過去の放送内容

「がっちりマンデー!!」毎週日曜あさ7時30分から

がっちりマンデー!!

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2012年3月4日放送

特集

スゴイ人が選ぶスゴイ人 墨田区編

ゲスト

森永卓郎さん(経済アナリスト)、舞の海秀平さん

番組内容

今日のがっちりマンデーは!「スゴイ人が選ぶスゴイ人」シリーズ第4弾!
スゴイ人にスゴイ人を紹介してもらうこの企画!
今回は、墨田区のスゴイ人が続々登場します!

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スゴイ「メッキ職人」

最初に、スタッフがやってきたのは、町工場が軒を連ねる立花5丁目というエリア。
ここにあるのが、「深中メッキ工業」!
迎えてくれたのは、社長の深田稔さん。
こちらは、社名の通り、テレビの基板や医療機器など、いろんな部品にメッキをする会社。
そもそも、メッキとは、錆びにくくしたり、電気を通しやすくするために、金属の表面に別の金属を薄く、くっ付ける技術。
例えば、合金に「銅」をメッキしたい場合、まず、筒状のカゴに部品を入れます。

このカゴをグルグル回しながら、銅が溶けた水槽に浸けて、電気を流すと、

電気の力で溶けてた銅が部品に吸いつきます。
フタを開けてみると、ほら!

綺麗に銅が部品の表面をコーティング!これが、電気メッキという技術なのです。
でも、「技」が必要なさそうな気もしますが…。
実は、メッキの作業で一番大事なのは、メッキをする前に行う「金属みがき」という作業なんです。
金属の表面は、キレイに見えていても、拡大すると、デコボコ!

深田社長:デコボコだと均等にメッキができないんですよ。どうしても、ムラができる。そうすると、薄いところが腐食しやすくなっちゃうんです。

つまり、薄いところのメッキがハゲやすくなっちゃう。
そこで、深田社長は、目には見えないデコボコまで、ツルツルにします!
そのやり方は、部品をザルのようなものに入れて、液体にジャブジャブ!
さらに、隣の青い液体に、ジャブジャブ!最後にもう一度ジャブジャブ。
すると…最初、こんな色だった金属が、こんな色に!

全然違います。
これ、金属の表面を、酸の液体で溶かして、ツルツルにするというやり方。
酸の濃さを変えて、微妙な溶かし具合を調整しているんです。

溶かし過ぎても、溶けなさ過ぎてもダメ!
表面が、ちょうど2ミクロン溶けるように、上手くジャブジャブしているんです!
でも、少し簡単そうに見えるので、スタッフもやってみることに。
綺麗にするのは5円玉。社長に教えてもらったとおりにジャブジャブ!
仕上げの液体に入れて、見てみると…色がバラバラ!サビが残っているものもあります!
一方、社長にやってもらうと、全部ピッカピカに!やはりコツがあるようです!

深田社長:この液が常に新しいものではないですから。他の品物もやりながらなので、どんどん金属の表面を溶かすパワーが落ちていくんですよ。

だから、酸の弱り具合を確かめつつ、ジャブジャブする。
その見極めが、一番難しいところなんだそう。
社員10名ながら、年間売上げは2億円以上!
そんな深田さんに、自分よりスゴイと思う人を聞いてみましょう!

深田社長:向島にすごく腕の良い職人がいます。

スゴイ「ハサミ職人」

メッキの深田さんに教えてもらってやって来たのは、「石宏製作所」。
迎えてくれたのは、ハサミ職人歴20年の石田明雄社長。
ごく普通のおうちですが、中には何やらいろいろ工具のようなものが並んでいます。
そんな石田さんが作っているのは、お医者さんが使う手術用のハサミ!
ひとくちに手術用のはさみといっても、種類もいろいろ。

石田社長:これがクーパー(外科用ハサミ)ですね。先が反っているのは、切る時に他の部分を切らずに、その部分だけを切るためです。

他にも「メイヨー」と呼ばれる筋肉などの硬い所を切るハサミや

ギプスを取り外す時専用の「ギプスせん刀」なども。

そんな手術用はさみに求められる一番大事なのは、確実に切れること。

石田社長:いざという時に、「切れない」ってなったら大変ですからね。

なので、石田さんが作るハサミには、あちこちに細かい工夫がされているんです。
中でも一番大切なのが…

石田社長:ひねりですね!一番大事だと思います。

両方の刃を、尖端に向かって内側にわずかにひねる!

このひねり加減を絶妙にすることで、刃と刃の重なる一点だけが当たるようになります。
結果、軽い力でもスパッと切れる、良いハサミになるんです!
ではどうやって、ひねっているかというと…
道具1本でクイ、クイ、とひねる。

このちょいひねりのちょうどいい感覚ってのが、とても難しいんだとか。

石田社長:15年くらいやんないとものにならないですかね。

月に150丁作っている石田さん。
お医者さんを影から支えているスゴい人なんです!
そんな石田さんに、自分よりもスゴイと思う人を聞いてみましょう!

石田社長:向島の方に、スゴイ目を持った職人がいるんですよ。

スゴイ「染め物職人」

さらにスゴイ人を求めてやってきたのは、川合染工場。
墨田区の石田さんが選んだスゴイ人は、こちらの専務・川合章さん。
現場一筋、35年!
お仕事は、綿やウールを使った、ニットや織り物の洋服の染め物。
社員26名の小さな工場で、おしゃれファッションをどんどん染めています。
でも、ぶっちゃけあんまりファッションとはご縁がなさそうな雰囲気が…。
と、その時!

アナウンス:ピンポンパンポーン!コム・デ・ギャルソンさんから1番にお電話です。コム・デさんから1番に電話です。
スタッフ:コム・デ・ギャルソンさんもこちらで染めているんですか?
川合さん:そうですね。あと、イッセイミヤケさん、ツモリチサトさん、スナオクワハラさんとか…

そう、こう見えて、川合さん、日本を代表する超人気ブランドから引っ張りダコ!

まさにおしゃれのキーパーソンなんです!
では一体、どのへんがスゴイのか?そこで、やってきたのが試験室。

川合さん:ここで、最初に色を作ります。

まず、川合さんのもとに指示書と呼ばれる、デザイナーが作ってほしい色の見本と、染めて欲しい生地が届きます。
そして最初にやるのが、色の要素の分析。
川合さん、青い生地をじっくり見ています。すると…

川合さん:この中には2種類の青色入ります。それに、少し赤が入りますね。

赤色?青にしかみえませんが…

そう、ちょっと見ただけで何色がどの程度入っているのか、たちどころに分かっちゃうんです。
もちろん、染める生地によって、色の出方が変わるため、色のバランスも変えなくてはならない。
川合さんが選んだのは、鮮やかな青とくすんだ青、そして赤。
本当にこれで、あの青が作れるのでしょうか?
長年の経験と勘で、3色の配合比率を決めたら、いざ染め作業!
1時間後、乾燥させて、見比べてみると…

若干薄い?でも1回目で、ここまで合わせるのは至難の業なんです!
川合さん、色を再調整します。果たしてどのようにするのでしょうか?
赤を2滴入れました!ってそれだけ!?ちょっぴり心配ですが、勝負の2回目!
では、見てみましょう!

なんと!たった2回で、見本とぴったり同じ色に!
どうして、こんな事ができちゃうのでしょうか?

川合さん:1年で2500〜3000色、色を作ってますんで。

この仕事を始めて以来、35年間で10万色近い色を作って来た川合さん。
色の作り方はもちろん、あらゆる生地の染まり方のクセを体が覚えちゃってる!
そんな川合さんのスゴ技を求めて、日本中の一流ブランドから依頼が殺到するってわけ。
では、そんな川合さんに、自分よりスゴイと思う人を聞いてみましょう!

川合さん:お祭りで使うかざりで、スゴイ職人さんがいます。

スゴイ「かざり職人」

さらにスゴイ人がいるということでやって来たのは、「かざり工房しおざわ」。
中で作業をしていたのが、川合さんが選んだスゴイ人!塩澤カネさん。御年93!
がっちり史上最高齢のスゴイ人です!
そんなカネさんが、作っているのは、御神輿、神社、仏具のかざり。
「かざり」とは、御神輿や仏具などに付いている絵柄が入った金具のこと。
カネさんはかざり作り歴約70年の大ベテラン!
そんなかざり作り一筋のカネさんの大事な仕事道具が「たがね」。

尖端が色んな形になっています。
では、かざり作りの技術を見せてもらいましょう!
作るのは、定番の唐草模様!

まずは、油性ペンで、絵の中心となる木を下書きもせず、書いていきます。
そして、勢い良くたがねを打って、打って打ちまくる。
カネさんの頭には完成形がしっかり入っているので、たがねを打つ時は、一切迷いがありません!
そして、最後の仕上げは、魚子(ななこ)と呼ばれる、絵を引き立たせるツブツブ模様。
カネさんが使うたがねは、丸が3つ繋がった、三連魚子。
この丸がキレイに並ぶように打つのが、職人の腕の見せ所。
もちろん、一回のミスも許されない一発勝負。
曲線の難しいところは、たがねをすでに作った2つの丸に重ねて叩き、丸を1つだけ作ります。

まさに職人です!こちらが完成品。

どうですか?この仕上がり!
ここまで作るのに、かかった時間は約45分。
御神輿に使われるこうしたかざりの数、約1000〜2000個。
一基の御神輿用のかざりを作るのには、半年ぐらいかかるんだとか。

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