過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2015年6月28日放送

特集

新企画!プロフェッショナルのための「儲かるプロカタログ」!消防士向けカタログの一番人気は◯◯!2000ページを超える分厚さのカタログとは!?

ゲスト

森永卓郎さん、天野ひろゆきさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、新企画「儲かるプロカタログ」!
実は、私達が決して目にすることのない、プロだけが買うプロ用の商品が掲載された「プロカタログ」なるものがあるんです!
そこで、今回は独自のラインナップと業界へのこだわりでがっちり儲かるプロカタログを徹底取材いたします!

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◎消防士向けのプロカタログ!

儲かるプロカタログを探してやってきたのは、広島県広島市にある株式会社シグナルOS。
出迎えてくださったのは、広報の神出洋平さん!
では一体どんなプロカタログを扱っているのでしょうか?

神出さん:消防士・消防団向けのカタログ「FIRE RESCUE EMS」です。

そう!シグナルが手がけているのは、消防士さん向けのプロカタログ。
地元の広島だけでなく、北海道から石垣島まで、全国の消防士・消防団がお客さんなんです。

スタッフ:どのくらい発行しているんですか?

神出さん:1回につき4万5千部以上になります!

スタッフ:じゃぁ、かなり儲かってますか?

神出さん:すいません、そこは・・・

4万5千部を年4回発行と、かなりの部数がでてる「FIRE RESCUE EMS」!
さて、その誌面は?
代表取締役の伊木則人さんにお聞きしました。

伊木さん:隊員が苦痛でいると100%のパフォーマンスができないので!

放水で足元が濡れることの多い消防士に大人気!
100%防水靴下!

直径6mmの鉄球が時速164kmで飛んできても大丈夫なゴーグル!
その他にも太くて強い勢いのノズルで火事を秒殺する「マッハ21改」など、消防士さんのかゆいところに手が届く嬉しいアイテムがズラリ。
そんな「FIRE RESCUE EMS」の中でも不動の一番人気商品があるという。
それは・・・

伊木さん:一番のカタログの売りはオリジナルのTシャツですね!

一番の売れスジはオリジナルデザインのTシャツ。
1枚4000〜5000円のTシャツが年間数万枚も売れるんだとか!
でも、どうしてそんなにTシャツが売れるのでしょうか?

伊木さん:消防士で一番大切なものは、「団結力」なんです。お互いの命を預けあって信頼関係のもとに災害に立ち向かうということですのでお揃いのTシャツで絆を作っていただくと!

そう!消防士に最も必要なのはチームワーク!
お揃いのオリジナルTシャツを着ることでチームの心が1つになるのです。
「FIRE RESCUE EMS」のTシャツは、そのデザインが消防士ゴコロをくすぐると人気のようです。

完全なオリジナルから、いくつかあるパターンを組み合わせたりと、要望に柔軟に対応。
人気のツボを教えていただきました。

伊木さん:地域名を入れたりとか、やっぱり郷土愛ですよね。自分たちはどこの町を守るんだと!
そういうことを自分たちの背中に背負うと。

基本は、自分が守る地域名をかっこ良くデザイン!
中には、地図や名産品を入れるなんてアレンジも。

もうひとつ人気なのが、男気精神論系。
絆・魂など、熱いスピリッツを刻み込む!

そして、デザインができあがったら、一枚一枚手作業でプリント。
最近オリジナルTシャツを発注したという、安芸太田町の消防団は・・・

デザインは郷土愛のシンボル、この地域で有名な神楽のお面「般若」が描かれている!
こうして全国の消防士さんのハートをがっちりキャッチしてるシグナルのプロカタログ。
今やオリジナル商品も増え続け、消防士のお子さん用"よだれかけ"まで販売中なんだとか。
そんなシグナルは消防士向けのカタログでがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


森永さん:この会社は元々広島でTシャツを作っている会社だったんですよ。その時、消防関係の注文が多かったので、どんどんビジネスを広げていったんです。

◎飲食店向けプロカタログ!

続いて儲かるプロカタログを探してやってきたのは、東京都調布市にあるキューピー株式会社。
フードサービス本部の山崎賀奈子さんにお話を伺いました。

スタッフ:どんなプロカタログを作ってるんですか?

山崎さん:飲食店等に向けた業務用カタログです。

キューピーが作っているのは、飲食店向けの業務用食材カタログ。
マヨネーズ以外にも、ドレッシングにパスタソース、スイーツなどがズラリ。
レストランの他に、ホテル、スーパー、学食などでも使われているんだとか。
もちろんマヨネーズにも、プロ用ならではのものが!

山崎さん:マヨネーズもこのカタログに掲載されているだけで約80アイテムあります。

キューピーのプロカタログのコンセプトは「料理のひと手間を省ける商品」。
だからマヨネーズも、細かいシチュエーションに対応!
野菜の水分を逃さないサラダに最適な「デリフィットマヨ」に、パン生地に練り込むのに便利な固形マヨなど、まさにプロ用。
キューピーのカタログからドレッシングを買っているという、ビタースイーツ・ビュッフェさんの向井地航太さんにお聞きしました。

向井地さん:ドレッシングです!手の削減ですね。料理を大量に作らなければいけないので、ドレッシングなどは作るものと同じクオリティのものに関しては既製品を使うと。ここにかける力をサラダとかにシッカリと!

ひと手間を省いてくれるのはドレッシングだけじゃありません!
特に充実しているのが卵商品!
卵料理は、微妙な火加減で味がかわってくるから、調理に手間がかかるし失敗もしやすい。
それをキューピーが代わりにやってくれる。

山崎さん:スクランブルエッグ、半熟状に美味しく作るのは難しいと思うんですけど、湯煎して温めて頂くだけで誰でも簡単に美味しいスクランブルエッグが作れるという商品です。

湯煎するだけでスクランブルエッグ!?

ちょっとくらい加熱しすぎても卵が固まらないから、半熟トロトロが誰でも簡単に作れちゃう!
ホテルのバイキングなどで重宝されてるそうです。

山崎さん:ホテルで提供されているような食数を作ろうと思うと卵を割るだけでも大変な作業になると思うんですけど、そういった時間も削減できる商品です。

そんなキューピーが、あの人気メニューを作れる革新的な商品を開発しました!
タマゴ開発部の川瀬洋さんにお話を伺いました。

川瀬さん:冷凍やわらかたまごです。特に卵黄ですね、卵黄部分がとろっと出るような商品作りをしています。

解凍するだけで黄身が半熟のポーチドエッグに!
普通、ポーチドエッグは沸騰したお湯にお酢を入れて、そこへ卵を入れて取り出すんですが、火加減の調節で、黄身がカチカチになってしまったり、卵を取り出すタイミングで、黄身が飛び出してしまったり、素人にはなかなかハードルの高い料理です。
でも、キューピーの冷凍やわらか卵だと・・・

黄身がトロットロ!
このポーチドエッグがあれば、お洒落なカフェのメニューにある流行のエッグベネディクトも、これまたキューピーが開発したソースをかけるだけで、料理が苦手な人でも簡単にできる!

川瀬さん:構想から約8年かかりました。

苦節8年!
では、どうやって作ったのでしょうか?

川瀬さん:卵の黄身と白身を分解して、とろけるような卵黄とやわらかい卵白を作って、それを組み合わせる。卵をばらして、また卵を作ったんです!

まず、白身と黄身を水中に出す。
この時、白身がうまく黄身を包み込むようにするのが企業秘密。
後は、加熱すれば完成!

今や年間580万個も出荷する大ヒット商品!
そんなキューピーは、技術で一手間助けるカタログでがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:業務用の方が最先端をいってるんだね。

進藤:キューピーの業務用カタログをお借りしてまいりました。

加藤:天津飯の卵とかもありますよ。

加藤:これもあるんだ!トロっと名人!

◎研究者向けのプロカタログ

続いての儲かるプロカタログを探してやってきたのは大阪市にあるアズワン株式会社。
出迎えてくださったのはメディア企画部の堤祐理子さん。
こちらはどんなプロカタログでがっちりなんでしょうか?

堤さん:研究者向けのカタログです。2000ページあります。

そう!研究者向けのカタログ!
2000ページもある、その分厚いカタログには・・・

スタッフ:あ、スポイトですね!メスシリンダーもありますね!

理科の実験で見たことがあるようなモノからマニアックなものまで、全4万5千アイテムをラインナップ!
ドラム缶を温める専用のヒーターや、変な形をしたミキサーに組み立て式のホースなんてモノまで掲載している。
      
そこで、研究者の声を聞くため大阪大学 大学院工学研究所の井上豪教授のもとへ。

井上教授:全てを網羅している。遠心分離機でいえば、細やかに回したい欲求が出た時にいっぱいあるのでいいですね。

やはりアズワンの強みはその品揃えにあった!
しかも、ただ数が多いだけじゃない!
1つの商品を長く売っているんです。
スーパーバイザーの福武一さんにお聞きしました。

福さん:ビーカー製品とかメスシリンダーは、もう50年以上前から同じ形を保っています。

プロの研究者が長い期間取り組んでいる実験では、条件を一定に保つべく、同じ器具を使いたい。
途中でちょっとでも違うビーカーを使うと、実験結果が正確に得られない可能性も!
だからアズワンでは、50年前と形も材質も同じビーカーを販売しているのです。
そして、他の追随を許さない人気の秘密が・・・

堤さん:こちら、カスタマー相談センターです。商品の知識が凄い人、頭の中に全て入っています。
 
そう!最大の売りはこのカスタマーセンター!
お客さんはプロの研究者だし、商品も細かくマニアックなものが4万5千種類!
しかもジャンルは、物理学、生物学から宇宙工学に至るまで広範囲に渡るため、お客さんの質問にこたえるのは至難の業。
でも、ここにいる皆さんは、そんなお客さんの問い合わせに即応できる、スペシャリスト中のスペシャリストなんです!
中でも角出正人さんは、4万5千点の商品、ほとんど全てが頭の中に入っているんです!

角出さん:基本的にはカタログ見なくてもお客さんのおっしゃりたいことは分かります。

そこで、番組スタッフがアズワンホームページにある過去にあったお客さんからの問い合わせを見ながらカルトクイズを出題!

スタッフ:真空乾燥機AVOシリーズって分かります?

角出さん:大体分かります。

スタッフ:では、扉のゴムパッキンの材質を教えて下さい。

角出さん:シリコンだったかな?乾燥機の方ですよね?赤シリコンだったと思います。

スタッフ:正解です。

スタッフ:では、第二問!研究用マルチエアーポンプ。到達真空度とありますが何圧ですか?

角出さん:大気をゼロにする場合の圧力、これはゲージ圧!

スタッフ:正解!

スタッフ:では、サイエンスオートクレーブって知ってます?減菌可能圧になるまでの時間を教えてください。

角出さん:20何分だったかな?23〜24分ですね。

スタッフ:正解!では、チュービングポンプDSP-100SAって知ってます?排水部はどうなっていますか?

角出さん:排水部はピンチコックで閉じていましたのでチューブをピンチコックというチューブをつぶす金具で普段はつぶしているんですね、それを空けることによって排水すると。

スタッフ:大正解!

プロの研究者のニーズにこたえるラインナップと幅広すぎる商品知識!
そんなアズワンは研究者向けのカタログでがっちり!

◎農家向けのプロカタログ!

儲かるプロカタログを探して、やって来たのは埼玉県さいたま市にあるトキタ種苗株式会社。
育種開発グループの中島紀昌さんにお聞きしました。

中島さん:農家さん向けの野菜の種のカタログです。

スタッフ:どんな野菜ですか?

中島さん:直売所に並べるような野菜を中心に載せています。

「種苗と園芸」、パッと見はよくある野菜のタネのカタログですが、実は農家さん向け専用。
しかも、直売所や道の駅などで売れる野菜をメインで扱っている!

中島さん:一般的な野菜はスーパーで買うことができますので、直売所や道の駅みたいな所ではお土産に買ったり、何だろうこれ?っていう風に目を止めてもらえるようなものをということで。

直売所などではオリジナリティがあって、とにかく目立つ野菜を置きたい。
でも、目立つ野菜ってどんなものなのでしょうか?

中島さん:これ"わわ菜"と言いまして冷蔵庫のドリンクに入れるホルダーにも立つくらいの大きさなんです。

手の平サイズの白菜"わわ菜"。
小さな冷蔵庫にも入り、おひとりさまの鍋にもピッタリ!
他にも、どこを切っても同じ太さのおでん用大根"おでん太郎"とか、揚げる料理にピッタリっていう"白いナス"なんてものまで!
ユニークで目立つ野菜が全95ページに満載!
しかも、カタログの後ろのほうには直売所での売上を伸ばしたい農家さんに向けて、POPやのぼり、野菜に貼るシールまでラインナップ。
そして、中島さんによると、居並ぶ野菜の中で、今特に売れているジャンルがあるんだとか。
それは・・・

中島さん:イタリア野菜です。

中島さん:これは黒キャベツです。煮込むと出汁にも使えます。コンソメの素を溶かしたような味です。

イタリア特産で、本格的なイタリア料理には欠かせない野菜を、トキタ種苗で日本の気候でも育てられるように品種改良しています。
これが農家さんに受けている!
そこで、生の声を聞くためトキタ種苗主催の展示会におじゃましてみることに。
カタログに載る新しい野菜に興味のある農家さんが、実際に野菜を目で見て確かめられるとあってイベントは大盛況!
では、早速農家さんにインタビュー。

スタッフ:トキタさんのカタログって見られます?

農家さん:見ます。実際トキタさんの野菜を大半作ってますから!それでイタリア野菜を作ろうと。

スタッフ:どういったところで売れるんですか?

農家さん:一番はレストラン。腕のあるシェフはイタリアで修行したとか、若いときから野菜として知ってる訳ですから「以前から欲しかった」と言われます。

そう!イタリア野菜を欲しがるのはプロのレストラン!
本場と同じものが使えると、シェフから引っ張りだこなんだとか。
しかも、イタリア野菜は売り方も独特らしい。
会場に来ていた他の農家さんに伺ってみると・・・

農家さん:さっきメールが来てた。7日着でビバロッソ8つズッキーニ25本、ルッコラ1キロ。

スタッフ:どこからの注文ですか?

農家さん:上野動物園の所に西郷隆盛を左手に見ると右に「クアトロ スタジオーニ」っていうのがある。

人気の野菜を作れば直接注文も増える。
直売所で売るのも儲かるけど、一流レストランに直接売れれば、ムダもなく単価も高くなるから、農家さんもよりがっちり!
もちろんトキタ種苗もタネがたくさん売れればドンドン儲かる!
そんなトキタ種苗は直売所向けのカタログでがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


森永さん:今までは農協に出したりして卸売市場を通じて売ってて普通の野菜作ってたんですよね。でもやっぱり道の駅とかで売れば大部分が自分の売上になるからそっちの方が儲かるわけです。だからビジネスに目覚めた農家が何か変わったものを作ろうとしたんです。

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