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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2015年11月29日放送

特集

日本No.1ピザ配達チェーン「ピザーラ」!夫が会長&妻が社長の夫婦経営!バイク配達のスゴ技も!

ゲスト

株式会社フォーシーズ 代表取締役会長兼CEO 淺野 秀則さん株式会社フォーシーズ 代表取締役社長 淺野 幸子さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは「ピザーラ」!
数ある宅配ピザ屋の中でピザーラは年間売上げ390億円、総店舗数558店舗と断トツ!
そこで、今回は儲かりピザ屋「ピザーラ」のがっちりなヒミツに迫ります!

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◎業界1位のワケとは?!

宅配ピザ業界で国内No.1の売上げを誇るピザーラ!
その人気のヒミツといえば、やっぱり「ピザが美味しい!」ってこと。
まずは、その美味しさのヒミツを第一商品開発本部の大坪靖之本部長に伺いました。

大坪さん:日本人が食べても食べ飽きないこと!

そう!ピザーラの味の特徴は・・・「ザ・日本人向け」!
このキーワードが生まれたきっかけは、ピザーラ誕生の歴史の中にありました。
大学卒業後、幸子社長と結婚し、輸入業にレンタルビデオ屋さんと様々なビジネスを手がけていた淺野会長。
そんなある日、大ヒット映画「E.T」を観ていた会長。
その冒頭で、主人公の男の子が宅配ピザを受け取るシーンを観て「日本人向けの宅配ピザを作れば、これからの時代、儲かるはず!」とひらめいた。  
実は当時、日本にはアメリカから宅配ピザのチェーンが上陸してはいたものの、味は基本的にアメリカ仕様のチーズにサラミにトマトソースというパターンだったのです。
だったら日本人向けの味のピザを作ろうと考えたのです。
日本人向けってことで・・・

ピザに日本が誇る強さの象徴「ゴジラ」を合体させ「ピザーラ」に!
1987年、日本で初めて日本生まれの宅配ピザチェーンが誕生したのです。
10年をかけてピザのノウハウを蓄積、満を持して日本人向けのピザ「テリヤキチキン」を世に送り出したのは1998年。
たらこを使った「タラモーダ」を2000年に、そして2002年には、ソースにマヨネーズを使った「エビマヨ」を初めて商品化し、次々と大ヒット!
他の有名チェーンに大きく水をあけたのです。  
そんなピザーラの日本人向けの味作りは、どのように行われているのでしょうか?
そのヒミツを探るべく、南青山の本社内にある味の開発現場に潜入しました。

スタッフ:こちらで何をされているんですか?

大坪さん:今日は来年の春に向けてピザーラの新商品を開発しているところです

どんな春の新作を?

大坪さん:11月から発売する新商品があるんですけど、その目玉となる「熟成サラミ」というサラミがあるんですけど、初期段階として試作をしている段階です。

今、開発部では、この11月からメニューに加わった、熟成サラミとフェンネルソーセージのピザーラニューヨーカーで新たに採用した具材「熟成サラミ」を使って、更なる新作メニューの考案を意気込んでいるのです。
ただ新しいメニューを追求するだけではなく、サラミにベストマッチなチーズは何がいいのか?
足元を見据える事も忘れません!
そして、熟成サラミとモッツァレラを試食!
果たして・・・

大坪さん:トマトのフレッシュ感とか赤色を活かしながら、そこに熟成サラミの旨味とか香りをプラスしたい。

大坪さんいわく、日本人向けのピザの味を作るときに忘れてはならないのが「組み合わせの良さ」。

大坪さん:我々が食べて美味しいモノ、また食べたいと思うモノ、食べ飽きないモノを作っていこうと毎日取り組んでいます。

例えば、テリヤキチキンには海苔をトッピング、ポテトにはベーコンといった具合にバランスのいい食材の組み合わせは何か?自分の舌を信じて日本人が飽きない、また食べたい味を作るんだとか。
その最後の関門が・・・

大坪さん:最終的には創業当時からウチの味のジャッジするのは社長になります。

全ての試作品の味を淺野幸子社長が自らチェック!
毎日食べたい味か子供が食べたいと思うかなど、女性目線で且つ母親目線で細かくテイスティング&ジャッジ!
味以外にも何度も試作を繰り返して作ったイカスミピザを、幸子社長の「見た目が悪いわ!」の一言で一発NGなんてことも!
そんな、美味しいピザに欠かせないのが、生地にソース、そしてチーズ。 
ピザーラには、このチーズをお店に送り出す為の専用工場があるのです。
ということで見せていただくことに。
出迎えてくださったのは、業務・購買本部 品質管理部 明田昌樹副部長。

明田さん:ピザーラチーズを作る為の原料のチーズを国内・海外から取り寄せて、手前どものチーズは数種類のチーズをブレンドして作らせて頂いております。

ピザーラのチーズ工場では、国内外あちこちから集めた4種類以上のチーズをブレンドする作業に明け暮れている。
では一体、なぜわざわざ混ぜるのでしょうか?

明田さん:モッツアレラチーズを入れることによってチーズの引きを出す。

ひとくちにチーズといっても種類ごとに大きく違う。
例えば、モッツァレラチーズだけだと・・・

スタッフ:伸びてる!味はチーズ感が薄い。
続いてゴーダだけだと・・・

スタッフ:全然伸びない!味はしょっぱくてチーズの味が濃くて美味しいです!

そして、これらを混ぜたピザーラのチーズは・・・

スタッフ:良い感じに伸びてますね!チーズの味もしっかりあって、モチモチ感があって美味しいです。

混ぜるからグーっと伸びて、味も濃くピザにピッタリのチーズができるのです。
そうなると気になるのが、何をどれくらい混ぜているのかってこと。

明田さん:企業秘密なので。

しかし、企業秘密のブレンド作業を見せていただきました!

明田さん:この大きなチーズはこのままでは削る事ができないので短冊状にカットします。

1ブロック20kgほどのチーズの固まりをゆで卵カットのように針金の間を通してカット!
1切れ1kgくらいの大きさにする。
それをさらに細かくするためにスライス機に重ねて投入。
ここで大切なのがスライス機に入れる順番。

明田さん:均等に全てのピザーラチーズに全部のチーズを混ぜこむには順番に入れていかないとピザーラチーズにならない。

この並べ方で、チーズの配合のバランスが決まる!
肝心要、細心の注意を払う工程なのです。

こうして機械の中で細かくカットされたチーズを袋詰めにしたら完成。
これがピザーラの味を土台で支える縁の下の力持ちなんです。

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:やっぱりチーズって一番重要ですか?あれを決めてらっしゃるのは全部社長さんてことですよね?

淺野社長:はい、そうです。

進藤:季節によって変えたり?

淺野社長:季節というよりは産地だとか色んな気候変動とか。

加藤:時代によってはチーズの好みも変わるじゃないですか?毎年更新したりするんですか?

淺野社長:基本のチーズはブレンドの差はありますが、今で言うとモッツァレラチーズとかマスカルポーネとか新しい味を加えて違う味にしたり、色々試みてます。

◎ピザーラの店舗に潜入!

宅配ピザチェーンNo.1のピザーラはお店にも儲かる工夫がある。
ピザーラ事業本部の光岡健世副本部長に幡ヶ谷店に連れて行っていただきました。
実は幡ヶ谷店という店名にもこだわりがあるんだとか。

光岡さん:地域の方、配達エリアの方に、イメージのつきやすい名前を意識してお店の名前を付けています。

スタッフ:例えば?

光岡さん:渋谷店は渋谷の猿楽町という街にあるんですね。渋谷店と付けると渋谷なんだと心の距離が近くなると考えて、ピザーラ渋谷店と付けました。

例えばコチラ!
他のチェーン店はほとんどが池尻店なのに、ピザーラだけは三軒茶屋店。
とにかく、ピンとくる名前にこだわっている。
ということで、幡ヶ谷駅から徒歩6分のお店へお邪魔することに。
出迎えてくださったのは、ピザーラ幡ヶ谷店エリアマネージャーの縣琢磨さん。
早速、お仕事ぶり拝見させていただくことに。
まず、電話で注文が入ったら・・・

スタッフが台の下から丸いお餅のようなものを取り出した。
これがピザの生地!
これをペタペタ押しながら広げていきます。
そして・・・

縣さん:こちらがピザーラの心臓部分ジェットオーブンです。

そう!ピザを焼く網が動くオーブン!
左端から右端までゆっくり動いて、じっくり焼き上げます。

縣さん:260度6分間で焼き上げる。

スタッフ:ピザの種類が違っても?

縣さん:違ってもそうですね。

普通、オーブンは料理に合わせて温度や焼き時間を変えるのですが、ピザーラの場合、全てオーブンは260度6分あわせ。
ピザはもちろん、サイドメニューのポテトなども全て260度6分で出来上がる様にレシピが計算されているのです。
そして幡ヶ谷店にはピザーラが誇る最終兵器が!
それが・・・

ピザーラアルバイト歴12年のスーパー店員・平山悠里さん!

スタッフ:何がスゴい方なんですか?

縣さん:全てです。食材も一発で置いてとか、動きに無駄がなく商品を作成できるので、わたしは負けを認めている社員です。

では、その技を見せていただきましょう!
ピザーラ歴6年の小池くんと並んで、同時にピザを作ってもらいます。
それでは勝負開始!
一斉に生地を伸ばし始めた二人。
生地を伸ばすポイントは厚さを均等にすること。
平山さんは生地を手の平でパタパタして、ピザーラオリジナルの枠で生地のサイズを調整。
と、生地伸ばしを終えてソースをぬる工程に。
この時、小池さんまだ生地パタパタ。
慣れた手つきでソースを広げたらトッピング。
ちなみに二人に作ってもらっているのが「マスカルポーネの贅沢10種ピザ」という特にトッピングが多いメニュー。

平山さん、ますますスピードアップ!
もちろん、適当に置いているわけじゃないんです。
ピザーラのピザは、トッピングの数・配置がメニューごとに細かく決まっている。

「マスカルポーネの贅沢10種ピザ」の配置図はご覧の通り。
10種類もの具材を達人は正確に乗せていっています!
開始から2分2秒でトッピング完了。
オーブンで焼く前に最終チェックをし、スタートから2分12秒でフィニッシュ!
遅れる事65秒、小池くんも完成。

小池くんと平山さんの焼き上がりを見てみると、小池くんのはちょっと具が近過ぎたり離れたりしている。
達人のピザはハイスピードありながら見た目も鮮やかで、バランスよく具材が乗っています。
平山さんは、ピザーラが年に1度開くコンテスト、全国12000人の店員中、ピザ作り部門で1位を獲得しているのです!
そして幡ヶ谷店にもうひとり、縣さんイチオシのスゴい店員さんが・・・

配達担当、佐藤くん!
宅配ピザでピザ作りと同じくらいに大事なのが、いかに素早くアツアツでお客さんに届けられるかということ。
混雑時には、電話も調理もバッタバタ。
それでもピザは原則として数軒分をまとめて配達ではなく、1軒1軒別々に運ばなければならなんです。
そこで、ピザーラ歴2年、幡ヶ谷店のデリバリーエース・佐藤君の配達技を見せてもらいました。

今回配達するのは、山手通り沿いにある西新宿4丁目のお宅。
お店を出発すると、まずは大通りに出て、そこから後は真っ直ぐ行くのかと思いきや、なぜか細い道へ!
立体交差の下をくぐって、住宅地を抜け、学校の脇を通って、別の大通りに出てゴール!
要時間は8分10秒。

ちなみに、同じ時間に細い道を行かないで大通りを真っ直ぐのルートで行くと11分15秒。
3分以上の差がついてしまう。
でも、どうして遠回りを?

佐藤さん:みんなが普段使っているルートだと信号の数が結構多くなっちゃうんです。

そう!佐藤君が選ぶのは、多少距離が長くても信号の少ない道筋。
確かにふたつのルートを比べると信号が3つ少ない!
さらに・・・

佐藤さん:大通り挟んじゃってるので結構長いんですよ信号が。

信号の数だけではなく、赤信号の長さもポイントになるんだとか。
そして佐藤くん、ただ信号をさけるだけじゃない。
今度は、午後6時に上原3丁目にお届けの場合は・・・

昼間だと信号の少ないルートを行くのですが、あえて大通りを使ったルートをチョイス。
これは一体?

佐藤さん:この辺で右折する時に交通量が多くて、飛び出しとかも危ないし、右折のタイミングも難しかったので時間がちょうど車の空き出す時間だったので、あえてノーマルな道で行ってみました。

駅前の道は、夕方だと歩いている人が多い。
だから、臨機応変にノーマルルートを選択したのです。
でも、どうしてそんなに配達がうまくなったのでしょうか?

佐藤さん:このルートで行こうと決めてても工事してたりとか、事故で渋滞してたりとか、そういう時の切り返しとかは頭を使うんで、こういう頭の使い方があるんだと思ってからデリバリーの業務がスゴく楽しくなりました。
 
最初はそのエリアの先輩に教えてもらいながら覚え、今では自分で考えるのが楽しいという佐藤くん!
そんなピザーラはスーパーアルバイト店員さんでがっちり!

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