過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2016年3月6日放送

特集

2016「手づくりビジネス」最前線!マダムが殺到!「きせんえりか」さんって?

ゲスト

森永卓郎さん、柳原可奈子さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、「儲かる手づくり」!
「手づくり」って聞くと、楽しそうで気持ちはこもっているけど「儲かり」とは程遠いイメージですよね?
ところが、その市場規模は、なんと!8000億円越えの超儲かり業界なのです!
そこで今回は、「儲かる手づくり」のヒミツに迫ります!

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◎フェイクスイーツでがっちり!

手作りで儲かっている人を探して、やってきたのは毎年「東京ビッグサイト」で開かれる「日本ホビーショー」。
3日間の来場者数13万人を誇る巨大イベントで、材料や道具など、あらゆる手作り関連グッズが勢揃い!
中でも、ひと際お客さんを集めていたのが・・・

「フェイクスイーツ」と呼ばれる、本物ソックリの作り物のお菓子の第一人者・氣仙えりかさんのブース。
ごく普通の主婦だった氣仙さんですが、その出来があまりに素晴らしいと話題になり、自分の作品だけでブースを出展するまでに!
ここでは即売もしてるようなのですが・・・

スタッフ:3日間での売上は?

氣仙さん:3日間で500万円くらい。

では一体どんな風に作っているのでしょうか?
実際に見せてもらうことに。

氣仙さん:チョコミントアイスをササっと作ってみたいと思います。

使うのは樹脂粘土というもの。

氣仙さん:フワフワしていて軽いです。

まずは緑のペンで樹脂粘土に色を付けたら・・・

氣仙さん:これを馴染ませてから・・・

ちぎりながら混ぜていきます。
続いてその中に細かい茶色の粘土を入れて再びちぎる。
それをスプーンに入れて、端をタワシで叩いてザラザラ感を出し、取り出すと・・・

チョコミントアイスが!
余った粘土を、先に接着剤を塗った木のスプーンですくい、金具を付けると・・・

チョコミントアイスのアクセサリーが完成!
さらに、手づくりフェイクスイーツの技を教える教室も開いているそうなので、お邪魔させていただくことに。
生徒さんに氣仙さんの魅力を伺ってみました。

生徒:着眼点がスゴイ!この材料でやろうって思うのがスゴイ!

意外なアイテムを使って、思いもよらないスイーツに仕上げるアイデアにただ驚くばかり。
この日、皆さんが作っていたのはフェイクジャム。
例えば、ジャムに使うオレンジの皮の部分には・・・

氣仙さん:バスケットボール、これを切ってマーマレードの中に入れるオレンジの皮を作ってます。

オレンジの皮におもちゃのバスケットボール!?
100円ショップで見かけたとき、表面のツブツブ感にピンと来たんだとか。

氣仙さん:100円ショップとかホームセンターとかは楽しいですね。

そして、ヒラメキが詰まったオシャレなフェイクジャムが完成!
こうして楽しい教室が終了!と思いきや・・・

突如始まったのは作品の撮影会。
写真を撮る生徒さんの表情は真剣そのもの。

氣仙さん:フェイスブックとかブログとかで見てもらったりすることが多いですね。

氣仙さんの教室は東京、大阪など全国に17カ所。
さらには海を越え台湾まであるっていうからスゴイ!

◎手づくりサイト「minne」でがっちり!

今、手づくり業界でもっとも盛り上がっている場所、それはインターネットの中!
作り手さんたちが、自分の作品を売り買いするサイトがいくつもあり、どこも急成長しているんです。
中でも出品数ナンバー1の「minne(ミンネ)」は、年間210万点もの商品を誇る人気サイトで、昨年だけで44億円もお金が動いているんです!
個性的な帽子やお洒落なキャンドル、カワイイぬいぐるみなど、全て手づくり商品。
では一体なぜそんなに盛り上がっているのでしょうか?
ミンネのシステムを考えたGMOペパボ株式会社の阿部雅幸さんに伺いました。

スタッフ:何でこんなに利用者がいるんでしょうか?

阿部さん:モノづくりをされている方って、インターネットの知識が無い方が多い印象だったので早い段階でアプリを作りました。

そう!スマホ専用のアプリを開発したことで、パソコンは苦手だけど、モノづくりは大好きっていう人たちがドンドン集まってきたのです。
スマホのアプリなので作品の写真を撮ってアップするのが簡単。
買う人は、その作品を気に入ればミンネに代金を支払う。
お金とモノのやりとりの間にミンネを挟むので、何かと問題になる「モノが届かない!」「お金が払われない」などといったトラブルが少ない。

「ネットはちょっと不安だなぁ」という人でも安心な仕組みを作ることで、ミンネは流通額が前年比4倍と急成長をとげたのです。
そして、肝心のミンネが儲かる仕組みですが、作品の売上の1割を手数料としていただく。
阿部さんによると、ミンネのサイトには、素敵な作品を次々と出品し、出せば飛ぶように売れる
「作家さん」と呼ばれる人たちがいるらしい。
ということで、葛飾区にお住まいの作家さんのもとへ。
すると・・・

出迎えてくださったのは、なんと!双子の「作家さん」、早川博子さんと山本順子さん。

コチラの双子姉妹は「H&J Gallery」という名前で活動中!
日頃、二人が創作に勤しんでいるのは、元々博子さんのお子さんの子ども部屋だったところ。
この日は造花をあしらった可愛らしいマグネット付きの置物を製作中。

完成した作品がこちら! 
3個まとめて1000円!「H&J Gallery」で絶賛販売中!
さらに、リビングなどに飾るインテリア雑貨「バルーンモビール」は、鮮やかな色彩が人気を呼び、累計3000個も売れたヒット商品。
他にも、壁に掛けて使えるアクセサリーディスプレイなどが売れ筋。
お二人いわく、売れる作品作りのコツは、手づくり感を前面に押し出すこと。
3年前にスタートして、これまで1万点を売上げました!

スタッフ:1万個ですよね?1個平均おいくらくらいですか?

博子さん:1000円〜1500円くらいです。

スタッフ:1万個ってことは1000万売り上げていると!

さらにミンネでは、新たな人気「作家さん」を生み出そうと、自ら育てる取り組みも行っているそうなんです。
GMOペパボ株式会社の岡野佳世さんに伺いました。

岡野さん:作家さんが物を作っていると、どうしても「これでいいんだろうか?」みたいな気持ちになったときにミンネのスタッフが常駐しているアトリエがあるので。

そう!作家さんを養成するアトリエ!
世田谷区にある元々中学校だったスペースを利用しているとのこと。
この日は、GMOペパボ株式会社の和田真歩さんが作品をキレイに撮るためのレクチャーをしていました。
ミンネにアップする写真の出来は、そのまま売上げに直結する。
だから参加者の皆さんは超真剣!

和田さん:レフ板当てると明るくなるのわかります?

確かにレフ板を使った方が影が少なく鮮やかに写っている!
他にも・・・

和田さん:値段をつけるときに、ちゃんと利益がでる形で、その原価に対して3〜4倍の値段をつけましょうというのが一般論です。
値段の付け方も教えてる!
ミンネの利用者の9割以上が女性。
スーパーの安売りには敏感でも、自分でモノにお金を付けるなんて経験には乏しい。
原価や経費を計算した適正な価格設定の方法などもしっかりレクチャー!
作家さん予備軍に話を伺いました。

参加者:写真の撮り方はとっても参考になりました!今日頑張ってレフ板作ってみます。

売れっ子「作家さん」目指して頑張ってください!
そんなミンネは手作りマーケットでがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:手づくりしている人を集めているだけじゃなくて、手づくりする人を育てるまでやってる!

柳原さん:わたしミンネって聞いたことあったんですけど使ったことはなくて、というのも作家さんと直でやり取りするのかと思っていたから。でも間に入ってくれるなら、もし届かないとかあってもスムーズにいくから是非利用してみたいと思います。

加藤:だから顔が見えなくても怖くないってことだよね。

森永さん:マーケットを大きくするためには、優秀な作家さんをどんどん増やしていくのが一番重要なんですよ。まず供給を増やすことですね。

◎洋服ブランドを立ち上げてがっちり!

儲かる手づくりビジネスを求めてやって来たのは、神奈川県横浜市にある株式会社バンダースナッチ。
なんでも、こちらの会社、手作りビジネスの最前線をいってるとのこと。
出迎えてくださったのは株式会社バンダースナッチの藤井裕二社長。
では一体、どんな手づくりビジネスをしているのでしょうか?

藤井社長:どなたでも我々のサービスを使っていただくことで、知識もコネも必要なくモノづくりができます。ブランド立ち上げができます!

アパレルに対して全くの素人でも、個人で洋服のブランドを立ち上げられる「STARted(スターテッド)」というサービスを提供している!

藤井社長:いわゆる服の大量生産をするのと同じ工程で服を作っていくということになります。

普通、手づくりだと1着ずつ、ちょっとずつしか作れない。
もし作品が売れても、同じモノをたくさん作るのは大変!
でもこのサービスを使えば、その1着ずつを工場に手伝ってもらい量産することができるということらしい。

例えばこちらのラフなイメージイラスト。
これが・・・

ちゃんと洋服になってる!
では、どうやってバンダースナッチは、こんなことを可能にしたのか!?
そこには藤井社長が編み出した独自の仕組みがありました。

藤井社長:プロの技術者ですとか工場さんが200数十ありまして、小さな小さなロットで使える。

洋服って1つの工場で作っていると思っていませんでしたか?

実は洋服を作るときは、材料を裁断する工場、ボタン穴を開ける工場といった具合に、作業内容によって細かく、それぞれの工場が分業しているのが一般的。
そこでバンダースナッチは、全国各地の200以上の工場と契約。
作り手さんのイメージをもとにして、作業ごとに最適な工場へうまく振り分ける。
もちろん、どの工程でも一芸に秀でた匠たちが腕をふるってる!
こうして、洋服は工場のバトンリレー方式で作られていき、ワンピースならサンプルのやりとりを含めて約1ヶ月で完成。 

藤井社長:実際に製品になりましたということになりますと、このサイト上にブランドのページが立ち上がってブランドごとに販売ができる!

そう!このサービス、洋服ができると作り手さんごとにブランドが立ち上がり、バンダースナッチのホームページでネット販売する仕組み。
洋服作りは最低で10万円から。
すると、その10万円をもとにバンダースナッチが何着作って、いくらで売るかを決める。
材料や工場の工賃はバンダースナッチが支払い、商品の売上げは二等分に。
つまり売れれば売れるほど、作り手さんはもちろんバンダースナッチもがっちりってワケ!
でも、藤井さんによるとこんなお悩みも。

藤井社長:プロじゃない方なんですけど、一瞬で完売したんですね!で、「増産しましょうか?」と打診をしましたところ「少量でいいです」と、そういった希少性ですとか、これくらいの量しか世の中流通させないぞと。

スタッフ:それ社長としてもどかしいですね。

藤井社長:まぁ、それはしょうがないですよね。

自分のイメージした服を工場で作れちゃうこのサービス。
開始から1年で、登録ブランド数は30以上と上々の滑り出し!
では実際、どんなモノが出来るのでしょうか?
せっかくなのでスタッフも洋服作りにトライ!

スタッフ:普段ワンピース好きなんで、何とかお仕事でワンピースを着れないかなと。

ポイントは?

スタッフ:裾の長さを変えて短いところもあればちょっと長いところもある。

スマホで撮ったら後は撮影した画像を専用のサイトに送るだけ
果たして仕事場でも着られるオリジナルのワンピース!
その出来栄えはいかに!?

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:どうなってんの?

加藤:裾はそのイメージだった?

スタッフ:そうです!ギザギザになってます!可愛くないですか?

柳原さん:似合ってる似合ってる!

進藤:これスカートじゃなくて?

スタッフ:これ実はズボンなんです。仕事で着れるワンピースってことで、スカートに見えるけど実はズボンっていう。

柳原:それを何着作ったの?

スタッフ:れは試作なんで1着ですけど、実際作るとなると15着ぐらいです。

森永さん:これ実はデザインした人が一番大きなリスクを負うわけですよ。全く売れないとお金入ってこないわけですね。でも全部売れれば売り上げは折半なので売れば両方儲かるんだけれども失敗しても会社はそんなに損しないって仕掛けをちゃんとビジネスモデルとして作ったところがスゴイですね!

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