過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2013年6月2日放送

特集

儲かる地元スーパー!!

ゲスト

森永卓郎さん IKKOさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、「儲かる地元スーパー!!」。
全国的に名前は知られてなくても、その地元では大手チェーンに負けない独自の戦略で儲かってるところが結構ある!
そこで!今回は、そんな地方の地元儲かりスーパーの秘密に迫ります!

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「消化仕入れ」でがっちりな地元スーパー!

まず最初にやって来たのは、福岡県柳川市にある「スーパーまるまつ」。
チェーンも支店もない、ここ1店舗のみの営業ですが、柳川市では知らない人はいない、ダントツの売り上げを誇る地元スーパーなのです。
一見、普通の店にしか見えないマルマツの儲かり戦略は、業界の常識を打ち破るものらしい。
そのヒミツを探るべく、開店前の朝8時半に来てみると、商品を並べてる人の中に、従業員ぽくない女性の姿が・・・

スタッフ:この店の方じゃない?
女性:メーカー・・・製造元なんです。

手際よく「ちゃんぽん」を並べるこの方、地元の製麺メーカー・協和食品工業株式会社の片山律子さん。でも、メーカーの人が勝手に商品を並べる!ってどういうこと?

片山さん:棚割りというのを頂いているので、そこを自分のところで管理をするんです。

そう!「マルマツ」業界の常識破り戦略とは、メーカーへの棚貸し。
普通スーパーは、売れると思う分だけ商品をメーカーに発注、納品されたら仕入れ代金を払う。
この仕入れ価格にお店の利益を乗せ、売れ残らないよう頑張って売りまくる。
でも、もしも売れ残ったらその分はお店の損になる。

ところがマルマツの場合は、店の棚をメーカーに貸すだけ。
だから仕入れ代金を払わない。

片山さん:消化仕入れという制度です。

お店は「消化」、つまり売れた分しか仕入れ代金を払わないってこと。
しかも、品切れや賞味期限の管理なども、すべてメーカー側が負担する。
でもこれって、あまりにも店側に都合良すぎませんか?
株式会社スーパーまるまつの2代目、松岡尚志社長にお聞きしました。

松岡社長:だいたい25%の利益を取るんですけど、それを消化仕入れは20%にして、5%分多くメーカーにお支払いするんです。

例えば、100円のモノを売るとき、普通の仕入れ品の棚だとマルマツは25%の利益を取るから、
メーカーに払う代金は75円。
消化仕入れの棚の場合、マルマツの利益は20%に下げる。
メーカーは、少しだけ多い、80円貰えるってワケ。
鶴味噌醸造株式会社の今村将大さんにお話を伺いました。

今村さん:うちが店頭売価は、あらかじめこの商品はいくらと決めてですね。

売値もメーカーが決めるし、何を売るかも全部メーカーまかせ!
だから、リスクはあるけど儲かるチャンスもデカイ!

今村さん:私はマルマツさんのやり方は好きですね。いただいた場所は自由に商品の入れ替えが出来ますので。

メーカーは、売りたいものを売りたい値段で棚に並べ、お店は、もしも売れ残っても全然損しない!
そんなマルマツは、商品の仕入れを工夫してがっちりです!

「●●●」だけで一日2万個を売る地元スーパー!

続いてやって来たのは、宮城県仙台市にある秋保温泉。
観光地でチェーン展開なし、1店舗だけの営業「主婦の店 さいち」。
まだ午前中なのに、駐車場は結構な混雑ぶり!
そして、店内はというと・・・

何故かひとつの通路だけ大混雑!
皆さんのお目当ては?

スタッフ:お惣菜ばっかりですね?
お客さん:安くておいしいから!
スタッフ:なんか違うんですか?お惣菜が?
お客さん:味付けが庶民的、家庭の味だから!

そう!「主婦の店 さいち」は、手作りのお惣菜でがっちり!
大盛りの煮物が550円、豪華のり弁当が500円と、お値段も結構リーズナブル。
そんな弁当や惣菜を50種類以上、早朝から夕方まで、ずーっと作り続けて、ほぼ全部売り切っちゃうっていうからスゴイ!
やっぱり、料理の達人たちを集めたのでしょうか?
株式会社佐市 常務取締役の佐藤浩一郎さんにお聞きしました。

佐藤さん:全然、それはないです!地元の主婦の方が、家庭の味にちょっと上乗せしたぐらいです。

では、食材に物凄くこだわっているのでしょうか?

佐藤さん:食材は別に何でもいいんです。悪いものでなければ。うちの作り方でやるのが一番重要なところなので。

と、いうことは、スゴイレシピがあるに違いない!
そこで、煮物の味付けを見せてもらったところ・・・

醤油も砂糖も思いっきり目分量!

スタッフ:結構、適当に入れてるみたいに見えるんですけど、レシピの紙はないんですか?
従業員:それはないです。前はあったんっだけど、専務に教えられてやってるんです。

そう!「さいち」の惣菜の味は、社長夫人の澄子専務が自宅で作ってたおかずの味。
それを従業員が目分量で味付けするのがポイントなのです!
なんでも数年前までは、専務のレシピが紙に書いてあって、その通りに作っていたらしいのですが、ある日お客さんに「昨日の煮物ちょっとしょっぱかったわよ」と言われて、「レシピ通りに作ったんですけど」で会話が終わり、気まずい空気に・・・。
そんなレシピなら必要ないわ!ってことで全部捨てちゃったってワケ。

その後、パートさんたちは澄子専務の味を、本人から直接、マンツーマンで受け継ぐことに。
すると、「ちょっと辛め」とか「ほんのり甘め」みたいな、地元のおばちゃんたちの味覚が生かされるようになってきたんです。
それが、地元仙台の家庭の味ってことで受け入れられているのです。
そんな「さいち」には、お惣菜以外にもうひとつ、澄子専務が生み出した、超目玉商品がありました。
それは・・・

おはぎ!
このどこにでもありそうな、一個105円のおはぎが、一日平均6000個、多いときには2万個以上も売れる大ヒット商品なんです!

これも、惣菜を作ってるすぐ隣でパートさんたちが、夕方までずーっと作り続ける!
で、5時前に「おはぎ」は完売。
この日の売上げは「おはぎ」だけで、なんと!14000個、140万円!

そして、その1時間後、なんとお弁当、お惣菜コーナーも完売!
この日の売上げは、100万円!
そんな「主婦の店 さいち」は、お惣菜とおはぎでがっちりです!

PB商品が高い?地元スーパー!

次にやって来たのは、千葉県柏市を中心に8店舗を展開する京北スーパーの柏店。
なんでも、お店のブランド、PB商品が普通のスーパーとは全然違うらしい。
プライベートブランド、通称「PB商品」といえば、お店が商品を企画して、メーカー品よりもチョッと安いと言うのが特徴。

ところが、京北スーパーのPB、その名も「KEIHOKU」は、納豆の2個パックが158円!
他にも豆腐が一丁210円に、ドレッシングが528円!
さらに、メーカー品のソースが100円台なのに対して、京北PBソースは500円!
株式会社京北スーパー 柏店の西窪進矢店長にお聞きしました。

西窪店長:どの商品がおいしいですかって聞かれた時に、うちのPBの商品を味が良いですよっていう感じでオススメできる商品を作っております。

でも、ちょっと高すぎませんか?

お客さん:そうね、でも悪いものは店は薦めない!

ちょっと高いけど、品質にこだわる!年配のマダムたちに支持されているのが、京北のPB商品なのです。

ところで、気になったのが、色んな商品にバイヤーさんの名前が書かれてること。

西窪さん:うちはバイヤーが自分の名前を出して、自信をもって売っていこうということで、オススメする形で出しています!

しかもこのお薦め、ちょっとやそっとのことで薦めてるわけじゃない!
そこで、やって来たのは島根県大田市の漁港。
ここは、その日捕れた魚を、夕方からセリにかける全国でも珍しい漁港。
そこに、京北スーパーの商品部 塚原正実バイヤーがいました!
お話を聞いてみると・・・

塚原さん:鮮度がもうビカビカの魚が並ぶという、そういう市なんですよね。

そう!セリに合わせて、わざわざ島根の漁港までやって来たってワケ。
加工を担当する地元の岡富商店の岡田明久社長に聞いてみると・・・

岡田社長:なかなか東京の方がここまで買い付けに来られるのはないことです。

お薦めするからには、現場まで来て買い付けるのが当然ってことなんです。

塚原バイヤーの目利きで買い付けた魚は、後日一夜干しに加工され試食。

塚原さん:塩加減を若干落としても良い感じはするんですけどね。それで逆に干す時間を、もうちょっと干していただいた方がいいかな。

お薦めするからには、味にもバンバン注文をつける!
さらに・・・

塚原さん:この甘鯛、品物いいんだけどね。いくらで売るかだよね?

バイヤーの一番の仕事は値段交渉。
なんと!京北のバイヤーは、店頭での売値を誰にも相談せずに、一人で決められるんだとか。

スタッフ:甘鯛の一夜干しをお店で売るとしたら幾らでしょうか?
塚原さん:そうですね〜、1100円くらいで売りたいですね!
岡田社長:せめて1500円くらいで売っていただきたいですけど・・・

甘鯛の一夜干し、一体いくらで店頭に並ぶのでしょうか?
後日お店を訪ねると、塚原バイヤーが売り場に!

スタッフ:今日はここで売ってるんですか?
塚原さん:そうです!今日売れてますよ!

塚原バイヤーのおすすめ、島根の甘鯛一夜干しは1180円!
味も値段も一人で決めて、売れなかったら全てバイヤーの責任。
そんな京北スーパーは、こだわりPB商品でがっちり!

笑顔でがっちりな地元スーパー!

最後にやって来たのは、福岡県北九州市を中心に47店舗を展開する「ハローデイ」。

ここ20年連続で、売上げが右肩上がりっていうからスゴイ!
一体、どんな店なのか中に入ってみると、意外と普通のスーパー。
そこで、株式会社ハローデイ 井堀店 永石正治店長にお聞きしました。

永石さん:私どもの店はですね、アミューズメントフードホールと言いまして、お客様にいかに楽しんでいただくかが、私どもの主旨です。

店内をよく見ると、巨大鉛筆のディスプレーが!
ハローデイ47店舗は、店ごとに全て違うコンセプトで、内装やディスプレーにこだわっているんです。
井堀店のテーマは図書館、志免店のテーマはブロックオモチャの部屋、足原店はオアシスをイメージなど、このテーマパーク感が、特に子供連れのお母さんに人気なんだとか。
お客さんが楽しい気分になってくれれば、どんどん商品を買ってくれるハズ!というのがハローデイのポリシー。
そんな楽しい雰囲気を作り出すために、ハローデイの従業員は知恵をしぼる。

例えば、ミネラルウォーターの棚はブルーの照明で演出!
これは従業員のアイデア。
また、店長が食品プレートで手作りした巨大なチョコレートの飾りや、パートさんが描いた絵などもデイズプレイしている。
そして、お客さんを喜ばす究極のテクニックが・・・

この笑顔!
もちろん、接客の基本は笑顔!
しかし、この笑顔にもヒミツがあるんです!
それは開店前に必ず行われる朝礼で・・・

笑いの練習をしてる!
全てはお客さんのタメとは言え、結構大変そう。
株式会社ハローデイ 加治敬通社長にお話を伺いました。

加治社長:お客様を喜ばせようと思ったら、やっぱり働いている私たちが楽しんでいないと、お客様を喜ばせられない。従業員が働きたくなる会社であり続けると、会社は潰れないんじゃないか、それが私の想いですね。

加治社長の目標は、従業員が日本一働きたくなるスーパーを作ることなんだとか。
そんなハローデイは、みんなで楽しく仕事をしてがっちりです!

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