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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2015年4月26日放送

特集

大手に負けない!「一芸がスゴイ技あり家電メーカー」 コレだけなら世界一!スゴイ一芸家電メーカーの儲かりのヒミツとは!?

ゲスト

森永卓郎さん、鈴木亮平さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは「一芸がスゴイ!技あり家電メーカー」!
家電といえば、ずらりと並ぶ有名メーカー!パナソニックに日立に東芝に…。でも、それだけじゃない!家電業界には、あるジャンルに特化して、そこだけなら大手に負けないぞってメーカーがけっこうある! 誰も真似できないマイナス60度冷凍庫!世界最小の洗濯機に隠された700回動くアレとは!?
今回はそんな、一芸家電メーカーの儲かりの秘密にせまります!

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■ヨーグルトメーカーでがっちり!「タニカ電器」!

まず、やってきたのは岐阜県多治見市にある家電メーカー「タニカ電器(株)」。
正直、あんまり聞いたことのない名前ですが、とりあえず、おじゃまします。あの、さっそくですが、タニカ電器さんの一芸家電って何なのですか、谷口社長?

谷口社長:ヨーグルトメーカーのヨーグルティアです。

そう、こちらのタニカ電器の一芸家電は、おうちでヨーグルトが作れる、ヨーグルトメーカー!

これ、マシンの中に、牛乳と少しのヨーグルトを入れれば、ちょうどいい温度で牛乳を発酵させて、ど〜んとヨーグルトを作ってくれる便利なマシン!実はタニカ電器、日本で初めてヨーグルトメーカーを作った会社で、ヨーグルトメーカーのシェアは、東芝やパナソニックといった大手を抑え、ナンバーワンなのです!でも、なんでタニカ電器のヨーグルトメーカーが大手の物より売れているのか!?

谷口社長:25度から65度までの、中途半端な温度を保つ技術に優れています。

そう、牛乳を発酵させてヨーグルトにするには、30度とか40度くらいの"中途半端な温度"をキープするのがとっても大事!タニカ電器は、その"中途半端な温度"の調整が、とっても得意なのです。
普通、40度あたりの中途半端な温度のものは、温めるとすぐに温まり過ぎたり、冷やすと冷え過ぎたりと、なかなか温度が安定しない。ところが…タニカ独自開発のマイコンを使えば、温度の変化を1度単位で読み取り、ヒーターが絶妙に調節してくれる!だから温度がほぼ一定になるってわけ!

でも、なんでタニカ電器さんにはこんなスゴイ技術があるのか?じつはそこには、この会社のちょっと意外な歴史が…。

谷口社長:もともと創業者が、日本で初めてお酒のお燗の機械を作りました。お燗は、人肌とか沸騰しないくらい中途半端な温度ですので、その時のノウハウを今日に伝えています。

そう、お燗で一番大事なのが、おいしいぬるさを作る技術。だからタニカは、「ぬるい温め」に関しては、ずっと研究・開発を続けてきていた!この技術を応用して1971年に作ったのが、日本初のヨーグルトメーカーだったそうです。ところが…

谷口社長:1971年と言うと、まだブルガリアヨーグルトも売り出されていないときですからヨーグルトを食べるという習慣があまりなくて、売るのは大変でした。

こうして30年、ほとんど日の目を見ることがなかった、タニカのヨーグルトメーカー。しかし、2002年に、まさかの展開が!それが「カスピ海ヨーグルトブーム到来」!カスピ海ヨーグルトは、カスピ海独特のヨーグルトを使って、おうちでヨーグルトを作ろうというブーム。タニカは、この流れにのり、普通のヨーグルトよりもさらにぬるい温度、カスピ海ヨーグルト専門の28度をキープする「カスピ海メーカー」を開発!するとこれが大ヒット!これをきっかけに、タニカ電器は売り上げが何倍にもなり、ナンバーワンヨーグルトメーカーになったのです!

最新マシン「ヨーグルティア」は、その絶妙な温度調節機能をいかし、ヨーグルト以外にも、塩こうじや、納豆など、様々な発酵食品に対応した、多機能タイプ!今や生産が追いつかないほどの大ヒットになっているのですって!

これはこの先もがっちりですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:鈴木さん、どうです。ヨーグルトメーカー。
鈴木さん:いいですね。1回ヨーグルトメーカーで作ったものを種にして、新しいヨーグルトは作れるんですか?
谷口社長:作れますよ。
加藤:じゃあヨーグルトをお店で買わなくてもよくなるんですね。鈴木さん、コレ、欲しい?
鈴木さん:欲しいですね。
谷口社長:お届けします。
加藤:鈴木くん、おねだり上手いね〜。
鈴木さん:いや、そういう意味で言ったんじゃないですよ(笑)。

■洗濯機でがっちり!「ハイアール」!

続いて、やってきたのは東京丸の内。こんな一等地に、一芸家電メーカーが?
やってきたのは家電メーカー「ハイアールアジア」。こちらでは、どんな一芸家電を作っているのですか?

白井さん:洗濯機です。

そう、ハイアールは、中国生まれの世界最大の白物家電メーカー。そのハイアールが、今から3年前に、三洋電機の白物家電ブランド「アクア」を引き継いでできたのが、ハイアールアジアなのです。

得意技はその画期的な「洗濯機作り」!水を使わず、空気で洗う洗濯機や、洗剤を使わない洗濯機など、三洋時代につちかった洗濯技術をいかして今年2月、またまたすごい洗濯機を開発したそうです。それは…

白井さん:ハンディ洗濯機コトンといいます。

携帯できる、ハンディ洗濯機「コトン」。

見た目は洗濯機というより、逆さにしたヘアスプレーですが…

白井さん:これで洗濯機と同等の力があります。

そこまで言うのなら、コトンがどれ程のものなのか、ワイシャツについたソースの汚れで実験!まずは、汚れの部分に洗剤を1滴たらして、キッチンペーパーの上に置いたら、コトンスタート!なにやらすごい音をたてて、汚れのところを叩きはじめた!

そして、叩き始めて30秒後…見事に汚れが落ちている!白井さんいわく、コトンで汚れを落とす原理は、汚れを叩いて押し出す「叩き洗い」。汚れの部分に、水を噴射しながら、高速で叩くことで、ガンコな汚れも効率よく落とせるのだとか。

ケチャップやワイン、口紅などの汚れは30秒、長くても2分ほどで落とせるっていうからスゴイ!しかしこのコトン、開発までにはかなりの苦労があったらしい。滋賀県草津市にある、ハイアールアジアの研究所を訪ねました。開発者の野呂さん、どのへんが一番、難しいのですか?

野呂さん:叩く回数です。

そう、もっとも難しいのは叩くスピード。ゆっくり叩くと、汚れは落ちないし、高速で叩くと、生地は痛むし、汚れが横に広がっちゃう!そして、たどり着いたのが…

野呂さん:今、1分間に700回叩いています。バネの強さとか、いろいろ試行錯誤しまして、それで700回に行き着いたんです。
スタッフ:どのくらい実験したんですか?
野呂さん:丸一日やってましたね。

さらに、先端部分のカタチも、ちょうどいいカタチを探って、試行錯誤。

野呂さん:イボイボが付いてますでしょ?小さな力で、汚れを強く押し出す為に、デコボコが付いているんです。

最も汚れが落ちるハンディ洗濯機をめざして、作った試作機は9個。そんな野呂さんの苦労もあって、コトンは販売開始前から問い合わせが殺到し、予約待ちの状況に。いやあ、良いコトですね!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:コトンはぜひ、スバゲッティ屋さんとかに置いて欲しいですね。
鈴木さん:それいいですね。
加藤:ケチャップが服に跳ねたときのテンションはかなり下がりますからね(笑)。
進藤:今日はせっかくなので試してみましょう。使い方は簡単で、下にキッチンペーパーなどを引いたあと、汚れに1滴潜在をたらして布を裏返しに。そこから叩くだけです。
鈴木:(試しながら)すごい!ちゃんと落ちてますね。

■冷凍庫でがっちり!「ダイレイ」!

続いてやってきたのは、東京都湯島にある「(株)ダイレイ」って会社。営業部長の平野さん、何を作っている会社なのですか?

平野さん:わが社が作っているのは、冷凍庫です。ダイレイという名前の由来にもなっていて、大きく冷やすという意味でめちゃくちゃ冷える冷凍庫なんです。

そう、ダイレイが作っているのは冷凍庫。

平野さん:シェアでいえば70%くらい確保してます。

そう、とにかくよく冷えるのがダイレイのウリ。いったいどれくらい冷えるかというと、マイナス60度まで冷える。それによって、あることが可能になるのです!

平野さん:マイナス60度とマイナス20度で、4年間保管したマグロがあるのでちょっと見ていただきましょうか。

その差は歴然!マイナス60度で保管した冷凍マグロはキレイなピンク色ですが、マイナス20度の方は茶色に変色しちゃっています。

平野さんいわく、普通のマイナス20度に冷やす冷凍庫だと、マグロの赤身成分をきっちり凍らせることができない。ところが、ダイレイの冷凍庫でマイナス60度まで冷やせば、この赤み部分がずっとキープされる。だから、何年たっても、解凍すれば新鮮なマグロが味わえるってわけ。

平野さん:理論的には10年たっても大丈夫です。10年ものが実はありますけど、食べられますか?
スタッフ:はい、お願いします…おいしい!

この、ダイレイの冷凍庫のおかげで、劇的に変わったのが、お魚業界やお寿司業界。おいしいお魚を、長期間保存できるということで、日本中の有名回転寿司チェーンはもちろん、「銀座久兵衛」などの高級寿司店も、ダイレイの冷凍庫を愛用しているのだとか。ではなんで、ダイレイの冷凍庫はマイナス60度まで冷やせるのか?技術担当の山田さんに聞いてみると…

山田さん:冷やせる冷媒を工夫しました。他社にはない、うちだけのオリジナルです。

そう、冷凍庫がモノを冷やす時に一番大事なのがこの冷媒って物質。冷凍庫は、内側で冷媒がグイ〜ンと引き伸ばされると、熱を吸い込み、これが外側にきて、今度はギュ〜ッと圧力をかけられると、熱をはき出す。

この繰り返しで、冷やす仕組みなのですが、この冷媒にも、アンモニアだったり…二酸化炭素だったり…と、実に数百種類以上あって、物によって、熱の吸い込みパワーが違うらしい。で、ダイレイさんでは…

山田さん:うちでは、冷媒を数種類混ぜることによって、理想の冷媒を作ることに成功しました。強力な冷媒とそうでない冷媒があるんですけど、強力なものだけ使い過ぎると、機械が壊れてしまうので、いろいろ調合しなければいけないんです。

そう、コツは、冷媒の混ぜ方!ダイレイさんは、いろんな冷媒を絶妙のバランスで調合することで、最強の冷媒を作ることに成功したのです。その割合ってどういう感じなのですか?

山田さん:それは企業秘密なので勘弁して下さい。

今や、日本中のお魚屋さん、お寿司屋さんにとって、なくてはならない存在となったダイレイの冷凍庫。その技術を活かして、家庭でもつかえる小型のマイナス60度冷凍庫、フィッシュボックスも発売し、これまた、大ヒット商品に!

こりゃまだまだ、儲かりそうですな!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:マイナス60度ってすごい冷凍庫ですね。
森永さん:これまで大型のタイプはあったんですけど、お店や家庭に置ける小型のタイプはなかったんですよね。
加藤:鈴木さん、これ欲しいですか?
鈴木さん:確かにスゴイですけど…これは大丈夫です。

■カセットコンロでがっちり!「岩谷産業」!

続いて、やってきたのは東京都新橋にある「岩谷産業(株)」。
イワタニって社名、なんとなく、聞いたことがあるような…。岡本さん、一体、何を作っている会社でしたっけ?

岡本さん:カセットコンロを46年間販売しております。

そう、岩谷産業は1969年に世界で初めてカセットコンロを販売したトップメーカーで、国内シェアはなんと60%。でも、失礼ながらカセットコンロって、そんなに変化がなさそう…と思いきや、けっこう変わっているらしい!

岡本さん:かなり薄くしました。

とにかく薄い新型カセットコンロ、カセットフー達人スリム!従来は五徳までの高さが10.4センチだったのですが、達人スリムは、マイナス3センチ!

岡本さん:鍋で、食材を出し入れするときに、高さが低いとすごくやりやすくなります。

食卓での鍋がやりやすくなるってことで、この新商品、年間70万台の大ヒットに!しかしこの「薄くする」ってのが、とってもタイヘン!五徳の高さを下げると、空気が入らず、火力が弱くなる。というわけで、炎のスペシャリスト岩谷産業は考えた!

岡本さん:炎が出る口のところを縦長にすることで、炎の形を縦に出るようにしました。

なべ底に火力が集中して、外にこぼれる炎が少なくなる。今まで、コンロ中央のバーナーの穴が、ちょい横向きだったのを、微妙にタテに!これによって、外にこぼれるムダ火がなくなり、炎すべてがお鍋を集中して温めることができるから、火力が弱くなっても大丈夫!このような地道な改良を重ねることで、元のサイズからマイナス3センチ、今の薄さにたどりついたってわけ。そんな炎のプロ、イワタニには、さらなる新作が!

岡本さん:カセットフー風丸といいます。風が吹いても炎が消えにくいコンロです。

風が吹いても炎が消えにくいカセットコンロ「風丸」。ということで、風丸がどのくらい風に強いのか扇風機を使って実験!まず、従来のカセットコンロだと、炎が横に倒れてしまって、何分たってもちっともお湯がわく気配がない!ところが風丸なら、炎がまっすぐ!しっかりお湯が沸いた!!

ヒミツは頼もしい二重の風防。でも、もっと風よけを高くしちゃった方が良い感じになる気がするのですが?

岡本さん:風は防がなきゃいけないんですけど、燃焼用の空気は取り込まないといけないんですね。

そう、風は防ぎつつ、燃焼するための空気は入れる。この難題をイワタニがどう解決したかというと、90度の角度で穴を開けた。しかも、内側の風防をお皿のような形にして、下の部分を空洞にしている。

この仕組みを作るのに2年間掛けたとのこと。苦労のかいあって、ようやく完成した風丸は、通常年間1万台売れれば御の字のアウトドア用コンロの業界で、年間なんと4万台の大ヒット!いやあ、よかった!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:すごいですね!
進藤:そんなイワタニさんの人気商品で「炉ばた大将 炙家」というのもあります。
鈴木さん:これ、自分で串を置いて焼けるんですね。
加藤:本当だ。すごい!鈴木さん、これ欲しい?
鈴木さん:欲しいですね。
進藤:では森永さん、家電並みに一芸がスゴイ注目のもの、教えてください。
森永さん:それは、「天皇の料理番」です。主人公の彼だけじゃなく、それを支える周りの人達の物語でもあるんです。
加藤:森永さん、せっかくなので、鈴木さんにもっと話してもらいましょう。
鈴木さん:実話を元にした作品なんです。おもしろい作品です。
加藤:いや〜、森永さんは、またドラマ出演、狙ってるようですね(笑)。

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