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「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2012年10月28日放送

特集

儲かってる会社は「制度」がスゴい!?大失敗すると◯◯になる!? …珍ルールが続々登場!

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、小島瑠璃子さん

番組内容

がっちりマンデー!今日のテーマは「儲かる会社の儲かる制度」!
どんな会社にも必ずある規則やルール。
窮屈だったり、面倒くさかったり・・・。
でも!中には、驚きの決め事で売上げをグイグイ伸ばしているすごい会社があるのです!
儲かる会社は、制度が違う!
どう違うのか、そのヒミツに迫ります!

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儲かる制度「役員を突然発表!?」「店舗運営を新人に!?」

儲かる会社の儲かる制度。
まず、最初の会社は「(株)サイバーエージェント」。
インターネット広告を始め、アメブロやアメーバピグも好調です! サイバーエージェントといえば、7年前にも社長の藤田さんが当番組にご出演!2005年から右肩上がりの凄い成長で、会社で入っているビルも7年前は1つだったのが、今や6つ!社員も1000人からなんと倍の2000人になりました!

相変わらず好調なサイバーエージェント。さっそく儲かる制度、教えてください!

藤田社長:我が社の儲かる制度はこちらです。「役員を突然入れ替えます」!

なんとサイバーエージェントの儲かる制度は役員を突然入れ替えちゃう。その名も「CA8」!この制度、役員の人数を8人に定め、必ず2年おきに1〜3名ほど入れ替えるというもの。しかも発表はいきなり!
というわけで、新役員が発表されるグループ総会に特別にお邪魔させて頂きました!この時点で、誰が役員として発表されるかは藤田社長しか知りません。

さあ新役員に選ばれたのは・・・グループ企業で社長を務める山内さん29歳!スマートフォン事業の強化で大抜擢!さあ最初の挨拶ですが、本人もびっくりでなかなか言葉が出て来ないよう。後日改めて 初心表明を伺いに行きました。

山内さん:若いけどしっかりしているねと言われるように頑張っていきたいです。

今回抜擢されたもう一人の役員、小池さんに役員入れ替え制度についてお聞きしました。

小池さん:社内が活性化しますね。取締役になってやろうと思う人の数が増えるので、仕事のギアがみんな上がります。

普通の会社だと、役員になればずっとやり続けるのが普通。役員をやめるときは、会社を辞める時ってイメージ。しかし、サイバーエージェントは戦略に合わせた交代制、役員でなくなる人も決して落胆することは無いのです。

藤田社長:後輩に席を譲ってあげようという考え方です。一度席を外れた人をまた入れるということを実際にやりたいと思っています。

サイバーエージェントには他にも儲かる制度がたくさん!例えば第1金曜日に開かれるシャッフルランチ!同じ部署でも普段交流のない人たちをシャッフルし一緒にランチ、コミュニケーションの場を作りました。これにより、のちのち仕事のときに相談しやすくなるのだとか。

一人当たり2500円は全額会社持ち。太っ腹です。
他にも、新事業のアイディアを募るコンテストではグランプリの賞金が100万円!岡山さんは、料理をカードバトルに見立てたスマホゲーム「mogg」で見事グランプリに輝きました。

岡山さん:賞金よりも、自分が考えたものが、自分が責任者として事業化されることがモチベーションになります。

他にも、住宅手当が2駅以内に住む人には3万円。勤続5年以上の人には5万円など社員のモチベーションを上げる制度がいっぱい。でも藤田社長、なんでここまで斬新な制度を取り入れるのですか?

藤田社長:ネット業界は経験者が少ないので育てるしかないのですが、育てた社員が辞めたらまた育て直しの繰り返しになります。そうなるとロスが大きいので、1回採用して経験を積んだ人に長く働いてもらう方がいいんです。

社員を大切にする制度で大成功!

儲かる会社の儲かる制度。
続いては、中古車販売の大手「(株)ガリバーインターナショナル」!
売上高は1328億円を超える儲かり企業!ある店舗にちょっと変わった制度があるとのことでさっそく統括マネージャーの鳥海さんに儲かる制度を教えてもらいました。

鳥海さん:我が社の儲かる制度は「店舗を新人に任せちゃいます」!新卒の社員だけで店舗の運営をしています。

そう、ガリバーの儲かる制度は、その名も寺小屋制度。普通の会社だと新人はベテラン達に混じって教わりながら経験を積んでいくもの。ところがガリバーには、寺子屋店という店舗があり、入社3年目までの新人ばかりが集まって店頭でいきなり営業するのです!

最初は辛くて毎日泣いていました、という社員に鳥海さんは・・・

鳥海さん:(確かに)泣いてました。いいんです。その方が成長します。

そう、責任のある厳しい環境で働くからとにかく鍛えられる!社員としての成長もかなり早い!この日査定を行っていた入社2年目の山崎君、エンジンと下回りの次は室内の査定。さわやかな笑顔を交えながら既にベテラン営業マンの貫録です!
また、寺子屋制度の新人さんたちは寮生活!仲間と寝食をともにし、みっちり勉強会をやっているそう。

寺子屋制度の卒業生、勝田さんは入社4年で店長というスピード出世!!

勝田さん:心のケアは歳の近い人達がお互いにやった方が、本音が出ると思います。

現場でがんばる若い熱意はお客さんにも伝わり喜ばれている。その結果、売り上げも前年を上回っているそうです!
ガリバーインターナショナルは寺子屋制度でがっちり!

儲かる制度「取引は好きな相手とだけ!?」「失敗したら表彰状!?」

儲かる会社の儲かる制度。
続いての会社は「(有)中里スプリング製作所」。
バネを作り続けて62年。社員21人で取引先を1502社も持つすんごい会社!

まずは中里スプリング2代目、中里良一社長にご挨拶。

中里社長:おはようございます。中里です。絶対良く言われないのが2代目なので、好き勝手にやるって決めてやってます。

そんな、好き勝手やるという中里社長が打ち出した儲かる制度とは?

中里社長:我が社の儲かる制度は「嫌な取引先は切ってもよし!」です。全ての判断基準を好き嫌いで決めて、嫌いな取引先とは取引を辞めるというのを30年以上前からやっています。

なんと!?この制度、仕事で優秀な成績を上げた社員に、ご褒美として自分が取引したくない嫌な相手を切ってもいいという制度なのです!

実際に嫌〜な取引先を切った方に聞いてみました。

忰田さん:尊敬できない部分が出てくるんです。「仕事出してやってる」というような上から目線の態度で来られるとだんだん嫌になるじゃないですか。

なるほど。でも、キライだからって、取引先を切っていたらお仕事がなくなっちゃうはず。そこで、中里社長はこのご褒美をあげる度に自分でがんばって営業活動!新たに取引先を10件増やしているのだとか。でも、なんでそこまでするのですか?

中里社長:人間は好きなものに対しては時間が短く感じますし、頑張ろうと思います。だからお客さんをまず好きになることが大事で、お客さんのためにもっといい商品を作ろうとすると、品物のレベルが間違いなく上がるんです。

また社員の森本さんは職人らしいこんな理由で断ったそう。

森本さん:材料のグレードを下げてくれと言う話だったので申し訳ないですが・・・ということで断りました。

好きなことを突きつめるから、商品の品質も向上する!その結果、取引先も営業も使わず47都道府県を完全制覇したそう!こうして今や、社員21人で、取引先が1502社!お見事です!

儲かる会社の儲かる制度。
続いての会社は「太陽パーツ(株)」。
様々な機械の部品を作り、なんと年間売り上げ45億円の超儲かり企業!
33年前に脱サラ、1代で会社をここまでにしたという城岡社長は大のがっちりファン!特に森永さんのファンという珍しい人。

そんな脱サラ社長が打ち出した儲かる制度とは?

城岡社長:我が社の儲かる制度はこれです。「大失敗した社員に賞金をあげます」!

そう、太陽パーツの儲かる制度は大失敗に賞金!これは、失敗した社員を怒って終わりではなくその失敗を糧にまたチャレンジしてほしいという意味が込められているのです。

表彰はこんな感じ!金一封2万円!

社長:失敗したことよりもチャレンジしたことを称えるのが大事なんです。

実はこの制度のきっかけは社長の経験から。社長自身が脱サラした当時に失敗の連続だったのだそう。でも、それが今につながっているという事で失敗を褒める事に。だから社長が失敗した時には自ら大失敗賞をあげているのだとか!

東京営業所は営業で見事、大失敗賞を獲得!8アイテムの納品を見越し設計開発を進めたが結局、2アイテムしか受注できなかったのだとか。かなりの損失があり大失敗賞を取ったのだそうですが、しかしなんと、翌年には社長賞を取ったそう!

二宮所長:失敗しても前向きにチャレンジすることが社長賞につながったのではないかと思います。

大失敗賞の経験を次に活かしこの営業所では新たな取引先の開拓に成功!見事成功し、社長賞を獲得!

城岡さん:前向きにチャレンジできる会社は自分でいて楽しいです。

太陽パーツは大失敗でがっちりです!

▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:コリンズとポラスという二人が『ビジョナリー・カンパニー』という世界的なベストセラーの本を書いたんですけど、その本の名言で「経営者は時を告げてはならない、時を告げる時計をつくりなさい」というのがあるんです。つまり、社員みんなが自分で考えて、やる気を出して働ける仕組みを作ってあげるのが本当の経営者ということなんです。

加藤:上手くまとめましたね!(笑)。

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