゥリームは、新宿一の品揃えを誇るウィッグ専門店。

1万円以下のリーズナブルなタイプが売れ筋なんだとか。

スタッフ:どんな方が買いに来るんですか?
小川さん:芸能人が8割。ここはちょっと特殊な街ですよね。ニューハーフがいっぱいいた、キャバ嬢もいたし。

新宿サブナードに店を構えて43年。
芸能人はもちろん、新宿2丁目のオネエからも絶大な支持を集めているのです。

三善メイクアップセンターもサブナード3丁目エリアのちょっと変わったお店。
プロ用化粧品って書いてあるけど?

「舞台であったりとか、映画とかテレビですね。そういう化粧品のお店になります」

そう、ここは舞台や、映画、テレビに出演する人御用達の化粧品店。
一番の売れ筋は、オリジナルのファンデーションっていうか、どうらんなんですって。

一般のメイクと、プロ用のメイク、何が違うんでしょ?

「発色ですね。舞台の場合、照明が入りますので、赤みを取られるんですよ。なのでファンデーションに赤みが入ってるんですね。」

あの、宝塚の皆さんも、三善のお得意様!
でももちろん宝塚だけじゃなく、近隣のショーパブや、駆け出しのものまね芸人さんなんかも、三善の常連なんだとか。

お客さん:大きなのっぽの古時計〜♪

そして新宿サブナードの3丁目エリアは、その場所柄もあって、ある業種の女性たち向けのファッション激戦区でもあるのです。
5年前に参入した、デイジーストアには、カラフルなドレスが所狭しと並んでいる。

しかもかなりお安くて、この服が一着7300円。

こちらのピンクと白のミニドレスは、3980円!

どちらの方が買いにいらっしゃるんでしょ?副店長?

店員さん:キャバクラ嬢のお姉さんとか、一般のお客様も来られますね。結婚式の2次会で使うドレスですとか。

そう、サブナードの真上は、眠らない街、新宿歌舞伎町の入口。
歌舞伎町で働くキャバ嬢のお姉さんたち向けのドレスで激戦区なのが、3丁目エリアなのです。

ドレスを物色中の現役キャバ嬢のお姉さんがいらっしゃいました!

スタッフ:今日は何着くらい買うんですか?
お客さん:3着くらい買おうかなと。毎回同じ服着てるなと思われちゃいけないので…。

なるほどね!
ところで、スタッフが見たことのない商品を発見!

店員さん:こちらヌーブラですね

ほう!

店員さん:3.5センチ厚さがあるので、まさに5倍盛詐欺級の胸が盛れるヌーブラになってます!

ぎょえ〜、見たくなかった、知りたくなかった!
でも、1日で軽〜く10個以上は売れる商品なんだとか。
女子たちが、そっと集まる地下街、新宿サブナード。
歌舞伎町になくてはならない存在なんですね!


▼スタジオでお聞きしました。

森永さん:実はサブナードは、新宿駅から出てるんじゃなくて、一本離れた歌舞伎町の近く。駅で言うと、新宿駅じゃなくて、西武新宿駅から繋がってる感じなんですよ。だから、メインじゃなくて、サブなんです。だからサブカル系のコミック売ってたり、歌舞伎町の地上の文化の影響を受けている。
加藤:そうですね。歌舞伎町で働いている方たちが、やっぱり寄って、何か買えるような商品を売ってる店が多くなるってことですよね。

◎がっちり!「ホワイティうめだ」

やってきたのは大阪駅前、ここ梅田にも儲かる地下街があるらしい。
この周辺の地下を地図で見てみると、縦横斜めに地下街が広がっていて、「大阪梅田地下王国」と呼ばれることも。

で、がっちりマンデーが注目した地下街がここ、ホワイティうめだ!

ここだけ見ても、形がおかしいし、周りのビルの地下フロアとも繋がっていて、スゴいことになってるような…。

ここがホワイティうめだの中心部。一日中、こんな感じで賑わっているらしい。

東京の地下街より、50センチくらいは天井が低いかな…。
とりあえず歩いてみると…ほーなるほど…こっちの通路に入ると…
あら〜なんだか似たような光景が…ちょっと横道にそれると…あれ…?
もうどこを歩いてるのかわかんなくなっちゃう!

この迷う感覚こそ、ホワイティうめだ最大の特徴なのです。
真ん中あたりにある案内所では…

案内所:この道をこのまま進んでいただきます。最初の角を左ですね

道案内に大忙し!
愛知県から初めてここに来たというお兄さんは、

お客さん:同じような道が多いんで、ここもう一回通ったかなみたいな…。けっこう迷っちゃいますよね。

なんでも、この案内所で道を尋ねる人、一日400人もいるんだとか。
でもどうして、こんなに複雑な迷路みたいな地下街になったのか…教えてくれます?
大阪地下街の大森さん!

大森さん:JR大阪駅が市街地に対して斜めに作られましたので地下街というのは道路の下に作られるんですけどもその関係で地上の道路が、碁盤目状にならなかった。」

そう、そもそもの原因はJR大阪駅。
敷地の都合で、グイッと斜めに駅と線路が入ってきたせいで、それまであった縦横の道路と交差するように道が作られた。
だからその道路に沿って作られた地下街も斜めに、3叉路、4叉路、5叉路と、なんでもあり。
さらにここに、阪急線、阪神線、地下鉄御堂筋線、谷町線、と次々に路線が乗り入れてきたもんだから、梅田が地下迷路になったってことらしいんだな、これが。

朝の8時過ぎ、ホワイティの地下街は、通勤の乗り換え客でごった返す!
阪急梅田駅からこう歩いて・・・御堂筋線梅田駅までとか、

阪神梅田駅から…こっちに行って谷町線東梅田駅へとか。

というのもあって、ホワイティうめだがメインターゲットにしているお客さんは、外からの観光客ではなく、地元大阪の乗換客なのです。
いつも乗り換えに使っている大阪人にとっては、地下迷路でもなんでもなく、

お客さん:慣れれば大丈夫ですよ!一回道を覚えてしまえば、大体のところにはたどり着けます!

なんですって。

この地下街には、そんな地元大阪人に愛される老舗がたくさんあって、

大森さん:今お店が180くらいあると思うんですけど、昭和38年から続いてる契約というのはまだ40店舗くらいはあるかと。老舗の店が多い!

テナントの入れ替えが激しいこのご時世に、ホワイティは、年にたったの4、5軒しか入れ替わりがないらしい。
阪急梅田駅方面からホワイティの中心部へ向かうこのあたりが、開業時からの店が集まる、儲かり老舗ストリートなのです。

まずはとんかつのとんはる、その向かいが焼き鳥のむさし乃、おでんのたこ梅に、立ち飲みの赤垣屋、串カツの松葉に、そばうどんの家族亭、そして、お好み焼きのゆかりでは、たっぷりのネギにマヨネーズをトッピングしたネギマヨ豚焼きが大阪人のソウルフード!

大森さん:だいたい月に900万円から1200万円くらいは売ってくれますね!

そりゃすごい!

スタッフ:絶対出ていきたくない?
店員さん:絶対ダメです!絶対ここは死守します!

ですよね!

続いては、きしめんのあまのに、ちょっと歩いて鶏料理のまさき屋、その向かいの串かつヨネヤに、入ってみると、お!お昼からいっちゃってますね!
乗り換えのお客さんでもさくっと飲んで食べられる、生ビール付き、串かつ5本セット980円が大人気なんだとか。

店員さん:梅田は地下で乗り換えが済むので、人通りが多くてお客さんの数も多いと思います。

テーブル席も夕方5時には満杯!って仕事してます?
梅田の地下王国は、大阪人による大阪人のための、

大森さん:がっちり!

な地下街なんですね!


▼スタジオでお聞きしました。

森永さん:私もしょっちゅう大阪行ってるんですけど、もう一番の違いは、案内表示がすごく少ないこと。東京駅はしつこいくらい、こっちどここっちどこという表示板が出てるんですけど、梅田は、あんまり出てないんですよね。で、私1回聞いたことあるんですよ。なんで出さないんですか?って。そんなものみんな知ってるから出す必要ないだろ!と。だから本当に地元を向いた地下街なんですよね。
加藤:だからやっぱり飲食店も地元の方に愛されてるお店がずっとあるっていうことですね。

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