過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

過去の放送内容

2012年5月6日放送

特集

サントリー酒類(株)

ゲスト

サントリー酒類(株)代表取締役社長 相場康則さん

番組内容

今回のがっちりマンデーは「サントリー酒類株式会社」!
昨年の売り上げは、長いこと低迷していたウイスキーとビールが大ヒットして、
なんと5200億円!と、ここ数年絶好調のサントリー!
今回は、そんな華麗に復活を遂げたサントリーのヒミツを大公開いたします!

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ビールと並ぶもうひとつの定番とは?!

まずやって来たのは、サラリーマンが集う新橋の居酒屋さん。
店内は盛り上がっておりますが、皆さんが飲んでいるのは・・・

そう!今、街の飲み屋さんでは、ウイスキーをソーダで割ったハイボールが大人気!
では、いつからこんなにハイボールを飲むようになったのでしょう?
実はハイボールがポピュラーになったのは、ここ2〜3年のこと。
しかも!サントリーが仕掛けた作戦だったということをご存知ですか?
この人気のおかげで、ハイボールに使われるサントリーのウイスキー「角瓶」の売り上げがなんと!3年で1.5倍にアップしたんだとか。
でも、ハイボールがブレイクするまで、ウイスキーには長い長い苦難の時代がありました。

かつてサントリーウイスキーの代名詞と言えば、ダルマと呼ばれたサントリーオールド。
今から32年前には、年間1200万ケースを売り上げていたのが、2000年には10分の1以下にまで落ち込んでしまったんです。

ウイスキー全体の売り上げも83年をピークに、それ以降は激減・・・2008年には全盛期の約4分の1まで落ちてしまったのです。
そこで、サントリーウイスキー部の田中嗣浩課長にお話を伺いました。

田中課長:1980年代にウイスキーはピークを迎えるんですけれど、それから酒税が改正されまして、ウイスキーの値段が高くなったんです。

80年代前半の酒税改正で、ウイスキーの税率がなんと!55%もアップ!
そして、さらに追い討ちをかけたのが、80年代から始まったチューハイブーム。
焼酎がオシャレになって、みんな飲んでましたよね。
その頃サントリーでは・・・

田中課長:ウイスキーをなんとかしようという声はたくさんあったんですけど、なかなかうまくいかなくて、ウイスキーに携わる人間は辛かったですね。

2000年を超えてからは、「ウイスキーはオヤジくさい」「味が濃すぎる」と、おじさんしか飲まないお酒というイメージが完全に定着。
そんなウイスキーがまさかの復活!
遡ること3年前、若手社員の「ソーダで割ったウイスキーにレモンを絞って飲むってどうでしょう?」という提案がきっかけでした。
若者向けに、レモンを絞ったさっぱり味のハイボールを売ろうという提案。
しかし社内では・・・

田中課長:新しくウイスキーの若いお客さんをとっていくというのに、昔からある飲み方でホントにとれるのかという声はありましたね。

他にも「ウイスキーにレモンは邪道!」なんていう反対意見が続出。
しかし、ここでサントリーのオーナー・佐治信忠社長が「失うものは何もない、ウイスキーをなんとかせい!」と、バシッと一言!
10年以上サントリーを引っ張ってきたトップの言葉に社内は団結。
全社一丸となってハイボール売り込み大作戦がスタートしたのです。
まずは、とにかく全国の飲食店にハイボールを売り込み!

ハイボールを出してくれる店には、プレートや提灯を作って大アピール!
中には、「銀だこハイボール酒場」という、店名にまでハイボールがついたお店も登場!
そしてサントリーが考えたもう一つの作戦が、ハイボール専用ジョッキ。
ジョッキで注文してもらえば、飲むウイスキーの量が増えるのはもちろん、実はもうひとつ狙いがあるのです。
スピリッツ営業部の佐藤修司さんにお話を伺いました。

佐藤さん:1軒目でビールと同じように飲んでいただきたい、食事と共に楽しんでいただくという思いから角ジョッキを開発しました!

ジョッキを使うことでウイスキーが、ビールやチューハイのかわりに食事をしながら飲むお酒になったってこと。

そして、このハイボールタワー!
注ぎ口から出てくるのは、ウイスキー1に対してソーダ4という一番おいしい比率で割られたハイボール。
これもサントリーがタダでお店に提供!
正しい比率でお客さんに飲んでもらうのも大事なことなんです。
そこで、実際にサントリーのハイボールを扱っている「新橋SL酒場」の三浦照央店長にお話を伺いました。

三浦さん:生ビールスタートっていうお客様もいますけど、角ハイスタートが非常に増えています!

様々な作戦が功を奏し、こんなハイボール酒場が、今や全国に1600店舗もあるっていうからスゴイ!

ウイスキー全体の売り上げも、2008年以降クイッとアップ!

ウイスキーづくりの現場に潜入!

さて、そんなウイスキーは、どうやってつくられているのでしょうか?
やって来たのは、京都の郊外にあるサントリー山崎蒸溜所。
大正時代、創業者の鳥井信治郎が建設した日本初のウイスキー蒸溜所で、1929年に発売された国産初のウイスキー「サントリー白札」から、他にも数々の名酒が生み出されたところ。

早速、中に入ると目の前には大きな装置が!
一体、これは何をするモノなのでしょうか?
チーフブレンダーの福與伸二さんにお話を伺いました。

福與さん:これは仕込み工程といいまして、ウイスキーの原料である大麦麦芽に熱いお湯を加えるとでんぷんが分解して甘い麦の汁「麦汁」と呼んでるんですが、それをつくる工程です。

砕いた大麦麦芽に温水を入れ麦汁をつくっているのです。
なんでも、山崎の湧水が本場スコットランドの水質によく似ていることから、ここに蒸溜所を建てたそうなんです。

そして麦汁はこちらの木の桶に移され、酵母を加えて発酵。ここでアルコールになっていくのです。
続いて見せていただいたのは蒸溜所の心臓部「蒸溜塔」。

福與さん:蒸溜っていうのは、熱を加えると蒸発するアルコールの蒸気を、もう一回冷やして液体に戻す工程なんですけど、蒸溜することによってアルコール度数を高めて行く工程です。

熱することで、水よりも先に蒸発するアルコール分を集めて、度数を高めていくのが蒸溜。
でも、こちらにある蒸溜釜の大きさや形はどれも違いますが・・・

福與さん:蒸溜器のサイズとか形っていうのも出来るウイスキーの味わいが変わりますので、この工程で色んな釜で蒸溜することで、色んなタイプの原酒をつくるということをやっております。

釜がスーッと伸びているものや、途中で膨らんでいるものも。
大きさや形を変えた釜で蒸溜することで、様々な味と香りの原酒ができるってワケ。
そして、蒸溜されて出来た液体が・・・

こちら!
あれ?無色透明ですが・・・

福與さん:ウイスキーっていうのは実は蒸溜したては無色透明で、ウイスキーの琥珀色っていうのは、このあと樽に入れて樽の木の成分が出てきて色が付くんです。

では、そんな蒸溜したてのウイスキーは、一体どんな味なんでしょうか?
いただいてみることに!
すると・・・

スタッフ:きっつ!
福與さん:これはアルコール度数60%です。我々がテイスティングする時はストレートじゃなくて、水で割ってみるんですけどね。

続いて、ウイスキーの貯蔵庫へ。

この部屋だけで数千樽のウイスキーが、最低3年から長いものでは数十年にもわたって、樽の中で熟成されていくのです。
長い年月をかけて、ちょっとずつ溶け出した木(オーク材)の成分が、ウイスキー独特の香りと、琥珀色を作り出すのです。
ここにあるもので最も古いウイスキーは1960年もの。
なんと!樽詰めして半世紀以上!

そんな樽からつくられたのが、昨年限定販売された山崎50年。
なんと一本、100万円!
用意した150本は即日完売したそうです。
それにしても、ウイスキーづくりにはとにかく時間がかかる!

福與さん:我々ブレンダーのカレンダーって20年くらい先まで出来ていて、その頃ウイスキーがどのくらい売れているか分からないんですけど、仮に決めて、それに向けて原酒の準備をするんです。

そんなチーフブレンダー・福與さんの一番大事なお仕事は、ウイスキーづくりの最終工程「ブレンド」。
ウイスキーは通常、樽の中の原酒をそのまま売るのではなく、数種類の原酒をバランスよく混ぜ合わせて販売。
いつ飲んでも同じ味の、角瓶や山崎に仕上げているのです。
そのブレンドのために欠かせないのが、原酒のテイスティング。

福與さん:日によって違うんですけど、多い時で1日250サンプルとか300サンプルとか。

1日300もの原酒をテイスティングするチーフブレンダーは、自己管理も超厳格!

福與さん:この山崎の食堂では昼は天ぷらそばに決めてます!午後からのテイスティングがあることを考えると、その方がリズムもいつも通りですから。

日々の味覚を合わせるため、ここ3年間は昼食は天ぷらそばしか食べてないんだとか!
そんな高いプロ意識が、サントリーウイスキーを支えてるんです。

◆スタジオでお聞きしました。
加藤:凄いブームになりましたよねハイボールは!そんなハイボールの完璧な飲み方を社長から教えてもらってよろしいですか?

相場社長:まず先にジョッキにレモンを絞ります!ちょっと絞ってそのままレモンをジョッキの中に入れちゃいます。その後、氷をたっぷりと入れます。

加藤:家でつくるときはウイスキー1に対してソーダ4の割合ってことですね?

相場社長:はい、そうです!ソーダの注ぎ方なんですが、氷に当てないように注ぎます。

加藤:当てるとどうなるんですか?

相場社長:ソーダが飛んでしまいます。ソーダを注いだらかき混ぜるんですが、一瞬だけです。1回だけかき混ぜます。これが美味しい角ハイボールです!

サントリーのもうひとつの絶好調とは!?

ハイボールと並ぶサントリーもうひとつの儲かりの柱は・・・

そう!ビール!
でも、サントリーのビールって、いまいち地味な感じが・・・
その辺のことを探るため、スタッフは中央高速を使い、36年前にユーミンが歌ったビール工場「サントリー武蔵野ビール工場」へ。
出迎えてくださったのは、ビール事業部商品開発研究部の岡 賀根雄部長。
早速、サントリービールについてお話を伺いました。

岡さん:1963年にビールに参入したんですけど、それから長い間は赤字が続きまして・・・
スタッフ:長い間ってどれくらいですか?
岡さん:45年です!

サントリーがビール事業を始めたのが1963年。
以来45年間、サントリーのビールは「ウイスキー臭い!」なんていわれなき中傷もあって低迷。
ズーッと赤字が続いてたってワケ。
でも、45年も赤字が続けば、普通は「もう止めた!」ってなりそうなものを、なんで止めなかったのでしょうか?

岡さん:私どもの会社の中では、ビールというのは元気の源と呼ばれてまして、赤字が続いていたんですけど、何か元気なことをやってくれると、そういう期待感はあったと思います。

これもある意味、サントリーの強み!
創業以来オーナー経営で株式も上場していないため、目先の利益だけに一喜一憂しなくても大丈夫だったんです。

スタッフ:いつかは絶対に売れるんだ、みたいなのはありましたか?
岡さん:それはもちろん!みんな信じてやってきましたし、それがようやく実を結んだということだと思います。

そんなビール事業を救ったのが・・・

そう!ザ・プレミアム・モルツ!略してプレモル。
2003年の発売以来、8年連続で前年の売り上げを上回る大ヒットビール!

そして、4年前にようやく黒字になったってワケ。
でも、何でそんなに売れているのでしょうか?
今までと何が違うのでしょうか?

岡さん:鼻に近づけた時に華やかなホップの香りがありまして、飲んでいただくと柔らかな苦味と深いコクがグッと後から感じられて余韻が残るんです。

要するに、「新しい味に変わった」ってことなんですね!
そして、いよいよプレモルづくりの現場を見せていただくことに。
まず最初の工程は、砕いた麦芽に水を加えてから香りと苦みのホップを投入する。
ビールの原料は、基本的には麦芽とホップだけ。
この二つの品質にもの凄くこだわったのがプレモルってことらしいのですが、原料がシンプルなだけに、新しい味をつくるのはかなり大変。
そんな新しい味づくりの心臓部に、カメラが初潜入!

スタッフ:カメラ初なんですか?
岡さん:テレビだけではなくて、社外の方が入られるのは初めてだと思います。

関係者以外、完全入室禁止のビール実験プラントとは?!

実験用なのに、結構設備がでかい!

岡さん:こういうしっかりした仕込み設備、あるいは発酵設備を使って、ちゃんと発酵させるっていうのが、味の評価をする上では絶対的に必要になります。

ビールは大きな設備でとりあえずつくってみないと、どんな味になるのかわからないってこと!
ここでは、一度に100リットルのビールを4週間程かけて製造。
新しいビールをつくるのには、これを100回以上繰り返すことも!
そして、この3月にプレモルの味がリニューアルされたらしいのですが、何が変わったんでしょうか?

岡さん:今回初めてダイヤモンド麦芽というような、麦芽の品種になるんですけども、これを採用しました!
スタッフ:高そうですね、ダイヤモンド麦芽って。
岡さん:ダイヤモンドという名前なんですが、値段が高いというワケではないんです。

欧州産のダイヤモンド麦芽とアロマホップでリニューアルした味も、この実験プラントで生み出されたのです。
そんな新しいプレモルをいただいちゃいました!

スタッフ:めちゃくちゃ旨いです!

現在、武蔵野ビール工場では、連日フル稼働でプレモルを生産中!
サントリーはビールとウイスキーでがっちりです!

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