過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2016年1月24日放送

特集

やたらと見かけるけどなんで儲かってるか分からない・・・あのはんこ屋さん・・・あのサラダ館・・・あの牛たん屋さんにヒミツが!

ゲスト

森永卓郎さん、羽田圭介さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは、「けっこう見かけるけど、なんで儲かってるのかよくわからないお店」!
街のアチコチにやたらとあるけど、なんで儲かってるのかイマイチ分からないお店ってありますよね?
そこで、なんで儲かってるのかよく分からないお店!の儲かりのヒミツに迫ります!

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◎はんこ以外でがっちり「はんこ屋さん21」!

まず最初にやって来たのは・・・

「はんこ屋さん21」。
通りを歩いていると目に付くこの看板!
それもそのはず「はんこ屋さん21」の店舗数は、なんと274店!
売っているのは、当然はんこ!
滝口修常務にお話を伺いました。

スタッフ:全店舗の年間売上げは?

滝口常務:約60億円になります!

なんと!ハンコだけで60億円!
でも、そんなにしょっちゅう買うモノでもないし、一体なぜそんなに儲かっているのでしょうか?
するとお客さんの口から意外な言葉が・・・

お客さん:今日は名刺を作りに来ました。

スタッフ:ここってはんこ屋さんですよね?

お客さん:名刺もカレンダーとかも色々やってるので。

名刺にカレンダー!?
一体どういうこと?

滝口常務:実ははんこの売上げは3割程度なんです。7割ははんこ以外です。

そう!実は「はんこ屋さん21」の儲かるヒミツは「はんこ以外のもの」。
店内をよく見てみると・・・

社章や名札など、ハンコじゃないモノがけっこう置いてある。
他にも社員証や、うちわなども扱っているんですが、これがけっこう売れているんです!
でも、みなさんなんでわざわざ「はんこ屋さん」で買うのでしょうか?
そこには、この店独自の儲かり戦略が隠されていました!
それは・・・

滝口常務:会社を作るにあたって、一番最初に必要になるのが印鑑になりますので、そこに私たちは目を付けました!

はんこを作る一番のタイミングは、会社やお店を始めるとき!
ということは、「そういう時に必要になる、会社やお店の備品一式を揃えれば、一緒に売れるはず!」と、創業者の伊藤社長がひらめいたのです。
こうして、1995年に出来たのが、「はんこ屋さん21」だったのです。
そして、その備品の種類がハンパない!
一体どんなものを扱っているのでしょうか?
4ヶ月前に、都内にオープンしたばかりのラーメン屋さんのご主人に聞いてみると・・・

店主:一番最初はですね、ゴム判になるんですけど、あと割引カードとかですね。他にはポスターや暖簾です。

さらにはメニュー表に、お店の外にある看板まで、全て「はんこ屋さん21」で揃えたそう。
そのお値段は計9アイテムで20万円ほど!

そして、さっきから何か言いたそうな滝口常務。
すると・・・

滝口常務:加藤さんのファンでして、勝手にこんなの作っちゃいました。

なんと!加藤さんが蕎麦打ちが好きって情報をゲットしていた滝口常務。
いつでも加藤さんがお店を開けるようにと、お蕎麦屋さんグッズを勝手に作っちゃった!
そんな「はんこ屋さん21」は、はんこ以外でがっちり!

◎ヘルシーと親切でがっちり「ねぎし」!

続いての、なんで儲かってるのかよく分からないお店は・・・

「ねぎし」!
牛たんに、とろろと麦めしと言う何とも地味な組み合わせ。
地味なのは看板だけじゃなく、店舗の場所は雑居ビルの地下。
不安を抱えつつ進んで行くと・・・

お客さんが階段まで並んでいる!
お店の中はもちろん満席!
牛タンなので、ビール片手にサラリーマンが多いのかと思いきや、女性のお客さんがたくさん!
そんな「ねぎし」は、現在36店舗、その年間売上げは56億円とがっちり!
34年前に牛タンねぎしを始めた、ねぎしフードサービスの根岸榮治社長に儲かるヒミツを伺いました。

根岸社長:ヘルシーすぎる組み合わせです!
そう!ねぎしの儲かるヒミツは、とことんヘルシーってこと!

人気No.1は、牛タン・とろろ・麦めしにテールスープが付いた「しろたんセット」。
お値段は高めだけど、カロリーは低い!
贅沢に厚切りにした牛タンを6枚と、なかなかのボリュームですが、同量のサーロインと比べると・・・

カロリーは半分以下!脂質は約3分の1!
この超ヘルシーさが、お昼時のOLのハートを鷲掴みにしたのです。

お客さん:麦めしだとおかわりしても罪悪感ない!

無料の麦飯のおかわりにも、ためらいなく手が伸びる。
では一体なぜ牛タン定食のお店を始めようと思ったのでしょうか?
元々福島出身の根岸社長は、仕事で行った仙台で牛タンを食べて大ハマリ!
しかし・・・

根岸社長:もうお客さんは男性ですね当時は。お酒のつまみとして食べてるわけですよ。どうも女性が入りづらい。もったいないなと思っていたんです。

こんな美味いものを「お酒のつまみだけにしとくのはもったいない」「女の人にも食べて欲しい」という思いから作ったのが、牛タン定食の「ねぎし」だったのです。
そんな社長には、女性のお客さんにどんどん入ってきてもらうために、会社をあげて心がけていることがあるんだとか。
それは・・・

根岸社長:親切です!

ちょっと普通な気もしますけど、どういうことなのでしょうか?
店員さんの動きを見ていると、荷物の多いお客さんの荷物を運んであげたり、荷物が汚れないようにカバーを掛けてあげたりと確かに親切です!
さらにねぎしの親切はこんなところにも!

店員:14卓様からご飯いただきましたー!

大きな声で元気よく対応!って特段親切ではない気もするのですが・・・。
続いて、今度は女性のお客さんからおかわりの注文。
すると・・・

店員:ご飯半分で頂きました。

ちょっと小声!
そう!女性のおかわりのオーダーはそっと伝える。
なんという親切!
乙女心と胃袋をがっちり掴んで離さない!
女性がこぞってやって来るのも納得ですね。
そんな「ねぎし」は、ヘルシーすぎる組み合わせと親切でがっちりです!

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:あんなの気が付かないですよね普通。

進藤:ヘルシー・親切だけではなく、もうひとつ清潔にもこだわっているんだそうです。店長同士が清潔さを評価し合うコンテストが年に1回開かれていて、上位者には賞金が与えられて、下位の人には雑巾が贈られるそうなんです。

◎ギフトでがっちり「サラダ館」!

続いてやってきたのは・・・

「サラダ館」!
確かに言われてみると、よく見かけますよね?
それもそのはず、「サラダ館」の店舗数は、なんと!約3000店!
でも、見たことはあっても入ったことはない人も多いのでは?
シャディ管理本部の増田和夫さんにお聞きしました。

スタッフ:サラダ館って何のお店なんですか?

増田さん:ギフトのお店になります。お惣菜屋さんじゃないですよ。

そう!サラダ館は、ギフトショップ!
店内に入ってみると・・・

調味料にタオル、洗剤、コーヒーなど、贈答用の商品がたくさん。
でも、そもそもギフトショップってそんなに儲かるのでしょうか?
賑わっているようには見えませんけど?
サラダ館 白鳥店の大木佐知子店長にお聞きしました。

大木さん:1日の客数は普段は1ケタ。10人いかない時もあります。

1ケタって本当に儲かっているんでしょうか?
しかし!全国のサラダ館の年間売上げは約年間800億円と超儲かってる!
では一体、なんで儲かっているのでしょうか?

大木さん:一人ひとりの単価が高いので大丈夫です。一人がひとつってことはまずないです。

サラダ館には、お中元やお歳暮など、シーズンになるとお客がどっと押し寄せる。
しかも、1人のお客さんがたくさんの人に贈る場合が多く、当然1人あたりの売上げは大きくなる!

大木さん:香典返しとなるとケタが違います。最高で100万円いく方とかいます。

でも、どうしてサラダ館で買うのでしょうか?
そこには、独自のノウハウがありました。

大木さん:おのしなんですけど、「この度引っ越すことになりました いろいろとお世話になりました」というのをかけられますので、こんな感じでよろしいでしょうか?

お客さん:それでお願いします。
そう!贈り物は、ただ贈ればいいってもんじゃない。
例えば、包みに出来る隙間部分。

これを上にしてのし紙を付けると、幸せが入ってくるということでお祝い用、下にすると不幸を逃がすということで仏事用になるのです。
こういった決まりや縁起担ぎをわきまえておかないと贈答品が逆効果になりかねない!
それをサラダ館は丁寧に教えてくれるのです。
そしてもうひとつ、お客さんを増やすための、とっておきの戦略があるらしい。
サラダ館 白鳥店の大木光生社長が教えてくださるということで、付いて行ってみることに。

大木社長:これからお歳暮の品物を届けに行きます。

全部が全部ではありませんが、メーカーからサラダ館に届いた贈答品を、丁寧にラッピングし、贈り元に直接届けに行く。
このお届けを、サラダ館は大切にしているのです。
届けた先でのやりとりを聞いていると・・・

大木社長:お孫さんいくつになられました?

実はこのさりげない会話がサラダ館の営業戦略なのです!
ギフトショップにとっては、お客さんごとのお祝いやお礼などのタイミングの把握が売上げに直結する。
どういう家族構成で、子供はいくつで、そろそろ結婚しそうなど、人生の節目節目がサラダ館にとってのビジネスチャンスになるのです。
こうした地道な努力でサラダ館はがっちりです!

◎主婦狙いでがっちり「マンマチャオ」!

続いての、なんで儲かってるのかよく分からないお店は・・・

最近チラホラ見かける「大型コインランドリー」の看板。
いつの間にか、けっこう増えているんです!
店名は「マンマチャオ」。
2000年の創業以来、現在は190店舗を突破!
マンマチャオの三原淳社長にお話を伺いました。

三原社長:向かうところ敵なし的な。調子乗ってる感じですね。

でも、コインランドリーと言えば、暗い路地裏にあって、一人暮らしの学生が、夜中にマンガ読みながら洗濯を待っているイメージ。
正直、儲かりとはほど遠い気がしますよね?
しかし、三原社長には、今までのコインランドリーのイメージをガラリと変える、新しい目の付け所があったのです。
それは・・・

三原社長:主婦狙いです!

主婦はおウチで洗濯するのでは?
実際、店内を覗いてみると・・・

洗濯物を抱えた主婦がいました!
お客さんは女性ばかり!
マンマチャオのお客さんは約7割が主婦なのです。
一体、どういうことなのでしょうか?
そこには、三原社長が考えた、主婦のためのコインランドリー作戦がありました!

作戦その1:「洗濯機がデカくてハイテク!」

置いてある洗濯機はどれもビッグサイズ!
そういえば看板にも「大型」って書いてありましたね。
この「大型」が、奥様の強い味方なのです!

スタッフ:今日は毛布を洗いに来たんですか?

主婦:洗濯機に入らなかったので。

そう!この大型洗濯機、家庭用の3.4倍の量が一気に洗える優れもの!
18kgタイプは1回600円、27kgタイプだと1回800円と、少々お高めですが、大量の洗濯物が一気に洗えれば時間も節約できるのでトータルではリーズナブル。
なので、忙しい主婦も大助かりってワケ。
でも、それだけではありません!

三原社長:普通は大体40分くらい洗濯から脱水まで掛かりますけれど、当社の場合は19分で脱水まで終了します。

詳しいことはヒミツですが、マンマチャオの洗濯機には、電気分解した電解水という魔法の水が使われていて、3回かかっていたすすぎが1回に!
だからビックリするほどスピードアップ!
さらに三原社長、主婦向けにこんな気配りも・・・

作戦その2:「入りやすい店内!」

三原社長:オシャレ感と清潔感、これをスゴく大事にしてお店作りをしています。

マンマチャオのコインランドリーは明るくて清潔。
そして道に面したところは、なるべく大きなガラス張りに。
ロゴや文字も控えめサイズ。
オープンでキレイでスッキリしてるいから、女性でも入りやすい。
さらに、こんなところにも気遣いを!

三原社長:少年誌とかちょっとエッチな雑誌とかを置いてる店はスゴく多いんですけど。

前時代的なコインランドリーの代名詞であるマンガや雑誌を廃止!
色んな主婦向け作戦で、首都圏を中心にコインランドリーをぐいぐい増やす三原社長。
そんなマンマチャオは主婦狙いでがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


森永さん:いま、クリーニング店ってずーっと一貫して減っているんです。その代わりにコインランドリーが増えてきているんです。これの最大の理由が、働く主婦が増えたってことなんです。ものすごく増えていて時間がないんですよ。そうするとどうしても洗濯物は休みの日にまとめてやることになるんです。1回でやればそんなに高いわけじゃないから、むしろ効率的なんですよね。

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