過去の放送内容
2013年3月10日放送
特集
儲かるスゴイ車！
ゲスト
森永卓郎さん、南明奈さん
番組内容
今回のがっちりマンデーは｢儲かるスゴイ車｣。
スゴイ車と言うと、速かったり、燃費がよかったり、カッコよかったりというイメージですが、
がっちりマンデーが取り上げるのは｢儲かる｣スゴイ車！
そこで！独自のアイデアと新機能でがっちりなスゴイ車のヒミツに迫ります！
車に"アレ"を搭載してがっちり！
まず初めにやって来たのは、兵庫県姫路市にある駐車場。
そこでお出迎えしてくださったのは、ナカバヤシ株式会社 環境事務機カンパニー 西日本統括マネージャーの武市昇さん。
スゴイ車があると聞いたのですが・・・
武市さん：それは見て頂けたらスゴイ事がわかりますので！
と、自信満々！
武市さん：この場所にいて頂けたら結構です。
すると、1台のトラックが颯爽と登場！
一見、普通のトラックですが、コンテナの中を見せてもらうと・・・
何やら奥にスクリューらしき物体が！
これは一体？
武市さん：これにシュレッダーを積んでおります！
実はこれ、トラック自体がシュレッダーという不思議な車だったのです。
その名も、エコロジーに都市のポリスをあわせて｢エコポリスバン」。
運転席のすぐ後ろのスペースに巨大なシュレッダーを搭載！
大量の紙を入れていくと・・・
後ろのコンテナに粉々になった紙が出てくる仕組みになっています。
でも、オフィスで使うシュレッダーを、わざわざ車に取り付けるって何の意味があるのでしょうか？
武市さん：人に見られたら困る機密書類。そういうものを大量に処理する場合、焼却して自分たちで処理場に持って行って処理されていると。
これまで、機密書類などを大量に扱う会社にとって、それをキチンと処分するのは面倒な作業でした。
そこで、こうした会社からの依頼を受け、ナカバヤシのシュレッダー車が出動！
機密書類を効率よく切り刻んでくれるのです。
この日、実際にエコポリスバンをお願いした神戸日野自動車株式会社 姫路支店 主任の山本隆一さんにお話を伺いました。
山本さん：移動式のトラックで現地まで来ていただけますので、ウチとしては手間が省けてなおかつ目の前で切って頂けるんで個人情報の処理も間違いないと分かります。
トラックが会社までやって来て目の前で機密書類を粉々にしてくれるので、手間も省け安心してお願いができる。
しかも、その時に出た大量の紙クズは、そのままリサイクル業者に搬入でき、そこで一気に処分されるから手間いらず。
手作業だと50時間は掛かる段ボール25個分500kgの書類が、エコポリスバンなら僅か50分で終了！
その代金は、約35.000円！
※500kgまでの場合 地域・条件により異なります。
この車、人気につきドンドン増加中で、現在80台が全国を巡回しています！
そんなナカバヤシはエコポリスバンでがっちり！
マダムが集まる大型バスとは？
続いてやって来たのは、福岡県遠賀郡のとある駐車場。
すると・・・
駐車場に現れたのは、ちょっと独特な大型バス。
窓がなく、ボディ側面にはバラの花のデザイン。
しばらく様子を伺ってみることに。
すると、女性たちが次々とバスの中へと吸い込まれていく！
ところがこのバス、一向に出発する気配がありません！
そこで、バスに乗ろうとしていた女性に聞いてみることに。
スタッフ：このバスで旅行に行かれるんですか？
女性：お洋服とか靴とか商品を買いに来ました。
商品を買いに？
一体どうゆうことなのでしょうか？
バスの中へ入ってみると・・・
バスの中は多くのマダムでごった返し！
このバスは一体なんなのでしょうか？
株式会社ポーラ 多様化企画開発部 課長の馬場智さんにお話を伺いました。
馬場さん：ムービングサロンと申しまして移動型の高級ブティックになります。
そう！この大型バス｢ムービングサロン｣は、大手化粧品メーカーPOLAが送り出した移動型販売車だったのです。
車内には誰もが知っている有名ブランドの洋服や、クロコダイル製ハンドバッグの他、お値段70万円以上という宝飾品まで、ところ狭しと計800点ものファッショングッズがギッシリ！
しかし、ただ商品を並べているだけじゃないんです！
ちょっとした試着スペースや広々としたトイレ、疲れた時に休憩できるソファまで用意されているんです。
本物のブランドショップにも引けを取らない、本格的な移動販売車なのです。
それにしても何故、｢車で売る｣ことを思いついたのでしょうか？
それは、地方だと近くにブランドショップも少なく、最先端のファッションアイテムを買うのは大変。
わざわざ大きな街まで出るには、お金も時間も掛かる。
でも商品は自分の目で確かめたい。
そこで、元々化粧品の訪問販売や、アパレル品のカタログ販売を行っていたPOLAは、そんなお客さんたちに実際にブランド品を｢見て｣｢手にとって」お買い物をしてもらおうと、このバスを考案したのです。
これまで、1年半で日本全国350ヶ所で移動販売を行い大好評！
全国の地方マダムを虜にしたのです。
また、移動販売というスタイルにはこんな利点も。
お客さん：焦りますけど、今だ！旬だ！みたいな感じで、弾みがつきますね気持ちに！
バスがその場にいるのは1日だけ、だから｢今日しか買えない！｣という心理でついつい多めに買ってしまうんだとか。
さらにPOLAはこんな工夫も。
馬場さん：そこの場所に行くときにはPOLAレディさんとか、その地域の人に必ずどんなものが良いかを事前に調査してピンポイントで商品を持っていくんです。
全国14万人以上と言われるPOLA販売員から、事前にその地区の売れ筋情報をリサーチ！
場所ごとに商品のラインナップを微妙に変えているのです。
だからお客さんも｢ここなら欲しいモノが買える！｣と、殺到しちゃうってワケ。
近くで、楽しく、欲しいものを買えるとあって、ムービングサロン昨年の売上は、なんと！3億円！
そんなPOLAはムービングサロンでがっちり！
全国を走りまくって100億円のスゴイ車！
続いてやって来たのは、愛知県名古屋市にある株式会社トヨタマップマスター。
出迎えてくださったのは、制作部 第3制作室 調査Gの飯田智也さん。
早速、そのスゴイ車を見せていただくことに。
飯田さん：コチラが我社が誇るスゴイ車です！
前面にはカメラ、車内にはモニターやパソコンの他、大型バッテリーなども積んでいる。
一体、何をするための車なのでしょうか？
飯田さん：高精度データ用計測車です！カーナビの地図を計測する車です！
そう！この車はカーナビの地図データを集める専用車なのです！
トヨタマップマスターは、この車でカーナビの地図データを作り、それをカーナビメーカー各社に売っている！
その年間売上は、なんと！100億円以上！
今や約5割のカーナビがこのデータを活用しているのです。
では一体、どのようにデータを計測しているのでしょうか？
その実力を探るべく、計測作業に同行させていただきました。
しかし・・・
スタッフ：ただ走っているだけじゃないですか？
飯田さん：実はですね、走ることで計測しています。2.5m進むごとに屋根についているカメラが自動撮影する仕組みになっています。
この高精度データ用計測車、実際に道路を走りながら風景を撮影ていくのです。
でも、航空写真とかを使えばもっと簡単なのでは？
飯田さん：他社さんでは航空写真を使っているところもありますが、航空写真だとトンネルの中とかの撮影ができないので。
確かに、上から見た航空写真だとトンネルの中はもとより、高架下などの道路情報がわからない。
そこで、トヨタマップマスターは、車を実際に走らせて計測するという方法を考案！
これにより、トンネル内や高架下でも、道路の情報を正確に把握できるようになったのです。
で、次に行うのが？
飯田さん：撮影した画像を真上から見たように変えていきます。
真上から見たように変える？
一体、どのようにやるのでしょうか？
飯田さん、おもむろにパソコンを操作しだしました。
すると・・・
先ほどの画像が、上から見た平面図に！
そして、その画像から確認できる車線数や道路標示などを読み取り情報を入力！
さらに、最初に撮影した写真に写っている標識や信号などの情報も、平面化した地図に入力。
最後に、もうひとつカーナビに欠かせない大事な情報があるんです。
飯田さん：この車は登り坂や勾配のデータを収集してます。
実は、高精度データ用計測車は、ただ走行して写真を撮るだけではなく、道路の傾きも計測していて、その情報も平面地図にプラスしていくのです。
これが一番役に立つのが、高速道路の出入り口。
カーナビはこの傾きデータを、車のジャイロセンサーと照らし合わせることで、高速に乗ったのか、一般道を走っているのかをより正確に判断！
だから、このデータが入力されたカーナビなら、これまでにあった誤表示が少ない！
とにかく日本中の道路を走りまくっているという飯田さん、最近では東北自動車道の計測に行ったそうですが？
飯田さん：東北道でしたら下から上まで上がって行って本線を往復してきた後に、全部のインターチェンジを乗って降りて乗って降りてをもう一往復するんです。
埼玉県川口市から青森市まで、片道679.5kmの東北自動車道を2往復！
そのインターチェンジ数は、なんと！66ヶ所！
しかも、車線の数など情報が変わることも結構多く、年に一回は同じ道を走りに行くんだとか。
そんなトヨタマップスターは高精度データ用計測車でがっちり！