過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2013年2月10日放送

特集

その地方の人だけが知っている儲かる地元ジュース!

ゲスト

森永卓郎さん 眞鍋かをりさん

番組内容

今回のがっちりマンデーは新企画「その地方の人だけが知っている儲かる地元ジュース!」。
以前、儲かる地元ソース&たれ!という特集で、名古屋の「コーミソース」や青森の「スタミナ源たれ」など、その地方でだけ売れてる味をご紹介しましたが、実はもうひとつ、その地方に行かないと手に入らないモノがありました!それが、ジュース!
日本各地には、知られざる「地元ジュース」がいっぱい!
そこで、儲かる地元ジュースのヒミツに迫ります!

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北海道の地元ジュース「カツゲン」

まず最初に、儲かる地元ジュースを探してやって来たのは北海道札幌市。
なんでも、北海道民しか知らない「乳酸菌飲料」があるらしい!
そこで、街の人に聞いてみることに。

スタッフ:北海道で乳酸菌飲料といったら?
街の人:カツゲン!

乳酸菌飲料なのにカツ?一体、どんな地元ジュースなのでしょうか?
地元のスーパーで見てみると・・・

おなじみのドリンクと並んでありました!
そう!北海道の地元ジュースは、乳酸菌飲料「ソフトカツゲン」!
作っているのは意外にも、あの大手乳飲料メーカーの雪印メグミルク。
早速、お邪魔することに。
出迎えてくださったのは、雪印メグミルク株式会社 営業企画課の竹端琢さん。
噂のカツゲンを頂いてみることに。

スタッフ:甘酸っぱい。ちょっと味濃いめって感じですね。
竹端さん:若干そう感じられる方もいらっしゃるかと思います。

けっこう濃い味のカツゲン。
そのルーツは1930年代にまで遡ります。
中国に駐屯していた陸軍のため、北海道の牛乳を使って開発された乳飲料「活素」がその始まり。
これが戦後、カツゲンと名を変えて北海道で発売されるや、あっという間に道内の人気ジュースになったのです。
勢いに乗ったカツゲンは、全国展開を目論み、まずは関西に進出。
ところが・・・

竹端さん:カツゲンは非常に濃く酸味も強い風味なので、それが関西圏の薄味の文化にちょっと合わなかったんです。

味の濃さが受け入れられず、まさかの完全撤退!
以来、カツゲンは北海道地区限定ジュースになったってワケ。
では、その濃い味はどうやって作られているのでしょうか?
見せていただけることに!
案内してくださるのは雪印メグミルク株式会社 製造二課の橋山修二課長。
カツゲんの原料はもちろん北海道産の牛乳。
これに、糖分や乳酸菌を加えて18時間発酵させる。
さらに、味の濃さのヒミツが小さな冷蔵庫の中にあるとのこと。
見せてらうと・・・

橋山さん:カツゲンの乳酸菌です!
これこそが、カツゲンの濃い目の酸味を生み出すヒミツの乳酸菌。
雪印が半世紀以上も守り続ける、門外不出の菌なのです。
そして工場内で・・・

スタッフ:人が集まってますけど、ここはなんですか?

橋山さん:札幌工場の勝源神社です!

カツゲンは、「飲んで受験に勝つ」というゲンかつぎで、昔から受験生の間で人気があった。
それならば、ということで見学者コースに建てられたのが勝源神社。
この季節、受験生が合格祈願で殺到することもあるんだとか。
ということは、今カツゲンが一番売れる時期なんですね!
雪印メグミルクは、カツゲンだけで、なんと!年間売上7億円!

宮崎県の地元ジュース「ヨーグルッペ」

北海道の乳酸菌飲料がカツゲンなら、九州南部にも地元の人にだけ売れまくってる乳酸菌飲料があるらしい。
ということでやって来たのは宮崎県都城市。
まずは、街の人に聞いてみると・・・

スタッフ:宮崎で乳酸菌飲料といったら?
街の人:ヨーグルッペ!

ヨーグルッペ?
一体どんな乳酸菌飲料なのでしょうか?
地元スーパーの棚を見てみると・・・

ありました!
宮崎県の地元ジュース、ヨーグルッペ!
さっそく飲んでみると・・・

スタッフ:これカツゲンより甘いね!

濃い目のカツゲンより、さらに濃く甘いヨーグルッペ!
製造元の南日本酪農協同株式会社に伺いました。
出迎えてくださったのは、南日本酪農協同株式会社 商品開発部の菊地幸治部長。

スタッフ:ヨーグルッペ飲んで見たんですが、かなり甘い感じがするんですけど。
菊地さん:九州、特に南九州は甘い飲料が好まれるという背景もあって、こういう味付けになっております。

そういえばカステラや羊羹など、九州には甘いご当地お菓子がいっぱい。
甘い物好きの九州人の味覚に合わせて、ヨーグルッペは酸味を抑えて甘めに作られているんだとか。
でも、北海道はともかく、何で南九州で乳酸菌飲料なのでしょうか?

菊地さん:宮崎県の中でもこの霧島盆地(都城盆地)は一大酪農地帯となってます。

そう!北海道ほど有名ではないものの、南九州の宮崎や鹿児島もかなり酪農が盛んな地域。
ヨーグルッペの原料の牛乳も、もちろん南九州産。

カツゲンと同じようにタンクの中で、糖分を加え、さらに乳酸菌を混ぜて発酵させる。
カツゲンと違うのは次の工程。

菊池さん:先程調合したものを無菌にするために殺菌します。
スタッフ:乳酸菌入りの健康飲料じゃないんですか?
菊地さん:乳酸菌は生きていればいいもんではないという風に私どもは信じているんですけど、殺菌しても体にいい部分はあるかなという風に感じています。

最後に殺菌して発酵が進むのを止めることで品質が安定する。
だから常温で保存でき、賞味期限も90日とかなり長めなのです。
現在、一日に5万本のヨーグルッペを生産!その年間売上は9億円。
そしてもうひとつ、この会社には大人気の地元ジュースがありました。
それが・・・

スコール!
なんでも、カルピスソーダより一年早く1972年に発売した日本初の乳性炭酸飲料で、40年の時をかけ、今では関西圏まで進出中!

青森県の地元ジュース「シャイニー」

儲かる地元ジュースを探しやって来たのは青森県。
青森と言えばりんご!
ここにも、地元の人にバカ売れ、ダントツNo.1のりんごジュースがあるらしい。
街の人に伺ってみると・・・

スタッフ:青森の地元ジュースといったら?
街の人:シャイニー!

地元スーパーの棚を見てみると・・・

ねぶたのイラストがでっかく描かれた独特の缶、これがシャイニー、アップルジュース!
売り場にはシャイニーが箱で山積み、もしかして青森の人は箱で買ってくのでしょうか?
再び街の人に伺ってみました。

スタッフ:シャイニーって箱で買ったりします?
街の人:箱で買います!

青森県民はみんなシャイニーを箱で買っているみたいです。
実はインタビューをしているスタッフも青森出身!
と、言うことで実家へお邪魔することに。
すると・・・

シャイニーの箱がありました!
さて、そんなシャイニーを製造している青森県りんごジュース株式会社に伺ってみることに。
早速、製造工程を見せていただきました。

使用しているりんごはもちろん地元青森産。
これを丸ごと砕いてジュースを絞る。
工程はただそれだけ!とってもシンプル。
青森県りんごジュース株式会社 生産部の廣瀬博一部長にお話を伺いました。

廣瀬さん:この搾ったジュースを加熱殺菌はするんですけど、濃縮しないでそのままりんごの持ち味を活かしたりんごジュース、いわゆるストレート果汁です。

シャイニーの売れ筋はこの2種。
金のねぶたは「ふじ」をメインに使ったスッキリとした味わい。
銀のねぶたは「王林」をメインにしたまろやかな味わいなんだそう。
そして、搾りたてのジュースを飲ませてもらっちゃいました!

スタッフ:めちゃめちゃうまい!

でも、まだこの段階では未完成。
シャイニーが、青森でしか作れないとっておきの味になるのは、この後の仕上げにヒミツがあるのです。

廣瀬さん:更においしくするため紅玉という昔からあるりんごで、最近は生産量が減っているんですけどブレンド作業というのをやっております。

紅玉は、かつてはどこでも普通に作られていた酸味の強い品種。
ところが、消費者の好みが変わり、甘いタイプが人気を呼ぶようになり、かなり酸っぱめの紅玉は生産量が激減、ほとんど作られなくなってしまったのです。
しかし、その酸っぱさがシャイニーの味にはどうしても必要だと、青森県内の農家でジュース専用の紅玉を独占契約栽培。
ほんの少しだけ、紅玉をブレンドすることで、シャイニー「金」「銀」のねぶたの味は完成するのです。
現在、一日3万リットルのシャイニーを生産、その年間売上は11億円!

沖縄県の地元ジュース「ルートビア」

儲かる地元ジュースを探して最後にやって来たのは沖縄県。
そのジュースは沖縄県内に27店舗を展開する、ハンバーガーレストラン「A&W」にあるという。
そこで、お客さんが注文する様子を見てみると・・・

ルートビア?
沖縄ではビールを未成年が飲んでも大丈夫なのでしょうか?

これがそのルートビア!黒ビールのようですが?
A&W牧港店の伊波彩花さんにお聞きしました。

スタッフ:ルートビアは子どもが頼んでも大丈夫なんですか?
伊波さん:ノンアルコールなので大丈夫です。微炭酸飲料になってます。

そう、名前はビアでもノンアルコールの炭酸飲料なのです。
では一体、どんな味なのでしょうか?
スタッフが飲んでみることに。

スタッフ:湿布薬飲んでる感じ、甘い湿布薬を飲んでる感じ。

甘い湿布薬?あんまり美味しそうな感じはしませんが・・・。
常連さんにお話を伺いました。

お客さん:結構親しみやすい味です。昔から飲んでるので。
スタッフ:湿布薬の味しませんか?
お客さん:そうですね。でもそれがクセになる。また飲みたくなる味です。

みんなが口を揃えていうクセになる味。
実はA&Wはアメリカ生まれで、日本では沖縄でしか展開していないファストフードチェーン。
で、この店の目玉商品がルートビアなのです。
まさにアメリカの味!

これが今でもアメリカ本社から直で送られてくるルートビアの原液。
タチアオイやカンゾウをはじめ10種類以上の薬草などから出来ているんだとか。
そこで、スタッフが原液をそのまま飲んでみると・・・

スタッフ:苦っ!薬草です!

この原液をシロップ入の水と混ぜて、最後に炭酸を加えると、ルートビアの出来上がり!
沖縄の地元スーパーにも行ってみると・・・

ありましたルートビア!
もちろん原産国には米国って書いてあります。
沖縄では大人気のA&W、今のところ全国展開する気はないということで、ルートビアはここに来ないと飲めません!

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