過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2012年10月7日放送

特集

おらが県こそ輝くNo.1 第9弾!

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、ビビる大木さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは、大好評シリーズ第9弾!「おらが県こそ輝くNo.1」。
なんだか地味でスゴイ物などなさそうな県にも、実は日本一がたくさんある!
そこで!今回は、埼玉県が誇る日本一の産業を大公開いたします!

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みんなが大好きな"あの食べ物"で日本一!

まず最初にスタッフが訪れたのは埼玉県庁。
埼玉県産業部 観光課 課長の稲葉尚子さんにお話を伺いました。

スタッフ:埼玉って日本一って何かありますか?
稲葉さん:ありますよ!例えばみなさんの大好きなあの食べ物も日本一です。
スタッフ:みんな好きなんですか?
稲葉さん:たぶん。

たぶん、みんなが大好きというある食べ物で日本一?
そこで、そのある食べ物をたくさん作っている会社を求めてやって来たのは、松伏町にある株式会社カンノ。
出迎えてくださったのは、カンノ 代表取締役の菅野善男さん。

スタッフ:何が日本一なんでしょうか?
菅野さん:実はラーメンの麺を日本一生産しております。

ラーメンの麺の出荷金額が日本一!
その額、なんと!年間222億8900万円!
県内には100軒以上の製麺所があり、その中でトップシェアを誇るのが、菅野製麺所なのです。
でも、埼玉県ってラーメンで有名なイメージが全然ないですよね?

菅野さん:やっぱり、土地が比較的に広大にとれるという事と、時間が経つ事によって食品の変化が生麺の場合あるので、なるべく製造してから早い時間に届けるのが大事なポイントだと思います。

品質が変わりやすい生麺は時間が命。
その点、埼玉県は関東地方のど真ん中。
横浜ラーメンの神奈川県にも、佐野ラーメンの栃木県にも、ラーメン最激戦区の東京都にも1〜2時間で生麺を運べる。
しかも、埼玉県は原材料となる小麦の生産が盛んなことから、埼玉県は麺を作るのにうってつけの場所なんです。

菅野製麺所では、関東一都六県を中心に1500軒以上のお店に出荷しているそうなんですが、そのこだわりがスゴイ!

菅野さん:練り込みの生地で約20種類程の生地を作っています。その中で形を変えたり厚さを変えたりする事によって約50種類の麺を1ラインで作っています。ですから6ラインで300種類の麺を作っています。

そう!大量生産によって1種類の麺ではなく、各お店や地域毎の要望に合わせ、原料の配合を変えて300種類以上の麺を作り分けているのです。
東京のサッパリ系ラーメンなら2.5mmのちぢれ麺とか、栃木の佐野ラーメンのお店なら太麺の手もみ風とか、それぞれのお店の要望に沿って製麺していく。
その年間出荷量は、なんと!3000万食!

菅野さん:よりお客様の嗜好に合わせたものを作っていくのが使命だと思っています。

そんなカンノは、ラーメンの麺でがっちりです!

伝統の人形で日本一!

続いての日本一を求めてやって来たのは、さいたま市岩槻区の株式会社鈴木人形。
出迎えてくださったのは、鈴木人形の伝統工芸士・藤塚智晃さん。
早速、お話を聞いてみることに。

スタッフ:ここは何の日本一なんでしょうか?
藤塚さん:雛人形で日本一です!

そう!埼玉県は雛人形の生産が日本一!
さいたま市岩槻区内には160以上の人形店があるんです。
その出荷額は・・・

なんと!2位である岡山県の約5倍!62億3600万円!
全国シェアも約8割とダントツ!
では一体、なぜ埼玉県岩槻区が雛人形の生産日本一なのでしょうか?

藤塚さん:栃木県にあります日光東照宮を造るために、全国から宮大工が集められたわけです。それを造り終わって帰る途中、岩槻に住まわれて人形を作りはじめたのがそもそもの始まりです。

日光東照宮建立のため、全国から集められた職人さんが、仕事が終わっての帰り道、日光街道の宿場町「岩槻」に住み着いちゃったのです。
岩槻はタンスやゲタ、人形に使う桐の産地で、同じ木が相手の仕事に馴染みがあったのです。

当時、人形の顔は桐のおがくずを練り固めて作られており、この技法が岩槻の職人達にも受け継がれ地場産業として定着したのです。
今でこそ顔は石膏で作られていますが、鈴木人形では昔と変わらず全て手作業で行っています。
その繊細にして緻密な作りで、これまで何度も総理大臣から表彰されているのです。
そんな鈴木人形は伝統を守るだけじゃなく、新たなチャレンジも!
それが・・・

なんと!金髪のお内裏様に茶髪にティアラのお雛様!
このギャル風雛人形を考案したのが、鈴木人形3代目の鈴木章人さん。

鈴木さん:若い方やこれまで人形に興味があまりなかった方に、少しでも注目して頂こうと思って、こういった物を作りました。ファッション雑誌であったりメイクの方法であったり、そういったものを研究してみました。

かなり思い切ったデザインのこの雛人形、500セット作ったところ僅か1ヶ月で完売、人形界では異例の大ヒットに!
この予想外の売れ行きに、昔ながらの職人さんもビックリ!
そこで、鈴木人形 頭師である鈴木晃隆さんにお話を伺いました。

鈴木晃隆さん:最初はちょっとこんなもの売れるのかな?と思ったんですけど、仕上がってみたらスゴイ反響だったんです。もう少し髪の毛が黒い方が良いんじゃないかな、ちょっと赤過ぎるかな。

そんな鈴木人形は雛人形でがっちり!

▼スタジオでお聞きしました。
森永さん:埼玉は東京と違って土地が安いんです。だから化学プラントのようなドデカイのは無いんですけど、中規模の工場にとってはもの凄く良い所なんです。

進藤:そして、埼玉は生産量が日本一の物はまだまだあります。例えばケーキ、ビスケット、化粧水、乳液、段ボール、香辛料、紙袋、お惣菜などが生産量日本一です。

なんでもピタッとしちゃうアレで日本一!

埼玉県の日本一を探るため、再び埼玉県産業部 観光課の稲葉さんにお話を伺いました。

稲葉さん:モノを作ったり、モノを直したり、誰もが使った事のあるアレが日本一です。ピタッと直します!

誰もが使ったことのあるピタッとするアレを求めてやって来たのは、さいたま市の浦和にあるコニシ株式会社。
出迎えてくださったのは、浦和工場の工場長・伊藤弘蔵さん。

スタッフ:ここは何の日本一なんでしょうか?

伊藤さん:これです。接着剤です。接着剤の出荷金額が日本一です。

そう!埼玉県は接着剤の出荷金額が日本一!
コニシって名前は聞きなれないけど、ボンド木工用やアロンアルファはご存じですよね?
昨年度の売り上げは、なんと!472億円!
生産量は、約80000トン以上!
では一体、なぜ埼玉県で接着剤なのでしょうか?

伊藤さん:ボンド(接着剤)を作るのに適した広さ、場所、そして大事なのは水になりますので、その水が豊富で水質が合うというところで埼玉という事になったんですよね。

水溶性の接着剤を作るには、水が豊富にあり、またその水質が適している事。
さらには、危険物を取り扱うため、広大な敷地が必要だった。
これらの条件を全て満たしていたのが、浦和だったのです。
そしてコニシでは、最近とんでもなく強力な接着剤を開発したそうなんです。
コニシ浦和研究所 所長の佐藤慎一さんにお話を伺いました。

佐藤さん:どれくらいの強度であるかを見ていただきます。

手には大小の鉄の塊。これに業務用の接着剤を塗り、重ね合わせて一日置いて乾かす。
これを機械で引っ張っる!

数字はどれくらいの力で引っ張っているかを表しています。
10000Nは約1トンの力と同じなんだとか。
それでは、いよいよ実験スタートです!
すると・・・

なんと!2.7トンでようやく外れました!

スタッフ:2.7トンの力で引っ張らないととれない位、強力ということですよね?
佐藤さん:そういうことです!

この超強力接着剤は、橋げたの補強などに使われるそうです。
そんなコニシは、接着剤でがっちり!

世界唯一の技術を駆使して開発したモノとは?

続いてやって来たのは、埼玉県の北部、寄居町にある株式会社高橋製作所。
出迎えてくださったのは、高橋製作所 代表取締役の高橋登喜男さん。
一体、何が日本一なのでしょうか?

高橋社長:天体望遠鏡だけで食事している会社です。

そう!埼玉県は天体望遠鏡の生産が日本一!
2位東京都の約4倍の出荷金額を誇ります。
なかでも高橋製作所は、100万円以上の高級天体望遠鏡においては、7割以上のシェアを占めているんだとか。

そんな高橋製作所の主力製品のひとつが「TOA-150」。
そのお値段は、なんと!250万円!
そして、高橋の望遠鏡で撮影した宇宙がこちら!

確かに、こんなスゴイ天体が自宅で見られればマニアにはたまらない!
でも、なんで埼玉県で望遠鏡なのでしょうか?

高橋社長:昔は東京板橋区の方で双眼鏡やら望遠鏡やらを作ってる会社がたくさんあって、そこから場所が手狭になったために近県の埼玉っていう土地に来たんです。

高橋の望遠鏡は今も昔も全部手作り!
部品も砂で型を取り、そこに溶かした金属を流し込むという方法。
しかし、工場のあった板橋に徐々に住宅が増え、臭いや騒音の問題から埼玉県に移転したんだとか。
そして、望遠鏡作りで最も繊細な作業、レンズの組み立てを特別に見せてくれることに。
高橋ブランドの最大の特徴が、レンズの配置。

普通は、3枚のレンズをほぼ隙間なく配置するのに対し、高橋ブランドは3枚のレンズに感覚を置くことで、色のブレや歪みを取り除けるようにしたのです。
しかし、3枚のレンズの位置をマイクロ単位で調整し、焦点がピタッとくるところを手作業で探し当てるというこの手法は、ほとんどのメーカーがやりたがらないのです。
そんな誰もやりたがらなかった手法を編み出したのは、高橋製作所 開発部 工学設計の柚山敏紀さん。

高橋社長:この開発を起こそうという時に、柚山君ともめたことがあるんです。というのもこれを開発するには相当資金がいると、だから私は足踏みしてたんだけど、高橋がやらなきゃ本人が会社を辞めて別会社でこれを作るって言い張ったんで、こっちが参ったんですけどね。

柚山さん:いまだに世界のメーカーでこのタイプの真似をしているメーカーはないと思います。

そんな高橋製作所は、天体望遠鏡でがっちりです!

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