過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2016年6月26日放送

特集

できたてホヤホヤ!「儲かるできたて工場」大人気ラング・ド・シャコーンを1年間で2千万個作るスゴい工場が…

ゲスト

森永卓郎さん、綾部祐二さん(ピース)

番組内容

今回のがっちりマンデーは、儲かる「できたて工場」ビジネス!
日本のあちこちに誕生している、色んな会社の「新工場」。工場が新しくなったっていうことは、きっと会社の利益もどんどん上がってるに違いない!
そんな儲かっている会社が、更に儲けるために作った工場の最先端「儲かりテクノロジー」に迫ります!

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◎ソフトクリームのコーンの最新工場ででがっちり!

まず最初のできたて工場は、埼玉県東松山市。
2015年9月始動、日世(にっせい)株式会社 東松山工場!

工場とは思えないおしゃれな外観。
中も、なんだかホテルのロビーみたいですが…。
工場長の春田(はるた)さんに何を作っているのか、お聞きしました。

春田さん:こちらは、ソフトクリームとか、アイスクリームに使われるコーンカップを作っている工場になります。

なんと、ソフトクリームを乗せるコーンを作ってる工場!
日世のソフトクリーム用コーンの国内シェアは7割!
ということは、皆さんが食べているコーンは、ほぼ日世のなんですね!

この工場を作るにあたり、まずこだわったのが…

春田さん:建物全体でソフトクリームをイメージできるように、内装はコーンの部分の茶色を意識してレンガを使っていたり、壁面以外のところを白いクリームを模して、全体をソフトクリームのイメージということでまとめています。

そう言われてみれば外壁も、コーン色とソフトクリーム色!
工場の色々なところに隠しソフトがあって…窓にも、エレベーターの床にも・・・ソフトクリーム。
建物の角がピン、となってるのも、ソフトクリームをイメージしているんだとか!

では、肝心の工場の中はどうなっているのか?
工場の北畑(きたはた)さん案内のもと、主力製品のシュガーコーンを作る機械を拝見!

なんだか、すごいスピードで回っていますが、どういう仕組みになっているかというと…
まず、全長14メートルのオーブンで一枚一枚生地を平べったく焼く。
そして、もうすぐ焼きあがる!というところで、右側の円盤の先っちょについてる、円錐のところに、スス〜っと入ていく!
すると、一回転したときには、コーンの形が!

詳しく見てみると、円錐の型には小さなスキマがあり、このスキマに生地を入れると、型の中のコアという部分がグルグル回りながら、生地を一瞬で巻きとっている!

北畑さんいわく、旧型の機械と比べると、生産能力が1時間に1万個と従来の2倍にアップ!
 
しかし、ソフトクリームのコーン作りでは、この後のチェックの工程が重要になってくるんだとか!

高感度カメラを導入し、1つ1つ、コーンの焦げ付きやひび割れを外側と内側から、くまなくチェック。
わずかでも焦げがついていると、チェックに通らずはじかれてしまう。とても厳しい!

また、こちらの「できたて工場」には、とある超人気ソフトクリームコーンの製造ラインも、作られたらしい。その儲かりコーンとはどんなものなんですか?

北畑さん:ラングドシャ用の焼成機になります。高級ソフトクリーム用の焼成機になります。

さくっと薄いクッキー、ラングドシャを高級コーンにしちゃったのが、クレミア専用のラングドシャコーン!
価格は普通のコーンのおよそ2倍と少しお高めですが、3年前に発売してから生産が追いつかない程の大ヒット!
そのため、この東松山工場に新たな製造ラインを作りました。
しかし、このコーン、普通のものよりも更に作るのが難しいんだとか!

北畑さん:ラングドシャコーンは非常に割れやすい商品なので丁寧に取り扱っています。
   
生地が、とてももろいから、作り方も独特!
ふんわりと生地を仕上げるために、ゆっくり、ふつうのコーンの6倍の時間をかけて赤外線で焼き、コーンを巻くときも縦に優しく入れる。

チェックの時も、腫れ物に触るように丁寧に。

機械1台あたり、1年間で1千万個製造でき、新工場には2台導入されたので、1年間で2千万個供給可能に!
まだまだ儲かりそうですね!

◎フィギュアの最新工場でがっちり!

続いての"できたて工場"は鳥取県、倉吉市。
2014年12月始動、グッドスマイルカンパニー楽月(らくつき)工場。

工場に入ってみると、作業をしている方が。
一体何を作っている工場なんですか?

スタッフの方:フィギュアです。この工場では、成形以外は全て手作業で行っております。

こちらの工場は、フィギュアを作っている!
でも、ほとんど手作業なら、わざわざ新工場を作らなくてもって気がするのですが…。製造部の鳥居さんにお話をお聞きしました。

鳥居さん:今まではフィギュアの生産はほぼ100%中国で生産していたんですが、楽月工場は当社初の日本のフィギュア工場になります。
   
これまで、フィギュアといえば中国や東南アジアで作って輸入というパターンが多かったのですが、グッドスマイルカンパニーは日本でも高品質なものを作ろう!という狙いのもと、新工場を設立。
そのハイクオリティなフィギュア作りの現場を見せて頂きました。

今、この工場で作っているのは、ガールズ&パンツァーというアニメのキャラクター、五十鈴 華(いすず・はな)ちゃん。
スタッフの方は靴下を塗る作業をしているようですが…
靴下だけって、言ってしまえば、単純作業では?

スタッフの方:これ黒と紺色の2色になっているんです。

靴は黒く、靴下は紺色に、靴底にもグレーをほどこしてようやく靴の塗装が完成!

お次の工程は、

鳥居さん:グラデーション塗装という所ですね

フィギュアの塗装で最も難しいといわれる工程。髪のグラデーション塗装。
濃く塗る所と薄く塗る所を使い分けながら髪の毛に陰影をつけていくのですが、スプレーを押すビミョーな力加減が難しいんだとか!
フィギュア1体に使われている色は100色をこえることも!

そして、別の作業場では…
樹脂を型からつくると、どうしても出来てしまう、パーティングラインを消す作業!ひとつひとつ、丁寧に削っていきます。

そんな、細かいフィギュア作りの中でも細心の注意が要求されるのが…

スタッフの方:今OKのものとNGのものを分けていて、NGのものが出たんですけど、それを削る作業をしています。

どうやら、このフィギュアに「黒い点」が…

目をこらしても、気にならないレベルですが、フィギュア作りでは絶対に許されないんだとか!

鳥居さん:フィギュアの特徴なんですけども、キャラクターが凄く好きだとか、熱中している方が多いです。少しでも汚れていると、美観が損なわれてしまうので、お客さんも気にするんですよ。こういうところもこだわるのが大事です。

いやあタイヘン!
でもそれだけに、日本の細やかな職人気質でチェックしたフィギュアが、人気ってことなんですね!

と、ここで気になるのが、何故鳥取県に作ったんでしょか?

鳥居さん:鳥取県が"まんが王国"っていう政策を打ち出しているのが大きいです。
 
実は鳥取県は、県全体でまんがに力を入れている!
そういえば空港も米子鬼太郎空港、鳥取砂丘コナン空港となっている!
まんがを使って地域活性化につながる事業には補助金も出してくれるんだとか!
しかも、"倉吉"という地域は工業団地が集まっていて工場での経験がある手先の器用な人も多かったので、フィギュア作りにピッタリだったってわけです!

◎冷凍デザートのできたて工場でがっちり!

続いてのできたて工場は、群馬県、大泉町(おおいずみまち)。
2014年9月始動、味の素冷凍食品株式会社関東工場第一工場!
製造部の松枝さん!今日は工場を見せていただけるとのことですが!

松枝さん:今回テレビ初潜入ということで、非常に緊張しておりますが。

なんとこの工場、テレビ初公開!
一体、何を作っている工場ですか?

松枝さん:冷凍ケーキになります。ここはデザートの工場になります。

そう、こちらで作っているのは、カフェのデザートメニューやビュッフェなどに使われる「業務用」の冷凍ケーキ。
フリーカットケーキといって、お店で好みの大きさに切り分けられます。

抹茶のケーキも、いちごとブルーベリーのケーキも、シュークリームまでスティック状!
そんな業務用冷凍デザートを90種類、1年におよそ3300万食も作りだす、味の素冷凍食品が誇るスーパーケーキ工場なのです!

美味しいケーキを作るために、工場には最新設備がたくさん!
できたて工場の秘密兵器 その(1)「1枚焼き焼成機(しょうせいき)」

これまでケーキのスポンジ部分を作るには、まず生地を型に流し込み、手作業でならしてから、焼く。そして、出来上がったものを、5枚にスライスして、という段取りだったのですが、これだと焼くだけで40分もかかってしまう。
ところがこの最新のオーブンは、全て自動!スライスしなくていいように、ベルトコンベア状のオーブンを通って、最初から薄い生地を焼いてくれる!焼き上がるまではたったの10分!

しかも、時間短縮だけでなく、他にもいいことがあるんだとか。

松枝さん:今回この製法に変わったことで、ほとんどロスが出ません。

これまでの、分厚い生地を型に入れて焼く方法だと、どうしても表面が焼けすぎてしまうので焼き上がった後、表面と底の部分をわざわざカットして、残った内側だけを使っていたんだとか。
そのロスは、なんと30%!
しかし、最初から薄い生地を焼く最新マシンなら、ロスもなく、カットする人でも時間も省けると、いいことづくめ!
焼きあがったスポンジに、クリームを塗りトッピングをし、冷凍庫で凍らせればできあがりです!

そして、このできたて工場には、ムダをなくすための最新マシンがもう1つ!
できたて工場の秘密兵器その(2)「超音波カッター」

ショートケーキ型の冷凍ケーキは、凍った状態のホールケーキを12等分するのですが、これを普通の包丁でやろうとすると、カチカチのところがあって、うまく切れない!とくに、この先端部分がグダグダに…。こうなると売り物にはなりません。

しかし、刃そのものが1秒間に2万回振動している、この超音波カッターなら・・・
いとも簡単にケーキを綺麗にカット!
きれいに切れるので、ロスも出ず、結果的に、お金も時間も、グッと節約できちゃうというわけです。

松枝さん:ケーキって、クリスマスの時期が通常の2倍売れます。
今までは、10月くらいから作り溜めを始めてたんですけど、(工場が)新しくなってからは12月くらいから少し生産能力を上げることで対応が出来るようになりました。

効率だけにとどまらず、味も美味しく進化しているんだとか!
できたて工場の秘密兵器その(3)!「ツインミキサー」

これまで1本だったミキサーの泡立て器を2本にグレードアップ!
それぞれのミキサーでかき混ぜたスポンジを比べてみると・・・
確かにツインミキサーを使った方がきめの細かい、滑らかなスポンジになっています!

味の素冷凍食品はこの工場の完成以降、ますます売上げアップ!

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