過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2016年4月3日放送

特集

ごはんとモチだけで280億円!「サトウ食品」工場に大潜入!ごはんの容器のスキマにからくりが・・・!?

ゲスト

サトウ食品工業株式会社 代表取締役社長 佐藤元さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは「サトウ食品」!
みなさん、よ〜くご存知の大ベストセラー商品、サトウの切り餅とサトウのごはん、たった2つの商品だけで年間売上げ280億円!
そこで、今回は日本の食文化を変えた「サトウ食品」の儲かりのヒミツに迫ります!

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◎サトウの「おもち」の儲かり戦略に迫る!

やって来たのは、新潟県新発田市(しばたし)、のサトウ食品の新発田工場(しばたこうじょう)。
こちらでは何を作っているのか?
晴れてご定年を迎えられたという難波(なんば)工場長にお伺いしました。

難波工場長:おモチを作っています。サトウの切り餅です。

カビないで長持ちといえば、「サトウの切り餅」!その賞味期限は1年以上。
煮てよし、焼いてもよし、レンジでチンすれば、すぐにアッツアッツのお餅に。
私達が、いつでも手軽におモチが食べられるのは、サトウ食品のおかげ、といっても過言ではない!
ラインナップは、切り餅が1つずつ袋に入ってるシングルパックを中心に、スティックタイプから、鏡餅まで!

スタッフ:儲かってます?

難波工場長:儲かってます。

スタッフ:はっきり言いますね。

難波工場長:はい!

サトウのお餅の年間売上げは、驚く無かれ130億円!
業界シェアは、ダントツの43%!

サトウ食品の創業は、戦後まもない、1950年。
もともとは米どころ新潟の「もち米」を使って、白玉粉を作っていました。
ところが、白玉は、あんみつやかき氷など、夏のデザートがほとんどで冬はあまり売れなかった。
そこで、初代社長佐藤勘作(さとうかんさく)さんが「だったら、同じ材料で、冬も売れるおモチを作ろう!」と考えた!
こうして創業から14年後に「包装餅」を、そこからさらに9年後に、「サトウの切り餅」を発売開始!

作るのが大変、すぐにカビが生えちゃって日持ちしない日本の伝統食をを手軽で、長持ちにしてくれた「サトウの切り餅」は、当然、売れに売れた。

では、どうやって革命的なお餅を作っているのか?製造現場へおじゃましました。
まず、材料であるもち米を精米し、色彩選別機に通す。
すごい速さで流れるお米をカメラで撮影、コンピューターが、一粒一粒の色をチェック。
色がちょっとでも悪いのは…圧縮空気で吹き飛ばす!
この選別の工程のおかげで真っ白なお餅になるんです!

実は九条ねぎは、冬に旬を迎える作物で、夏になると市場に出回る量が少なくなってしまう。
しかし、こと京都ではある工夫で、冬の野菜である九条ねぎを、自ら一年中、安定して作っているのです。
一体どうやっているのでしょうか?

そして、もち米をよーく洗って、蒸すためのお釜に投入!
フカフカになったモチ米をおモチにしていくのですが…、ここからの行程で、長持ちするヒミツが明らかに!

難波工場長:ここでローラーがけをしてもらえますか?ここからがクリーンルーム、無菌の部屋になりますので。

サトウの切り餅が、カビないで長持ちする最大の理由、それは、超キレイな部屋で作ってるから!

カビ菌は、空気中のホコリにのってお餅につく。
だったら、徹底的にホコリをシャットアウトすれば、カビが生えないって作戦。
  
ローラーと、掃除機で身体のホコリをとったら、手洗い消毒をして、お着替え。
そして、また手洗い。エアーシャワーでホコリを飛ばしたら、ようやくクリーンルームへ。

難波工場長:ここでまた手の消毒。

スタッフ:また?

手洗いを3回も!これは確かに厳重。

難波工場長ご自慢のクリーンルーム、念のため、どれだけキレイなのか調べてみることに。
普通のオフィスで、およそ30立方センチの範囲にあるホコリの数は…、183万個。けっこうある!
田園風景の中では…、それでも66万個。
それが、おもち工場のクリーンルームでは…、438個!。
普通のオフィスの4000分の1以下!これ、病院の手術室並のきれいさだとか!

もちろん、ただキレイってだけでなく、お餅の作り方にも独自の技が。

難波工場長:あそこの餅つき機に。

スタッフ:わっもちついてる!

蒸したもち米が運ばれた先には、自動制御の杵(きね)と、臼(うす)が…。
なんと、昔ながらのもちつきスタイル!

いま、市販されている餅つき機は、多くがミキサータイプ。
底の部分がグルグル回って、10分くらいで、できあがり。
こっちの方が短時間でたくさんモチを作る事ができるらしいのですが…
餅つき機もわざわざ自社で作ったんだとか?
いくらかかったんですか?

難波工場長:億に近い。

ミキサーでこねたモチと、機械でついたもち、どれくらい違うのか?
スタッフが、ミキサーもちを食べてみると…

スタッフ:やわらかい モチはこういうイメージかな。

あれ?じゃあ、サトウの餅つき機の方は?

スタッフ:おいしいです。すごい歯ごたえが、弾力がすごいです。

いったいどこに違いが?

難波工場長:伸びとコシが違います。ミキサーの方から、ダラダラとなりますね。

普通なモチの伸びかたに見えるけど…。
餅つき機でついたもちは…。

スタッフ:わっ全然違う!これがコシなんですか?

難波工場長:そうです。

比べてみると、餅つき機のほうが、長くて太い!

顕微鏡で見てみると、ミキサーの方は、細かい気泡(きほう)が
均一に散らばっている。一方、餅つき機の方は、大きさも散らばり具合もバラバラ。
小さい気泡ばかりだと、おモチが柔らかくなりすぎる。
ほどよく大きい気泡が入ることで、モチ本来のもっちりしたコシを生み出しているそうなんです。

さらにこの餅つき機には、随所に人がする餅つきに近づくような工夫が!
たとえば、臼(うす)の底を覗いてみると、クルクルと回ってる。
こうすることによって、もちが回転!
あの、返し手と同じ効果で、おもちにムラがなくなるんだとか。

難波工場長:1つの杵が66kgで115回つくようになってます。

スタッフ:なんで115回ですか?

難波工場長:一番おいしく伸びて、コシのあるおもちになるのが今この時期だと115回。

杵(きね)で付く回数は、季節や米の品種によっても微妙に調整。
冬は115回ですが、夏は3回減らして、112回、って、こだわりが半端じゃない!!

こうして出来たおいしそうなおモチは、薄ーく伸ばして固めて、食べやすいサイズにカット。
それを1つずつパックしたら、袋に詰めて完成!
そして、ここに、おモチを長持ちさせるもう1つのヒミツが!

難波工場長:カビが生えなくなりますので鮮度保持剤をいれています。(袋の)中の酸素をなくしてしまうんです。

大きな袋に1つ、鮮度保持剤というものを入れる。
これには、鉄の粉が入っていて、袋の中の酸素を吸ってくれる。
カビのほとんどは、酸素がないと生きられないので、おモチにカビが生えるのを防げる、ってわけ。

こうして作られるサトウ食品のお餅は、なんと年間実に2万トン!

▼スタジオでお聞きしました。


進藤:今年の秋には、新たな鮮度保持材を使った、「究極のシングルパック」が発売されると。

佐藤さん:見た目には今までのものとなんら変わりはないですが、このフィルムが鮮度保持材の機能を持っている。

加藤:袋自体が!?それで賞味期限が伸びているということですか?

佐藤さん:はい。(大きい)袋を開けて冷蔵庫に入れておいたりすると、「これ、いつの賞味期限だ?」ってなりますよね。今回は一袋一袋に(賞味期限が)書いてある。

◎サトウの「ごはん」の儲かる秘密に迫る!

続いてやってきたのは、新潟県聖籠町(せいろうまち)、お餅工場から車で30分のところにある、サトウ食品・東港工場(ひがしこうこうじょう)。
ここで作っているのは、ご存じ、「サトウのごはん」! 
レンジでチンするだけで、炊きたてさながらのごはんが味わえるのに、常温で10カ月も長持ちってことで、大人気!

産地や、品種も、新潟県魚沼産(うおぬまさん)「コシヒカリ」や、宮城県産「ひとめぼれ」など、全部で27種類。
年間売上げはなんと、150億円!

しかし、当初から開発担当だった赤塚さんによると、ここまで来るのが試行錯誤の連続だったんだとか。

赤塚さん:売り出した当時はまったく売れませんでした。

「サトウのごはん」が開発されたのは、28年前。
一人暮らしの若者や、単身赴任のサラリーマンをターゲットに、コンビニでドーンと売り出したが…

赤塚さん:その人達はこんなご飯にまったく見向きもせずに弁当やインスタントラーメンなどで食事を済まされる。

まったくの鳴かず飛ばず…。
そもそも料理をしない若者にとっては、ご飯だけ買っても…ってワケ。
しかし、発売開始から2年後、意外なお客さんがとびつきはじめた!

赤塚さん:それがなんと当時ターゲットとしては考えていなかった主婦の方が、お昼ご飯に丁度いいわとか、ご飯が足りない時にチンして使えるわとかいう事で、徐々に広がっていった。

「サトウのごはん」に最初に目をつけたのは関西のおばちゃんたち。
お昼、自分ひとり用にわざわざゴハン炊くより、こっちのほうが便利!ってことで、コンビニではなく、「スーパー」で主婦に売れ始めた。
そして、赤塚さんたちは、大慌てで全国のスーパー向けに売り込みを開始。
こうして、「サトウのごはん」は、全国に広まっていったのです!

しかし、パックのご飯を作るのは、パックのおモチを作るより、もっと大変!
どうやって作っているのか工場に潜入しました!
もちろん工場内は、おモチと同じ無菌のクリーンルーム!
こちらが、ご飯釜。
ひとつのポケットに、サトウのごはん1食分ずつ。
これで8食分のご飯が炊ける。

はじめは大きな釜で大量のご飯を炊いた赤塚さん、それを機械に入れて容器に小分けしようとしたところ、ご飯がぐちゃぐちゃに潰れちゃう。
これじゃ美味しそうじゃない!ということで、一食分ずつ分けて炊くようにしたんですが、今度は別の問題が!

赤塚さん:実はですね、パックご飯を開発した時にお米の計量に大変苦労しました。

水でといだお米を計量するため、別の容器に移すと、濡れたお米は容器にくっつき残ってしまい、正確な量が量れない!
そこで赤塚さんたちが開発した計量システムがこちら。
量をはかるのは、半透明の筒の部分。計量が終わったら、ストッパーが解除され、水を上から流す。
すると、下のざるで、お米をキャッチ!

そしてこの次が、サトウのごはん作りの最大のキモ!
ゴハンがおモチより作るのが難しい、一番の理由。
それは、水分がぐんと多いってこと。
水分が多いと、菌が繁殖しやすくなり、わずかでもお米に菌があると、腐ってしまう。
そこで開発された秘密兵器が、∪・H・T!ウルトラ・ハイ・テンパチャー!

お米に瞬間的に150度以上の高温、高圧の蒸気をふきかけることで、一気に殺菌しちゃう!
こうしてお米の殺菌が終わったら、いよいよ炊き上げ作業。

赤塚さん:これが美味しいご飯を炊くための最重要ポイント、ガス直火炊き連続炊飯器。

こちらの炊飯器、長さなーーーんと、60メートル!

釜に入れたお米は、長い炊飯器の中をゆっくりと移動しながらじわじわ〜と、炊かれていきます。

赤塚:はじめチョロチョロ中パッパ、古来から言われてきた炊き方を忠実に再現しています。

炊飯器の中は、場所によって細かく火加減を調節。
弱火から強火、そしてまた徐々に弱火、と、はじめチョロチョロ中パッパにこだわって、釜のトンネルから出てきた時は、ちょうど美味しく炊けてる、って仕組みなんです。
最後に、15分かけて蒸らしたら、釜から、スーっと取り出して、容器に入れて完成!

そういえば、パックのおモチのときに入ってた、例の鮮度保持剤は入れなくて大丈夫なんですか?

赤塚さん:実は容器にその仕組みがあるんです。

ということで、容器を切って、その断面を見てみると…。
真ん中に黒い線がはいってる。

実はこれ鮮度保持剤に入ってた鉄の粉。
容器が酸素を吸収してくれるから、ご飯が長持ちするんですね。

さて、クリーンルームを出ると、窓の向こうに白衣を来た方が…。
工場ってよりはなんだか研究室、みたいな感じ…。
出迎えてくれたのは、品質保証部の渡辺部長。

渡辺部長:ここはパックライスの美味しさと安全性を確認しているところです。

毎日作ってるサトウのごはんに、雑菌がついたりしていないかの検査はもちろん、米の品種に間違いはないかもチェック。
なんと、DNAまで調べちゃうんだとか。 

さらに、実際にご飯を炊いて、試食って作業も。

渡辺部長:今日は新潟県産のコシヒカリを食べ比べています。

試食しているのは同じ新潟県産のコシヒカリ3種類。どうして?

渡辺部長:新潟県って言っても広いので、食べた時の食感や旨味も違うので。

今後、サトウのごはんで使うかもしれない新潟県産のお米を食べ比べ。
年ごとに、お米の出来が違うので、チェックが欠かせないんだとか。

せっかくなのでスタッフも食べ比べさせてもらうと…。

スタッフ:違いあります?
渡辺部長:違うんです!

本当に?では、テストです。

スタッフ:1番が美味しいと思った人手を挙げて下さい。2番が美味しいと思った人手を挙げて下さい。

お見それ致しました!
こうして厳しいチェックをくぐり抜け、厳選された美味しいお米で作られたサトウのごはん、1年間の総製造数は、なんと、2億パック!

▼スタジオでお聞きしました。


進藤:おモチがあって、ごはんがあると、そこから派生した別の商品っていうのを考えたことはないんですか?チャーハンであるとか。

佐藤さん:私どもはおモチもごはんもそうですけど、無添加、せいぜい塩をつけるぐらいで、味をつけよう、日持ちさせようとなると色んなものをいれなければいけない。それは弊社がやることではないだろうと。

加藤:それだと、おモチの味、ごはんの味を追求した方がいいっていうことですね。

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