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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2016年5月22日放送

特集

ランクインしてるけど知らない会社宅配ピザ満足度ランキング第2位の「ポケット」・・・ってどこだ!?

ゲスト

森永卓郎さん、鈴木奈々さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「ランクインしてるけど、知らない会社」第2弾!
新聞や雑誌にちょくちょく掲載されている、スゴイ会社のランキング情報。
その中に、知らない名前の会社が入っていることが…。
これは、隠れた儲かり会社に違いない!ということで、そういう「ランクインしてるけど知らない会社」のヒミツを探ります!

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◎お好み焼きからがっちり!「ピザポケット」

まずは、宅配ピザ業界から!オリコン発表、宅配ピザ店の満足度ランキングを見てみると…
有名チェーンが並ぶ中、第2位にランクインしているのが…ピザ…ポケット??

って、これだけ聞いたことないんですけど??なにやら、九州地方では、けっこうな人気らしい!

早速現場へ!こちら、ピザポケット宇美店(うみてん)。
安居さんに、大手を抑えてランクインした感想を聞いてみると…

スタッフ:恐れ多い限りでございます。まだまだ信じられないような思いです。

では、ピザポケットは一体どの辺が他のピザ屋さんと違うのか、教えて下さい!

安居さん:○※ーラさんとか、ピ、ピザ…□×ハットさんとか、ドミノ△○さんとかと比べると、断然コストパフォーマンスはいいと思っております。

ざっくりいうと、大手チェーンより安い!つまり、コスパがいい!
1枚で4種類の味が楽しめる「ポケットオールスターズ」、Mサイズがキャンペーン価格で1580円!
他店では2000円以上するかも。

なんでこんなお値段なの?

安居さん:企業努力の賜物です。

安居さんの言う企業努力とは、原価率!
ふつう、宅配ピザだと15〜20%といわれる原価率が、ピザポケットだと30%超えって、もうギリギリ!
原価率を上げても、数が売れればカバーできる、ってのが、ピザポケットの作戦。

しかし、ここのピザが全国2位になったのは、お値段だけが理由じゃない。
実は、ピザがかなり個性的!
中でも、一際変わった商品が…!?

安居さん:これです!
スタッフ:お好み焼きですか?

そう、ピザポケットの目玉商品は、お好み焼き!もはや、ピザですらない!
そもそもピザポケットは、現在の会長である大原さんが、1988年、奈良で創業したお店。
しかし、当時の奈良では、まだピザがそれほど市民権を得ていなかった。
そこで…

安居さん:お好み焼きもピザみたいなもんじゃないかと、よく似てるじゃないかということで、和風ピザということで最初に発売を始めてこれが意外や意外、非常にウケましてですね。

「和風ピザ」という、やや強引なふれこみで、ピザポケットは、業界初の「お好み焼き」を導入しちゃった!
すると、手間がかかるお好み焼きが宅配で注文できちゃうと、大きな話題に!
しかも、お好み焼きの、エビ、イカ、チーズなどはピザと共通!

形や大きさも似ているので、宅配には、ピザのSサイズとおなじ箱が使える。
しかし!ひとつだけ問題が…

安居さん:ピザを焼く時間の3倍くらい時間がかかってしまいました。

そう、分厚いお好み焼きは、ピザより焼くのに時間がかかる!
だから、同時に注文が入った場合、先にできるピザのほうが冷めてしまう。
その難問を解決したのが、

安居さん:こちらです!上と下の両方に鉄板が付いてまして、両面からいっきょに焼くと。

なんと、お好み焼き専用グリルを自社開発!
その名も「スピーディー」!

2枚の鉄板で挟み込んで焼くことにより、わずか5分で焼きあがるという、圧倒的な時間短縮を実現!
これでピザとお好み焼きが同じ時間で完成!
アッツアツの出来立てを、そのまま配達できちゃう!ってワケ!

現在ピザポケットは、関東・関西・九州地区を中心に、65店舗を展開、売上げは、ピザとお好み焼きを合わせて、35億円!

▼スタジオでお聞きしました。

加藤:ピザあって、お好み焼きもあったらどう?
鈴木さん:私そっちのほうが断然いいです!ピザだけだと、たまに飽きちゃったりするから、お好み焼き最高! 
加藤:でも、うまいこと共立しましたね。
森永さん:材料も一緒だし廃の経済性というのかな。一緒にやると効率があげるわけですよね。

◎顧客満足度No.1でがっちり!「回転寿しトリトン」

続いては回転寿司業界から!

オリコン発表、顧客満足度ランキング。
名だたる有名チェーンを抑えて、堂々の一位に輝いたのが・・・
回転寿司トリトン!・・って聞いたことないけど・・?

それもそのはず、このお店、札幌を中心に北海道で12店舗を展開するローカル寿司チェーン。

こちらが回転寿司トリトン、豊平(とよひら)店。

平日の午前11時半、店内は・・・あら〜、超満席!

トリトンを運営している、北一(きたいち)食品の横山さん!
おめでとうございます!

横山さん:ありがとうございます。
スタッフ:1位です!
横山さん:おかげさまで。うちは、当たり前のことを当たり前にやっているというのが、一番じゃないかなと思ってます。

見た目はフツーの回転寿司だけど、フツーじゃないのを、レーンの上で見つけちゃいました!
それが、この寿司ネタのデカさと、そのお値段!

チリ産のサーモンは、シャリからこんなにはみ出て、驚きの2貫140円!

まぐろのたたきの軍艦は、高さ6センチの大盛り!で、2貫120円、安い!

そして、このお店の特徴は、とにかく「アナログ」ってこと!
回ってないネタを注文するときは、伝票に書いて職人さんに手渡し!
お客さんが好きなネタをじっくり選べるってわけ。
流行りのタッチパネルも、高速レーンもありません。
で、お寿司のほうは…もちろん、手握り!

横山さん:基本的には手で握って、手でお客様にお渡しするというのがうちの考えですね。

だから、今や回転寿司店では当たり前の寿司ロボットも、ほとんど使ってない!

そして、トリトンの人気のヒミツは、まだまだありました!

セントラルキッチンではなく、すべて店内で、たくさんのスタッフが丁寧な仕事ぶりで仕込んでる!

活きがいいのをさばくから、ネタも新鮮ってわけですね。

お客さんは喜ぶでしょうが、人件費も材料費も膨らむのでは?
その辺、大丈夫なんでしょうか?

横山さん:お金はかかると思いますね。
スタッフ:そこはいいんですか?
横山さん:それで、お客様がたくさん来ていただければ、少しの利益でも商売できるかなと思ってます。

そうなんです。
トリトンは、朝11時の開店から夜10時の閉店まで、切れることなくお客さんがやってくる。
常にお客さんがたくさんいるから、「大きな寿司ネタ、しかも安い!」というビジネスモデルが成立するってことなんですね。

そして、人には、寿司ロボットでは絶対にできない技がある!それが、

店員さん:どうですか美味しかったですか?
お客さん:美味しいです。
店員さん:美味しい、ありがとうございます。3番さんに美味しいいただきました!

このコミュニケーション力!

これ、人件費はかなりアップしちゃうけど、その分、客数も半端ない!
札幌、豊平店だけで月に2万人が来店するんだとか。

今年2月には、東京で2店舗目の池袋店がオープン!
北海道と合わせて、計14店舗に!

▼スタジオでお聞きしました。

加藤:やっぱり、機械化ってどんどん進んでるじゃないですか?その中で、機械化を一切してない!
森永さん:トリトンは人材教育に関しては、プロ中のプロ。学校でやるとか、経験者を雇うとかではなくて、全員調理師なんですよ。だからやりながら覚えちゃう。
加藤:あと、ネタも大きくて美味しいって言うのもあるでしょうね。

◎日本庭園でがっちり!「足立美術館」

続いては観光業界から!
JTBが発表!外国人に勧めたい美術館やアートイベントのランキング!
超有名美術館が並ぶ中、堂々の第1位に君臨するのが…
足立美術館って…ご存知ですか?

この足立美術館、島根県の安来市にあるらしい…。
向かうと、田んぼだらけの安来節!
ホントにこんなところに…ありました!足立美術館!
駐車場には観光バスを始め、たくさんの車が!お客さんも、わんさか来る!

広報の武田さんによると…

武田さん:国内外から年間約50万人のお客様にご来館頂いてます。

この美術館には、近代日本画の巨匠、横山大観の数々の作品や、魯山人の器など、和の美術作品が、およそ1500点収蔵されている。
どれも涙ものの逸品ですが、実は、ここで一番の人気を集めているのは、絵や器じゃないんです。
皆さんが食い入るように見ているのはそう!お庭!

足立美術館、一番の人気スポットは、館内から眺められる、日本庭園。
そしてこのお庭、規模もスゴい。

武田さん:庭園の広さは5万坪。東京ドーム3.5個分。

確かにスゴイのは分かりましたが、なんで美術館に、このような日本庭園があるんでしょう?
館長、教えてください!

館長さん:足立全康さんが造ったんです。私の祖父です。

この足立美術館を造ったのは、館長の祖父にあたる、足立全康さん。

明治32年、貧しい農家に生まれた全康さんは、尋常小学校を出ると、大阪へ出て商人の道へ。

そんなある日、ふと立ち寄った画廊で、横山大観の絵に出会います。
そこで感動した全康さんは、「この絵を買えるくらい立派になってやる!」と決意。
その後、繊維業や不動産業で、財を成し、ついに大観の絵を手に入れたのです。

館長さん:足立全康という人はやり出したらとことんやる人だったんですよ。中途半端は大嫌いで。だからびっくりするぐらい絵を買ったんですよ。

以来、大観の絵を中心にコレクションをドンドン増やし続け、昭和45年、71歳にして足立美術館を設立したのです!
しかし、島根の田んぼのどまんなかに、わざわざ日本画目当てに来るお客は、当時あんまりいませんでした!
そこで全康さんは「もうひとつの目玉として、日本一の日本庭園を造っちゃおう!」と考えた。

足立美術館、ココがすごい! 「絵を、庭にする。」

全康さんが最も力を入れたのが、大好きな横山大観の世界を、庭にするというもの。
例えば、「白沙青松(はくさせいしょう)」をモチーフに作られたのが、こちらの「白砂青松庭(はくさせいしょうてい)」。

反対に、

武田さん:こちらが一番の名物。生の掛軸。

全康さんは、床の間の、元々、掛け軸があった部分の壁をくり抜いて、本当の景色が掛け軸として見えるようにしてしまったんだとか。

足立美術館、ココがすごい! 「細かすぎる管理。」

開館前の朝7時半、集まったのは、足立美術館専属の庭師たち。
お客さんが来る前に、お庭を細かくチェック!
と、その時!

庭師さん:あれか。ミミズのフンだと思います。

確かにちっちゃい黒いものが。
こんなに細かいところまでも探し当て、きちんと取り除く。
掃除に使う竹箒は1年で、360本にもなるんだとか。

そして、足立美術館が主に日本庭園に使っている、アカマツ。
これ、背の高さと横の広がりは庭師がハサミで抑えることが出来るけど、幹はどうしても年々太くなっていく。
これではせっかく造った庭園のイメージが変わってしまう。

だから「仮植場」という場所に松のストックを用意している。
5年もの、10年もの、20年ものなど、様々な形や大きさの松を育てていて、その数なんと、およそ400本!
これ、庭に植わっている松、800本の半分、っていうから用意周到さの極み!

スタッフ:売上げは?
武田さん:ご想像にお任せします。
スタッフ:入場料は?
武田さん:大人2300円です。

ってことは2300円×50万人だから、

スタッフ:11億以上はあります?
武田さん:ふふふ。

あら、アカデミックな笑み!

▼スタジオでお聞きしました。

森永さん:足立美術館のこだわりは、百景っていうんですけども、周りの風景を守るために、実は奥の川まで買い取っちゃってるんですよ。
加藤:おー!すごいな!
森永さん:周りにいろいろなものを開発されたら、壊れちゃうじゃないですか!だから、いけるところまでいく、と。
加藤:儲けとか、考えないで突き進んでるんですかね?
森永さん:維持はしなきゃいけないので物販で。行かないと買えないオリジナルグッズも作って、そこで収益もかなり経営を支えている。

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