過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2014年3月2日放送

特集

山口で!福島にも!オドロキの道の駅が! 山口 謎のお魚「金太郎」?◯色のトマトジュース!?

ゲスト

森永卓郎さん、石塚英彦さん

番組内容

がっちりマンデー!今日のテーマは、青と白の看板が目印の「儲かる道の駅」第2弾!
前回紹介した、群馬県の川場田園プラザ、福岡県のむなかた…どこも儲かっていました!
しかし、まだまだあった!東京にはないオリジナル戦略をひっさげて、たくさん人を集めて儲かっている道の駅が。山口では、全然儲からなかった地味なお魚が何故か突然大人気の"儲かり魚"に大変身!宮城では、野菜がむちゃくちゃ売れる道の駅を発見!まさかの巨大なアレがバカ売れ!
今日は、道の駅から出られなくなっちゃう30分です!

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新鮮な魚でがっちりな山口の道の駅!「萩しーまーと」

儲かる「道の駅」第2弾!まず、最初に向かったのが山口県萩市。
ここは、毛利36万石・長州藩の城下町として発展。歴史ある街並みが今もその姿をとどめる。車を走らせ、国道191号線をちょっと入り、少し進んだところ。そこにあった道の駅は「萩しーまーと」。

中には萩のお土産をはじめ、野菜にお肉、漬物などが並びますが、ひときわ活況を呈しているのがお魚!「萩しーまーと」はお魚メインでがっちりなのです。

お客さん:萩に来たらここでお魚を買う感じです。

そんな「萩しーまーと」のお魚の特徴は、何と言っても新鮮で活きがいい!なぜなら、お隣に魚市場があるから。朝3時、萩漁港で競り落とされた魚は、台車でそのままお店に直行!その間たったの40秒。ピチピチのお魚が開店前に店頭に並ぶからお客さんは新鮮なお魚を買うことができるのです。

しかも、ただお魚を売っているだけじゃない。毎月第二日曜を「お魚の日」と命名。アンコウ鍋の無料試食会を開催!これまた大行列!お買い物後には、ガラポン抽選会!一等が当たれば、魚の詰め合わせをゲット!さらに表では 萩産のイカ焼きが四六時中、いい香りを漂わせています。スタッフも試食…幸せかい?

スタッフ:うまい!

そして、中でも人気のサービスが"勝手御膳"というもの。一体、どういうものなのかというと、鮮魚売り場で買ったお魚をお好みのメニューに調理してくれるサービスなんです。アジは刺身で、イカは刺身と天ぷらで…なんて注文も聞いてくれる。最大3つの調理方法で作ってくれて1人500円で頂ける贅沢なメニュー。まさにお魚天国「萩しーまーと」ですが、ここまで成長するのには、ひとりのキーマンの存在がありました!それが…

中澤さん:私、中澤さかなです。

決してふざけてるわけではございません。名刺には確かに"中澤さかな"の文字が。実は、中澤さかなさん、元々東京で働いていましたが14年前に萩に移住。駅長になった時から、本名"ひとし"ではなく、仕事上は"さかな"と名乗り、文字どおり"さかな一筋"で「萩しーまーと」を急成長させてきたのです。萩のお魚のために、さまざまな儲かり作戦をひねり出してきたさかなさんですが、もともと、萩漁港には大きな悩みの種がありました。それは…

中澤さん:少量多品種産地です。

そう、萩で獲れる魚の種類はおよそ250種類!ただ、数は多いのだけど、まとまった量の魚が獲れないのが特徴。となると、なかなか大消費地の需要には答えられない。しかも小型サイズの魚の『雑魚』が結構獲れる。これ、商品価値が低いってことで、全然儲からない。ここで"さかなさん"、この問題を逆手に取った新たなアイディアを思いつきました。それが、『雑魚のブランド化大作戦』!その代表的なのが萩で獲れるフグ"真ふぐ"。

これ、昔から萩で獲れていたのですが、同じ山口県には、ふぐ界の帝王である下関産・フグがいるため、生ではなく、から揚げや干物などもっぱら加工用に使われていた。でも、刺身にしてみたところ、トラフグと変わらない位むちゃくちゃうまかった!そこでさかなさん、真ふぐが旬をむかえる毎年3月に「真ふぐ祭り」を開催し、刺身をふるまったり、鍋をご馳走したりして、真ふぐの名前を前面に押し出して猛アピール。その結果、真ふぐの人気はジワジワ上昇し、もともとトラフグの10分の1以下だった価格が、なんと7年で2倍以上のアップ!
そして、こんな雑魚にも注目!鮮やかな朱色が特徴的な「金太郎」!

これ、白身の小魚で 、昔から地元では"お刺身"やフライで食べられていたのですが、大きさの割に骨があって下ごしらえに手間がかかるため市場価値はイマイチだった。そこで考えたのが、金太郎の商品化!おしゃれにオイル漬けにしてみたところ…フランス料理に使われる高級魚「ルージュ」のオイル漬けと大差ない味に!これに東京の高級フレンチレストランが注目、メインメニューとして採用!まさかりかついで"平成の出世魚"となったのです!

さらに、これらの商品をひっさげて全国のイベントにも積極的に参加!名前が断然キャッチーな、萩の金太郎は大人気!!ブランド化に成功した魚の噂を聞きつけて「萩しーまーと」にもお客さんがわんさかやってくる!萩の雑魚は、まだまだ出世すること間違いなしです。

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:すごいですね。さかなさん。

進藤:今日はスタジオに真ふぐを用意しました。

石塚さん:(真ふぐを見て)素敵なステンドグラスですね。(真ふぐを食べて)まいう〜!ほんのり甘味がありますね。

加藤:うまいよ。白身魚と同じ感じで食べられるね。

石塚さん:(金太郎を食べて)これ、飲めちゃうぐらい食べやすいですね。骨の感じがないです。

加藤:これ雑魚で捨ててたなんてもったいないですね。

森永さん:萩みたいな課題を抱えた港はいっぱいありそうですよね。そこで獲れる雑魚をどう活かすかが勝負ですけど、まだまだこんな港はあると思いますよ。

甘〜いトマトでがっちりな福島の道の駅!「たまかわ」

続いての儲かる道の駅は福島県玉川村の県道208号線にありました。道の駅「たまかわ」!

穂積駅長!「たまかわ」の儲かりの秘密は?

穂積駅長:しぼり栽培のトマト、これがウチの人気商品です。

そう、「たまかわ」の儲かりエースは、たまかわ村で獲れる「しぼりトマト」。

切り口はいたって普通のトマトですが、いったい何が違うのか。買い物終わりのおばちゃまに聞いてみると!

お客さん:甘い!

甘いトマトとは、いったい…さっそく頂いてみると、本当に甘い!糖度計で比べてみると…一般的なトマトの糖度は4.8。一方、しぼりトマトは10.6!

これ、みかんにも匹敵する甘さ!たまかわ村で搾りトマトを栽培する小針さんに甘い秘密を伺ってみました!

小針さん:ウチは点滴っていうのを使っています。

そう、「しぼり栽培」とよばれる育て方。土の上にゴムホースを1列に並べ水を1時間に5分間だけチッタン、チッタンと落とす。トマトが枯れるギリギリまで水を与えないことで、生きる力を最大限まで引き出す!すると、トマトは、枯れないように必死に栄養を溜め込み甘くなるのです!

で このしぼりトマトを使った「たまかわ」の大ヒット商品が、トマトの液を集めたトマトジュース。しぼりトマト100%。トマトジュースなのに、琥珀色に透き通っています。

スタッフも頂いてみました。幸せかい?

スタッフ:普通のトマトジュースの味とは全然違いますね。

1リットル1890円と、お値段はなかなかですが、発売以来7年間で2万本を売るまでに。それにしても、このイメージを覆すトマトジュース・・・どうやって作っているのか。スタッフは会津若松市まで足を伸ばした!しかし…まさかの企業秘密。とある方法で、トマトの水分だけをしぼったものが、透き通ったトマトジュースになるらしい。一般的なトマトジュースに使うトマトの場合、水分が多いので栄養分を凝縮させるため何度も"煮込み作業"をすることで、おなじみの赤色のトマトジュースになる。

でも、しぼりトマトの場合、水分自体に成分が凝縮されているから、それをそのまま絞っちゃえば栄養満点なトマトジュースになるってわけ。身は、すぐに沈殿し上澄みのトマトジュースが出来上がるのです
福島の山奥、門外不出の製法で編み出される、プレミアトマトジュース、まだまだ儲かりそうですね。

▼スタジオでお話を伺いました。

進藤:しぼりトマトを使ったトマトジュースです。

石塚さん:いただきます。(ジュースを飲んで)5キロくらい先にトマトがある感じです。ほのかに風味を感じますね。

加藤:これ、飲んだことない味ですね。種の周りにある部分を凝縮したみたいですね。

新鮮野菜でがっちりな宮城県の道の駅!「あ・ら伊達な道の駅」

続いては、杜の都、仙台市から車で1時間ほどの大崎市、宮城県と山形県を結ぶ国道47号線沿いにあったその名も「あ・ら・伊達な道の駅」。

歓迎してくれたのが、道の駅を運営する、舘股社長。かなりがっちりのようで、年間来客数はなんと350万人。年間売上は11億円。そんな「あ・ら伊達な道の駅」の「農産物直売所」には、お客さんたちが野菜を求めて殺到!

お客さん:安いんだよ、ここ!

野菜コーナーだけで1日100万円を売り上げるというからスゴイ!!そして、新鮮な野菜を並べることができる仕組みが、道の駅第一弾の『群馬県 川場田園プラザ』でもやっていた『メールでお知らせ』システム。野菜が売れると…その情報が農家さんにメールで送信されて、野菜があれば、急げ急げと持ってくる!

もっとガランとしている!
儲かってるというのはガセネタか!?
お店はそこそこやっているようなので雑貨屋さんを覗いてみると、「小売はやっておりません」の文字が!
売り上げから"道の駅への手数料15%"を引いた分は、全部農家の儲けになるので、がんばります!そして、「あ・ら伊達な道の駅」のバカ売れ野菜が…普通のなめこの4倍の大きさの"巨大なめこ"!

生産者の今野さんにその売り上げを聞いたところ…

今野さん:2500万円くらいです。

なんと2箇所の狭いスペースだけで、年間2500万円って凄すぎです。
さて、そんな「あ・ら伊達な道の駅」にはもうひとつ、全国では珍しい儲かりシステムがあるのです。ふつう、道の駅は、農家さんが野菜を持ち込んで残ったら自分で持ち帰る自己責任方式。しかし、これだと、売れればいいけど、残ると一銭にもならないのでくたびれ儲けになることも。そんな中…道の駅にやってきたのは農家の佐々木さん。自分の春菊をかごから道の駅の入れ物に移し替えると、道の駅農産課長の大内さんに結構重そうな段ボールを託され、またすぐ出て、やってきたのは「あ・ら伊達な道の駅」から50キロ、仙台市内の大型スーパー。先ほどの野菜を若い男性に手渡します。そして…

佐々木さん:あ・ら伊達な道の駅から届いた野菜です。

道の駅の野菜を売り始めた。これはいったい?

そう、こちらの「グッドラウンド吉丸」さんがやっているのは、道の駅の野菜を、早めに引き取り、少し離れた大都市仙台で売る仲介ビジネスだったのです
佐々木さんが、道の駅から仙台市内に運んで、吉丸さんは、野菜を仕入れて、スーパーで販売したり、飲食店などに卸したりする係なのです。どんな野菜を持っていくかは、道の駅の農産物直売所の人が判断。たとえば、道の駅で、100円で売っているキャベツは大体90円で吉丸さんが引き取り、仙台市内で、そこにいくらかのっけて売っているらしい。

スーパーで「あ・ら伊達な道の駅」の野菜を買ったお客さんの反応は…

お客さん:「あ・ら伊達な道の駅」はよく行きます。よく知っているおいしい野菜がここで買えるのはいいです。

吉丸さんは、人気の道の駅の野菜を安く仕入れて売ることができがっちり!
道の駅は、大都市のお客さんにPRができてこれまたがっちり!
もちろん、売れ残りをなくすことができる農家さんもがっちり!

あの巨大なめこを作る、今野さんも…

今野さん:今までは自家消費とか近所の人にあげたりしていたんですけど、仙台市のスーパーに回せるのは、現金化できるのでいいと思いますよ!」

あらあら!「あ・ら伊達な道の駅」は、独自の儲かる仕組みでがっちりですね。

▼スタジオでお話を伺いました。

加藤:すごいシステムですね。

森永さん:早目に引き取って、ちょっと値段を高めて売る。あの着想がすごいですね。

加藤:おいしいと思ったらみんなで行きますし、伝えますしね。

森永さん:今、道の駅そのものがブランド化してきましたから、畳一畳のスペースでも儲かるんですね。

進藤:さて、さきほど出てきた巨大なめこを、お味噌汁にしました。

加藤:きのこの山みたいだよね。

石塚さん:(味噌汁を食べて)こんなに口の中が、なめこでいっぱいになったのは初めてです。まいう〜ですよ。ちょっと小さい人ならこれで雨宿りもできますね(笑)。

進藤:森永さん、次に注目の道の駅は?

森永さん:それは、道の駅「富士吉田」です。ここには、富士山レーダードーム館っていうのがあるんです。富士山レーダーっていって、富士山にあるレーダーを使って、昔、天気予報をしてたんですけど、気象衛星が上がるようになって撤去されちゃったんです。このドーム館ではその富士山頂の気象を体験できるんです。

加藤:石塚さん、この道の駅シリーズ、今後も続きそうですけど。

石塚さん:ぜひ私にロケ行かせてください。

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