過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2015年8月16日放送

特集

花と野菜と果物でがっちり!「儲かる農園」謎の洞窟…金色に輝く葉っぱ…その正体とは!?

ゲスト

森永卓郎さん、ユージさん

番組内容

がっちりマンデー!今日のテーマは「儲かる農園」!
日本の農業といえば、まだまだ大変なイメージだけど、全国には儲かっている農園がけっこうあるのです!そこで今回は、自然を上手く活かした「がっちり農園」を大紹介!
東京都心で発見した巨大な儲かり農園!鹿児島の小さな農園が密かにつくった洞窟とは!?青空の下、儲かりの種がいっぱいの30分です!

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■いろんな果物狩りでがっちり!「平田観光農園」!

儲かる農園!まず、やってきたのは、広島駅から車を走らせること1時間30分!
ずい分遠くまで来たものだなと思っていると「平田観光農園」を発見!さっそく車を降りて園内をのぞいてみると結構人がいる!観光バスでやってきた団体のお客さんまで!

みなさんのお目当てはというと、果物狩り!

お客さん:めっちゃ広いです!

平田観光農園は、国内でも有数の、果物狩りができる観光農園!年間来園者数は、なんと15万人!でも、何でこんな遠いところまでわざわざやって来るのか!?そこには、ふつうの観光農園とは、ひと味もふた味も違う、独自の儲かり戦略がありました!人気の最大の秘密は、いろんな果物が採れるところ!その数14種類で150品種!

笑いが止まらないのは社長の平田真一さん!それもそのはず、フツー、果物狩りといえば、ブドウ園とか、さくらんぼ園とか1種類のみ。だから営業期間もせいぜい3、4ヵ月。しかし、平田観光農園は、1年中オープンだから年間を通して稼げる!広さ12ヘクタール、東京ドーム3つ分もある敷地をフルに活用して、150品種もの果物を季節に応じて、じゃんじゃん栽培している!

12月ならイチゴをメインに4種類!8月のこの時期なら、ブドウ・リンゴ・桃にプルーンなど8種類もの果物狩りが楽しめる!万が一、病気や天候不良などで育たない果物が1つ出てきても、他のフルーツでカバーできるから、いざという時も安心!それにしても、150品種もの果物をどうやって育てているのか?その鍵を握るのが、平田社長のお父さんでもある克明会長!

スタッフ:元々は何の研究を?
平田会長:果樹試験場で、果物の研究をしていました。作ることに関しては知識・技術に自信あります。

そう、平田会長は果物づくりのスペシャリスト!だから農園内の果物の配置にもプロのノウハウが!たとえば急な斜面に建てられたビニールハウス。坂の上に「すもも」、下の方では「プルーン」を栽培しているのですが…これにも理由がある!

平田会長:すももは春の開花が最も早くて霜の被害を受けやすいんです。冷たい気流は下に行く性質があるため、上の方で栽培しています。

「スモモ」は坂の上で育てるのが鉄則!こうした栽培ノウハウを組み合わせることで、開園から30年で150品種もの果物が作れるようになったのです!現在、年間数億円を売り上げるまでに成長した平田観光農園!これはもうがっちりってことですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:すごいね。社長が儲かってるってはっきり言えちゃうんだからね。
森永さん:あの農園の上手いところは、チケット制になっているんです。16枚で1450円ぐらいなんですけど、例えばブドウは4枚という感じで引き換えられるんです。それで、この果物が人気出そうかなと思うとチケットの枚数を上げるんです。そうしてお客さんの流れをコントロールしてるんですね。

■洞窟で寝かせたサツマイモでがっちり!「吉川農園」!

続いてやってきたのは、鹿児島県曽於市にある「吉川農園」!いったい何でがっちりなのか!?教えて!吉川和敏社長!

吉川社長:それはサツマイモです。

吉川農園はサツマイモでがっちりらしい。でも、見た目はフツーだけど、どのへんがスゴいのか?

吉川社長:甘いサツマイモです!めちゃ甘ですね!

自信満々!じゃあ、どれぐらい、めちゃ甘なのか?焼き芋にして、比較検証!

まずは、普通のサツマイモから…

スタッフ:うん、ウマい。

では、吉川さん渾身のおイモを試食!すると…

スタッフ:ほぉぉ!!!あま〜い!!

実際に糖度計で、どれくらい糖分が多いのか、測ってみると、普通のものは13.5%なのに対し、吉川さんの方は20%越え!この数値、リンゴやメロンよりもメチャ甘!

同じサツマイモなのに何でここまで違うのか!?そのヒミツを探るべくやってきたのが、吉川農園のサツマイモ畑!栽培しているのは「べにはるか」という品種。

糖度は10〜13%らしいのですが、これをある方法で、2倍近く甘くするのだという!いったいどうやって?

吉川社長:あるところに持って行きます。

と、収穫したさつまいもを載せたトラックが。向かった先はなぜか山の中。どうやら吉川さんの畑の近くにある山のどこかに、ヒミツの場所があるらしい!ヒミツの場所とは…山の中の洞窟!全長、実に50メートル!つきあたりには、サツマイモがケースで積み上げられている!まさに、天然の貯蔵庫!

吉川さんによると「べにはるか」は、陽が当たらない、気温15〜16度、湿度95%の湿った場所で、60日間ねかせるとドンドン甘みが増すのだという。それらの条件をすべて満たしているのがこの洞窟だったってわけ!いや、よく見つけましたね〜!と、思いきや、そこには、まさかのエピソードが!

吉川社長:わたくしが掘りました。

なんと、つるはし一本で全長50メートルの洞窟をたった一人で掘っちゃった!

スタッフ:社長は一体何者なんですか?
吉川社長:変わり者です!

さて、60日間じっくりねかせたサツマイモは、遠赤外線オーブンでじっくり焼いて、マイナス23度の冷凍庫の中で、カッチカチに凍らせたら、パッケージにして完成!2010年に「私のお芋さま」という名前で売り出したところ、あまりの美味さにバカ売れ!

吉川社長:実は現在、在庫切れになりました。

なので、現在ネット販売はお休み!再開は10月からの予定だとか。独自農法で、儲かりサツマイモを作り上げた吉川農園の吉川さん!こりゃあ、今後もますますがっちりですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:洞窟で寝かせると甘くなるんですね。
ユージさん:蜜で満たされてる感じですね。もうこれはスイートポテトですね。
加藤:あっ、これはウマいわ!こんな甘いサツマイモ食べたことない!ユージくん、俺たちも洞窟掘るか!
ユージさん:やりますか(笑)。

■貸農園でがっちり!「マイファーム」!

儲かる農園!続いてやって来たのは、兵庫県西宮市。市街地から車を走らせること、およそ10分。ありました「マイファーム」!爽やかな笑顔の33歳、西辻一真社長が出迎えてくれました。社長、マイファームって何?

西辻社長:ただの畑じゃなくて、貸農園なんです!

マイファームの儲かりビジネスは貸農園!お客は、1区画15平米の畑を月5000円で借りて、自由に野菜作りが楽しめる!

お客さん:やっぱり大きくなるのを見ると楽しいですね。

さらに、誰でも手軽にと、農具や肥料、種まで、必要な物はほとんど揃っている!しかも、全部タダ!だからスポーツカーで農園に乗り付けても、ノープロブレム!この気軽に野菜作りっていうところが人気のヒミツ!年商は右肩上がりで、昨年度は2億6千万円!

西辻社長:絶好調ですね!

そんな、うなぎのぼりのマイファームには、他の貸農園にはなかった新しい仕組みが!それは…お客さんが自分で作った野菜を売れちゃうってところ!でも、売れるってどうやって?マイファームが経営している八百屋さんに行ってきました。

そこに近くの高槻駅前農園を利用している藤原さんがやってきた。箱の中には、自分の畑で収穫したいろんな野菜が!

店員さん:人参が3本1袋にまとめさせてもらって70円ですね。

…と値段をつけていく!人参は3本一袋を2セットで140円、トマトは6個で70円。他にもピーマン、ナス、オクラがある。

490円で買い取った藤原さんの野菜は、計600円で店頭に!ポップには名前が出ている!

藤原さん:自分が作ったものが他の人に買ってもらえるっていうのは嬉しいですし、やりがいも出てきます。

こうしてマイファームは貸農園を、全国に100カ所以上も展開!でも、そんなにたくさんの土地、どうやって用意しているのか?

西辻社長:僕たちは余った土地を使っているんです!

日本には、跡継ぎがいないなどの理由から、農家さんが持て余している土地、耕作放棄地がけっこうある。この余った土地を借りて貸農園にする!これがマイファームのビジネス!農家さんには、お客さんのレンタル代5000円から30%を支払う。つまり1区画あたり月1500円が、農家さんの収入になるって仕組み。う〜ん!うまいこと考えたね!実際に土地を貸している髙田さんに聞いてみると…

髙田さん:年収は300万円ぐらいになりますね。

およそ2500平米の畑をマイファームに貸している髙田さん。貸すだけで年収300万円っていうからやめられないですね。こりゃあまだまだがっちりいきそうだ!


▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:貸農園はウマいコトやりましたね。
森永さん:あれを例えば駐車場など、用途を変更すると固定資産税も上がるんです。だから農地のまま使えるのはいいですよね。
加藤:ユージくん、貸農園やっちゃう?
ユージさん:やりましょうか。いや〜洞窟掘りに、いろいろ忙しくなりそうですね(笑)。

■珍しい植物でがっちり!「オザキフラワーパーク」!

続いてやってきたのは、東京都練馬区!こんな街中に、儲かる農園なんてあるのか?ありました!「株式会社オザキフラワーパーク」!社長の尾崎さんが出迎えてくれました。お花や観葉植物の農園で、1万平米の敷地には、色とりどりの植物がいっぱい!

尾崎社長:10万種あります。

そう、オザキフラワーパーク、人気の最大のヒミツは、品種の数がハンパないってこと!クレマチスなら、ファンシーネーションや、アルピナヘルシンボーグ、祥運と100品種以上!

バラに至っては300品種超えと、街のお花屋さんでは考えられない品揃え!だからいろんな品種を求め、お客さんがたくさん押し寄せてくる!

尾崎社長:一日のお客さんの数は 5000人になります。売上は1日で最高1000万円を越えることもあります。

いや、ハンパないですね、社長!

尾崎社長:でも、うちの農園は2階を見て頂かないことには話にならないです。

その2階の売り場へ向かうと、ここには、社長ご自慢の、他では手に入らないような「珍」植物がいっぱいある!例えば…

尾崎社長:ジュラシックツリーです!

1994年にオーストラリアで発見された、なんと2億年前から生息しているという希少種!恐竜の肌を思わせる皮の質感。

他にも、蘭の仲間、ジュエルオーキッドは、葉っぱに輝く黄金のラインが入った不思議な植物!それにしても、なんでオザキフラワーパークは、他では売っていないような「珍」植物を、こんなにも集められるのですか?尾崎社長。

尾崎社長:生産者の方のところに行くと珍しいものが眠っているんです。

そう、目をつけたのは、国内でそっと珍しい品種を作っている超マニアック生産者。「珍」植物を探し当てるためには、日ごろからこういった人たちと親密な関係を築いておくのが必要不可欠なのだとか!そうして見つけたひとつが…

尾崎社長:これは奇想天外っていう名前の植物です。

アフリカが原産の奇想天外は日本では、ほぼ出回らない超お宝植物。社長いわく、世界3大珍植物のひとつらしく、千年以上も生き続けるという。何でも、全国のマニアックな生産者さん達の元へこまめに通ってゲットしているそうです。つまり、「珍」植物を探し当てるためには、日ごろからこういった人たちと親密な関係を築いておくのが必要不可欠。
が、こうして10万品種もの植物たちが並ぶとなると、お世話のほうも大変なようで…例えば亀甲竜という植物は、その名の通り、根元が亀の甲羅のようになっている植物。

尾崎社長:同じ亀甲竜なんですけど型が違うものがあるんです。

原産地によって、夏成長する夏型と冬成長する冬型に分かれている。それぞれの成長期に合わせて水やりをしないと根が腐ってしまうのだとか。

「珍」植物が多いだけに、繊細な目配りが必要になってくる。こうした細かいノウハウの積み重ねが、儲かり農園を生み出しているのですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

ユージさん:これは知識がないとできないですよね。
加藤:確かに、珍しい植物を見つけても、これ珍しいって気付けないといけないもんね。
進藤:森永さん、他におススメの儲かっている農園はあるんですか?
森永さん:北海道幕別町にある十勝ヒルズです。テーマパークで、フラワーガーデンもあるんですけど、貸農園もやってるんです。値段が安くて50平米で年間1万円です。畑を耕すところまでやってもらえます。ただ、ちょっと東京から遠いですけどね(笑)。

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