過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2014年7月13日放送

特集

新企画!「モールだけでよく見るお店」あの石けん!あの靴下!あの犬!なぜかよく見る理由が

ゲスト

森永卓郎さん鈴木奈々さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、「巨大ショッピングモールだけでよく見るお店!」。
モールでよく見る"あの店"や"この店"、街中ではほとんど見かけないけど、モールに行けばなぜか必ずある!そんな店にはモールで儲かるためのがっちり戦略があるに違いない!
そこで今回は、「巨大ショッピングモールだけでよく見るお店!」の儲かりのヒミツに迫ります!!

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◎匂いで客を惹きつける化粧品・バス用品店!

やって来たのは、2013年12月にオープンしたイオンモール幕張新都心店。
まず最初のモールだけでよく見るお店は・・・

そう!LUSH!
イギリス生まれのこのお店、売っているのは120gで600円もする量り売りの石鹸や、1個500円の入浴剤など。
ちょっとお高めですが若い女性を中心に大人気なんです。

国内154店舗中、113店舗がモールに出店中。
そんなLUSHにはモールでアピールする為の儲かり作戦が・・・

バブルの入浴剤のデモンストレーション!
さらに店頭には石鹸や入浴剤、固形のシャンプーが並びます。

スタッフ:裸で置いてあると匂いが結構しますね。

店員:結構香られますよね?

お客さんも・・・

お客さん:つい入っちゃいます。この匂いが良くて。匂いでお店があるのがわかります。

そう!この匂いこそLUSH最大の儲かり作戦!
大きなモールでは、何を買うか決めていない人が通路をウロウロしている。
そんな人たちをいかに店内に呼び込むかが大事なのです。
そこで、店の前を通る人たちを良い匂いで誘い込む!
そして・・・

スタッフ:ジェラートみたいなのも売っているんですか?

店員:顔に塗るようなパックになります。

女性に大人気のLUSH特性フェイスパック。
もちろんこれも良い匂い!
でも、3回分で1700円とやや高め!
株式会社ラッシュジャパン シニアマネージャーの小林弥生さんにお話を伺いました。

小林さん:とてもシンプルに作られていて、食べ物を作るような形で全て手作りで新鮮さを残して良いところだけを取って作っています。

手作りで新鮮というのも良い匂いの理由。
と言うことで、その作っている所を見せていただきましょう!
やって来たのは神奈川県にあるLUSHの工場。

この白服の方たち、ここではコックと呼ばれていて、いたるところでアボカドやキウイをカットしていたりする。

スタッフ:料理ですね!

コックさん:そうですね!食べても美味しい食材を使ってフェイスマスクを作っています。

そう!LUSHのコスメの原料は新鮮な野菜や果物など、天然の素材を使用している。
しかも、無農薬の最高級品!

コックさん:良いモノを使って人の手でやっているので、ちょっとお値段が張ってしまいます。

新鮮野菜をカットして混ぜ合わせたら、エッセンシャルオイルなどを加えてコスメに仕上げる!
こうして作られるLUSHコスメ、お客さんの反応も・・・

お客さん:プレゼント用とか自分のご褒美に使います。匂いいいし!

この良い匂い作戦もあって、世界51カ国で展開するLUSHの中で売上げNo.1が日本市場なんです!最後にイオンモール株式会社 幕張新都心事業部の太田萌子さんにお話を伺いました。

スタッフ:良い匂いだけど隣のお店から匂いがキツ過ぎるなんて苦情はないですか?

太田さん:館内の空調も行き届いていますので、お客様の好みはあるかと思うんですが、それは直接店舗さんで対応されていると思うので。

そんなLUSHはフレッシュな手作りコスメでがっちりです!

◎オリジナルエスニック商品でがっちりなアジアン雑貨店!

続いてのモールだけでよく見るお店は・・・

同じくイオンモール幕張新都心店で発見!「チャイハネ」!
こちらのお店では、アジアンチックな服や天然石のブレスレットなど、輸入エスニック雑貨を専門に扱っていて、国内56店舗中45店舗がモールにあるというモール寄りなお店。

それにしても、お店構えの「ごちゃごちゃ感」がハンパない!
モールの店といえば、シャレた外観に明るい店内が一般的ですが、チャイハネは入口も狭いし店内も暗めで所狭しとエスニック風の服やバッグ、アクセサリーが並んでる。
チャイハネ幕張新都心店の中村匡成店長にお話を伺いました。

中村店長:歩いて見つけただけで迷い込むような非日常だったり、異様な異空間に迷い込んだような、世界の市場をイメージして、あえてごっちゃりした感じにしています。

モールの中で非日常感を味わえるのがチャイハネの魅力!
お客さんに聞いてみると・・・

お客さん:お店のごちゃごちゃ感と品揃えが良いですね!

でも、ベビーカーが通れるぎりぎりの通路を確保しているのはモールならでは。
2万点を越える商品のほとんどは、インドやネパールなど海外からの輸入品。
そして、その輸入品に儲かるからくりがあるのです!

中村店長:輸入は輸入なんですけど、現地の職人さんたちに自社で開発したものを作ってもらうかたちで、9割以上は自社の開発した商品です。

そう!普通の輸入雑貨屋だと、海外に行って売れそうなものを買い付けてくるだけ、ところがチャイハネは社内の日本人がデザインした日本人向けのエスニック商品を、わざわざアジアや南米の現地で作ってもらって輸入販売しているのです。

例えばこちらのカーディガン、ポケットの位置がやや下にありますが・・・

店長:実はたたむとポケットに収納できるんです。

小さく折りたたんで、ポケットを裏返せばその中に入れられて持ち運びができる。
まさに日本人の発想!
さらに天然石のブレスレットも石はもちろん現地のモノですが、ベースの糸は切れにくい日本からの特注品だったりするのです。
そんな商品を企画しているのが、横浜中華街にあるチャイハネの本社 株式会社アミナコレクションの商品本部。
デザイン会議の様子を見せていただきました。

刺繍の位置を決めているみたいですが・・・
そもそも現地にある商品をそのまま買い付けてくるのではダメなのでしょうか?

社員さん:現地の物って現地の物なんです。その中に日本人が着るスパイスや日本人の感覚を取り入れて売り出すのが大事な仕事です。

例えば、このようにシンプルな刺繍の入れ方が、現地にはない日本人好みのデザインなんだとか。
日本人がきっちりデザインしたものを現地で使われている生地、現地の人の技術で作るから、売れるエスニック商品に仕上がるのです!
株式会社アミナコレクション 二代目社長の進藤さわとさんにお聞きしました。

進藤社長:最後にお買い上げになるのは日本のお客様なので、そこにエスニックの文化を届けるわけです。オリジナルでデザインをお客様に近づけて行くと!

2万点以上のオリジナル商品が揃うチャイハネは、日本人好みのエスニックでがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:行ったことある?チャイハネ

鈴木さん:ありますあります!ごちゃごちゃしてる感じがスゴイたまらないです!見ているだけで楽しくなります!

加藤:掘り出し物感があるのかな?自分だけが見つけた感じがあるね。

鈴木さん:あと結構リーズナブルなお値段で売っていたりするので大好きですね。

加藤:でも日本人好みのエスニックな物ってことですよね?

森永さん:消費者の国に合わせないとダメなんです。例えばインドのカレーをそのまま輸入してきても日本人は美味しいと思わないですよね。日本で売られているカレーってやっぱり日本人が美味しいようになってるんです。

◎商品をひとつに絞った靴下専門店!

次にやって来たのは大阪府枚方市にある「くずはモール」。
ここにもモールだけでよく見るお店がありました!
それが・・・

靴下屋!
その名の通り靴下だけを売っている靴下の専門店で、年間売上はなんと!150億円!
しかも国内235店舗中182店舗がモールに出店。
そんな靴下屋の一番のモール戦略は、「売るのは靴下だけ」ってこと!
あえて商材をひとつに絞ることで、たくさんの店があるモールの中で個性を際立たせるという戦略なのです!
だから靴下に対するこだわりがハンパない。

値段を見てみると一足900円!
お客さんに聞いて見ると・・・

スタッフ:ちょっと高くないですか?

お客さん:正直ちょっと高いです。でも生地がめっちゃいいんで、ずっと履いていても破れたりしないです。

そう!高いと分かっていてもモノはいいからお客さんがやってくるってワケ。
靴下屋くずはモール店 西田沙織店長にお話を伺いました。

西田店長:職人さんが1足1足丁寧に作ってますので。

スタッフ:それが売りってことですか?

西田店長:そうですね。

多くのアパレルメーカーがアジアでモノを作るのが当たり前になっている現在、靴下屋の靴下はあえて純国産!
そこで、奈良県にある靴下工場へ行ってみることに。

中には靴下を編んでいるマシンがズラリ!
でもこのマシン、少々年季が入りすぎてる気が・・・
関屋メリヤス株式会社 高垣和弘工場長にお話を伺いました。

高垣さん:新しい機械は生産効率はスゴくいいんですけど、高速化していってるんで、生産効率は悪いんですが、ゆっくり丁寧に回ってる方が生地にはいいんです。

あえて低速の古いマシンを使って、職人さんが微妙な調整をしながら作るので、高品質な靴下ができるってことなんですね。
そして、この日は靴下屋を運営するタビオ株式会社の秋冬物の内覧会が開催されていました。
すると靴下の神様と称されるお方に遭遇!
それが・・・

こちら!
靴下を作り続けて60年、タビオ株式会社の創業者 越智直正会長!
越智会長がスゴイのは、とにかく靴下の履き心地にこだわるってこと!

時には頬ずりしたり、噛んでみたり・・・

越智会長:噛んでいったら止まるところがあるんです。止まるところからパッと力抜きますねん、ほんなら靴下がね、ふわーっと押し上げてきますねん歯を。

常人には理解不能・・・。
しかし、これが越智会長の靴下作りにかける情熱なんです。

スタッフ:加藤浩次って知ってますか?

越智会長:知らん!僕は鶴田浩二とか市川右太衛門なら知ってるけど。でも芸能人の人に履いてもらわにゃいかんな!

と言うことで、会長自ら加藤浩次へのプレゼントをチョイス!
そして、ここで会長にモールに対するお願いを聞いてみました。

越智会長:モールさんに対しては、もっと広い店を作っていただきたい。国産靴下を守るためにも、うちは高くないですよ!

そんな靴下屋は国産にこだわってがっちり!

◎主婦向けの金券ショップ!

最後にやって来たのは、神奈川県横浜市にあるショッピングモール「トレッサ横浜」。
ここにはモールだけでよく見るどころか、国内にある50店舗すべてモールにある店が!
それが・・・

金券ショップの「金犬くん」!
金券だけを扱う店で直営50店舗のチェーン展開は国内No.1!
つまり、日本一の金券ショップチェーンはモールにあったのです。
普通、金券ショップといえば駅前の雑居ビルのイメージですよね?
そこで、金犬くんを運営する株式会社エコノマイズ 取締役営業部長の八頭司久恵さんにお話を伺いました。

八頭司さん:ショッピングセンターに入っているというのは、主婦の方を中心にご家族の方に使ってもらいたいと言うことで出店をしています。

そう!金犬くんのターゲットは雑居ビルのサラリーマンではなく、モールにやってくる家族連れの主婦。
お客さんが違うから、扱う金券も違う!

八頭司さん:お食事に使える券や洋服を少しお得に買える券など、ご家族で使える券が多くなっています。

そう!モール内での食事や買い物に使える金券が多い。
子供商品券や図書カード、ジェフグルメカードなどなど。
なんでも金犬くんが出店したモールでは図書カードが使える本屋さんやジェフグルメカードが使えるファストフード店の売上げがアップすると言われているんだとか!
そんなモールのお店まで儲けさせる金犬くんにライバルはいないのでしょうか?

八頭司さん:うちの強みとしては全国で金券を買い取って各店舗に回すところで、ご家族向け 主婦向けの金券を多く扱っている点では直営で50店舗持っていないと難しいと思います。

全国のモールに直営店が50もあるっていうのがライバル不在のワケ!
そして金犬くんのお店には隠れた機能が!
それが・・・

これ!お店をどこにでも移動できるんです!
ちょっとした隙間さえあればどこにでも出店できるのです!
そんな金犬くんはショッピングモールでがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。


加藤:モールに金券ショップは考えましたね!

森永さん:みんな気が付かなかったんですよね。金券ショップ=新橋駅前雑居ビルっていう思い込みがありましたよね。

加藤:おじさんのモノってイメージありましたね。

森永さん:ただ女性も使うんじゃないかって思いついたところが凄くって、まぁアイデアの勝利ですよね!

進藤:そして、先ほどVTRの中で靴下の神様が加藤さんに向けて靴下を選んでくださいました!それがこちらです。

加藤:あー良い色じゃないですか!せっかくなんで履いてみましょうか?

進藤:どうでしょうか?

加藤:あっこれは全然違う!これは楽だわ!履き心地も良いし、締め具合もちょうどいいです。

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