過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2016年2月28日放送

特集

大好評企画「おらが県こそ輝くNo.1!富山県編」学校にある◯◯も!窓にある◯◯も!みんな富山県だった!

ゲスト

森永卓郎さん、立川志の輔さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、第14弾!「おらが県こそ輝くNo.1」!
一見、地味でパッとしないと思われている県にも、実は超儲かっている日本一のモノがあるのを紹介するこの企画!
今回は…祝、北陸新幹線開通の富山県!実は富山県にはたくさんの日本一があるのです。
おらが県こそ輝くNo.1!富山県には、意外な日本一が満載っちゃ〜!

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■銅像や釣鐘でがっちりな富山県!

富山県の日本一、教えてください県庁の田悟さん!

田悟さん:主に高岡市なんですけども、全国の約9割のシェアを誇るものがあります。

伺ったのは県の西部、高岡市にある竹中銅器って会社。正面の入り口は銅像がいっぱい。ということは、鉢呂取締役!もしかして?

鉢呂さん:富山県高岡市は、全国の銅像の9割を作っております。もちろん日本一です。

そう、あの川中島の一騎打ち、信玄対謙信像や今、話題沸騰中、真田幸村像、田中角栄像など、全国至る所にある銅像の、なんと9割が富山県高岡産!

高岡市だけで、銅像や銅製品を作る会社が100社以上あって、小学校の校庭でよく見かける二宮金次郎の銅像も、ほとんどがこの地で作られているっていうからスゴイ!竹中銅器の倉庫には、葛飾区亀有駅前にある両さん像もありました。

鉢呂さん:これは銅像を作るための樹脂原型ですね。

銅像を作るときに必要な、型も残っていた!両さん像の他にも、同じく葛飾区にあるキャプテン翼や、鳥取県にあるゲゲゲの鬼太郎など、漫画キャラの銅像ももちろん富山県産。

でも、なんで富山県のここで銅像なのか?

鉢呂さん:前田家二代目の前田利長さんが、7人の職人さんを連れてきたと記録に残っていますけど、元々大阪の鋳物職人がこちらの方に来たということです。

江戸時代の初期、この地を治めていた前田利長公が、関西から7人の鋳物職人を連れてきた。それが銅像日本一、高岡銅器の始まりだったのです。

そしてこの会社、地元出身のスターの銅像も手がけていて、沖縄県にある、具志堅さんの銅像も作ったとか。今回スタジオにいるのが志の輔さんなのを伝えると…

鉢呂さん:ほんとに富山県を代表する、富山弁高岡弁を一生懸命発信していただいていますので非常に喜んでいます。
スタッフ:銅像はまだないんですか?
鉢呂さん:銅像はまだないですけども、ぜひ作りたいと思ってます。

志の輔さん、やりましたね!だいたい、一体500万円ってことなので、振り込みお願いします!そして銅といえばもうひとつ、ある銅製のでかいものでも富山県はNo.1のシェアを誇っていました!その会社の敷地内には、釣鐘が!ということは?

元井さん:老子製作所は、お寺の釣鐘、梵鐘と教会の鐘を作って日本一の会社です。

日本全国のお寺の釣鐘のおよそ7割を作っているのがこの会社。

成田山新勝寺、京都の西本願寺、比叡山延暦寺の釣鐘も、ここで作られたものなのです。作業場を見せてもらうと…職人さんが、粘土で作っているのが、丸い物体。大事なのは内側の細工で、空洞に飾りを施している。これ、乳と呼ばれる部分になります。釣鐘には絶対に欠かせないパーツの型になるのだとか。

元井さん:数が108つあって、除夜の鐘の数、煩悩の数に合わせてあるわけです。

この乳や、表面の文字、竜などの模様を、粘土で作ったら、外型と呼ばれる、土で出来た型の内側に、埋め込む。次に、中子と呼ばれる型に、外型をすっぽりとかぶせる。この後、中子と外型の隙間に、溶かした銅を流しこんで釣鐘を作るってわけ。それが、鋳込みといわれる、釣鐘作りにおけるもっとも重要な作業。火の玉で、中から出てくるガスを燃やしているのだとか。

元井さん:だいたい1100度くらいで入れるんですけど、入れ方も、できれば一気に、あんまりちょろちょろ入れるんじゃなくて、どっと入れたいですね。

こうして、鋳込みを終えたら、一昼夜置いて、銅をゆっくりと冷ます。そして、外型をクレーンで釣り上げて外すと、出来立ての釣鐘が現れる。

表面に残った土を丁寧に落として、塗装を施せば、完成。でも、老子製作所の釣鐘が、全国のお寺から絶大な支持を得ているのは、きれいに仕上がるから、だけじゃないのです。

元井さん:手前みそですけど、うちの釣鐘は音がいいので、皆さんに喜んでいただいているんです。

長く響く余韻が他では真似できないってことらしい。

元井さん:鐘の肉厚とバランスですね、それからこの材質、鋳造するときの温度ですね。

音の出し方にも、門外不出のノウハウがあるのですね。

年間、およそ30口の釣鐘を製作している老子製作所。2003年には、重さ50トンという日本最大の釣鐘なんていうのも作っちゃった。大きさにもよるでしょうが、ひとつおいくら位なのでしょうか?

元井さん:まあこれだと、ちょっとした外車一台くらい。

というわけで、富山県は高岡銅器でがっちりですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:すごいですね!富山県。
志の輔さん:僕も知っていたのは頭の10秒だけですね。銅の町というのは知っていたんですけど。
加藤:ああやって技術を覚えて作るというのは向いているのかもしれないですね。
志の輔さん:それだけ富山県人は真面目なんですよ。
加藤:イメージ良いですね。
森永さん:銅像にしろ釣鐘にしろ、技術的には作るのは難しいんですけど、長い時間をかけて蓄積していったんでしょうね。

■チューリップの球根でがっちりな富山県!

再び県庁、地域産業係の田悟さん!

田悟さん:実は富山県は球根の出荷量で日本一なんです。

ふーん、なんの球根なのか?砺波市にある花卉球根農業協同組合へ。常務理事の水越さん、富山県はなんの球根が日本一なのですか?

水越さん:チューリップの球根生産が日本一なんです!

その出荷量は、富山県が約2000万球。お隣の新潟を抑えて、一等賞! 当然、県民のチューリップ愛も深く、タクシーは、チューリップ交通。お薬は、チューリップ薬局。TBS系列のテレビ局は、チューリップテレビと、県のあちこちで満開なのです。

でも、なんで富山はチューリップなのか。

水越さん:それは、水野豊造さんという方が、今から100年前に作って、それで、だーっと増えてきたんですよ。

水野豊造さんが、この地で大正7年に始めたのがチューリップの栽培。豊造さんの四男、嘉孝さんによると、もとは球根ではなく、チューリップの切り花を売っていたらしいのですが、ある日大事件が!

水野さん:花がきれいに咲いていると聞いて畑に行ったところ、花が全部盗まれていたんですよ。

豊造さんの畑が、ドロボーにあい、花を全部盗まれちゃった。ところが…

水野さん:それからずっと日がたって、球根を掘り取ろうとしたら、下の球根が買った時よりも、大きい球根になっていたんですよ。

球根が、思っても見ないビッグサイズに育っていた。これ、どうしてかというと、チューリップは土の中の球根が元気なら、毎年花を咲かす植物。この時、花の方に栄養が行く前に、摘み取られたため、球根に養分が蓄えられて、大きく膨らんだってわけ。

そっか、花じゃなくて、このやり方で球根を太らせて売れば儲かるかもと思いついたのが、日本一のチューリップ球根生産の始まりなのです。今でも、一度花を咲かせて品種を確認したら、花を首から取る!なんだか残酷にも見えるけど、その後一か月ほどで、大きく球根が膨らむのです。

そして意外にも富山県は、どこよりもチューリップの球根栽培に向いていた。球根にとって大事なのは、土に適度の湿り気があって、温度があまり変わらないこと。富山平野に降り積もる雪が布団代わりになって、地中の温度や湿度を一定に保ってくれたのです。球根が大きく育つ理由はわかりました!もう一つ、富山のチューリップのスゴイのが、その品種の多さ!なんと400種。世界でも珍しい、チューリップのみを研究する県の施設、園芸研究所。ここでどんなことを研究しているのですか?辻さん!

辻さん:めしべにおしべから取った花粉をつけて、種を取って、新しい品種を作っています。これがチューリップの種です。見たことあります?チューリップの種。

違う品種を交配させてから種を取り、5年の歳月をかけて、花を咲かせるらしいのですが、これがかなり難しく…

辻さん:2万粒とって、やっと一品種出るって感じですかね。

そりゃ大変だ!これまでに園芸研究所が生み出した新品種は32。人気のベスト3は、第3位、春天使。花びらのボリューム感が魅力。第2位、とやまレッド。富山を代表する赤色のチューリップ。そして人気No.1は黄小町。花持ちが抜群で全国から引っ張りだこ!

こうして、富山で栽培されたチューリップの球根は、日本全国の公園に送られ、私たちを楽しませてくれているってことなのですね。花卉球根組合の年間売り上げは10億円!富山県はチューリップの球根で、がっちりですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:富山のチューリップは確かに有名ですよね。
志の輔さん:チューリップフェアとかもあって、本当にすごいんですよ。素晴らしい花の絨毯が見られます。ゴールデンウィークにはぜひ訪れてほしいです。
加藤:そんなに愛されているなら、富山では母の日にはカーネーションじゃなくてチューリップを送るんですか?
志の輔さん:まあそうですね。
加藤:本当ですか?
志の輔さん:この場はそう言っておきます(笑)。
加藤:いやそこは本当のことを言ってください(笑)。

■アルミでがっちりな富山県!

続いて向かったのは、射水市にある三協立山って会社の工場。ここで何を作っているのですか?藤田工場長!

藤田さん:ここではですね、アルミニウムビレットを製造しております。サッシの原料になります。

富山県には、三協立山の他に、YKKAP、LIXILというアルミサッシ、ドアの御三家が勢ぞろい!

この3社で、市場をほぼ独占しているのだとか。どうして富山でアルミなのか?

藤田さん:ダムを作って、そこからの水力発電が安価な電力で、豊富な水、工業用水に使われる、産業が起こしやすい状態であったということです。

アルミは、原材料に大量の電気をビビッと流すことで出来る。電気代がかさむので、「電気の缶詰」と呼ばれる工業製品でした。

富山県はまわりを山々に囲まれ、川にはダムと、そのダムを利用した水力発電所がたくさんある。そのおかげで日本一安い電力を使える、アルミ作りに最も適した場所だったのです。というわけで、富山県はアルミサッシやドアだけじゃなく、アルミのエアゾール缶やアルミチューブの生産でも日本一なのです。

そして、ちょっと変わったアルミ製品で、これまたシェアNo.1のモノを作っている会社が、苗加製作所ってとこ。従業員わずか15人の会社で作っているアルミ製品がでっかい鍋!

苗加さん:アルミ製の業務用の大鍋です。

そう、給食を作るときに使われる鍋や、大量にご飯を炊くための、業務用アルミ鍋。

苗加製作所はこの分野で、全国シェア9割っていうからスゴイ!富山名物鱒ずしで有名な、源も、この会社の鍋を使って、多い日には10トンも米を炊くらしい。苗加のアルミ鍋、何がいいのでしょうか?

田町さん:今この炊飯器を導入してから、20年くらい経つんですけど、一度も釜変えてないんですが、この状態を保てています。通常ですね、だいたいそのくらい経つと、釜底が焦げてきたりしてご飯がくっついてしまうんですけど、しっかりつくって頂いているので。

ヘビーユーザーがベタ褒めする巨大アルミ鍋作り。一番のポイントは、テフロン加工と言われる、内側のフッ素樹脂コーティングが長年使っても剥がれにくいってこと。そのために、つるつるに磨かれた鍋の内側に、ショットブラストという手法で傷をつけ、凸凹にする。

ここまでは他の会社でもやっていることらしいのですが、苗加製作所のこだわりは、この後の工程。なにやら、でかいマシンに鍋を入れたけど…

苗加さん:塗装を塗った後ですね、減圧焼成炉で焼いています。中の空気を出して密着力を高めます。

気圧を下げながら鍋を焼くことで、この部分にわずかに残った空気を押し出す。だからピタッとフッ素樹脂が張り付いて、剥がれにくくなるってこと。

この減圧の加減だけは、超機密のトップシークレット!最近では、コンビニのおにぎりや、お弁当のご飯なんかにもこのアルミ鍋が使われているのだとか。富山県はアルミ産業で、がっちりですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:志の輔さん、アルミのことは知っていましたか?
志の輔さん:アルミの会社が多いのは知っていましたが、なぜこんなに多いのかは初めて知りました。
加藤:給食の鍋も作っているんですね。
森永さん:高岡銅器から受け継いだ高い技術があってのものなんですよね。
進藤:さて森永さん、富山県、他にはどんなすごいものがありますか?
森永さん:学習張です。ジャポニカ学習張のショウワノートは富山なんです。和紙の時代から紙を作っているので。
加藤:なるほど。ジャポニカって花シリーズもあったけど、そういえばチューリップの比率が高かったような気がするな(笑)。

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