過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2015年10月18日放送

特集

いろんな会社が押し寄せる!「視察が殺到する会社」殺到しているのにはワケがある!美人社長!謎のおじぎ!

ゲスト

森永卓郎さん、阿部寛さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは「視察が殺到する会社」第2弾!
みんなが視察に行くってことは、その会社ならではの儲かる理由があるはず!
そこで、視察が殺到する会社の儲かりのヒミツに迫ります!

■放送内容をシェアする

◎視察団が殺到する産廃業者のヒミツとは?!

まず最初にやって来たのは、埼玉県入間郡三芳町にある石坂産業株式会社。
建築現場などから出る産業廃棄物を処理する会社らしいのですが、ここになんと!年間8000人が視察にやって来るらしい。
伺った日も雨にもかかわらず、関西からの視察団が!
そんな視察団をアテンドしているのは、石坂産業を視察が殺到する会社に作り替えた二代目の石坂典子社長。
妹である石坂靖子常務と共にお話を伺いました。

スタッフ:視察が絶えない理由は?

石坂社長:基本的に私たちの廃棄物の処理のイメージは、皆さんにとってマイナスの事が圧倒的に多いんですよ。廃棄物を扱っている会社には到底思えないようにしたかったんです。

産廃という言葉につきまとう「暗い・汚い・危険」というイメージを、今から13年前に就任した典子社長が劇的に変えたのです!
それを大勢の人が見に来るってワケ。
では一体、どの辺を変えたのでしょうか?

典子社長の改革(1)
「産廃処理をキレイにする!」

まずは大きな建物を作り、廃棄物の処理を屋内で行うことに!
これで騒音をカット。
チリやホコリが飛ばないよう、スプリンクラーも完備。
外に出るトラックについたチリも、シャワーできれいに洗い落とします。
さらに・・・

電動の重機を導入して排気ガスもカット!
そして、工場の周りの敷地には、公園や神社まで整備。
産廃施設だけに、地域住民が参拝に訪れる憩いの場に!
お金がかかって大変ですが、「産廃施設は地域に受け入れられないと意味がない!」というのが典子社長の信念なのです。

典子社長の改革(2)
「産廃業で正々堂々と稼げるようにする!」


社長就任後、お客さんが支払う料金システムを大幅に変更!

石坂社長:1年間で廃棄物がこれぐらい出て予算がないから一括でやってくれって言われるケースと実際1台1台持ち込まれる廃棄物は違うんですよ。

業界の慣わしで、何をどれだけ持って行っても年間いくらと決まっていた定額料金を、トラック一台ごとの料金設定に変更。
しかも、石坂産業に持ち込む段階で、ゴミの分別が甘ければ高い料金を取る。
キチンと分別されていれば、安く引き取るという仕組みに変えたのです。
廃棄物を持ち込む業者も、分別さえすれば安く上がるので、この方式が支持を集めたのです。
石坂産業も、持ち込まれた段階でゴミがある程度分別されていればリサイクルしやすくなる。

今ではなんと!廃棄物の95%を再資源化しているっていうからスゴイ!
そしてもうひとつ、女性社長らしいアイデアでつくったのが・・・

コチラのまるで銀行みたいな受付!
笑顔のカワイイお姉さんたちが伝票の処理をしてくれるのです。

石坂常務:色んな処分場がある中で、「石坂産業に運びたい!」というドライバーの意見を通す会社があります。「受付嬢の〇〇ちゃんに会いに来た!」というのが実際にあるんです。

ドライバーさんにもお話を伺ってみました。

ドライバー:皆さんカワイイですよ!大体他の処理場はおばちゃんばっかりですからね。

典子社長の就任以来、石坂産業の売上げは右肩上がり!
昨年は、なんと!46億円を突破!
そんな石坂産業は脱産廃でがっちり!

◎視察団が殺到する移動スーパーのヒミツとは?!

視察が殺到する会社を探してやって来たのは、徳島県徳島市にあるスーパー キョーエイの2階駐車場。
なにやら軽トラックに商品を積み込んでいます。

実はコチラ、移動スーパーの「とくし丸」。
この日は、京都の地元スーパーから視察の方がみえていました。
株式会社フクヤ とくし事業部の河田哲史マネージャーにお話を伺いました。

河田さん:移動スーパーはよく聞きますが、とくし丸だけは全然違うビジネスモデルだと思います。

開店前のスーパーの棚から選んだ商品を軽トラックに満載したら出発!
とくし丸号が向かったのは郊外の一軒家。

こうして1軒1軒、お家の玄関先まで車をつけて1日30カ所以上で販売するのが、移動スーパーとくし丸!
でも、スーパーの移動販売って最近は結構ありがちな気もするのですが、どこが全然違うビジネスモデルなのでしょうか?
株式会社とくし丸を創業した住友達也社長にお話を伺いました。

住友社長:全体の仕組みなんですけど、スーパーの商品を借り受けて販売代行してもらう。その販売する方が個人事業主であるということ。我々はプロデュースする会社なので、そのノウハウとブランドを提供して3者が協力し合いながらこのビジネスを作り上げたんです。

そう!とくし丸のビジネスは、スーパー・ドライバー・とくし丸の3者が完全に独立しているのがポイント。
普通の移動スーパーは、そのスーパーのスタッフがスーパーの車で移動して販売する。
しかし、とくし丸の場合、とくし丸と契約した自営業者のドライバーが、自ら350万円ほどお金を出して車を用意。
とくし丸と契約したスーパーから商品を借り受けて販売する。
そして、売れ残った商品は店に返すという仕組み、とくし丸は販売のノウハウを提供する。
さらに、スタッフがお家を一軒ずつ回って販売ルートを開拓します。

つまり、販売パートナーと呼ばれる自営業者は、車とガソリン代は自前だけど、売れば売るほど儲かる!
スーパーは商品を提供するだけで、人件費や車のコストがかからないから儲かる!
とくし丸はトラック一台ごと、月に定額の3万円をスーパーから受け取る。
だから、トラックの台数が増えれば増えるほど儲かる!

スタッフ:社長が思いついたんですか?

住友社長:そうですね、僕は全く流通の素人なんですけれど、素人がゆえに思いついたということだと思います。

続いて、株式会社キョーエイの埴渕一夫社長にお話を伺いました。

埴渕社長:スーパーもリスクがない。販売している人も儲かって収入が上がっている。だから雇用対策としても良くできているし、とくし丸は三方良しで上手く組み合わさってます。

社長も大絶賛!
この仕事を始めて5カ月、ご夫婦で働く潮江さんにお話を伺いました。

塩江さん:元々は職人系の仕事をしていたので、商売はどんなものかと思っていたのですが、面白くなってきましたね!

では気になる手取り月収は?

塩江さん:先月で43万円。

そして、とくし丸にはもうひとつ儲かる仕組みが!

そう!一点買うごとに10円上乗せする。
つまり、たくさん買えば買うほど代金もアップする!
お客さんにお話を伺うと・・・

お客さん:10個買って100円でしょ。お安い!買いに行ってさタクシーに乗る時ある、帰りに大荷物で、そんなん考えたらお安い!助かってます!

現在20の都府県で、契約しているスーパーは31軒!
自営業者の販売パートナーは71人!
つまり、71台のとくし丸号が全国を快走中。
そんなとくし丸は、地元スーパーと販売パートナーの連携でがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


阿部さん:やっぱり自分が頑張ればそれだけ儲かる。それがハッキリしているので頑張りようがありますよね。単純なんだけど気がつかないところですね。

森永さん:これって本当に需要が多くって、今は71台って言ってましたけど、おそらく3年経つと、1000台とかの規模に広がっていくと思います。

◎視察団が殺到するレクサス販売店のヒミツとは?!

続いてやって来たのは、愛知県名古屋市にある、トヨタの高級車「レクサス」の販売店「レクサス星が丘」。
出迎えてくださった吉田芳穂GMに、お話を伺いました。

スタッフ:月にどのくらい視察入っているんですか?

吉田さん:大体30組くらいの方がお越しになります。

視察が殺到するのは、レクサス星が丘が全国に167あるレクサス店で、常に1番か2番の売り上げを誇っているから!
昨年は1000万超えの車も含めて750台を販売。
他の店からはキングオブレクサスと言われているんだとか。
そして、皆さんが何を見に来るのかというと、その「おもてなし」。
まずは、レクサスオーナーなら必ず利用する無料の洗車場。
なんとマシンではなく、手洗いがレクサス星が丘の流儀なのです。

洗車や点検の間に使えるのが、駐車場の隅にある無料のゴルフ練習場。
そして、レクサス星が丘、一番のウリが・・・

吉田さん:こちらがオキシバーになります。高濃度の酸素を吸っていただいて、アロマの香りでリラックス効果が得られる。

レクサスのオーナーさんには、当たり前の無料サービス。
その他にも「そこまでやる?!」というおもてなしがレクサス星が丘流。
マッサージチェアは、お客さんの好みに合わせて調整。
濡れた傘があれば、しずくをキッチリふき取る。
お客さんのお見送りはお辞儀!
でも、レクサス星が丘のスタッフの中で、一番スゴイと噂さているのが警備員の早川さん。
車が到着すると・・・

なんと!ナンバーと車種を見ただけでお客さんの名前がわかっちゃう!
さらには、道に向かってお辞儀!一体どういうこと?

早川さん:レクサスオーナーの方、お車に乗られている方に感謝というかご挨拶というか。

そう!ここで買ったお客さんだけではなく、目の前を通るレクサス全部にお辞儀しているんです。
ネッツトヨタ東名古屋レクサス事業責任者の山口峰伺さんにお話を伺いました。

山口さん:おかげさまで同じレクサスを買うなら「星が丘で買いたい」というお客様は増えています。

そんなレクサス星が丘は究極のおもてなしでがっちり!

◎視察団が殺到するチョークメーカーのワケとは?

最後にやって来たのは、神奈川県川崎市にある日本理化学工業株式会社。
昭和12年創業の老舗メーカーです。
出迎えてくださったのは、サブマネージャーの佐藤亜紀子さん。
早速、お話を伺いました。

スタッフ:そんなに視察が多いんですか?

佐藤さん:一ヶ月大体20組みくらいです。

今から6年前、鳩山総理も視察に訪れました。
そんな日本理化学工業が作っている製品は?

佐藤さん:ダストレスチョークを作っている会社です。

粉の比重が重いから、まわりに飛び散ることなく下に落ちていくのがダストレスチョーク。
日本理化学工業は、このチョークで国内シェア4割!
さらに、黒板消しでは国内シェア7割を誇る会社なのです。
でも、チョークや黒板消しの会社に、なぜ視察が殺到しているのでしょうか?
チョーク工場を見せてもらうことに。

皆さん黙々と作業されていますが、実は北海道の美唄にある工場と合わせて、全従業員83人の内、61人が知的障がいを持つ人で、重度の障がい者も少なくないんです。
50年以上前に障がい者雇用を始めた大山泰弘会長曰く、大事なのは障がいを持つ人の長所を活かすこと。

例えば、乾燥前のチョークをつまんで直線に並べるこの作業。
まだ柔らかいので、ちょっとでも手元が狂うとチョークが真っ直ぐにならないというかなり難しい作業。
こうした、同じ動作の繰り返しで、集中力が求められる作業は、彼らの超得意分野なのです。
一方、障がい者の弱点をフォローする工夫もあちこちに。

数字を読むのが苦手な人のために、重さを測るときは、目盛ではなく色の付いた重りを用意。
赤い缶に入った材料は赤の重りで合わせれば簡単に測れる。
材料を混ぜるとき、何分機械を動かせばいいか?ストップウォッチではなく砂時計を用意など。
そして、チョークや黒板消しだけじゃない!
日本理化学工業には新たな儲かり商品も!
それは・・・

大山会長:ガラスにも描ける、小さい子でも遊べる粉の出ないチョーク!

名づけて「キットパス」!
ガラスやテーブルにもスイスイ描くことができ、書いたあとスイスイ消すこともできる!
これも、障害者の皆さんで製作中。
そして、日本理化学工業の年間売り上げは6億7000万円!
そんな日本理化学工業は働く喜びが商品になってがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


森永さん:みなさん本当に戦力として働いていて、働くことが生きがいになっている!この仕組みをキチンと作っているところが視察が殺到する理由なんですよね。

■放送内容をシェアする

このページの先頭へ戻る

Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.