過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2012年7月22日放送

特集

僕たち上場しました 2012!!

ゲスト

田北浩章さん、眞鍋かをりさん

番組内容

がっちりマンデー!今日のテーマは「僕たち上場しました 2012!!」
まだまだ続くデフレと不況。にもかかわらず、株を上場できる会社はそうとう儲かっているに違いない。
これまで、ペット保険を作った会社や、携帯カメラの手ブレ補正で大成功を収めた会社を紹介してきました。
そして2012年も見事上場を果たした儲かり会社が続々登場!
そんな、儲かり会社の最先端に迫ります!

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接ぎ木苗で上場「ベルグアース(株)」

まず、最初にやってきたのは、愛媛県宇和島市に本社を構える「ベルグアース(株)」という会社。2011年11月に、大証ジャスダックスタンダードに上場しました!

一体どんなビジネスなのでしょうか。山口社長に伺ってみると・・・

山口社長:この苗を作っています!

そう、ベルグアースは、トマトやきゅうり、ナスなどの「苗」を作って、農家の方に販売している会社なのです。

でも、「苗」ってそんなに儲かるのか。驚くことに、このベルグアースの苗、昨年の売上はなんと32億円!
どうしてそんなにベルグアースの苗は売れるのか?そこには、ベルグアースが持っている、とっておきのワザがあるのです。
それは「接ぎ木」!
「接ぎ木」とは何なのか社長に伺うと・・・

山口社長:強い根っこに良い実が成る植物をくっ付ける!そういう技術ですね。

そう、ベルグアースの得意技は、2つの苗をくっつける!という技術。

例えば、甘くて大きなトマトが採れる「CF桃太郎ファイト」という品種の苗の上半分に、土壌にいる害虫や病気にめっぽう強い「Bバリアー」という品種の下半分をくっつける!
すると、甘くて大きい実ができ、しかも虫や病気にも強いトマトができるのです!

ベルグアースでは、お客さんである農家の方の注文に合わせて、いろんな品種の苗を組み合わせて作っています。
そして、こちらの会社の最大の企業秘密はもちろん、2つの「苗のつなぎ方」。一体どうやって接ぎ木しているのか?今回特別に、ベルグアースの心臓部である、接ぎ木の作業場を見せて頂きました。

「接ぎ木」のやり方は、まず、根っことなる苗の、茎の部分を斜めにカット。

斜めにする角度はどれくらいか、根からどれくらいの部分を切るかが超重要!それによって、ちゃんと育つかどうか、どれくらいのスピードで、どんな実が育つのかも決まります。
だから、マス目のついたマットの上で、ミリ単位で正確に作業します。

次は野菜ができる苗の茎を3分の2以上斜めにカット。

最後に2つの苗を接ぎ木。

作業中の女性に聞いてみると、なんと一人1日1200本くらい作るそう。年間で2300万本の苗をここで作っているのです!
さて、こうして出来上がった苗ですが、気になるお値段はどれぐらいなのでしょうか?

山口社長:苗1本で150円や200円、また400円、500円です。それは種代の10倍や20倍になったりします。

それでも、思い通りの野菜が作れるベルグアースの苗が欲しいと、全国の農家のみなさんから注文が殺到しているのです!
今後のベルグアースの成長に目が離せません!

結婚式場で上場「アイ・ケイ・ケイ(株)」

続いてお邪魔したのは、佐賀県伊万里市に本社がある「アイ・ケイ・ケイ(株)」という会社。2012年1月、東証二部に見事上場!
で、何をしている会社なのか?社長の金子さんに聞いてみると・・・

金子社長:ゲストハウスウエディングで上場しました。
スタッフ:結婚式場?
金子社長:結婚式場ですね!

今さら結婚ビジネス!?しかも佐賀で?と、あなどってはいけません!昨年の売上げは驚きの、120億円以上!

そんな金子社長、他社にはない、独特の経営戦略があるのです!それは・・・

金子社長:人口15万以上の地方都市を狙ってます!

そう!社長がねらいをつけたのは、大都市ではなく、あえて中くらいの地方都市!アイ・ケイ・ケイが式場を展開しているのは、人口15万以上、50万以下の街がほとんど。

しかし、どうしてお客となる人がたくさんいそうな大都市を選ばないのでしょうか?そこには、ちゃんと理由があるのです!

金子社長:都会は人との繋がりに希薄さがありますが、地方は蜜。人脈や繋がりを大事にします!

つまり、都会だと結婚する人は多いが、最近は、親しい人だけでこぢんまりと式を挙げる傾向があります。しかし、地方だと、親戚に友人はもちろん、会社の同僚など、たくさんの人が集まります!
結果、都会は一組当たりの平均人数の招待客は約60名前後ですが、しかしこの伊万里市では128名!
地方だと式の規模が大きくなるため、式場も儲かるというわけなのです!

そして地方都市での結婚式におけるもうひとつの特徴が、けっこう「派手好き」ということ。例えば、この日結婚式を挙げた北里さんご夫婦の場合は、なんとバーベキューのプランをチョイス!披露宴の料理とは別に、招待客104人分の豪華な食材を用意!

他にも、式場に白馬で入場できたり、鎧兜を着て結婚式を挙げたりもできる!

アイ・ケイ・ケイでは、あらゆる「ハデ婚願望」に応える事で、ぐいぐい売上げを伸ばしているのです!

さて、少子化が進む地方都市では、結婚しようとしているお客さん候補を見つけるのも至難の業。アイ・ケイ・ケイは、この「お客さん候補探し」もかなり独特。
入社6年目伊万里地区、営業担当の木須さんに付いていくと、とある民家にやってきました。そしてなんと、住民の方から近くに住むカップルの情報を入手!
木須さんは、バリバリの地元、伊万里出身!
地方ならではの人の繋がりのフルに活かす。それがアイ・ケイ・ケイの営業作戦なのです!

ごま油で上場「かどや製油(株)」

続いては2012年3月、東証二部に上場した「かどや製油(株)」。
この会社、とっても有名なアノ商品でがっちりなのです!その商品とは・・・

小澤社長:これです。かどやの「ごま油」です!

くびれたビンが特徴の「ごま油」!みなさんも見たことありますよね?

なんと国内シェアは約5割!並みいる大手食品メーカーを抑えて、堂々のシェア日本一!
社長!強さのヒミツはなんですか?

社長:ごま関連以外はありません!ごまに特化してます!

そう、とにかく「ごまひと筋」!かどや製油ができたのは、江戸時代末期の香川県小豆島でした。もともと小豆島はそうめんの名産地。

麺の材料に、ごま油を使うのが特徴で、かどや製油は、その油を154年間ずっと作ってきたのです!

長きに渡り、ごまから美味しい油を取り出すための独自のノウハウを蓄積してきたかどや製油!これこそ、大手メーカーにもマネができず、トップの座を守り続けてきた秘密なのです!

では、その独自のノウハウを見せてもらうために小豆島の工場へ!
こちらはごまを焙煎する機械!

ごま油作りで最も大事なのは、この、ごまを煎る焙煎で、香りの良しあしはこの焙煎で決まるそうです!
大事なポイントは焙煎温度!焙煎温度が1度でも上がると香りがきつくなり、下がると薄くなってしまう!搾り出したときのアノ香ばしい香りが出なくなるのです!
かどや製油では焙煎温度を慎重に徹底管理!こうした努力の甲斐あって発売から47年経った今でも年間2400万本も売れているのです。

ところで、150年以上続く老舗が、なぜ今さら、上場したのでしょうか。

小澤社長:「かどや製油をご存知ですか?」とアンケートをとると、知らないという方が多かったのです。しかし、「ごま油」に関しては8割の人が知っていらっしゃいました。

つまり、そこで上場すれば、会社の知名度が上がる!また他にも、優秀な人材を確保するという意味でも東証にある企業の方が有利だからという理由があるからなのです!

UVインキで上場「(株)T&K TOKA」

続いては板橋区に本社を置く「(株)T&K TOKA」。2012年3月、東証二部に上場!一体何をしている会社なのでしょうか?早速、社長の増田さんに伺うと・・・

増田社長:印刷用インキの製造開発販売をしております。

T&K TOKAは、創業以来63年間、印刷物に使われるインキを作っている会社。昨年の売上げは、335億円!
そんなインキでがっちりのT&K TOKAを上場企業にまで押し上げた超儲かりインキがあるというのですが・・・それがこちら!
UVインキ!!

スタッフ:どれくらい売れているんですか?
増田社長:当社の売り上げの約半分です

なんとUVインキの売り上げは150億円以上!
人気のヒミツは、全国で大量に使われているアレやコレに欠かせないから!

例えば様々な食品容器にUVインキが使われています!これがなんとシェア70%で国内NO.1。

ペットボルのキャップのロゴも国内シェア90%以上!

何でそんなに使われているのでしょうか?

増田社長:UVインキは紫外線に反応して乾くんです!
スタッフ:普通のインキと何が違うんですか?
増田社長:乾くまでのスピードが全然違いまして、0.1秒で乾きます。普通のインキだと数時間からひと晩掛かります。

一瞬で乾く!だから、いろんなものに印刷でき、プラスチックや金属にも印刷できるのです!さらに・・・

増田社長:光や水・石鹸や人の油などいろんなものに耐えられます!

そう、UVインキを使えば、大量生産はもちろん、すぐに出荷できる!その上、いろんな物に印刷できて落ちにくいとあって、大手の食品・飲料メーカーなどから引っ張りだこなのです!
他にも、歯磨き粉などのチューブやあの宝くじにも使われています!
 
見ない日はないと言っても過言ではない、T&K TOKAのUVインキ!
でも、ひとつ難点が。それは、通常のインキと比べてコストが3倍ぐらい掛かること。
3倍もお金がかかるのに、作り続ける理由はなんですか?

増田社長:人がやらないことを人より早くやろうというのが当社のポリシーだからです!

▼スタジオでお話を伺いました。
進藤:これから注目の上場しそうな会社を教えてください。
田北さん:空き家ビジネスをやっている会社です。今、日本の空き家の戸数は約700万戸あります。これを不動産仲介などで商売にしていこうという企業は上場有望だと思います。

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