過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2014年10月19日放送

特集

新企画!『いつのまにか入れ替わってた』ビジネス! 渋谷スクランブル交差点の◯◯が8年前から入れ替わってた!

ゲスト

森永卓郎さん、福田彩乃さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、「いつのまにか入れ替わってがっちり!ビジネス」。
街で!自宅で!いつのまにか入れ替わってるアレやコレ!
そこで! "いつのまにか入れ替わってがっちりビジネス"の裏側に迫ります!

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◎いつのまにか道路を替えてがっちり!

突然ですが問題です!
「渋谷のスクランブル交差点、いつのまにか入れ替わっている所があります。それは一体なんでしょう?」
その答えは世紀東急工業株式会社にあるという!
秘書・広報担当の足立晋也さんにお聞きしました。

足立さん:道路のところです。よく見て頂くと分かると思うのですが、横断歩道から内側を見て頂くと、外の道路と比べて少し色が変わっているのが分かりますか?

スタッフ:白いですね。外が黒いけど中は白い。

そう!8年前から交差点の舗装が白く入れ替わっていたのです。
これは一体?

足立さん:遮熱性舗装と言います。

遮熱性舗装とは、太陽の赤外線を反射し、熱をためない舗装のこと。
アスファルトが熱々になって、街全体が熱くなるヒートアイランド現象を防ぐ舗装として今大注目なんです。

足立さん:東京都など都市部を中心に遮熱性舗装の導入が進んでいますね。

都心で徐々に増えつつあるという遮熱性舗装。
では、普通の道路とどのくらい違いが出るのでしょうか?
そこで、こんな実験を・・・

足立さん:左が普通の舗装の道路ですね、で右が遮熱性の塗料を塗った道路です。

どのくらい熱をためないのか、光を30分間当て続け、熱の変化をサーモグラフィーで比較してみることに!
すると・・・

30分後にはご覧の差!

足立さん:左の赤く白くなっているところで約60℃ぐらいになります。遮熱性舗装の方は約45℃になっています。

渋谷の交差点も温度を比べてみるとご覧の結果!
一体、塗料にどんなヒミツがあるのでしょうか?
技術研究所の小柴朋広さんにお聞きしました。

スタッフ:塗料は何が違うんですか?

小柴さん:道路に適応するってことは車が何台も通る、通常の屋根とかに使う塗料よりもさらに強いものでないといけないんです。で、耐久性を出すために色々な樹脂を試行錯誤して、ちょうどいいものを使っているんです。

そう!舗装の場合、難しいのは熱を跳ね返すことよりも、車や人が上を通っても剥がれない耐久性!
そこで、剥がれにくい塗料にするため、ベースとなる粘り強い樹脂を探しました。
しかも、刺激性の匂いも少なく業界でも大注目なのです!
剥がれにくく、キツイ匂いもない塗料が夜間など、知らないうちにドンドン道路に吹きつけられ、世紀東急工業が手がけた遮熱性舗装は、日比谷通りをはじめとする道路の他、サービスエリアや横浜みなとみらい地区と色んな場所を塗り替えているのです!
そんな世紀東急工業は、いつのまにか道路を替えてがっちり!

◎いつのまにか枕木を替えてがっちり!

それでは再び問題です!

さて、電車が走っているこちらの画像、どこがいつのまにか入れ替わったかわかりますか?
その答えを求めてやって来たのは、積水化学工業株式会社 滋賀栗東工場。
出迎えてくださったのは、池本陽一工場長。

スタッフ:広い敷地ですね?

池本さん:16万?ございます。東京ドーム4つ分です。

では一体、いつのまにか替わっているものって何なのでしょうか?

池本さん:枕木です!これはですね、木ではありません。プラスチックです。

いつのまにか入れ替わっていたもの、それは線路に使われる枕木!
レールをしっかりキープするものとして、たくさん作れて加工もしやすい木材が主流でしたが、いつのまにか新しい素材に入れ替わっていたのです。
では一体、新しい枕木の素材は何が木材と違うのでしょうか?

池本さん:ほとんど木と同じように加工ができます。

池本さん:ただ木と全然違いまして、腐ることがありません。水を吸いませんので、伸び縮みもしません。すごく長持ちします。

切ったり削ったり、木材と変わらない工程を同じ道具でできる。
しかも、腐ったりしないから、いつまでも長持ちする素晴らしい素材なのです。
その名も「FFU」。

池本さん:Fiber reinforced Foamed Urethaneです。ガラス繊維で補強したウレタンプラスチック発泡体です。

では、どうやって作っているのでしょうか?

池本さん:この中でガラス繊維にまぶされたウレタン樹脂が発泡しながら固まってます。

この長い機械の中で、樹脂とガラス繊維が発泡しながら固まっていくというのですが、難しいので簡単に科学実験で説明していただきました。

池本さん:ポリオールという樹脂とイソシアネートという樹脂、この2つの樹脂を混ぜ合わせることによって枕木の材料になります。

二つの樹脂材をよく攪拌させると、化学反応がおきて発泡する!
しかも・・・

スタッフ:固い!

発泡する際、ガラス繊維を合わせてさらに強靭に!
こうして作られた積水化学工業の枕木は、これまでに200万本!
なんと、1200kmの線路を支えているのです。

スタッフ:1本おいくらくらいするんですか?

池本さん:それはちょっと内緒です。

実はこのFFU、枕木以外にもプラットホームや公園施設の屋根、橋など色んなところにいつのまにか使われているんです。
そんな積水化学工業は、いつのまにか枕木を替えてがっちりです!

▼スタジオでお聞きしました。


森永さん:例えば枕木で長持ちすると、売れなくなってしまうと思われると思うんですが、でも線路ってもの凄いたくさんあるんですね。しかも、そこがいっぱいになっても世界に線路はたくさんあるので大丈夫なんです!

◎いつのまにか剥きやすくしてがっちり!

それでは問題です!
スーパーやコンビニで"ある食品"がいつのまにかスゴい便利に入れ替わっているんです!
それは一体、なんでしょう?
答えを求めてやって来たのは、マルハニチロ株式会社 宇都宮工場。
出迎えてくださったのは、加工食品開発室の福田憲滋さん。
加工食品でいつのまにか入れ替わったものがあるのでしょうか?

福田さん:長年ご不満に思われていたモノを、あっと驚く技術でスッキリ解消した商品を作っております。

誰もが不満に思っていたモノをスッキリ?
工場内を案内していただきました。
すると・・・

スタッフ:これは何ですか?

福田さん:当社の商品の魚肉ソーセージです!

スタッフ:これがいつのまにか替わってる?

そう!入れ替わっていたのは、魚肉ソーセージ!

スタッフ:これまだフニャフニャ!冷たい!

福田さん:この後、充填した後に加熱殺菌しますので、そちらの方で硬くなります。

魚のすり身を攪拌したら、包装フィルムに充填し、巨大な圧力釜で一気に蒸し上げる!
すると・・・

魚肉が膨らみパンパンに!
こうして昔ながらの味が完成するのです。

スタッフ:これの何が替わったんですか?

福田さん:フィルムが替わっておりまして、簡単に剥けるんです!

スタッフ:今までスゴい剥きづらかったですよね?

福田さん:爪楊枝を使ったりとか、みなさんご苦労されていたと思います。

何十年もの間、魚肉ソーセージと言えば、剥きづらく食べるのに一苦労でしたよね。

しかし、5年前からマルハニチロの魚肉ソーセージは簡単に剥けるようになっていたのです。
で、付いた名前が?

福田さん:くるんと剥けてパッと食べられるので「くるんパック」です。何のストレスもなくキレイに剥けます。

では、何が昔のモノと違うんでしょうか?

福田さん:以前までのオレンジ色のフィルムとの一番の違いは、センターの背張りと呼ばれるフィルムのところに小さな穴、切り込みが全体に施してあるんです。

お弁当の醤油やソースなどに施されている「どこからでも開けられます」というアレ!

スタッフ:今まで何十年も誰も気がつかなかったんですか?

福田さん:これがですね、剥きやすくしようとすると、密封性に問題性が出ちゃいますし、逆にそれを強くしようとすると、剥きにくくなってしまうし、このバランスがなかなか難しかったんですよね。

その難しいバランスを5年の歳月をかけ見事クリア!
最高のフィルムを完成させたのです。
従来のフィルムより、コストは何倍にもなったものの「くるんパック」のおかげで、売上は2割のアップ!
そんなマルハニチロは、いつのまにか剥きやすくしてがっちりです!

◎いつのまにか水道管を入れ替えてがっちり!

最後にやって来たのは、再び積水化学工業。
何でもパイプに関係あるモノがいつのまにか入れ替わってるそうなんですが・・・
池本工場長に伺いました。

池本さん:こちらです!これは古くなった下水道の管路を掘り返すことなく、もう一度リニューアルするための材料です。

道路を掘り返したり、大掛かりな工事をしなくても、簡単に水道管をいつのまにか新しくしてしまう!

池本さん:これをマンホールからずっと中に入れていきまして、ロボットが管の中で内側をずっと巻きつけていくんです。

こちらがそのロボット!
ロボットが管になるプラスチックを、グルグルとパイプに合わせて這わせていきます。
これまでの水道管、金属は錆びるし、コンクリートはひび割れたりする。

しかし、このSPR工法と呼ばれる技術は、老朽化しないプラスチック性の管を、いつのまにか通しちゃう!
上・下水道管も夜間にいつのまにか入れ替えていたのです。
しかも・・・

四角だったり、楕円だったり、どんな形の管でも大丈夫!
さらに・・・

池本さん:これは先程よりも細い老朽管をリニューアルするための素材です。工場の中で作ったパイプを一旦折りたたみます。

これはオメガライナー工法という形状記憶型のパイプ。
折りたたんだ状態で管に通していき、蒸気の加熱だけで一気の元のパイプの形に!
全国に老朽化が進むパイプが増え続けている昨今、大注目のビジネスなのです!

▼スタジオでお聞きしました。

加藤:マルハニチロのパックは、これから何十年も続くんでしょうね?

森永さん:だからそこの生活の中の苦労とか不満が、新しいビジネスになるわけですよね。

進藤:そのままでもいいのに、それでも進化させるあたりが日本人ぽいですよね。

森永さん:日本人は物事を改良するのは得意中の得意ですからね。

進藤:最後に森永さんにお聞きします。これが入れ替われば儲かるものは何でしょうか?

森永さん:それは「缶コーヒー」です!これからどんどん出てくるのがペットボトルのコーヒーなんです。今まで出来なかったんです。なぜ缶なのかというと、最後に圧力かけて加熱殺菌するんです。ペットボトルは加熱殺菌したら溶けちゃうので。でも遂に低音無菌充填ていう技術ができたんです。殺菌しといたのを充填するから殺菌しなくていいわけです。

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