過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2015年3月8日放送

特集

その業界でだけ超有名!「儲かる業界スター!!」 パン屋が集まるパン屋さん!本屋が集まる本屋さん!

ゲスト

森永卓郎さん、ダイアモンド☆ユカイさん

番組内容

がっちりマンデー!!今日は新企画!その世界では超有名!「儲かる業界スター」!!
見たことも聞いたこともない!けれど、その業界でだけは超有名人って人は必ずいる!
知る人ぞ知る、その業界のスターに会って儲かりの秘訣を聞いちゃおうっていうのがこの企画!埼玉で発見!クリーニング業界に革命を起こした女性社長!
京都で発見!儲かる仕組みを作った林業の再生請負人!その業界の人なら誰もが知っている有名人!
あなたの会社にも、きっと欲しくなる人が見つかる30分です!

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■本屋業界のスター!久住さんは「フェア」でがっちり!

儲かる業界スター!まず注目したのは本屋業界。この業界の新聞を作っている丸島さんに業界スターを聞いてみると…

丸島さん:くすみ書房の久住社長は書店の注目の的です。奇抜な発想で支持を得ています。

久住さんって当たり前に言っていますが…見たことはもちろん、耳にしたことも、心当たりもない。しかし、他の本屋さんに聞いてみると…

本屋さん:アイデアマンって言うんですかね?企画をする人としても有名です。
本屋さん:まぁ普通の本屋さんとは違うなと思いましたね。独創的というか。

みんな知っている!どうやらこの「久住さん」ってスターは、変わったアイデアで本を売りまくっているらしい。向かったのは北海道札幌市にあるショッピングモール。そしてその一角にあった「くすみ書房」!

そして出会えた本屋業界のスター!久住さん!

こう言っては何ですが…スター感とは程遠いような…何かスゴイことしたのですか!?

久住さん:売れない文庫を集めてフェアを行いました。
スタッフ:それは何て言うフェアだったのですか?
久住さん:「なぜだ!?売れない文庫フェア」です。

そう、久住さんを本屋業界のスターに押し上げたのが、今現在も開催中!"売れない文庫フェア"!実に失礼なフェアですが、それぞれのコーナーはさらに失礼千万!あるエリアでは『なぜだ!売れない新潮文庫』!コーナーでは、尾崎紅葉の「金色夜叉」や、武者小路実篤の「友情」など、新潮文庫ならではの渋い文豪の名作をあえて陳列!

あるエリアでは「少し手ごわい、ちくま学芸文庫」と題して、「ドストエフスキーの詩学」や「アレクサンドリア」なんていう、アカデミック感バリバリのラインナップがズラリ!しかし、このちょっと失礼なフェアが、まさかの大人気に!

スタッフ:何でそんなに売れたのですか?
久住さん:ウチで用意した売れない本っていうのは、昭和の本がとても多い。そうすると、それを見て懐かしいと、もう1回読んでみようということで買って行かれるんですね。

そう、普通、売上げを伸ばそうと思ったら、ついベストセラーや新刊を並べがち。でも、古い文庫にもいい本はいっぱいある!そこで久住さんは、普段あまり本棚に並ばない渋い文庫を取り揃えてみた!するとこれが、他の本屋さんにはない新鮮さがあるってことで、メディアとお客さんがお店に殺到!

久住さん:それまでは売上げが2割ダウンだったんですけど、それがフェアを始めたら15%アップになりました。

でも久住さん、この売れない新潮文庫とかって、出版社から怒られたりしないのですか?

久住さん:内緒でスタートしたのですが、色々工夫してやっていただけるのは大歓迎ですと言っていただいて、ホッとしています。

そんな久住さんの奇抜なフェアはこれだけじゃない!

そう、中学生にオススメの本、500冊を集めた「中学生はコレを読め!」かなり上から目線な気もしますが、ラインナップは、ちょっと固めの芥川龍之介「蜘蛛の糸」から、矢沢永吉の「成り上がり」まで、ジャンルにとらわれず久住さんが厳選!これまた、どの本を買ったらいいか分からないって親から絶大な支持を集め、一躍人気フェアに!ついには「小学生版」や「高校生版」へと広がり、久住さんの名前は、全国の本屋さんたちの知るところとなったのです。わざわざ熊本から視察に訪れたという本屋さんは…

本屋さん:久住さんの「中学生はコレを読め」をモチーフにして、「中学生、本は良かバイ」っていう企画をしました。

久住さんの取り組みは、全国の書店に広がり、いろんなカタチで、日本の本屋さんを変えていっているみたいです!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:久住さん、おもしろいですね。
ダイアモンド☆ユカイさん:隅っこに追いやられる本を、逆手に売り出すという発想がすごいですね。
森永さん:ああやって特集コーナーを作ると売上もけっこう違うんですよね。
ダイアモンド☆ユカイさん:音楽で言うとライブ感ですよね。実際に行って観て買いたいと思っちゃうという。
進藤:今日は加藤さんへのおススメの1冊を選んで頂きました。
加藤:ほう、『羆撃ち』…。すごいですね。確かに俺、今、ハンティングに興味持ってるんですよ。『山賊ダイアリー』っていう漫画を読んでて。これは今後、定期的に久住さんに相談しようかな(笑)。

■パン業界のスター!平田さん親子は「塩パン」でがっちり!

儲かる業界スター!続いてパン業界のスターを求めてリサーチすると…1日6000個も売れるパンを生み出したというすごいスターがいるらしい。ということで、訪れたのが愛媛県伊予郡の「スペイン石窯工房パンメゾン」。店内は噂のパンを求めるお客さんで長蛇の列!そして、そんなバカ売れパンを生み出したパン業界のスターが平田さん親子の2人。

お二人は、なんでスターって呼ばれているのですか?

平田さん:今、塩パンが大ブームですが、その塩パンを作ったのが「パンメゾン」なんです。もしよろしければ食べてみますか?
スタッフ:美味しい!外がカリッとしていて、中がフワっとしている!

そう、この「塩パン」、今や雑誌やネットで特集が組まれるほど大人気で、全国あちこちのお店で作られる新定番商品!それを初めて作ったのがここ、「パンメゾン」なのですって!平田さん親子によって生み出される塩パンは1個77円。次から次に飛ぶように売れまくり1日の売上は6000個!

平田さん:塩パンが売れ出して、売上げが40%くらい上がりましたね!

売上げ40%増!さすがはスター!そして、そんなスターの元へ来るのは大量のお客さんだけじゃない。

平田さん:同業者の方は、中の厨房の方も覗きますのですぐわかりますね。

そう、塩パンの人気を嗅ぎつけ、全国からパン屋さんが視察に殺到!名刺交換しただけでも1年で数百枚っていうからスゴイ。さらに2人の元には、月に1人のペースで弟子入り志願が引きもきらないという!そして、ここからが平田親子のすごいところ!なんと、作り方を隠さない!視察の人にも、弟子入り志願者にも…もちろんTVにも。みんなに見せちゃう!さすがスター!それでは教えていただきましょう!まずは軽くのばした生地の上に、このご時勢にドド〜ンとバターを置く!

平田さん:普通バターは塗るものなんですけど、巻いてみたんです。

そして、バターを巻いて形を整え、塩を一振りしたら、そのままオーブンへ。

すると先ほどの大量のバターが溶け出して、底の部分がカリカリ!中が空洞になることで、
モッチリ感が生まれるってわけ!バターを練り込んだ従来通りの生地に、さらにバターを巻くという大胆な発想が塩パンを生みだしたのです!最後に、こんな質問をしてみました。

スタッフ:塩パンを真似されるのって、どういう気持ちなんですか?
平田さん:真似されるのは自分たちが良いパンを作ったからだと思っているので、喜んでいます。
スタッフ:スターっぽいですね?
平田さん:有難うございます!

その度量の大きさこそスターたる所以ですな!

▼スタジオでお話を伺いました。

進藤:先ほどの塩パンを用意しました。食べてみましょう。
加藤:おいしい!
ダイアモンド☆ユカイさん:サクサクですね。
加藤:あの人柄もすごいですね。
森永さん:確かに自分のところだけで作っていたら小さなブームで終わってしまいますが、これだけ広がると社会的なトレンドになりますからね。

■クリーニング業界のスター!中村さんは「細かな気配り」でがっちり!

儲かる業界スター!どうやらすごいスターがクリーニング業界にいるらしい。一体どんな人なのか?

坂東さん:女性で中村美和子さんっていう社長さんなのですけど。クリーニング業界で、接客に問題があるのではと…それを改善する仕組みを作った人ですね。

そう、坂東さんの言う通り、実はクリーニング業界…十数年前までは、クレーム件数がワースト1の業界だったのです。それが今、年々改善してきている。その立役者の一人が「スター」中村美和子さん!そんなスターの仕事ぶりを見るべく、埼玉県越谷市にある「クリーニングみわ」へ。

そしていました。クリーニング業界のスター中村さん。

埼玉県内に8店舗のクリーニング店を経営する社長さんでありながら日々、現場にも立っています!しかし、どうやってクレームを少なくしたのでしょう?

中村さん:接客の資格制度を作りました。クリーニングアドバイザーと申します。

そう、中村さんが注目したのはクリーニング店の「接客」。汚れが落ちなかったり、色んなハプニングが起きたりしやすいクリーニング店では、お客さんとのやりとりがとにかく重要!そこで、業界全体によびかけ、この接客のスキルを測るためのクリーニングアドバイザーという資格を作っちゃった!その試験内容は…染みのメカニズムや繊維のしくみなどの筆記試験から実技試験まで!

試験官:始めてください。
受検者:いらっしゃいませ、鈴木様。雨の中有難うございます。

中村さんの考えたこの資格制度がきっかけで、業界の接客意識も徐々に変化。結果、クレーム数が飛躍的に減っていくことになったのです。スゴイですね。スター!今や中村さんがひとたび講演を行えば、たちまち募集定員が埋まってしまうほど。中には15回以上行っているって人もいるぐらい!
クリーニング女子の憧れでもあり、よきお手本でもある中村さん。では、そんなスターの接客とは!?

中村さん:いらっしゃいませ!コチラですね…。

一昔前のクリーニング屋さんの接客といえば、預けた洋服はボックスにポンと投げ込んでくイメージ。しかしスターの接客は違います。おもむろに広げた白い布…コレは?

中村さん:他のお客さんのものと混ざらないよう、このウェルカムクロスで包んでお預かりします。

おお、なんだかうれしい!さらに…受け取り時のチェックで、デリケートな部分を見落とし破損させてしまう、なんてことがありましたが、これもスターは違う。

中村さん:ボタンをくるませていただきます。

ボタンを何かでくるみ始めた。

中村さん:傷つきやすいボタンがカランカランとぶつかってしまうと、傷が付いちゃいますよね。

そうボタンを守るためのカバー。これも気配りの一つ。

こうした細かすぎる接客で、クリーニング業界の接客をひとつひとつ見直し、変えてきた中村さん。クリーニングスターは今後もこの業界に燦然と輝きそう!

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:中村さん、惜しみなく教えてくれましたね。
ダイアモンド☆ユカイさん:資格にするんですね。
森永さん:認定された方も気分もいいですしね。
加藤:あんな気配りができる女性、奥さんにしたらすごくいいですね。
ダイアモンド☆ユカイさん:でも妻にしたらいろいろあるだろうけどね。
加藤:でも、細かいところ気づいてくれていいじゃないですか。
ダイアモンド☆ユカイさん:それで困ることもあるよね(笑)。

■林業界のスター!湯浅さんは「新たな森林活用プラン」でがっちり!

儲かる業界スター!続いての業界は林業!でも、正直あんまり儲かっている感じがしない。本当にこの業界にもスターはいるのか?全国の林業関係者に聞いてみると…

関係者:京都の日吉町森林組合に湯浅さんって方がいらっしゃいます。日本の林業を変えた人だと思います。
関係者::もう有名も有名です!日本林業の再生請負人です。

皆さん、異口同音に湯浅さん!こりゃ会いに行くしかない!そこで、京都府南丹市の山の中へ!

スタッフ:林業業界のスターだと聞いてきたのですけども?
湯浅さん:スターかどうかはわかりませんけど、たくさんの方は知っています。

という林業界のスター、日吉町森林組合理事の湯浅さん。

湯浅さんがなぜ林業界のスターと呼ばれるようになったのか、それは、全然儲からないと言われていた林業を大きく変えたから!具体的に何をしたのか?

湯浅さん:山はですね、個別ばらばらでそれぞれの所有地が小さいんです。

そう、日本の山はエリアが細分化されていて、所有者がやたらと多い!例えばある山1つとっても24人の所有者が存在する。これだけ持ち主がいると、まあいろんなことがあって面倒くさい!

湯浅さん:これだと、手入れにお金がかかるんですね。ところが取りまとめて集団にして、道をつければ、間伐した木を効率よく売れるのでやっていけると。

日本の林業が儲からない一番の原因は、山の持ち主が細かく分かれすぎていて、木を切り出して運ぶ道が作りづらいってとこ!そこで湯浅さん、まずはみんなで道を作ろうと、山の持ち主ひとりひとりに提案していったのです。でも、そのための環境作りが大変だった!どこに道を作るか、どの木を間伐するかなど組合の職員とともに、10年もの歳月をかけて、日吉町の森林すべての木の状態を調査。そして、ここに道を作れば将来これだけ儲かりますよ、という森林プランを作成したのです。

すると、湯浅さんの具体的な提案に、山の持ち主たちも乗ってきたってわけ。もう一つ、湯浅さんが積極的に導入したのが…フィンランド製のマシン。伐採から枝切り、丸太にするまで、すべて機械がやってくれるという優れもの!お値段は3000万円!って高い!

しかし、この機械によって山の中の多すぎる木をさばいて、太い木を増やす、「間伐」もしっかり出来るようになった。以前は、木が密集して日が当たらないため、1円にもならない細い木ばかりだったのが、間伐によって、しっかり太い木が並んでいます!

これなら1本十万円以上になることも!つまりめちゃめちゃ儲かる森林に生まれ変わったってこと。この湯浅さんの手腕を参考にするべく全国の林業関係者が視察に殺到!一躍スターに!さらに仕事が増えたことで、組合職員のお給料も大幅アップ!森林プラン前が年収300万円ほどだったのが、なんと500万円に。「日吉町森林組合」は儲かる山作りでがっちりです。

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:すごいですね。
ダイアモンド☆ユカイさん:人が目をつけないところにつけて行動するところに意味がありますよね。
森永さん:大きいのは、給料を上げたことで若者が入るようになったところですね。山も整備されて…まさに発明ですよね。
進藤:それでは森永さん、注目の業界スターを教えてください。
森永さん:交通業界のスター、久田泰平さんです。飛び出し坊やのとび太くんを初めて作った人です。40年前に誕生して、ここ最近大ブームになっているのです。
加藤:森永さんが持っている看板がそうですか?それくださいよ。
森永さん:コレは僕のコレクションです。

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