過去の放送内容
2013年11月3日放送
特集
儲かる雑居ビル 第2弾
ゲスト
森永卓郎さん、TKO
番組内容
がっちりマンデー!今回のテーマは、「儲かる雑居ビル 第2弾」。
儲かるビルは「六本木ヒルズ」や「新丸の内ビル」みたいなオシャレな高層ビルだけじゃない!
いま雑居ビルがアツいんです!
そこで、魅惑の雑居ビルに潜入!儲かりのヒミツに迫ります!
大阪で発見!日本最強の雑居ビル!
実は大阪に国内最強と言われるスゴイ雑居ビルがあるらしい!
と言うことで、やって来たのは大阪駅前。
この周辺は再開発が進み、北口は「グランフロント」という大きなビルが建った一大おしゃれスポット!
スゴイ雑居ビルがあるのは、その反対側。
ドーンとは言えませんが、そこそこ立派な大阪駅前ビル!
大阪駅前ビルの建物は4つ。
完成順に、「第1ビル」「第2ビル」「第3ビル」「第4ビル」となっています。
まずスタッフが入ったのは一番古い第1ビル。
そんなに人が多いって感じではなさそうですが、目に入ったのは・・・
スタッフ:色々なお店があります。
さらに中へ進むと・・・
スタッフ:色々なお店があります!
1階だけでも10カ所以上、「色々なお店があります」だらけ!
表示に従って下へ降りていくと・・・
スゴイ人の数!
実は大阪駅前ビル、上はごく普通のオフィスビルなんですが、地下がとにかくスゴイ!
第1ビルから第4ビルが通路で繋がっていて、巨大な地下街になっているんです。
喫茶店、お花屋さん、ゴルフショップ、額縁屋さんなどが軒を連ねてる。
しかし、何で駅前ビルにはこんなにいっぱい人がいるのでしょうか?
利用者にビルの特徴を聞いてみると・・・
男性客:入りやすい!
そう!大阪駅前ビルには関西人を引き寄せる「磁力」のようなものがあるんです!
お客さんでごった返す「豚々亭」というお店でサラリーマンのお父さんに聞いてみると・・・
お客さん:値段も安いですし、美味しい!
関西人を吸い込む要素その1「安くてうまい! 」
第2ビル地下2階「豚々亭」では、豚肉ともやしを蒸した「豚もやし定食」580円が人気!
同じく第2ビル地下2階「とん亭」では、ボリューム満点の「かつ丼」が500円!
そして、第1ビル地下2階のエビが2本入った天丼屋「かえん」の「並盛天丼」500円と、味とお値段に厳しい関西人も納得のお店が沢山あるんです!
なかでも第2・第3ビルは、うどんの激戦区。
第3ビル地下2階、大人気うどん店「はがくれ」の店主・天谷雅之さんいわく・・・
天谷さん:第1ビル・第2ビル・第3ビル・第4ビル、30軒くらいあるんちゃうかな。
一番人気は「生醤油うどん」600円。
天ぷらと一緒に食べるのがオススメ!
その味もさることながら、ここの名物が、ご主人の食べ方レクチャー!
天谷さん:あのな〜、うどん混ぜ混ぜ絶対せんときや!
スタッフ:混ぜてはダメなんですか?
天谷さん:アカン!混ぜたら!いっぺんに味変わっちゃう!こないだオードリーの春日が来て混ぜて喧嘩になった!
そして、駅前ビルには、さらなる関西人を吸い込む魔法が!
利用者の男性にお聞きしました。
男性:最初来たら多分迷いますよ!
関西人を吸い込む要素その2「迷ったら出られない!」
一体どういうことなのでしょうか?
第1ビル地下2階を歩いていると・・・
なんだか、行き止まりが多い!
似たような看板や暖簾がやたらとあり、天井も低く通路の幅も狭い!
ぐるぐるとどこを歩いていたかわからなくなってくる。
実はこうなっちゃうのには理由がありました。
そこで、第1ビルができた当初から営業している、喫茶店「マヅラ」の店主・劉盛森さんにお聞きしました。
劉さん:本当は地下1階の大きな通路は駅に向かって行かんといかん。もともとは地下2階はお店を作る計画ではない!
要約致しますと、元々は繋がる予定だった第1ビルの地下1階と大阪駅側の地下1階。
しかし、工事の途中で地下の深さがおかしくなり、大阪駅側の地下1階と、駅前第1ビルの倉庫として作られた地下2階が繋がることになっちゃった!
倉庫用として設計されていたので何となく圧迫感があり、お店のための区画も準備されてなかったので、なんだか迷路の様な感じになってしまったんだとか!
しかし、今ではその独特の世界感を求め、お客さんがやって来る。
そして、大阪駅前ビル最大の特徴が・・・
関西人を吸い込む要素その3「謎のおもしろスポット!」
スタッフ:なんですかねこれ?何屋さんですかね?
なにやら不思議な民芸品の様なモノが並ぶ店内。
ジャンボII、店主の南木京子さんにお聞きしました。
といきなり!
スワヒリ語!
第1ビル地下2階にある、アフリカ輸入雑貨の店「ジャンボII」。
スタッフ:全然お客さん見当たらないですが、大丈夫ですか?
南木さん:うちは80%卸やから!日本で1番大きいテーマパーク!
なんとジャンボIIでは、あの超有名テーマパークのアトラクションに飾る装飾品も、取り扱っているんです!
自分で輸入のやり取りをするので、スワヒリ語をはじめ、アラビア語など7か国語を駆使し、店主自らバリバリ海外から仕入れてくる!
さらに第2ビル地下2階を歩いていると、通路に面したガラス張りケースが・・・
サラダ油に、ホールトマトの缶、スナック菓子と色んなモノが値札と一緒に脈略なく並んでる。
店主と思しき女性にお話を聞いてみると・・・
スタッフ:何屋さんなんですか?
女性:なんでも屋さん。ドリンクも売ってる。
実はこのお店にはある秘密が・・・
女性:中のサテン。
スタッフ:喫茶店のおかみさん?
女性:今は喫茶店を息子がやってるからね。表に出てこういう風にしてるわけ。
そう!なんでも屋のおばちゃんはお隣の喫茶「レッドリバー」のおかみさん・赤川しか子さん。
今はカフェを息子さんに任せて、売店の切り盛りをしてるんです。
美味しいうどんから、パンチの効いた「大阪のおばちゃん」まで、魅惑のなにわパラダイス、大阪駅前ビル!
東京で発見!儲かり雑居ビル!
スゴいビルがあると聞いてスタッフが向かったのは・・・
浜松町の「世界貿易センタービル」。
結構ちゃんとしていて、雑居ビルって言うのが申し訳ないような気も・・・。
株式会社世界貿易センタービルディングの丸山淳二管理部長にお話を伺いました。
スタッフ:雑居ビルって言っても大丈夫ですか?
丸山さん:ちょっとね〜なかなか問題が起こっちゃうかもしれません。でも色んな意味で庶民的な親しみやすい施設がありますんで多機能ビルという風に呼んでいます。
ここ世界貿易センタービルは、1970年、高度経済成長の真っただ中に、国際貿易の拠点となる総合センターとして誕生!
建物は40階建てで、上はオフィススペースとして使われているんですが、下の方に結構庶民的なお店が集まっていて、かなりの「雑居ビル感」を醸し出しているらしい。
まずは2階エレベーターホールに行ってみると・・・
ビジネスマンがいっぱい!
そう!オフィスビルとして大活躍!
5000人のビジネスマンが働いているんです。
そんな多くのサラリーマン達が集まるのが、地下1階の飲食店街。
28ものお店が軒を連ね、お昼になればビルはもちろん、浜松町のサラリーマンでごった返すのです。
しかし、もちろん食べるとこだけじゃない!
2階には本屋さん、1階には郵便局にドラッグストア、眼鏡屋さん、そして14階には、お医者さんだってあるんですが、なかでもお客さんが絶えないのが・・・
2階のお花屋さん「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ」。
でも一体なぜなのでしょうか?
店員さんにお話をお聞きしました。
店員さん:お客さんはですね、結構会社の送別会とか転勤とかに使われる方が多いですね。
そう!たくさん会社が入っているので、送別会なんかで使うお花が売れる!
人気はバラとカーネーションとダリアを取り合わせた5000円の花束。
1日100セットも出ちゃう事があるらしい。
さらに2階フロアーの端っこには、密かな人気スポットが!
それが・・・
こちらの売店。
スタッフ:なんというお店ですか?
店主:改造社!
改造社というちょっと変わった名前の書店。
貿易センタービルができた当初からずっと2階のコンコースにあって、雑誌や新聞の販売をしている。
しかし、店の奥には・・・
提灯や人形、とっくりセットなど色々なモノが売っている。
一体、誰が買うんでしょうか?
店主:貿易センターですからやっぱり海外へ仕事の話で出張ってことになると、手土産がいるわけです。それが結構出るんですよね。
そう!貿易センタービルで働くサラリーマンが、海外出張の時に持っていく手頃な手土産を買えるのが、改造社なのです!
1番人気は外国人の子どもが大喜び、ソーラー電池で動く1344円の首フリ人形。
さらに、こんな方々も。
朝8時半、広々としたフロアーには・・・
外国人の方々が!
実は1階には巨大バスターミナルがあるんです。
はとバスをはじめとするバス会社が、外国人観光客向けのツアーの拠点にしているのです!
毎朝、東京中のホテルからわんさか集結!
1日平均400人もの外国人が利用しています。
そしてビルの3階には、またまた違う人たちが集まる場所があるそうなんです。
コンファレンス課の鈴木理絵さんにお聞きしました。
鈴木さん:学生の方を対象とした会社説明会。あとは企業の研修会やセミナーでご利用いただいております。
そう!貸し会議室!
会議室の数は大小合わせて11室。
モノレール駅と直結し、新幹線が通る品川駅・東京駅のちょうど真ん中にある浜松町は、
人を集めるのには絶好のスポットなのです!
そんなこんなで、毎日予約の電話が・・・
鈴木さん:じゃんじゃん掛かってきます。
さらにビルの最上階には、こんな場所も・・・
40階は620円で東京都心を一望できる大パノラマ展望台。
夜景はもちろん、船・飛行機・電車など、ありとあらゆるモノを眺めることができる穴場スポット!
そして、同じく40階展望台では・・・
結婚式!
展望台の一部は、週末になると結婚式場へとチェンジ。
多い時には1日9組のカップルが、東京の景色をバックに永遠の愛を誓うのです!
80名様の挙式でおよそ260万円。
さらに、玄関前の空きスペースでは・・・
イベントに人がいっぱい!
この日は地下の飲食店街が主催する街角ライブ。
サラリーマンもOLも、地元の人も外国人も就職活動の学生から店長まで、色んな人たちが集まり、
楽しめる不思議な雑居ビル!
ビル全体が一つの『街』になっちゃうスゴいビルでした!