過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2014年9月21日放送

特集

新企画「あまりものビジネス」100億円ぶんあまってる!アレの驚きの活用法とは!?

ゲスト

森永卓郎さん、劇団ひとりさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは新企画!「儲かるあまりものビジネス」!
あまりものって人気がないからあまってると思われがちですが、実はそこに儲かりのヒミツがあるんです!
そこで今回は、あまりものをうまく活用してがっちりな儲かり企業を大特集!
あまりものビジネスの裏側に迫ります!

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◎あまった配送員でがっちり!

まず最初にやって来たのは、渋谷区恵比寿に本社を構える株式会社By-Q!
こちらの会社、メイン業務はバイク便。
急ぎの荷物をお客からお客へ届けるのがお仕事。
そんなバイク便のBy-Qで、あるものがあまってしまったらしい。
By-Qの岩田竜一さんにお話を伺いました。

スタッフ:何があまったんですか?

岩田さん:ハッキリ言ってしまうと、うちはバイク便なので、あまったのは配送員になります。

なんと!あまったのはバイク便の命である配送員!
と言うのも・・・

岩田さん:近年ですね、インターネット社会と言われるようになってしまって、バイク便で運んでいた書類やDVDが電子データで送れるようになってしまって、仕事が段々と月20件依頼頂いていたのが5件になり3件になり0件になってしまったりと減ってしまう。

インターネット社会の急速な進化でお客からの依頼が激減!

スタッフ:配送員はどれくらいあまってたんですか?

岩田さん:もう計算もしたくないような数字です。バイク便の配送員が300名いて、ひとりあたりの待機時間が4時間あったとしたら・・・

このままではヤバイ!
そこで、By-Qは2008年からあまりものビジネスを開始!
それは・・・

岩田さん:デリカというお弁当配達代行のサービスを始めました。

そう!飲食店のお弁当配達の代行業務!
弁当ビジネスを始めたい飲食店から依頼を受けて、お店で注文の品を受け取り、バイクでお客さんのもとにお届けするのです。

バイク便とは違うスタイル、違うバイクで運びます。
しかもバイク便配送員たちには、お弁当のお届けにもいかせるスゴい強みがあるんだとか。

岩田さん:バイク便の配送に関するノウハウ。最近の建物は結構入りづらい建物が多いので、スムーズに建物へ入って行くノウハウ。ナビを使えばビルまでは簡単にたどり着けるんですね一般の方でも。そこのビルの搬入窓口がどこなのかはたいていの人は知らないんです。でもうちはバイク便なのでそれは熟知しています。だからそのまま入って行くだけ!

By-Qデリカを利用している仕出し会席料理「北大路 赤坂茶寮」の野田文秀店長にお話を伺いました。

スタッフ:自分たちで配送をするとどれくらいかかりますか?

野田さん:ひと月で配送員の人件費、バイクのリース代も含めると150万〜200万円くらいはかかります!

スタッフ:By-Qさんを利用すると?

野田さん:だいたい10分の1になります。本当に重宝しております。

かかるのは距離に応じて金額が変わる配送料のみ!
1km1000円から14km4000円。
そんなBy-Qデリカは年間売上1億3000万円とがっちり!

◎あまった駐車場を活用してがっちり!

続いてやって来たのは大阪にある株式会社ギャラクシーエージェンシー。
早速、金谷元気社長にお話を伺いました。

スタッフ:あまりものって何ですか?

金谷社長:ここにはなく外にあるんです。

と言うことで案内してもらうことに。

金谷社長:これが当社のあまりものビジネスです。月極の駐車場です。

あまった土地で駐車場を経営しているってことでしょうか?

金谷社長:いえ、そういう事ではないです!駐車場の中の7番の空いているスペースですね。実は7番だけお客さんが月極の契約をしていないんです。いま契約する方がいなくてあまっているんです。そこをお借りして1日単位で貸し出すアプリをやっています。

スタッフ:なんというビジネスですか?

金谷社長:「あきっぱ」というビジネスです!

ギャラクシーエージェンシーが始めたあまりものビジネスは、全国であまっている月極の駐車場を1台単位で借りて1日単位で貸し出すというもの!
使い方は簡単。
スマホかパソコンから「あきっぱ!」のサイトにいきエリアを入力。
例えば、赤坂周辺では・・・

こんなにある!
しかもかなり安い。
近くにある駐車場を決定し、借りたい日にちを決めたら、ネットからクレジットカードで支払い。
すると・・・

金谷社長:手数料は30%を頂いています。

駐車料金の30%が手数料として入ってくる!
そんなあまっている駐車場でがっちりの「あきっぱ」最大のメリットは?

金谷社長:設備投資が一切なしで始められることですね。

コインパーキングだと機械の設置に数十万円はかかる!
でも「あきっぱ」は駐める前に支払いが済んでいるから、料金を回収するための設備投資は一切不要なんです。
あまっている駐車場が1台分でもあれば明日からでもオーナーになれる!
そんな「あきっぱ」では月極以外にもあまった駐車場をゲットしているんです。
それが・・・

金谷社長:普通の家なんですけど、このあまりもののスペースが駐車場として貸し出されています。

なんと!一軒家のあまっている駐車場もあきっぱの手中に!
実際に自宅の駐車場を貸している黒岩さんにお話を伺いました。

黒岩さん:娘夫婦がおったからその車と自分の車の2台。でも娘夫婦が出て行ったからここが空いてしまったから。

スタッフ:いま月どれくらいですか?

黒岩さん:今月は1万円越しました!

東京と大阪で現在40000台分以上の駐車場と契約している「あきっぱ」!
そんなギャラクシーエージェンシーはあまっている駐車場をうまく活用してがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:「あきっぱ」は思いつきそうでつかないですよね。

森永さん:あれ実は貸す側にももう一つ大きなメリットがあって、空きっぱなしの駐車場を放置しておくと、それが周りの人に分かると違法駐車されちゃうんです。活用していればあそこはビジネスに使っているんだからってことで違法駐車がなくなるんですよね。

◎あまっている時間を利用してがっちり!

続いてやって来たのは東京・港区にあるラクスル株式会社。
出迎えてくださったのは松本恭攝社長。
では一体、ラクスルはどんなあまりものビジネスでがっちりなんでしょうか?

松本社長:これです!

チラシに名刺?
どういうことでしょうか?

松本社長:チラシや名刺を刷ってもらうビジネスをしております。

そう!松本社長が2013年に始めたあまりものビジネスは印刷ビジネス!
名刺やチラシはもちろん、パンフレットや封筒、シールにハガキに伝票など、100枚から注文できる。
そんなラクスル、最大の特徴は、とにかく安いってこと!
普通、名刺を100枚刷るのにかかるお値段は1500円くらいですが、ラクスルだとなんと500円!
チラシも1000枚で6000円くらいが相場ですが、ラクスルでは1900円ほど!
でも、なんでそんなに安くできるのでしょうか?
その秘密は印刷機のあまっている時間を使っているから!

松本社長:印刷業界は6兆円の市場があります。

スタッフ:何社くらいあるんですか?

松本社長:2万4000社くらいですね。一言で言うと供給過多です。印刷会社の数はたくさんあるが、印刷の需要はそんなに伸びていないんです。

世の中のデジタル化の影響で、実際に紙に印刷する仕事が年々減少。
その結果・・・

松本社長:稼働率がだいたい50%〜60%と言われておりまして、残り半分の時間は印刷機がそこにあるのに動いていない状態なんです。

印刷業界はなかなか厳しい!
そしてもうひとつ、印刷機の時間があまってしまう理由が・・・

松本社長:スーパーの折り込みチラシを刷っているお客さんならば、特定の曜日に必ずチラシの発注が入ると思うんですけど、そのチラシが入らない日は固定客がいないんですね。そうすると比較的空きができるんです。

印刷の仕事は発注が来る時は一気に来るけど、こない時は全然こない。
せっかく印刷機があるのに、動いてない時間がちょくちょくあったのです。
そこで松本社長は、3年かけて全国の印刷会社で印刷機がよくあまる時間をチェックし、その全てをまとめて「ひとつの大きな印刷会社みたいにしよう!」と考えたのです。

例えば、印刷の注文はラクスルで受け、印刷機が月・火・土とあいている会社と水・木・金があいている会社を組み合わせてタイミングによって仕事を振り分けるのです。
こうすれば、毎日お客から注文が受けられるってワケ!
しかも、もともと空いていた時間を利用しているので、通常よりも安い金額で印刷してくれる。
印刷会社からしても、印刷機を動かしても動かさなくても維持費がかかるので、安くても稼働できたほうが良いのです。
実際にラクスルの仕事を受けている株式会社白橋の白橋明夫社長に聞いてみると・・・

白橋社長:当初は50%を切るか切らないかの稼働率でしたが、ラクスルさんからの仕事で15%ぐらい稼働率がアップしました。

お客は安く注文できるし、印刷会社は毎日印刷機が稼働できる。
昨年3月からスタートしたラクスルの月商は1億円以上!
そんなラクスルはあまっている時間をうまく利用してがっちりです!

◎あまった薬でがっちり!

続いてやって来たのは、神奈川県川崎市にある有限会社わかばクラブ。
社長の蒲谷亘さんにお話を伺いました。

蒲谷社長:全国であまった薬を集めて、その薬を新しい薬局さんで使っていただくビジネスです。

蒲谷社長が2006年に立ち上げたあまりものビジネスは、全国の薬局であまった医療用の薬を預かって、必要としている薬局にネット販売するというもの。
とんな仕組みかというと、まず全国の薬局からあまった薬が送られてくる。

そして、運営するサイト「リバイバルドラッグ」に出品する。
この「リバイバルドラッグ」は、1000軒の薬局が利用している人気サイトなんです!
でも何でそんなに繁盛しているのでしょうか?
そもそも何で薬があまっているのでしょうか?

蒲谷社長:薬剤師は調剤を拒否してはいけない法律があるんです。そのために薬の足りない分は問屋さんから、その人のためだけに買うんです。

薬局は例えたった一人の患者しか使用しない薬でも、処方箋に書かれていれば用意しないといけない法律があるんです。
するとこんなことが・・・

蒲谷社長:これは血圧を下げる薬なんですが、600包入りなんですけど、この部分だけ使ったみたいです。

スタッフ:これおいくらぐらいですか?

蒲谷社長:正規の価格で2万円位なんですが、残った薬でも1万5千円位です。600包入りでしか売っていないんです。

薬というのはバラ売りしていないので、大きな箱で買うしかない。
そのうえ使用期限があり、期限が過ぎてしまったら廃棄してしまうしかないんです。
では年間どれくらい廃棄があるのでしょうか?

蒲谷社長:薬局は国内に5万5000軒あるって言われているんですよ。全国の薬局が年間で20万円ずつぐらい期限切れの薬を捨てるんです。もう100億の位になります。

なんと!年間100億円以上の薬が期限切れで廃棄処分されているんです!
しかも・・・

蒲谷社長:薬は捨てる時にもお金がかかるんです。その辺には捨てられないので専門の業者にお願いするんです。

そんなリバイバルドラッグを3年前から利用している「なべや薬局 明治町店」の薬剤師・福島潔さんにお話をお聞きしました。

福島さん:廃棄は月に3万円くらいありまして、年間で30〜40万円はあったと思います。

薬局にとっては薬があまってしまうと経済的に結構キツイ!
かといって薬が足りないのもキツイ。

そこで蒲谷社長が、あまっている薬局から薬を預かり、足りない薬局へ融通してあげるってワケ!
こうすることで薬があまっていた薬局は、無駄にあまらせることなく、廃棄するコストも節約できる。
薬が足りない薬局は必要な分だけ買うことができる。
そして蒲谷社長もそれぞれの薬局から手数料を貰っているってワケ。
そんな蒲谷社長は20年近く薬局を営業している薬剤師でもあるのです。
自分が実際に廃棄する薬を勿体ないと思ったことが、このビジネスを始めるキッカケなんだとか。
そんなわかばクラブは、あまった薬をうまく利用してがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。

加藤:これはスゴい!頭いい!全員が得してますね!

森永さん:そこのルールの中でできる最大のアイデアを見つけましたね。

進藤:でも届いた薬が期限切れになったらどうするんですか?

森永さん:あれは蒲谷社長が預かっていて、期限切れで廃棄するときは蒲谷社長が費用を負担するんですよ。でもだから皆安心して預けてくれるんです。

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